「相変わらずだね~、ユマっちは。頼りになるぅ~」
スラスターを全開にして最前線へと向かいつつ、メアリー・スーと名乗った少女の駆る赤い機体は流星の如く空を行く。
「……さすが。伊達や酔狂で――クピット内――叫ん――いね」
最前線へと進むにつれ、前線部隊への通信にノイズが混じり始める。
「おっと、霧が濃くなってきやがったな。ピクニックは終わりだ。暴れて来い」
「いえっさー。ほいじゃぁ、行っくよ~!」
リーダーらしき中年の男の男の声に、メアリーと名乗る少女の声が応答する。
紅い機体は、その声に答えるが如く、猛スピードで敵陣の中央へと猛進していく。
その姿はまるで彗星そのもの。斜めに前進、落下しつつスラスターとブースターを器用に噴出して衝撃を和らげつつ、腹ばい姿勢に移行、落ちる速度による加速を利用しつつ、そのままホバースラスター移動で全速力。地を這うように直進、滑走する。
余談ではあるが“霧が濃くなる”とは連邦のスラングで、ミノフスキー粒子が濃くなり、距離が離れすぎる事で通信が利きづらくなった際に用いられるスラングである。実際に霧が濃い訳ではない。
それはさておき、ジニー・メイと名乗る少女が駆る超重装機体はいまだ空を舞っている最中であった。
その姿はまさに蠢く闇。全身を黒で染め上げ、一部に紫と紅でコーディネートされた夜間迷彩とも言える漆黒のフォルム。
特徴的なモノアイヘッドは紛れようもない、連邦のハイザックの頭部である。だがその背面部は紛れも無い。無数のスラスターを増設されてはいるものの、明らかにジムⅡのものであった。
脚部は下方に向かうにつれ膨らんでおり、その重武装を運用するにたる無数の増加スラスターが積まれている事は目に見て明らかである。
全身に無数の増加装甲を纏い、両肘間接部には小型シールド。両肩部にはハイザックのショルダーシールドをさらに増加装甲でいかつく彩ったものを備え、そして巨大なシールドを構えた、回避性能よりも防御性能に特化した超重装甲モビルスーツ。
通称、フルアーマーハイザックカスタム。
正式なコードネームではない上に、実質ハイザックを名乗ってよいかも微妙なカスタム機ではあるが、この現地改修した魔改造機を、彼女らはそう呼称していた。
両肩部には二門の240mmキャノンを有し、実弾による長距離への支援砲撃が可能。
そして、その手に持つは75mmスナイパーライフル。
名機であるジムスナイパー2の武装から流用した。実弾仕様の狙撃ライフルである。
さらに脚部には左右合わせて二門の三連装ミサイルポッド。
そして連邦のモビルスーツ特有、おなじみのバルカンが、本来ならば左右に一門づつの所を二門づつ、上下に銃口を付けて四門同時掃射できるよう強化された60mmバルカン達である。
他にも多数の隠し武器を保有する、現地改修のエース専用魔改造機たるワンオフの名機である。
だが今は、パラシュートでギリギリ速度をやわらげつつ、全力でスラスターを噴出させつつ衝撃に備え、落下している状態である。
これは敵からすれば的以外の何物でもない。
当然の如く、射程距離外から迎撃が行われる。
断続的に発せられるザクマシンガン。
距離的にそうそう当たるものではない――はずなのだが、どうやら腕の良いパイロットがいるらしい。
「――来る、のはわかってるんだけどねぇ」
のそのそと回避運動を行うジニーではあったが――。
「あ――」
――被弾。
ジニー・メイ。彼女は運動系、特に回避機動の操縦が特に苦手なパイロットであった。
しかし――。
ぶつかったのは特別制の巨大盾。
大破したジムガードカスタムが残した備品である大盾を流用し、そこに複合装甲(チョバムアーマー)、中空装甲(スペースドアーマー)による増設装甲を追加し、合間に耐ビームコートを施した重盾である。
