指揮官とG3がお送りするドルフロ銃解説   作:スツーカ

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装備解説 ~防弾ベスト~

指揮官

「指揮官と」

 

G3

「G3がお送りする」

 

「「ドルフロ銃解説~」」

 

指揮官

「今回は防弾ベストについて解説しよう。防弾ベスト、または防弾チョッキ、ボディアーマーと呼ばれるものは弾や砲弾、手榴弾の破片を防ぐために着るものだ」

 

G3

「防弾ベストは古くはマスケット銃の時代からありましたが、現代のようなものは1900年代に登場しました。絹を4層に織ったものは黒色火薬を使った速度の遅い拳銃弾を防ぐことができました」

 

指揮官

「その後始まった第一次世界大戦、第二次世界大戦では一部の部隊で鋼鉄製の防弾ベストが使用されたが、重く防弾性能も低いことから普及はしなかった。防弾ベストとして理想的なものが登場したのは1950年から始まった朝鮮戦争のころだ」

 

G3

「絹ではなくナイロンを何層にも織り衝撃を分散させることで防弾性能を確保しました。アメリカ軍が朝鮮戦争で配備し死者数が他より少なくなったことから軍での配備が進みました」

 

指揮官

「1970年代になるとセラミックスを使った防弾ベストが登場した。これは今まで難しかったライフル弾を防ぐことが出来るようになり、低空飛行するヘリコプターのパイロットなどに配備されたが重いため不評だったようだ」

 

G3

「1980年代になると新しい繊維であるケブラー繊維によって作られました。ケブラー繊維は鋼鉄の数倍の引張強さを持ち、熱に強くて加工しやすく安価でしたが、拳銃弾程度しか防げず水を吸うと防弾性能が落ちるなど欠点がありました」

 

指揮官

「次にケブラー繊維の弱点を克服する超高分子量ポリエチレン繊維で防弾ベストが作られた。ケブラー繊維より軽くて水に強く、ケブラー繊維以上の防弾性能を持つ。さらに防刃効果があり防カビ、耐化学性に優れている。欠点は熱に弱いことだが、炎の中に突っ込まない限り欠点ではないだろう」

 

G3

「1990年代以降からは炭化ケイ素や炭化ホウ素でできたセラミックスと超高分子量ポリエチレン繊維を組み合わせたライフル弾を防ぐことができる防弾ベストが登場しました。貫通力の高い.30-06スプリングフィールド弾を防ぐことが出来ますが、現場の兵士からはやはり重いと不評だったようです」

 

指揮官

「そして現在ではプレートキャリアと呼ばれる体の重要な部分だけを守る防弾ベストが多く使われている。用途に応じて防弾プレートの追加や覆う部分を追加できるなど利便性は高い」

 

G3

「では次にアメリカの国立司法研究所の防弾ベストの規格であるNIJ-0101.04を紹介します。これは弾の威力に応じて7種類あり、貫通しないこと、被弾した時のへこみが44[mm]以下であることと定められています。規格は以下の画像の通りです」

 

 

【挿絵表示】

 

 

指揮官

「防弾レベルⅠの.22LRとは世界で最も生産されている.22口径の弾だ。軍では訓練用として、民間では初心者向けの入門銃や小動物の狩猟用として使用されている。流通している弾の中では最も低威力だろう」

 

G3

「防弾レベルⅡ-AからⅢ-Aの9mmパラベラムは多くの拳銃やサブマシンガンで使用されている弾です。同じ弾でもレベルが違うのは弾の速さに起因します。レベルⅡ-Aは弾速が320[m/s]で、これはワルサーPPKやPP-90など小型拳銃やサブマシンガンなどが該当しますね」

 

指揮官

「レベルⅡは弾速が358[m/s]、これはP38やCz75、M9と言った軍用大型拳銃が該当するな。レベルⅢ-Aは426[m/s]、これはMP5やm/45などのサブマシンガンが該当する。民間仕様のサブマシンガンの弾を防ぐならレベルⅢ-Aでないと貫通する可能性が大きいってことだ」

 

G3

「レベルⅢは私G3やM14などのライフルから発射された弾を防ぐ性能です。レベルⅣはスプリングフィールドM1903から撃たれても貫通しない性能ですね。ただ貫通しないだけで着弾時の衝撃はかなり大きいです」

 

指揮官

「防弾ベストの着用は死亡率を確実に下げてくれる。出撃時だけでなく基地内での銃の暴発や休暇中に襲われる事例がある以上、最低でもレベルⅡ-Aは常に着用することが望ましいな。レベルⅡ-A程度なら軽量で通気性もそれなりにあるからおすすめだ」

 

G3

「以上で防弾ベストの解説を終わります。いかがだったでしょうか? それでは皆様」

 

「「次回もお楽しみに」」

 

 

 

指揮官

「新しく追加された戦術人形を全部製造したところで仕事だ」

 

G3

「また無駄遣いしたんですか」

 

指揮官

「他の仕事で挽回するから勘弁してくれ。今回の仕事はオークションへの強襲だ。第1小隊を連れてく。準備に取り掛かってくれ」

 




という事でNTK様の「人形達を守るモノ」でコラボさせていただきました!この場をお借りして感謝申し上げます。

参考文献
銃器使用マニュアル
著者:カヅキ・オオツカ 発行所:株式会社データハウス
 
Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ボディアーマー
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