指揮官とG3がお送りするドルフロ銃解説   作:スツーカ

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UMP装備が3つ揃いUMP40も出たので装備箱を回収する日々を送っています。
ではコラムですがどうぞ


コラム 〜cだけじゃない!G36シリーズ〜

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「今回は息抜きとしてG36の派生型について紹介しよう」

 

G3

「例によってG36自体の解説は「通りすがる傭兵」様の「ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー」の第51回でされているので、そちらをご覧ください」

 

指揮官

「では早速始めよう。まずG36には大きく分けて5つのシリーズがある。1つ目は大きさが変わらないフルサイズのG36。2つ目は銃身を短縮した特殊部隊向けのG36K。3つ目は更に銃身と銃床を短縮した法執行機関向けのG36C。4つ目と5つ目は民間向けのSL8とHK243だ」

 

G3

「では1つ目のフルサイズのG36です。ドイツ連邦軍では一番初めのモデルをG36A0としています。G36さんが持っているものですね。これをベースに紹介していきます」

 

指揮官

「G36A0の次はG36A1だ。これはハンドガード下部にAG36グレネードランチャーを装着するためのピンを通す穴が開けられたモデルだ。A0との見分け方はハンドガードのピン穴が増やされた点だな。次にG36A2だ。これはキャリングハンドル上部にあったドットサイトが削除され、新たにピカティニーレールが追加されたモデルだ。さらにA2にはIdZ計画(Infanterist der Zukunft、未来歩兵計画)に対応し、4面にピカティニーレールが付いた放熱しやすいアルミ製ハンドガードと後述するG36C用の短い銃床を備えたG36A2 mit ErgS IdZ-BSがある」

 

G3

「続いてG36A3です。これはIdZ計画に基づいたもので、スコープ内蔵のキャリングハンドルが撤廃され新たに4面ピカティニーレールに変更され、銃床を新型の伸縮式に変更されたものです。更にG36 SSG KRというものもあります。SSG KRとはScharfschützengewehr Kurze Reichweite、短距離狙撃スナイパーライフルの意味で、特殊部隊がスナイパーライフル仕様に改修したものです。スコープを載せるためにキャリングハンドルは長いピカティニーレールのものに換装しています」

 

指揮官

「他には輸出向けのG36EG36Vがある。これはキャリングハンドル上部のドットサイトを無くしたG36で、Vは銃床を伸縮式にしたモデルだ。後は機関銃型のMG36がある。銃身を肉厚にし、ドラム型弾倉を備えるが、放熱や精度の問題で採用には至ってない。次は短縮型のG36Kシリーズだ。主に特殊部隊や空挺部隊、憲兵、海軍臨検隊が使用するため、銃身を短縮したモデルで、M16に対するM4みたいなものだ」

 

G3

「まず初めにG36KA0です。これはG36A0の短縮版と言えるモデルです。次にG36KA1です。これはKA0のスコープ内蔵キャリングハンドルからピカティニーレールだけのキャリングハンドルにしたものです。G36A3に似ていますが、ピカティニーレールの高さが若干高いのが特徴です」

 

指揮官

「次にG36KA2だ。これはG36A2の短縮版だな。特に言う事は無い。続いてG36KA3。これもKA2と同じくG36A3の短縮版だ。次はG36KA4だ。これは特殊部隊向けで4面にレールを備えた新型のスリムなハンドガードを装着している」

 

G3

「続いて最も小さいG36Cです。これはドイツ連邦軍には採用されず主に法執行機関の部隊に採用されています。G36Kよりさらに短縮した銃身とハンドガードに、分厚いアーマーを着ることを前提にした短い銃床を備えています。また最初からドットサイトとスコープ内蔵のキャリングハンドルではなく、ピカティニーレールを付けたキャリングハンドルとなっています。詳しい外観はG36cさんを見てください」

 

指揮官

「次は1998年から2011年まで生産していた民間仕様のSL8だ。これは民間向けに設計されたもので、グリップが無くサムホールストックとなっている。サムホールストックとはピストルグリップのように握れる穴が開いた銃床だ。またドットサイトとスコープは無く長いレールの付いたキャリングハンドルとなっている。ハンドガードに通気用の穴が無く色も黒からグレーになっているのも特徴だな。ヨーロッパ・カナダ向けのSL8とアメリカ向けのSL8-1があるぞ」

