やはり俺のボーダー生活は間違っている   作:小野こまっち

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どうにか彼らは初戦を終える

「ROUND1昼の部が終了しました。各隊の結果は比企谷隊が6ポイント、早川隊が1ポイント、茶野隊が0ポイントとなりました。総括の方をお願いします!」

 

「そうだな・・・。今回の勝敗を分けたのはやはり数的有利に立てたかどうかだろうな。どの隊も絶対的エースがいないし、合流して集団戦というのが主戦法になってくる。そういう意味で序盤で完全に分断させられてしまった茶野隊はかなり不利な状況だったと思う。逆に比企谷隊は終始得意な戦法で戦えたからこその得点だろう。」

 

「なるほど。」

 

「だが今後この3つの隊以外にも言えることだが、合流出来なかった時、数的不利な状況でどう立ち回るかが課題だろうな。特に比企谷隊は今回のようにMAP選択権があって転送位置も良くてなんて偶然はほぼ無いだろう。次戦はその辺りが見どころだな。」

 

「ありがとうございます。古寺隊員はいかがでしょうか。」

 

「比企谷隊はMAP選択権のアドバンテージを見事に活かしたと思います。天候を上手く使っての分断はグラスホッパーなどが無い部隊には今後1つの対策になるのではないでしょうか。」

 

「なるほど、ありがとうございます。以上でランク戦ROUND1昼の部を終了します。次戦の組み合わせは夜の部終了後に発表となります。

本日は実況が私嵐山隊綾辻が、解説は風間隊の風間隊長と三輪隊の古寺隊員でお送り致しました。」

 

「「ありがとうございました。」」

 

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「みんなお疲れ様ー!はいこれ!」

 

由比ヶ浜が飲み物を配りながら、声をかける。それを受け取りながら俺達は席に着いた。

 

「ごめんね最後、ギリギリまで粘られちゃって。」

 

「けぷこん!気にすることはない。相手は隊長だったようだし、いくら戸塚氏といえど簡単にはいかんだろうよ。」

 

「いやお前見てただけじゃねーか。どの立場から言ってんだよ・・・。」

 

「あはは・・・。八幡もありがとうね。」

 

「おっ・・・おう!」

 

戸塚からの感謝に思わず声が上ずってしまう。

 

「ねぇ!みんなこの後暇?ご飯行こうよ!」

 

「いや、パスで。」

 

「なんで?ヒッキー意味分かんない!」

 

「なんでって別になんか特別って訳じゃないだろ。あとめんどくさい。」

 

「まあまあ、僕はいいと思うよ!材木座君は?」

 

「うむ。今回の戦は大勝、祝っておくべきだろう。それに反省会もしたいしな。」

 

「ねっ?八幡も行こう?」

 

「ぐっ・・・・・・。戸塚が言うなら・・・行く。」

 

いや違うからこれは戸塚の誘いを無下にしたくなかっただけだから。決して俺が行かないと収まりつかないだろうな。とか感じてないから。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

という訳で俺達は全国の学生達の味方サイゼにやってきた。

 

「お前ら注文どうする?俺は決まってるけど。」

 

「我も。」

 

「早すぎでしょ・・・。あたしはどうしよっかなぁ・・・。」

 

由比ヶ浜と戸塚がメニューを眺めている。俺くらいのサイゼ通になると注文はメニューを見なくても済む。材木座もその域にいるのか同じくメニューは見ない。千葉のぼっちサイゼ通説あるなぁ・・・。

 

 

 


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