これに、さらにジムストライカー型などに使用されていた区画型増設の爆発反応装甲(ウェラブルアーマー)も増設している。
装甲間に施された耐ビームコーティング処理は、かつてジムキャノン2の盾などに利用されていたもの。それを表面だけでなく増設した装甲の間にも施し、この多重ビームコート構造により、既存の装甲よりもはるかに長い時間ビームに耐える事が可能。そしてウェラブルアーマーと増設装甲、弾丸をそらす丸みを帯びた構造になっている事で対実弾性能も非常に高い。
なお、この重装甲システム及び多重ビームコート処理は機体及び、機体増加装甲にも施されている。
まさに生存性を最重視した防御性能である。
だが、実はこの新機構の装甲システム、試験評価後に費用対効果の面で量産を見送られた“没”企画であったりする。
ザクマシンガンの集中砲火を受け、盾に追加されたウェラブルアーマー、そのブロック構造である一区画が爆発する。
そのダメージは和らげられるものの……。
「……あーあ、高いのに」
シールドの内部装甲はほぼ無傷であるものの、爆散した増加部分の修理にはかなりの手間を資材を必要としてしまう。
メカニックの苦労を考慮したジニー・メイは、最小限の動きで最適なポジションを取り――。
「こんにゃろめ~……」
撃ってきた機体。つまり遠方の腕の良いザクへ向けて、一瞬の僅かな姿勢制御で体勢を補正し――。
敵影が照準の中心に入った刹那のタイミングでトリガーを引く。
弾丸は吸い込まれるように腹部を貫き、緑色の亡霊は爆散した。
「もういっちょ~……」
両肩のキャノンも間髪いれずに発射。照準を行わず、直感だけの砲撃。しかし、弾丸はまたもや吸い込まれるように、撃破したザクの後方で支援砲撃を行っていたもう一機のザクの下腹部へと着弾。緑色の亡霊がもう一機、下半身を失い地面へと這いつくばる。
「……これで亡霊らしくなれたね」
――余裕で皮肉を口にする。
ジニー・メイ。彼女は、遠距離からの砲撃戦、および狙撃を何よりも得意としているのだった。
されど敵はまだまだいる。仲間を撃破した憎き仇とでも言うように、さらに別の機体がジニー機を捕捉し、迎撃の射撃を浴びせかける。
これ以上高い装甲を傷つけまいと、回避のために姿勢制御を試みるが――。
「……げ」
機体をそれた弾丸が逆にパラシュートへと着弾する。
当然の如く、落下する機体。
まだ着地には早すぎる高度である。この重さで、この距離から落下すれば、いかに重装甲であろうと、いやむしろ重装甲であればこそ、その重さに押し潰されかねない。
「……おのれ」
しかしジニーは冷静に全体のブースターとスラスターを噴出する事で落下の衝撃を抑えようと試みる。
重装甲に耐えうる運動性と機動性を確保すべく、中破した味方機の増加スタスターを多数流用して増設したこの機体。並大抵の出力ではない。
――が、足りない。
このままでは機体が危ういと計器も悲鳴のようなアラームを鳴らしている。
「……それなら、奥の手だ」
巨大シールド下部からブースターを吹かせ、器用に姿勢制御を行うジニー。
なんとこのシールド、現地改修魔王ことユマ・シラサワと愉快なスタッフ達による変態技術で、その重さによる取り回しの難しさを考慮し、両側面と下部に補助ブースターとスラスターが増設されているのだ。
緊急防御時の取り回しや、サイドステップ、ジャンプの補助、戦術としてはシールドバッシュなど、様々な用途で用いられる事を予想しての改修であった。
ちなみに、スラスターの誘爆だけが懸念点として改善案を模索されているものの、開発者いわく「まぁ、裏側だから平気平気」との事。実に適当である。
「……おりゃ~」