 

G3

「続いてドイツ連邦軍向けにマークスマンライフルにしたSL8-2があります。マークスマンライフルとは中近距離で正確な射撃を行うアサルトライフルと狙撃銃の中間のような銃です。SL8-2は二脚とG36用のスコープ内蔵キャリングハンドルを備えましたが、採用には至ってません。他にもSL8を黒色に変更しハンドガードをG36と同じような通気口のあるものに変更したSL8-4、イギリスやオーストラリアなどの銃規制が厳しい国向けにボルトアクション式にしたHK R8があります。またSL8を元に7.62×37mm亜音速弾を使用する消音狙撃銃のSL9SD、.223レミントン弾を使用するSL8の狙撃仕様のPSG8があります」

 

指揮官

「最後に2014年から生産されたHK243だ。これは大幅に設計変更されたSL8と違って軍用G36とあまり変わらない外観となっている。セミオート限定で弾倉は短い10発弾倉となっており、フルオート射撃に改造出来ないよう設計されている。キャリングハンドルはG36Cのようなレールだけのもので、ハンドガードにレールが無いS SARと4面にレールがあり伸縮式銃床になったS TARがある」

 

G3

「今まで派生型を紹介しましたが、軍民問わずかなり改造されているものが多いので、写真を探す時は注意してくださいね」

 

指揮官

「いかがだったかな? それではみんな」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

G36A0:初期の基本モデル

G36A1:AG36グレネードランチャーを取り付けれるようにしたモデル

G36A2:ドットサイトが削除され代わりにレールが付いたモデル

G36A3:スコープ内蔵キャリングハンドルが削除されレールだけのキャリングハンドルと4面レール付きハンドガードになったモデル

G36 SSG KR:短距離狙撃用に改造したもの

G36E/V:輸出用にドットサイトを削除したもの

MG36:機関銃として設計されたモデル

G36KA0:G36A0の短縮モデル

G36KA1:スコープ内蔵キャリングハンドルからレールのみキャリングハンドルに換装したG36KA0

G36KA2:G36A2の短縮モデル

G36KA3:G36A3の短縮モデル

G36KA4:特殊部隊向けに新型ハンドガードを装着

G36C:法執行機関向けにG36Kより更に銃身と銃床を短縮したモデル

SL8:民間向けに大幅に設計変更されサムホールストックを装備するモデル。ヨーロッパ・カナダ向け

SL8-1:SL8のアメリカ向けモデル

SL8-2:ドイツ連邦軍向けマークスマンライフルとして設計変更されたモデル

Sl8-4:SL8を黒色にしG36と同じ通気口有りのハンドガードとなったモデル

HK R8:銃規制が厳しい国向けにボルトアクション式にしたモデル

SL9SD:7.62×37mm亜音速弾を使用する消音狙撃銃モデル

PSG8:.223レミントン弾を使用するSL8の狙撃仕様モデル

HK243 S SAR:2014年から生産された民間向けモデル。セミオート限定でG36とほぼ変わらない外観でハンドガードにレール無し

HK243 S TAR:4面レール付きハンドガードと新型銃床を備えたモデル

 

 

 

G3

「指揮官さん、何を書いているんですか?」

 

指揮官

「これか? 日記だよ、報告書に書く必要がない日々の日常をつらつらとな」

 

G3

「恥ずかしいこと書いていませんよね?」

 

指揮官

(目逸らし)

 

G3

「指・揮・官・さ・ん?」

 




作者
「どうせ続かないのに新しい作品の匂いを漂わせておくスタイル。よくある日記形式で時系列は解説を始める前からスタートします。投稿するかはまだ決めかねてます」

参考文献
アントン重工業:選べるG36 2019年6月4日閲覧
https://anton.militaryblog.jp/e778404.html

ポン酢:G36とその家族 2019年6月4日閲覧
https://rookiepon.militaryblog.jp/e773381.html

Wikipedia G36 2019年6月4日閲覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/H%26K_G36

Heckler & Koch :: Home 2019年6月4日閲覧
https://www.heckler-koch.com/en.html

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