指揮官とG3がお送りするドルフロ銃解説   作:スツーカ

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装備解説 ~各種手榴弾~

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「今回は主にSMGが有する手榴弾系スキルで登場する各種手榴弾について解説しよう」

 

G3

「通常の手榴弾、焼夷手榴弾、閃光手榴弾。発煙手榴弾の4つですね」

 

指揮官

「そうだ。では始めに通常の手榴弾について解説しよう。手榴弾の原型は13世紀ごろのモンゴル軍が日本の博多湾に上陸した、いわゆる元寇でモンゴル軍が使用した"てつはう"が原型だ。その後15世紀ごろに本格的な手榴弾が登場し、17世紀ごろには手榴弾を扱う専門の兵士、擲弾兵が登場した」

 

G3

「漫画でよく見る黒い球体に導火線がついた爆弾のようなもの。あれが昔の手榴弾です。当時の手榴弾は大きく重いため、これを投げる擲弾兵は体が大きいエリートしかなれませんでした。軍隊が擲弾兵を特別視するのはこの名残なんですね」

 

指揮官

「だがライフルや大砲の登場で悠長に手榴弾を投げれる位置まで接近できなくなると、次第に手榴弾は消えてしまった。だが敵味方共に石を投げ合える距離まで接近する塹壕戦が始まった。第一次世界大戦の始まりだ」

 

G3

「塹壕という狭い空間では、爆発し辺りに破片を撒き散らす武器は非常に強力でした。そこで各国の兵士は空き缶に爆薬を詰めて導火線を付けた即席の手榴弾を自作しました。空き缶の他にも爆薬の周りにワイヤーや釘を巻き付け、投げやすいようにヘアブラシに括り付けました」

 

指揮官

「この即席手榴弾の効果が認められると各国で試作開発と戦術の研究が盛んに行われ、現在の手榴弾となんら遜色ない手榴弾が完成した。完成形のアメリカ軍Mk.2手榴弾の外観と断面図の画像を下に示す」

 

 

【挿絵表示】

 

 

G3

「手榴弾は二重の安全装置が組み込まれています。引張りリングを引っ張ると安全ピンが抜け、投げると安全レバーが外れて内蔵されたハンマーが信管を叩いて起爆させます。安全レバーを離さなければ起爆しません。また誤って安全ピンを抜いてしまっても、刺して元に戻せば最初の安全な状態になります」

 

指揮官

「手榴弾を投げて安全レバーが外れると内蔵のハンマーが信管を叩く。そして遅延信管が4から5秒後に雷管を刺激し起爆する。現在の手榴弾は安全レバーが外れてから概ね4から5秒後に爆発するようになっている。短い距離で投げる時は安全レバーが外れてから1、2秒待ってから投げると投げ返されずに済むぞ」

 

G3

「外側の凹凸は爆発した時に効率よく破片が成形されるように付けられたものですが、実際はそのような効果は無く、滑り止め程度にしかならないそうです。その見た目からパイナップルと呼ばれてますね。他にも内側に小さな金属球体や切れ目を入れコイル状に巻かれた金属を入れたものもあります。前者はアメリカ軍のM67手榴弾、後者はM26手榴弾ですね。それぞれアップル、レモンや野球ボールと呼ばれることがあるそうです」

 

指揮官

「お腹空いてきたな……手榴弾は他の榴弾と同じく全方位に破片を撒き散らす。もし投げられた場合は隠れる、処理用の穴に入れる、投げ返す、覆いかぶさるの対処法がある。遮蔽物や手榴弾の位置より低い場所に隠れるのが一番安全で確実だ。もし塹壕で投げられた時は事前に掘った処理用の穴に入れて距離を取ろう。投げ返すのはあまり得策ではないな。起爆までの時間が短いから、手に取って投げ返すまでに爆発する可能性が高い。そして覆いかぶさるのは最後の手段だ。手榴弾に覆いかぶされば少なくとも味方は助かるが、覆いかぶさった自身が生き残るのは非常に珍しい程度には死ぬ確率が低い。ヘルメットや防弾チョッキを粉砕する程度には威力があるからな」

 

G3

「続いて焼夷手榴弾です。焼夷手榴弾はアルミニウム等の金属をテルミット反応で激しく燃焼させるものです。テルミット反応とは、金属酸化物、つまり錆びた金属とアルミニウムの粉末を混ぜたものに火を付けると大量の熱と光を出す反応の事です。初めから酸素を持っているため、水中や低酸素な場所でも燃える利点があります」

 

指揮官

「次に閃光手榴弾だ。80年代に入り人質を盾にするテロ事件が多くなった。そこでイギリス軍の特殊部隊SASが光と音だけ出す特殊な手榴弾を開発させた。それが閃光手榴弾だ。中に爆薬とマグネシウムが入っており、外殻は紙やプラスチック製で破片による被害を最小限にしている。爆薬で音を、マグネシウムで強烈な光を出し、一時的な失明や難聴を起こして相手を行動できなくする」

 

G3

「最後に発煙手榴弾です。これは爆薬の代わりに発煙剤が入っており、手榴弾と同様に安全レバーが外れると白色や着色された煙が噴き出します。煙幕で敵の視界を遮るほか、着色された煙で着陸地点や目標の指示も出来ます。なお、室内などの閉所で使用すると煙が酸素濃度を低下させてしまうことがあるので注意してください。これで解説を終わります」

 

指揮官

「いかがだったかな? それではみんな」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

 

G3

「どうされましたか?」

 

指揮官

「銃と装備の点検の記録を見たんだが、通常の整備じゃ対処できないものが数丁あってな。破棄するしかないかと考えてたんだ」

 

G3

「まだ使えるものもあるのでもったいないですね。どこかでオーバーホールできればいいんですけど……」

 




作者
「最後コラボな雰囲気ありますが、そんな話はまだありません。勝手に書きました()」

参考文献
Wikipedia 手榴弾 2019年2月16日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/手榴弾

Hand Grenades 2019年2月16日閲覧
http://www.inetres.com/gp/military/infantry/grenade/hand.html

武器と爆薬[悪夢のメカニズム図解]
著者:小林源文 発行所:株式会社大日本絵画

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