遊戯王~召喚士?いいえ決闘者です。~   作:ねおけらとどぅす

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第3話‐召喚士の闘い(サモン・バトル)

「その者は八界を脅かす反逆組織『ヤタガラス』の構成員の疑いがあります…!」

 

「!?」

 

「何…だよ…それ!?ユースケが悪人だって言うのかよ!?」

 

「『ヤタガラス』は奇妙な装束に身を包み、見たことない霊獣を使役してると伝わっています。その点が一致し、尚且つ出処を偽り正体を明かせないとなると、もはや疑いで留める必要すらないでしょう…。」

 

「さぁ、お分かりでしたら二人共その者から離れて頂けますか?」

 

「冗談じゃねぇ!こんなの父ちゃんが許…」

 

 クルスの脳裏に、ついさっき荷車に入って行った父親と召喚士の姿が思い浮かんだ…。

 

「ちょっと待て………」

「お前、父ちゃんに何をした…?」

 

「あぁ………」

「ゴードン殿には意見が合わなかったのでしばらく眠って頂きました。」

「大事な闘いの最中に、雇い主に剣で邪魔立てされては困りますからね。」

 

「!?」

 

「この野郎おぉぉぉ!!」

 

 クルスは怒号をあげ、一直線に召喚士に殴り掛かる。しかし…

 

(ドゴッ!)

 

「ぐあっ…」

 

「お兄ちゃん!!」

 

「クルスっ!!」

 

 召喚士に羽虫を払うように杖で打ち跳ばされ、その場に倒れた。

 

「クー…クルスを連れて下がってて。」

 

「ぇ…でもユースケ…」

 

「いいから早く…あと君の父さんも頼んだ!」

 

「…うん、わかった。」

 

 クーは涙を拭いながらクルスを引き摺り荷車の傍まで下がる。

 

「………」

 

「観念して捕まる気になってくれましたか?」

 

「………」

 

「…アミアさん、俺にはあんたが言ってる事が何ひとつさっぱり分からない。けど…」

 

「?」

 

「恩人達を傷つけたあんたを許せない…!」

 

 心の奥底から沸々と怒りと闘志が沸き上がり、デッキを握る手に力が籠る…。

 

(キラキラ…)

 

「デッキが…!?」

 

 1枚、また1枚とカードから光が溢れてデッキを包み込んでいく。

 

 

「やはり奇怪な…いいでしょう、あなたの正体諸とも暴いてやります。」

 

『万物を還す紅蓮の炎よ、我が(ソウル)と連なりその猛威を示せ…』

『猛よ…召喚獣、ヴォル・グリフィス』

 

 アミアの前に巨大な炎輪が浮かび、その中から炎の翼を持つ鷲頭の巨獣が姿を現した。

 

「頼んだぞ…!」

『バスター・ブレイダー!』

 

 炎の鷲獣と対峙するように群青の巨人が姿を現す。

 

「………行け。」

「いっけえぇ!」

 

 二つの巨体がぶつかり合い、草原に強烈な波動を起こす…。鋭利な爪を持つ前足と豪腕に握られた大剣が攻防を繰り広げる。双方の力はほぼ互角であった…。

 

「グリフィスをもってしてもやはり互角までか…ならば!」

 

『フレア・バード!』

 

「………行け。」

 

 二羽の炎鳥を召喚し解き放った。炎鳥は鷲獣の足をくぐり、巨人の脇を抜け、ユースケへと迫る。しかし…

 

(ヒュー)

 

「!?」

 

 炎鳥はユースケの間近で宙返りしアミアのもとへ戻った。何故なら…

 

「クー!?」

 

 ユースケの前にクーが両手を広げ立ち塞がっていた。

 

「子供を惑わし盾にするとは…悪人め…」

 

「違います!」

 

「!?」

 

「ユースケは悪人じゃありません。そして…」

 

「あなたに負けなんてしません。」

 

「随分と言ってくれますね…けど、助かりましたよ…、おかげでソウルを溜める時間が稼げました。」

 

『大地の(ソウル)よ、その力、生命の根源へ注ぎて慈悲無き摂理を示せ…』

『捕縛せよ…召喚獣、ルーツトーダス』

 

 今度は黄色い優しい光と共に甲羅に樹を生やした亀のような霊獣が姿を現した。そして…

 

「クヲヲヲッ」

 

(シュルシュルッ!)

 

「なっ!?」

「キャッ!?」

 

 そいつから延びた蔓にユースケとクー、そして『バスター・ブレイダー』が束縛された…。

 

「これでもう邪魔立てされずに済みそうです。」

「どうです?クー様?これでもその者が負けないと言い切れますか?」

 

「言い切れます…!」

 

「!?」

 

「負けるのはあなたです!」

 

「!!?」

 

「…何を言おうとこれで最後です!」

「やれ、グリフィス!」

 

「それはどうかな…?」

 

「!?」

 

「随分と追い詰めてくれたな…けど、助かったよ。最後にクーと言い合ってくれて…おかげでこいつを引き当てる時間が稼げた…!」

 

「行け、『破壊剣士の伴竜』!!」

 

「クオォーン!」

 

「伴竜の効果発動、デッキから『破壊剣‐ドラゴンバスターブレード』をサーチ!」

 

「受け取れ!バスター・ブレイダー!!」

 

 1本の大剣が皆の拘束を解くように蔓を切り裂きながら『バスター・ブレイダー』の足元に飛来した。『バスター・ブレイダー』は二刀を構え再び鷲獣と衝突する。

 

「クッ…迎え撃て、グリフィス、トーダス!」

 

 炎と蔓の波状攻撃が『バスター・ブレイダー』へ迫る。しかし…

 

「「グオォォォォ!」」

 

 二刀の大剣が繰り出す狂戦士の乱舞によりその攻撃は薙ぎ払われた。そんな激戦の最中、ユースケは伴竜に掴まり猛進する。

 

巨人の足元を抜け、

鷲獣の炎と爪をくぐり、

蔓の壁を飛び越え、

炎鳥を叩き落とし、

そして…

 

「!?」

 

「いっけえぇぇぇ!」

小竜の剛拳(リトルドラゴンズ・ヘビーナックル)

 

 アミアの鳩尾に攻撃力400の伴竜の一撃を叩き込み、十数メートル先の木の幹までぶっ飛ばした。そして…

 

(ドカッ)

 

「ぐあぁッ」

 

(ボトッ)

 

 木の幹に身体を強打したアミアは気を失い…

 

「クエェェェン………」

「クヲヲヲォォ………」

「ピィーヨロロー……」

 

 霊獣達は光を放ち消えていった…。




ご精読ありがとうございました。
戦闘中の攻防の様子と、文章としての纏まりを両立させたかったですが、結局滅茶苦茶になってしまいました。
「ターン制でない戦闘シーン」の書き方についてアドバイスやオススメありましたら、情報提供よろしくお願いします。m(_ _;)m

昨日の敵は今日の友、進む街道に近代史の光と影、紛失窃盗要注意?
次回、異世界街道異常ナシ?
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