指揮官
「指揮官と」
G3
「G3がお送りする」
「「ドルフロ銃解説~」」
指揮官
「今回は火箭妖精ことロケットについて解説しよう。なぜロケット妖精と表記しないんだロケットとは自身の質量を放出して反作用で推力を生み出す装置だ」
G3
「反作用とは力を加えると同じ大きさの力が返ってくることです。例えるなら大きな荷物を押すと荷物から押し返される感じですね。推力とは前に進もうとする力です」
指揮官
「飛行機のジェットエンジンと違うのは酸化剤、つまり燃料を燃やすのに必要な酸素を空気中から取り込むのではなく自前で用意しているんだ。これによって空気が無い宇宙でも飛ぶことが出来るんだ」
G3
「次にロケットの構造です。今回は兵器として使われる固体燃料ロケットを解説しますね。固体燃料ロケットは弾頭、固体燃料、ノズルから構成されます」
指揮官
「固体燃料は酸化剤と燃料を合成ゴムで混ぜ合わせて固体にしたものが多く使用される。他には火薬や爆薬を用いた固体燃料もある」
G3
「固体燃料は宇宙開発で多く用いられる液体燃料と違って安定しているため長期間の保存や管理がしやすい利点があります。ですが燃やす量を調整できる液体燃料と違い、一度点火すると燃焼の中断や推力の調整が難しいです」
指揮官
「保存や管理のしやすさから宇宙用ロケットの補助ロケットや軍用ロケット向いている。次に弾頭だ。弾頭には爆薬が搭載され着弾、あるいは空中で爆発し敵に被害を与える」
G3
「ノズルは燃料が燃えて出たガスを後方に噴射する部品です。ここでロケットの向きを調整します」
指揮官
「次はロケットの歴史だ。ロケットの歴史は古く10世紀ごろの中国で火槍や火箭の名前で使用されていた。竹や紙の筒に火薬を入れたものを槍に括り付けて飛ばす原始的なロケットだ。ロケット花火みたいなものだな」
G3
「威力は十分ではなく射程が短く精度も悪かったですが爆発音が大きく威嚇用として大きな効果がありました。19世紀にはインドでロケットがイギリス軍相手に大きな効果を発揮しました。これをイギリス軍がコングリーヴ・ロケットという名前で使用します」
指揮官
「アメリカの国歌に"And the rockets' red glare"と出てくるが、このロケットこそイギリス軍が使用したコングリーヴ・ロケットそのものだ。もっともロケット兵器は銃や大砲の発達で廃れてしまう。再び兵器として注目を浴びるのは第二次世界大戦だ」
G3
「第一次世界大戦後はコンスタンチン・ツィオルコフスキーが書いた論文『反作用利用装置による宇宙探検』の影響で各国で空前のロケット開発ブームが起こっていました。特に敗戦国ドイツはロケット開発が禁止されていないこともあり、民間と軍がロケット開発を盛んに行っていました」
指揮官
「ツィオルコフスキーに影響を受けた人物としてソ連のロケット開発の第一人者セルゲイ・コロリョフ、世界初の液体燃料ロケットを開発したアメリカのロバート・ゴダード、世界初の弾道ミサイルV-2や人類を初めて月に送り込んだサターンロケットを開発したドイツ生まれのヴェルナー・フォン・ブラウンなどがいる。いずれもロケットと宇宙開発の発展に大きく寄与した人物だ」
G3
「話が逸れましたがロケット兵器は第二次世界大戦で開発が加速しました。代表的なものとしてソ連の多連装ロケット砲"BM-8カチューシャ"、ドイツの弾道ミサイル"V-2"、アメリカの対戦車ロケット"バズーカ"などがあります」
指揮官
「特にカチューシャのような多連装ロケット砲はレールにロケットを搭載して点火するだけの簡単な構造なので大量生産に向いていた。更に多数のロケットが同時に広範囲に渡って着弾するので制圧効果が非常に高い。欠点は装填に時間がかかる事だな」
G3
「第二次世界大戦後は各国で軍用および宇宙開発用のロケット開発が加速します。より射程が長く、精度が高く、核や化学兵器を搭載できるように改良されます。対戦車火器や対潜ロケット、多連装ロケット、航空機搭載型のロケットなど様々なものが登場し現在でも使われています」
指揮官
「以上でロケットの解説は終わりだ。いかがだったかな? それではみんな」
「「次回もお楽しみに」」
指揮官
「久しぶりにまともな解説した気がする」
G3
「もっと資料集めしないといけませんね」
指揮官
「そうだな。次は何を解説しようか……視聴者のみんな、解説してほしいものを募集してるぞ。ところでなぜ妖精はF-22戦闘機に乗ってるんだ」
という事で解説してほしい装備などを募集します。
参考文献
ニュートンの運動3法則について - 機械設計エンジニアの基礎知識
https://d-engineer.com/Mechanics/newton.html
Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/固体燃料ロケット
https://ja.wikipedia.org/wiki/ロケット弾