気の抜けるような掛け声のもと、なんとか全ブースター射出により、かろうじて着地に成功するジニー機。
「……死ぬかと思った」
ようやく地に足ついたジニーは、即座に狙撃用の姿勢に入る。
「……おのれエリっちめ~。後でお仕置きだ~」
これらは全て、予想外に前に出すぎた結果であった。
そう、全てはガンペリーのパイロットが投下の操作を遅らせたためである。
ぼやきながらも照準を行い、冷静に戦闘を続行するジニー。
放たれる肩部キャノンの砲撃。滑るように避けるドム。しかし――。
「……残念、視えてるから」
そのドムの進む先がまるで見えているかのように――続くスナイパーライフルの弾丸がドムの胴体部を貫いた。
「今のがエースかな……?」
キャノンを囮に見事な狙撃を行ったジニーは――。
「基地の建物、邪魔だなぁ……」
曲射砲撃で敵をあぶりだし――。
「……あの建物には誰もいないみたいだね」
避けた機動後の隙を狙い――。
「……なら、いいよね」
建物ごとザクの胴体を貫いて狙撃。撃破した。
「後は……うん、建物に人がいるね。任せた」
建物などの障害物を射線にとり、射程外の敵を放置し、近場の敵へと目標を切り替え無視を決め込んだ敵に対しジニーメイは、軽く舌打ちを行った後、暇つぶしの曲射砲撃による嫌がらせを敢行するのであった。
一方、メアリー・スーの駆る赤い機体は――地を這うように猛スピードで滑空していた。
いつ当たってもおかしくない弾幕の中を駆け抜ける。
迎撃の射線は射程内。だが、当たらない。赤い流星は流れる水の如く、するりと弾丸の雨をすり抜ける。
風の如く、無数の弾幕の中をするりするりと駆け抜ける――まるで、敵の射線が視えているかの如く。
「ひゃっほ~ぅ! 選り取りみどり~!」
眼前の基地内。格闘戦を行っている敵機三機の元へと急接近。敵機はジムⅡ二機と交戦していた。
――あっちゃあ、あれは部が悪いなぁ。メアリーはそう感じ取った。新型機であるジムⅡに対し、旧式のザクが二体にドムが一機。機 体の性能は圧倒的にこちらが上である。だが、兵の練度が圧倒的に足りていない。
最前線に送られた士官候補生か? 楽な仕事とでも謳われたのだろう。メアリーはそう考えた。なぜなら二機のジムはあきらかに動きが悪い。相手がベテランである事を考慮しても鈍過ぎる。自分が到達するまで持ちこたえられるだろうか? 否。持ちこたえさせるのだ。間に合ってみせる。彼らを一人でも多く救う事こそが、与えられた任務なのだから。メアリーはそう思考しながら真紅の機体を駆り、戦場を進み行く。
それは、鋭角の頭部を持つ機体だった。
モノアイの頭部は旧ジオンのモビルスーツを思わせる。
それもそのはず、この機体は元はといえばジオンが開発していた機体。
それを連邦軍が接収し、開発と改修を重ねて生み出した傑作機。
ガルバルディβ。ジオンのガルバルディを元に生み出された機体である。
その無駄の無いスマートなシルエットは、高い運動性と機動性を有している事を現す。装甲の強度こそ他に劣るものの、当たらなければ問題なかろうと、今は主にエース機として扱われる機体である。
が、当然これも魔改造機。脚部はホバー使用、全身に無数の追加増設されたスラスターにより機動性と運動性を強化されたワンオフ機である。
高機動強襲陸戦型ガルバルディβ改。
メアリー・スーの専用機としてカスタマイズされた現地改修型のガルバルディβである。
全身のスタスターと背部ブースターを駆使し、地を這うように猛スピードで戦場へと向かう。
敵機からの迎撃は次々と減っている。
全ては、囮となってくれている円形戦闘機と、ジニー機の狙撃。そして雑魚掃除をこなしてくれているユマ機のおかげである。
仲間の援護を最大限受けながらメアリーの機体は駆け抜ける。戦場の最前へ。救うべく友軍のいる地点へと。
