コードギアス −魔王と魔女の旅路−   作:アンサラ

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第11話

ルルーシュがC.C.に説教をしている一方、東京政庁の1室で、首相である扇と政府の高官が話をしていた。

 

ちなみに、高官のほとんどが黒の騎士団出身である。

 

「首相。先日、ターゲットがこの国の空港にて目撃されているみたいです」

「本当か?」

「はい。それと、ターゲットと一緒に1人の女性がいたみたいですが…」

 

高官が言う女とは、女装したルルーシュの事だった。

 

「女性?男じゃなくて?」

「えぇ。ロシアで一緒にいた男の姿は確認出来ませんでした」

 

――その女もC.C.の契約者なのか?

 

「…それで、今何処にいるか分かっているのか?」

「いえ、そこまでは…」

「そうか。なら、C.C.をこの国から出さないよう、空港の警備を強化するように伝えてくれ」

「わかりました」

 

そう高官が答え部屋から出て行くと、入れ替わるように、黒の騎士団総司令代理である藤堂が入ってきた。

 

「扇、どうだ?何か進展はあったか?」

「藤堂さん。どうやらC.C.はこの国に来ているみたいです」

「なに?居場所は判っているのか?」

「そこまでは判ってないみたいですね。藤堂さんはどうです?嚮団跡地から何か情報とかありました?」

「こっちは何も進展がないな。ルルーシュが念入りにデータを削除したみたいだ」

「そうですか…。なら、C.C.を確保しないとダメみたいですね。黒の騎士団から部隊は出せそうですか?」

「今はゼロが目を光らせてるし、紅月君も俺が騎士団を動かしてる事に警戒しているから厳しいだろうな。…騎士団の末端を数人程度なら大丈夫だろうから、そいつらに探させてみよう」

「よろしくお願いします」

 

そうして藤堂は末端にC.C.の捜索を指示する為、政庁をあとにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

扇と藤堂が話し合いをしていた頃、ゼロであるスザクは、部下であるカレンと通信をしていた。

 

『ゼロ、どうやら藤堂さんは、扇さんに会いに政庁へ向かったみたいです』

「そうか。おそらく、C.C.の件で話し合いをしに行ったな」

『それと、ある不穏な情報があるんですが…』

「不穏な情報だと?」

『はい。…日本がテロリストからナイトメアを不正に入手していて、藤堂さんはそれを隠蔽しているという情報が…』

「あのバカどもはっ…!!!」

 

それを聞いたスザクは、思わずそう呟いた。

 

合集国は黒の騎士団と契約することで、武力を持たないということになっていたが、黒の騎士団が暴走した場合、それを止める手段がない事が問題になっていた。

 

そこで、ゼロであるスザクから、「黒の騎士団ばかりに武力が集中してもそれはマズイから、各合集国も上限を決めてナイトメアを所持できるようにすればいいのではないか?」という提案もあり、各合集国は40機までならナイトメアを所持しても良いという事になって、もし上限を超えて所持していた場合は、かなり重い処分が科せられるようになっていた。

 

「ただでさえ日本は立場が悪いのに、これ以上何か問題があれば、日本という国は消滅するぞ…!!…ちなみに、数は分かるか?」

『確実では無いんですが、30機程不正所持してるという事です。…どう対処するのですか?』

「……私が日本へ行った際に神楽耶と会談をおこない、その後に各合集国の代表達とも緊急会談をおこなって、今後の対応を決める。だが藤堂に関しては、情報が集まり次第、総司令代理の職を解任させるのと同時に黒の騎士団から除名し、牢屋にぶち込む。…神楽耶や各合集国の代表達との会談次第では黒の騎士団を解散させる可能性もある。カレン、覚悟しておいてくれ」

『…ゼロ、今、周りに人はいますか?』

 

すると、カレンが、周りに人がいるかどうかを聞いてきた。

 

「ん?周りに人はいないが…」

 

スザクは、疑問に思いながらもそう答えた。

 

『…スザク、本当に黒の騎士団を解散させるつもり?』

「……だから周りに人がいるのか聞いたのか。あくまで可能性の話だよ。僕は話し合いでどうにかしようと思っている。だけど、それで各合集国のトップが納得しなければ、最悪な未来を迎える可能性があるが解散させるしかない」

『最悪な未来?』

 

黒の騎士団を解散させる事で最悪な未来を迎える可能性があると言うスザクに、カレンは疑問を口にした。

 

「うん。今の世界は、僕…ゼロという存在と、英雄部隊と呼ばれている黒の騎士団という抑止力で平和が保たれているんだ。その騎士団が解散したとなれば、沈黙しているテロ組織が活発に活動する可能性があるし、国同士の武力を使った争いが起き始めるかもしれない。…そうなったら、ゼロレクイエムが全て無駄になってしまう」

『でも、まだ''ゼロ''という存在があるじゃない』

「…1人で何が出来ると言うんだい?黒の騎士団という''力''を失ったゼロは所詮無力でしかない。だから解散させるのはまずいんだ」

『なるほどね』

 

理由を聞いて、カレンは納得した。

 

「…一応、合集国との契約を解消すれば黒の騎士団は存在させることは出来る。でも、そうするとただの武装集団になるから、下手したら世界の敵となって戦うことになってしまう。それなら黒の騎士団を解散させた方がいい」

『でも、それじゃあ…』

「それに、今の騎士団ではルルーシュが創ったこの世界を守ることができない。なら、あってもなくても一緒だろ?」

『……そうね、わかったわ。その時は、私も受け入れる』

「すまない、カレン…。一応、そうなってしまった場合の対応策を考えておくよ」

『…お願い…』

 

そう言って、2人の話し合いは終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、その頃のルルーシュとC.C.はと言うと…

 

「うぅ…。何も、そこまで言わなくてもいいじゃないか…」

「…すまん。流石に言い過ぎた」

「ルルーシュのばか…ぐすっ…」

「…本当に俺が悪かった。何でもするから泣き止んでくれ…」

 

本気で説教をしたらC.C.が泣いてしまった為、ルルーシュは必死に慰めていた。

 

 

 

 

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