指揮官
「指揮官と」
G3
「G3がお送りする」
「「ドルフロ銃解説~」」
指揮官
「なんかリュングマン式について解説して欲しいって聞こえた気がしたから今回はM16系の動作方式について解説しよう」
G3
「十中八九ラジオですよねそれ。M16についてはいつも通り『通りすがる傭兵』様の『ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー』のM16A1の項をご覧ください」
指揮官
「では早速やっていこう。M16系はストーナー式を採用しているんだが、先に元になったリュングマン式についてだ。リュングマン式の正式名称は
G3
「リュングマン式は簡単に言えば発射ガスを直接遊底に吹き付けて後退させる方式です。通常、ガス圧利用式は発射ガスでピストンを押し、繋がっているボルトを後退させるガスピストン式です。ガスピストン式に比べてリュングマン式は部品点数が少なく単純で、可動する部品が軽くなっているのでブレが少ないという利点があります。しかし、ガスが直接吹き付けるため汚れやすく、こまめに清掃しないと動作不良を起こす、発射ガスが少ないと確実な動作が保証されない、発射ガスが使用者に吹き付けられるなどの欠点があります」
指揮官
「そこでアーマーライト社の技術者ユージン・ストーナー氏が発明したのがM16系に採用されてるストーナー式だ。発射ガスを直接吹き付けるのは変わりないが、構造が異なっている。下の画像を見てくれ」
G3
「画像上のボルト・キャリア―は遊底を動かすピストンのようなもので、エキストラクターは薬莢を掴み排莢させる部品です。今まで書いてありませんでしたが、どの銃にもあります」
指揮官
「リュングマン式とストーナー式の最大の違いはガスを遊底の中まで取り込むところだ。ストーナー式ではボルト・キャリア―がガスチューブの先端を覆っており、ボルト・キャリア―から撃針がある部分まで空洞になっている。弾が発射されるとガスがガスチューブを通ってボルト・キャリア―に到達する。そしてボルト・キャリア―から遊底内部までガスが通ってガスで満たされる」
G3
「そして内部で圧力が一定以上高くなると遊底が後退されます。ストーナー式の利点は遊底が後退するまで密閉されており、ガスを逃がさず圧力を一定に保てるところです。これによりリュングマン式の欠点だった発射ガスが少ないと確実な動作が保証されない点が解消されました」
指揮官
「しかし、ガスが直接吹き付ける部分が増えたため、よりこまめに清掃しないと動作不良を起こす。だが誤った宣伝と先進的な見た目から「メンテナンス要らずの銃」と呼ばれ、M16の初実戦となるベトナム戦争では動作不良が多発した」
G3
「漫画風の整備マニュアルや整備キットの配布などの懸命な努力の結果、動作不良は減り、AK-47と比べて軽く命中精度が高い点が評価され後継のM16A4や短縮モデルのM4、民間モデルなどが世界中で使用されています」
指揮官
「まぁM16の弾と弾倉がいつものアメリカのゴリ押しでNATOの標準規格になったからという理由もあるが……後半がM16の説明になってしまったな。とにかく、リュングマン式とその改良のストーナー式は遊底に直接吹き付けるという、一風変わった方式だということがわかってもらえたかな?」
G3
「いかがだったでしょうか? それでは皆様」
「「「次回もお楽しみに」」」
指揮官
「いろいろ社内報やデータベース見てるんだが人形との結婚が多いな。D08地区の指揮官も結婚式挙げるようだ」
G3
「ご祝儀を用意しておきますね」
指揮官
「それから……他の指揮官はほとんどドローンで後方から見て指揮するんだな。最前線で戦いながら指揮するのは少数派なのか……」
作者「いよいよG3のスキンが来ますね。テンション上がってきた」
参考文献
ガス圧作動方式 - Wikipedia 2019年4月19日
https://ja.wikipedia.org/wiki/ガス圧作動方式