やはり俺のボーダー生活は間違っている   作:小野こまっち

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6話です
ラーメンは豚骨が好きです


やっと彼らのボーダー生活が始まる

「ちげーんだよハチ!もっとこう・・・感覚を研ぎ澄ませてだなぁ・・・」

 

「いや、感覚的すぎてアドバイスになってないんだよなぁ・・・」

 

とまぁこんな感じできっちり同じ時間に来ちゃったんですよねぇ・・・

いや違うんだ、上の人には逆らえない社畜の血が逃げることを許さなかったんだ。俺は悪くない、上下関係なんてもんを生み出した社会が悪い。

 

「もっとグッと集中していけるって閃いたとこで撃つんだよ!」

 

「どこの長○監督だよ先輩は・・・」

 

こうして俺と当真先輩の放課後射撃タイムが始まった。

・・・絶対流行らないなこれ

 

一方で戸塚と材木座は少し実戦的な訓練に入っていたらしく、仮想空間でネイバー相手に戦闘を行うって内容の訓練をしていたらしい。

材木座はかなりボコられたのか訓練後は静かだった・・・。

 

―それから2週間ほど過ぎた頃、放課後射撃タイムも実戦的な訓練をしていた―

 

「ハチよぉ、お前の買ってくるこのMAXコーヒーってのはどんだけ飲んでも甘さに慣れねぇな」

 

「そう言いながら毎回飲んでるじゃないっすか・・・。缶がバナナ色だからっすか?」

 

「んなわけねーだろ。俺は違いのわかる男だからな!」

 

「答えになってねぇ・・・」

 

「うるせぇ! ・・・ハチ次外したらラーメン奢りな!」

 

「うわぁ・・・理不尽」

 

この後ラーメンは奢りました。

しかしそんな放課後射撃タイムは唐突に終わりを告げる

この頃には当真先輩との自主練の成果は訓練のスコアにもかなり現れていた。

それはそんなある日の事だった。

 

「ハチ・・・悪いんだがしばらく練習を見てやれねぇんだわ」

 

「どうしたんすか?ついに反比例出来ないのがバレて留年っすか?」

 

「違ぇよ!まぁお前もいずれ正隊員になるだろうから言っとくが、俺はしばらく遠征でネイバーフッドに行ってくる。」

 

ネイバーフッド?確かゲートの先にある別の世界だったか?ボーダーはそんな事までやってたんだな。

 

「帰って来るのはしばらく先だ!俺の言った事を忘れずに精進しろよ。」

 

「分かってますよ。・・・・・・帰って来たらまたラーメン行きましょう」

 

「・・・・・・おう!もちろんハチの奢りな」

 

「理不尽すぎる・・・」

 

こうして当真先輩は遠征に行った。俺はまた訓練の毎日に戻ったわけだ。

こうして、なんだかんだで月日は流れ正式入隊日を迎えたのである。

 

ついに俺達ははれて正式なボーダー隊員(C級)になった訳だ。

オリエンテーションを受けランク戦の説明を受けた後、当面の目標を話し合うため俺達はサイゼに来ていた。

 

「さてと、とりあえず今日はお疲れ。どうだったよ訓練?」

 

「なんかまぐれでいい得点出したみたいで・・・色んな人から声かけられちゃった。」

 

・・・なん・・・だと!?戸塚に声をかけるとは、どこの輩だ?緊急射撃案件だな。

 

「うむ!大型ネイバーを13秒で討伐とは・・・話題を独り占めであったな!」

 

「そんな事ないよ!材木座君もなかなかのタイムだったじゃないか!!」

 

「けぷこんけぷこん まだこの剣豪将軍材木座義輝、全力を出し切ってはいないがな!!」

 

「いやそこは全力でいく所だろ・・・ あっドリア来たわ」

 

ともかく俺達の当面の目標はB級に上がって部隊を結成する事に決まった。

 

 

 

 

 


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