キリがいいので番外編の更新もしたいですね
「そっか。そんな事になってたんだね。」
「まぁ雪ノ下の事があったからな。小町が無事で何よりだよ。」
小町を家に送るために俺は千葉に帰って来ていた。
しかしアレだよな。しばらく帰ってないだけなのにどこか変わってしまったというか不思議な違和感を覚える帰郷あるあるを凄く感じる。
変わらない街はハンバーグな師匠の故郷くらいなのかもしれない。
「いやー小町よりお兄ちゃんのが危ない事してる訳だし、お兄ちゃんのが無事で何よりだよ。今の小町的にポイント高い!」
「最後のでポイントだだ下がりだよ・・・。」
「お昼どうするの?夕方には帰るんでしょ?」
「ああ平塚先生に呼び出されてるからいらないわ。時間もギリギリだから小町送ったらすぐ出るわ」
「んーもう少しゆっくり出来ると思ってたんだけどなぁ。」
俺としても自宅で色々とゆっくりしたかったんだが平塚先生の無駄に大量のメールが前日に届いたためスルー出来なかった。どんだけ暇なんだよ誰か早くもらってあげて!!
そうこうしてる間に我が家に着いた。
「ありがとお兄ちゃん。気を付けてね」
「おう。」
「雪乃さんの事頼んだよ。」
「・・・まぁやるだけやってみるわ。」
こうして小町と別れた俺は平塚先生との待ち合わせ場所に向かった。
いや総武高校なんだけどね。もっと場所なかったのかよ・・・。
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しばらくえっちらおっちら歩いていると校門が見えてきた。近くに見慣れた車が止まっている。えっ何早すぎない?まだ待ち合わせ時間まで結構あるよ?あの人俺の事好きすぎるだろ危うくときめく所だった。
近くに行くと先生が出てきた。
「早いな比企谷。」
「いや先生も大概でしょ。何分間からいたんすか?」
「・・・・・・・・・結構前かな。とにかく乗りたまえ。近くにいいラーメン屋があるんだ。積もる話はあるだろうがまずは腹ごしらえといこう。」
「おいちょっとまてなんだよその間は・・・。」
ホントどんくらい前からいたんだ?軽く恐怖だぞ。
今回のラーメンはいわゆる白湯ラーメンというやつだ。
あまり手を出さないジャンルだったがこれはアリだな。
豚骨とはまた違った濃厚な旨み。だがくどくないから箸が止まらない。ごちそうさまでした。
少し話をしようという事で近くの喫茶店にやって来た俺達。注文を済ませると平塚先生はタバコに火をつけながら話し始めた。
「雪ノ下の件は聞いたよ。こちらでもなかなか問題になっていてな。雪ノ下の場合自ら志願したとはいえ・・・な。」
「まぁ怪我ならまだしも連れ去られた訳ですからね。」
「そういう事だ。比企谷達の安全を考えて引き上げさせようという話もある。」
確かに次は自分の娘、息子がと考えたらそんな意見が出るのも納得だ。
「今の所君たちを引き上げさせようということは無いが、由比ヶ浜、雪ノ下以降の人材派遣は見送るという形になった。まぁ落とし所としてはこれがベストだろう。スカウトを受けてとか、学校を通さずとかなら話は別だろうが・・・。」
「そんなもんすよね。俺達の引き上げをナシにしたのも先生が?」
「いや、今回の件を上手く利用しようとする人間も上にはいるということさ。連れ去られた仲間を救うというのはなかなかに美談だからな。上手くやればイメージアップなんかも難しくないだろう。」
なるほどね。雪ノ下の実家云々を考えたらこの騒動を利用しようってのも頷ける話ではある。
「だがな比企谷・・・。私は・・・」「お待たせ致しましたー!!」
注文した品が届いたため先生が何を言おうとしているのか分からなかった。
この後由比ヶ浜達の事を話したり、ラーメンの話で盛り上がったりした。あっという間に時間が過ぎ、俺は駅まで送ってもらい三門市へと帰った。
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戻ってからは由比ヶ浜をオペレーターに据えての防衛任務にあたっていた。初めはグダグダしたりミスも多かったが、なんとか形になってきた。空気を読みすぎる由比ヶ浜の気質が意外とマッチしたのか必要な情報をいいタイミングで出してくれる事がかなり多い。
そしてランク戦前日。俺達は浜松凛子の追いコンをカラオケで行っていた。
ささやかな贈り物を渡すと浜松は号泣していた。
「私はいつまででも比企谷隊ですからね!!トリガーとかめっちゃ改造しますから!いつでも遊びに来てくださいね!!」
感動ムードで流しそうになったけど改造ってなに?ちょっと興味湧くじゃねーか!改造は男の永遠のロマンである。
こうしてなんだかんだあったが比企谷隊がA級を目指すためのランク戦が始まった。