やはり俺のボーダー生活は間違っている   作:小野こまっち

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斬撃と銃弾の果てに

「さてと、どうしたもんかなぁ・・・。」

 

合流後、俺達は少し話し合って材木座が爆撃でおびき出し、戸塚が適当に戦ってポイントまで誘い出し、俺が決める作戦で行く事になった。なんで責任が重いことを俺に押し付けるかなぁ。責任世代ではないのに救心が欲しいすらある。

 

しばらくすると材木座から通信が入り、

 

「こちら剣豪将軍、作戦地点に到着した。おびき出しといったが・・・。別に倒してしまっても構わんのだろう?」

 

「お前さぁ・・・。」

 

なんでそういうこと言うかなぁ・・・。すぐに戸塚からも作戦地点到着の連絡が入り準備が整った。

 

「・・・うし。始めるか!」

 

「御意!」

 

その掛け声と共に材木座のエスクードが火を噴いた。

 

「どうだ戸塚?そっちから見えるか?」

 

「いや全然見えないよ?」

 

あれれーおっかしいぞーとメガネの小学生に言われそうな事態だ。

材木座が上手いこと当てたか?

だが真実は名探偵の推理を待たずして分かった。

 

「ぎょえー!!八幡!八幡!はちえもーん!!こっち!こっち来たこっち来てるぅ・・・。」

 

「・・・マジか!? ったくあんなこと言うから・・・。戸塚!作戦変更、材木座の方に向かってくれ!由比ヶ浜は材木座に逃げ道の指示をしてくれ!できるだけ射線が通らないとこで頼む!」

 

「了解!」

 

「おっけー!!」

 

「材木座?大丈夫か?今戸塚と俺が向かってるから何とか生き残れよ?」

 

「ぎえぴー!!」

 

今にもひんしになりそうなピッ・・・。もとい材木座にはなんとか生き残ってもらうとして・・・。

とにかく俺は何とか材木座の避難の援護か敵の撃破を狙うしかないか・・・。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「左側では、早川隊長が茶野隊長を撃破しました。」

 

「数的不利ではあったが善戦したな。茶野隊は合流して戦う戦術がメインだから、こういう分断されて合流が難しいとき1人でどう戦況を打開するかが今後の課題だな。」

 

「茶野隊の今後に期待ですね。右側では材木座隊員が藤沢隊員に追いかけられる展開が続いてますが・・・。」

 

「変に逃げ続けているのが気になりますね。反撃できる機会はいくらでもありそうですが・・・。」

 

「比企谷隊長の戦い方を見ると、何か作戦があるかもというのが考えられないでしょうか?もうすぐ戸塚隊員も到着しますし・・・。」

 

「どうでしょう・・・。可能性はないとは言えないですね。」

 

「わからんな。(いやただ逃げてるだけなんじゃないか?)」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「材木座!次の右の路地に入ったら俺の指示でエスクードを後ろに出せ!いいな?」

 

「ふぇぇ・・・。ぎょっ・・・、御意」

 

息も絶え絶えな材木座がフラフラと路地裏に逃げる。

それを追いかけ、藤沢隊員も路地裏に入った。

 

「・・・・・・・・・・・・!今だ材木座!」

 

俺の合図と共にエスクードが展開される。

 

「くそっ・・・。どっかから回り込むか・・・。」

 

「旋空孤月!!」

 

「ぐっ!!」

 

振り返った藤沢隊員を戸塚の旋空孤月が襲う。

上手く体を使い被害は腕が1本飛んだだけに留めたが、トリオンがかなり流出しているはずだ。

 

「・・・・・・クソっ!!」

 

バンバン

 

残った片方の腕で反撃を試みるも、放った弾丸は戸塚がシールドで防ぎきる。

しかし戸塚も両手でシールドを展開しているため反撃が出来ずジリジリと後退していく。

 

バシュ ピキピキピキ

 

[戦闘体活動限界。ベイルアウト]

 

今度は外さなかったな。まぁ前回も当てにはいったんだけど・・・。

俺の射撃で藤沢隊員を撃破。

 

 

 

1回戦残り15分

 

 

 

 

 

 

 


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