指揮官
「指揮官と」
G3
「G3がお送りする」
「「ドルフロ銃解説~」」
指揮官
「今回は回避と会心率を上げてくれるサイレンサーと銃口に付いているフラッシュハイダー、マズルブレーキについて解説する」
G3
「
指揮官
「構造は下の画像を見てくれ。弾を発射すると高圧のガスが出る。この高圧なガスは外の空気に触れると通常の大気圧との圧力差で大きな破裂音が発生する。これを軽減させるためにいくつもの部屋に区切り、ガスをサイレンサー内に拡散させて圧力を徐々に下げることで音を小さくするんだ」
G3
「ですが完全に音を消すことは出来ずあくまで抑える程度で、銃の作動音はどうしても発生してしまいます。また、特殊な構造と弾のナガンM1895等を除き構造上リボルバー式拳銃はサイレンサーを取り付けても減音できません」
指揮官
「初めからサイレンサーが取り付けてある、または取り付けることを前提とする銃については大きな減音効果を期待できる。また多くの場合は取り付けるために改造が必要だが、近年の銃は最初から取り付けられるようネジ山が切ってある」
G3
「初めからサイレンサーがある銃としてはウェルロッドやMP5の派生型であるMP5SD、64式SMG、AS VALなどがあります。MK.23やM9、Hk416など近年の銃には銃口にネジ山が切ってあります」
指揮官
「サイレンサーは銃声を抑え発砲位置を分かりにくくする利点がある一方、サイレンサー内で拡散されたガスが銃身を通って逆流することもある。逆流したガスで銃内部に負担がかかったり汚れやすくなるんだ」
G3
「また、サブマシンガンに多く利用されるシンプルブローバック方式では逆流したガスによってボルトが早く後退させられ、発射速度が多くなってしまう例もあります。実際にイングラムM11では11%も早くなるようです」
指揮官
「次に
G3
「火薬自体に酸素が含まれているため、燃焼すれば本来は水蒸気と二酸化炭素になります。ですが酸素が足りず燃焼しきれなかった火薬が銃口から出て再び燃焼し眩しく光ることがあります。この光を銃口炎といい、明るさで自身の位置が露見したり、光で眼が悪くなることがあります」
指揮官
「これを防ぐために銃口から出たガスを拡散させ、温度を下げて燃焼させないようにする部品をフラッシュハイダーと言う。また、これに似た形のものでガスを上下左右に逃がして反動を抑えるものを
G3
「消炎機能と制退機能が一体になったものが主流ですね。マズルブレーキは主に第二次世界大戦後の銃に多く見られます。連射できるようになり反動による問題が顕著になったからですね。また、M16A1のように三又形状のマズルブレーキがジャングルで引っかかるので鳥籠形状のものに変更した例もあります。各国の各メーカーでいかに反動と銃口炎を減らせるものを開発できるか切磋琢磨しており、同じ銃でも形状が違うものがあります。よく観察してみると面白いかもしれません」
指揮官
「以上でサイレンサーと銃口周り解説は以上だ。いかがだったかな? それではみんな」
「「次回もお楽しみに」」
指揮官
「S09地区で指揮官が襲撃されたようだ。警戒と情報収集の通達が来ている」
G3
「S09地区……ユノさんが襲われたんですか」
指揮官
「幸いにも傷は浅くもう回復している。だがこの事で人間不信が加速しなければいいが……取り敢えずお見舞いの品とメッセージを送っておこう」
5/09 追加と修正
参考文献
銃の科学 知られざるファイア・アームズの秘密
著者:かのよしのり 発行所:ソフトバンク クリエイティブ株式会社
Wikipedia 2019年5月4日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/サプレッサー
https://ja.wikipedia.org/wiki/フラッシュサプレッサー
https://ja.wikipedia.org/wiki/マズルブレーキ
Heckler & Koch :: Home 2019年5月4日閲覧
https://www.heckler-koch.com/en.html
Beretta 2019年5月4日閲覧
http://www.beretta.com/en-us/