爆音が鳴り響く。どうやらジニーが上手くやってくれたようだ。迎撃の射線が途切れる。
両手に持った90ミリ、信号弾の代わりに増設された頭頂部のバルカンを掃射しつつ滑空する。
だがメアリーの銃撃は当たらない。
回避されるまでもない。
照準を合わせて撃とうにも、どうにも上手くいかないのだ。
ロックオンされてから撃てば良い。わかってはいるのだが体の感覚で撃ってしまう。結果、当たらない。
直感的にはどこにどう避けるのかは理解しているのだが、それを上手くフィードバックさせる事が出来ないのだ。
ジニーのように姿勢の感覚と目視のサイトで合わせられれば何とでもなるのだが。
よって、彼女。メアリー・スーは中距離から遠距離における射撃戦闘がつくづく苦手であった。
ゆえにメアリーは常々、機体の性能だけではなく自身の感覚で射撃が行えるユマとジニーを羨んでいた。
だが、他人を羨んでばかりもいられない。
メアリーには、メアリーの得意なレンジがあるのだ。
ならばその空間で暴れればいいだけだ。
ユマとジニーが道を開いてくれた。
ならば「私は自分の仕事をこなすのみ!」メアリーは敵機の至近距離への接近と同時に攻撃を仕掛ける!
基地の中央。最前線ではジムⅡ二機が戦っていた。敵は旧式。されどベテラン三機。
この部隊のトップエースであろう、若干動きの良いジムⅡはドム相手に善戦していた。しかしその脇腹へと、迂回したザクのヒートホークが迫る。
武装は共に近接兵装のみ。ジムⅡはビームサーベル。ドムはヒートサーベル。ザクはヒートホーク。
お互いに射撃武器は撃ち尽くしていた。マシンガンも、バルカンも撃ちつくしたジムⅡ。ジャイアントバズもマシンガンもクラッカーもフットミサイルも撃ちつくしたドムとザク。その二機が戦っていた。
ヒートサーベルによる一撃をビームサーベルで受け止めるジムⅡ。
超高熱同士が弾き合い、鍔迫り合いのように停止する二機。
その横腹を突きザクのヒートホークが迫る。
もう一機のジムⅡは別のザクと互角の白兵戦をこなしており、助けに入る余裕は無し。
――そこへ。
「あらよっと」
颯爽と駆けつけたメアリー機。蹴り飛ばすように放たれた脚部。その爪先先端から伸びるビームダガーがコクピットを正確に焼き払い、無人となったザクはそのまま機能を停止してその場に倒れ伏す。
マルチプルビームエッジユニット。
メアリー・スーの機体に増設された十にも及ぶビームダガー射出口である。
本来であれば、ジムガードカスタムなどの両腕前甲部に取り付けられていたボックスタイプビーム白兵ユニットを流用した武装である。
両脚部の爪先、かかと、さらに膝部の装甲先端と肘部の装甲先端から、両肩部からも一箇所づつ、各部位からビームダガーを出せるように改良したもの。
これにより、本来であれば牽制か、衝撃による内部パイロットへの補助攻撃に過ぎなかった格闘モーションを、ビームサーベルと同等の一撃必殺兵装へと昇華する事に成功したのだ。
出力が短めのダガーサイズになっているのは、背部バックパックまで貫いて誘爆させないためである。
ゆえに、ザクはコクピットと内部のパイロットを焼き払われ、爆散する事無く機能停止に陥ったのだ。
そして、目の前でヒートサーベルの二撃目をかろうじて回避するジムⅡに対し体当たりを敢行するドム。直撃を受けて体勢を崩し、ビームサーベルを放した丸腰のジムⅡへと、とどめのサーベル攻撃を行うドム。それを蹴り飛ばしジムⅡを救うはメアリー・スーの駆るガルバルディβ。
ゆらりとメアリー機を向くドム。ヒートサーベルを返し、身構える。
対するメアリー機は。ジムⅡを背に、無手のボクシングスタイルで構える。
一触即発の空気が周囲に満ちる。次の瞬間――。
ヒートサーベルの一閃!
