指揮官
「指揮官と」
G3
「G3がお送りする」
「「ドルフロ銃解説~」」
指揮官
「今回は息抜きとして意外に多いG3の派生型について紹介しよう」
G3
「私の紹介ってなんだか気恥ずかしいですね。ええっと、例によってG3自体の解説は「通りすがる傭兵」様の「ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー」の第36回でされているので、詳しくはそちらをご覧ください」
指揮官
「さて、簡単にG3を解説するとG3自体もスペインのセトメ モデロAをドイツのH&K社が製造・開発権を得て試作したDM-3を改良し、ドイツ連邦軍に採用されたのがG3だ。そしてH&K社はG3をベースに様々な銃を開発した」
G3
「まず日本サーバー未実装を含むドルフロで登場する派生型を紹介します。最初は私の妹であるHK21です。HK21はG3をベースにベルト給弾式にした機関銃です。そしてこれを5.56×45mmNATO弾に対応させたのがHK23です」
指揮官
「続いてG3をベースに9×19mmパラベラム弾にしてSMG仕様にしたのがMP5だ。SMGの解説でも取り上げたが、かなりの高精度を誇り今日に至るまでSMGの代表格となっている」
G3
「次にPSG-1です。ミュンヘンオリンピックでの人質事件の失敗を元に高精度で速射できる狙撃銃として開発されました。ただ警察向けに作られたので高価で重く、より安くて軽いMSG-90が開発されました」
指揮官
「次はG41だ。これはイタリア軍の次期主力アサルトライフルの選定のために開発されたもので、G3をベースにM16の要素を取り入れたものとなっている。ただ、イタリア軍にもドイツ連邦軍にも採用されなかった不遇な銃となってしまった」
G3
「ドルフロで実装されている私の派生型は以上の5種類です。ここからは登場していない派生型を紹介します。初めにG3SG-1です。これは製造されたG3の中から特に精度の良い物を選んで狙撃仕様に仕立てたものです。日本のトイガンメーカーが出しているので、触ったことがある人もいるのではないでしょうか」
指揮官
「次にHK11だ。これは先ほど登場したHK21のベルト給弾機構を無くして弾倉による給弾のみにしたもので、ドイツ連邦国境警備隊ではG8として採用された。5.56×45mmNATO弾に対応したHK13もある」
G3
「次にG3を5.56×45mmNATO弾に対応させたHK33です。G3に比べやや小ぶりとなりましたが、ドイツ連邦軍には採用されず諸外国の警察や特殊部隊に少数が採用されました。またこれをSMGサイズまで短くしたHK53もあります。HK33の派生型として照準器を固定式のスコープにしたGRシリーズがあります」
指揮官
「続いてHKの中で異色のG3であるHK32だ。これはAK-47と同じ7.62×39mm弾に対応させたものだ。また同じ弾を使用するものとしてパキスタンがライセンス生産していたG3を7.62×39mm弾に変更したPK7があるぞ」
G3
「G3は他の世界三大アサルトライフルと同様に海外にも多く輸出され、ライセンス生産もされました。スウェーデンでは小改良を施したAk4を採用し、ミャンマーではBA-63としてライセンス生産されました。またタイではHK33をブルパップ式にした11式というものがあります。ブルパップ式とは銃床の部分に機関部を入れて銃身の長さをそのままに全長を短くしたものです。L85さんやFAMASさんがブルパップ式ですね。同じブルパップ式ではアメリカの会社がG3BPというG3をブルパップ式にしたものを開発してます」
指揮官
「社外開発ではイギリスがG3をSMG並みの大きさにしたMC51がある。また民間向けのG3も多く開発された。民間向けにセミオートのみとしたHK41やその改良型のHK91、HK33も民間向けのHK43と改良型のHK93がある」
G3
「他にも私の派生型はありますが、多くて紹介しきれないのでこの辺りで終わります。以下にまとめておきますので、そちらをご覧ください」
・試作
DM-3:G3の試作
・H&K社軍・警察用
G3:基本
G3 SG-1:G3の狙撃仕様
PSG-1:G3ベースの狙撃銃
MSG-90:PSG-1の廉価版
HK11:G3の機関銃版(弾倉のみ)
G8:ドイツ警察国境警備隊採用仕様
HK13:HK11の5.56×45mmNATO弾仕様
HK21:G3の機関銃版(ベルト給弾と弾倉)
HK23:HK21の5.56×45mmNATO弾仕様
HK32:G3の7.62×39mm弾仕様
HK33:G3の5.56×45mmNATO弾仕様
HK53:HK33をSMG並に短縮したもの
GRシリーズ:HK33の照準器を固定式スコープにしたもの
G41:G3の5.56×45mmNATO弾仕様。イタリア軍トライアル向け
MP5:G3の9×19mmパラベラム弾仕様
・H&K社民間用
HK41:G3を民間向けに改造
HK91:HK41の改良型
HK43:HK33を民間向けに改造
HK93:HK43の改良型
・ドイツ国外
Ak4:スウェーデン生産モデル
PK7:パキスタン生産モデル。7.62×39mm弾仕様
BP-63:ミャンマー生産モデル
MC51:イギリス開発。SMG並の大きさにしたもの
G3BP:アメリカ開発。G3をブルパップ式にしたもの
指揮官
「いかがだったかな? それではみんな」
「「次回もお楽しみに」」
指揮官
「息抜きのコラムの方が筆が進むのはなぜだ」
G3
「次はショットガンの予定でしたっけ?」
指揮官
「あぁ、絵は完成してるからあとは解説だけだ。頑張って書くよ」
M16A1
「派生型シリーズならまだ私が残ってるぞ!」
作者
「どっから出てきたお前」
参考文献
オールカラー最新軍用銃辞典
著者:床井雅美 発行所:並木書房
Wikipedia H&K G3 2019年2月8日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/H%26K_G3
Wikipedia H&K HK21 2019年2月8日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/H%26K_HK21
Wikipedia H&K HK33 2019年2月8日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/H%26K_HK33
世界鉄砲図鑑 ドイツ H&K G3系統 2019年2月8日閲覧
http://www2.odn.ne.jp/~cdh17500/WorldGunRef/S_Germany_H&K_G3.htm