だが、斬りかかるドムの腕をマニピュレーターで横から押すようにして反らし、直撃を避け――突き上げる肘! 肘先端から照射されたビームダガー! 切り裂かれたドムの右腕が宙を舞う。
同時に繰り出された膝蹴りはドムの下腹部を真下から突き上げる!
当然、膝からもビームダガー! 脚部メイン間接を破壊され崩れ落ちるように倒れるドム。
そこへダメ押しの八極モーション! 肘が胴体部中央へと突き刺さる。
同時にビームダガーが生え、コクピットを焼き払う!
コクピット内のパイロットを焼き殺されたドムは機能を停止する。
「動きが見えるんだよね~。残念」
「お、俺も助けてくれぇ~」
情けない声をあげるは、未だ格闘戦中のジムⅡである。
「それくらい自分で倒しなよ~、まったく~」
言いながらも、一瞬で接近し、脇腹へとフリッカージャブ一閃。
右腕先端上部装甲から射出されたビームダガーによるコクピットへの一撃で残るザクも完全に沈黙。
敵機殲滅。友軍機の生き残りは見事救出されるのであった。
「ったく、こんなのに苦戦してたの~? 引くわ~」
メアリー・スー。射撃は全然だが、その回避性能と格闘戦は他の追随を許さない。
「っと、終わったみてぇだな」
円形戦闘機が空に現れる。そして、何と人型形態に変形し、到着する。
円形型のフォルムを残るモノアイの大型モビルスーツ……いや、可変モビルアーマーである。
高機動強襲型アッシマー。
これまた、魔改造現地改修が施されたアッシマーである。
出力の関係上、ビームライフルの使用をやめる代わりに姿勢制御バーニア、増設スラスターによる高い機動性と運動性を確保した機体である。。
ライフルの代わりに、主に実弾の90mmジャイアントガトリングガンを使用する。
「うん、ロニーの出番は無かったみたいだね」
「おいおい、ちゃんと囮になってやっただろうがぁ」
メアリーの言葉に、ロニーと呼ばれた男。この部隊のリーダーであろう、中年男性の声が答える。
「え~? 結局迎撃沢山来たからあんま意味なかったよ~」
「このやろぉ、じゃあ俺が先にいって喰っちまってもよかったってのかぁ~?」
「いやぁ~ん、それはやぁだぁ~!」
「だろぉ?」
「けど、結局は間に合わなかったんでしょ?」
「ん……まぁな」
「やっぱその機体。遅いね」
「うるせぇ。お前の機体が早すぎんだよぉ」
「ひゃっはぁぁぁ!! 汚物は消毒だぁぁぁ!!」
敵機を求めて最前線まで躍り出たのであろう、ユマ・シラサワ機も合流する。
「あ、ユマっちも来た」
「さて、これで全滅かな?」
「みてぇだな」
「それじゃぁ~、任務完了かな?」
「そういう事になるな」
「よっしゃぁ! 楽勝~!」
はしゃぐメアリー。
「それじゃ、艦長に報告しねぇとな」
広域無線を使用すべく、機体を降りるロニーと呼ばれた中年男。
「任務完了。了解」
バーサークモードから解放されるユマ・シラサワ。
そして――。
「……おーい。誰か回収してよ~……歩いてそっちいくの、時間かかるんだよ~……」
ロングレンジの遠方距離から、届かない嘆きの声をあげるジニーの姿があるのだった。