ドゴンッッッ!!!
「…ん?外で何か爆発したような音がしなかったか?」
「ルルーシュも聞こえたか?…何か物凄い音がしたな」
ルルーシュ達4人が晩食を取っていたら、外から爆発したような音が聞こえた為、ルルーシュとC.C.が不思議そうな顔をして首を傾げていると、外を確認していたジェレミアが顔色を変えた。
「っ、ルルーシュ様!!C.C.様!!地下へお逃げください!!複数のナイトメアと兵士がこちらに向かってきております!!!」
「何だと!?」
―まさか、バレたのか!?
「ルルーシュ!!」
「っ、分かっている!行くぞ!!」
「アーニャ!私はサザーランド・ジークで外のナイトメアを相手する!!おぬしはルルーシュ様とC.C.様を守りながら、こちらに向かってきてる兵を頼む!!」
「わかった」
アーニャはルルーシュとC.C.を連れて地下へ避難し、ジェレミアはナイトメアの相手をする為、サザーランド・ジークがある場所へと向かった。
「ルル様、シー様、大丈夫?」
ルルーシュ達3人は、急いで地下にある避難用の部屋に向かっており、護衛の為に1番後ろを走るアーニャが前を走る2人に声をかけた。
「私は大丈夫だが…」
C.C.は心配そうに隣で膝に手をついているルルーシュを見る。
「はぁ…はぁ…。クソッ、C.C.の言う通り体力をつけておくべきだったな…!」
体力がないルルーシュは既にバテており、敵との差もかなり縮まってきていた。
「あともう少しで避難部屋に着く。辛いかもしれないが、そこまd「見つけたぞ!!」…チッ!ルルーシュ、急ごう!」
敵に見つかった為、C.C.がルルーシュの手を引いて先に進もうとしたが、その前にルルーシュが何かに気付く。
「…っ、危ない!C.C.!!」
パァンッッ!!
「ぐぅっ!?」
「ルルーシュ!?」
「ルル様!?」
ルルーシュが急いでC.C.の背後に回るのと同時に銃声が響き、銃弾がルルーシュの右肩に命中した。
「ルルーシュ!?大丈夫か!?」
撃たれた右肩を押さえ、呻き声を上げながら蹲るルルーシュにC.C.は慌てて駆け寄る。
「大丈夫だっ…!肩に当たっただけだから心配するなっ…!」
致命傷じゃない事にC.C.は一先ず安心し、そして俯いた。
―…アイツら、絶対に許さん。
「…ルルーシュ、少しここに隠れていろ」
「C.C.?何をする気だ…?」
「安心しろ。すぐに終わるから。アーニャ、ルルーシュを頼んだぞ」
「シー様どうしたn…シー様?」
C.C.が俯きながら追手の方に向かっていった為、アーニャは疑問を抱きながら名前を呼んだ。
「お前がC.C.だな?」
「……」
「無視か。…まぁ、いいだろう。おい!対象を拘束しろ!!」
「了解。ったく、手間を取らせやがって…」
そう言って追手の1人が拘束しようと、C.C.に触れた瞬間、
「っ!?ギャアアアアアア!?!?!?」
と尋常じゃない悲鳴を上げながら、頭を押さえて転げ回った。
「おい!?どうした!?」
「やめてくれえええぇぇ!!!」
「チッ、貴様!何をしt………ひぃ!?」
転げ回ってる者に近づいた男が問い詰めようとC.C.の顔を見た瞬間、小さく悲鳴を上げた。
…何故なら、C.C.の表情が怒りのあまり、見た者が全力で逃げ出したくなるような鬼の形相をしていたからだ。
「私が何をしたかだって?私が今まで体験した絶望を同じように体験させているだけだが?」
「な、なんだと…?」
「ここまで頭にきたのは数百年間生きてきた中でも初めてだよ。だから貴様等全員に、死すらも生温い絶望を与えてやる」
そう言ってC.C.は、1番近くにいた者に一瞬で近づいて蹴りを食らわせ、その蹴りをもらった者はその場に崩れ落ちると、転げ回ってる者と同じように頭を押さえながら悲鳴を上げ始める。
「ギャアアアアアア!?!?」
「い、いったい何が起きているんだ!?」
「とりあえず対象から離れろ!足を撃って動けなくすr「逃すわけないだろ?」……っ、がああああぁぁ!?!?」
だが、それよりも速くC.C.は指示を出した者に肘打ちを入れ、即座に沈めた。
「…サァ」
そして、肘打ちを入れたC.C.は残ってる追手達の方を向き、
「全員、覚悟ハ出来テイルンダロウナァ?」
嗤ってみせた。
「何が…起きているの…?」
目の前で起きてる光景にアーニャは少し身体を震わせながら、そう呟いた。
「…あれはまさか、ショックイメージか?」
「ショックイメージ?」
「あぁ。C.C.が使える特殊能力みたいなやつだ。俺も予想になるが、C.C.が触れた者、もしくは物に触ってる者に対してトラウマを見せる能力だと思う」
「触れた人のトラウマを?」
「…おそらくな。だが、対象がショックイメージを見ている時、C.C.自身は何を見ているのか分からないと言っていたし、さっきの言葉からして、C.C.は自身のトラウマを相手に見せているんだと思うが、そんな事が可能かどうかすら俺には分からない」
「結局、よく分からない能力ってこと?」
「そういうことになるな」
―もしかしたら、C.C.の能力というよりコード所有者の能力かもしれないが。
「ルル様も使えるの?」
「さぁな。俺自身は使った覚えはないが…」
そう言ってルルーシュは、目の前で起きてる光景に視線を戻す。
「く、くるなあああぁぁ!!「遅い!」…っ、あああぁぁ!?!?」
「何なんだよコイツは!?どうして銃弾が当たらないんだ!?」
「お前らが雑魚なだけだ」
そう言いながらC.C.は放たれた銃弾を避けて、壁走りをしなから相手に近づき、膝蹴りを入れた。
「ぐふっ!?…うわあああぁぁ!?!?」
「こ、こんな事が…。ありえん…!」
「これで…終わりだ!」
「がはっ!?…ギャアアアアア!?!?」
「…屑どもが。そうやって、絶望を味わい続けるがいい」
全てを倒し終えたC.C.は周りを見渡し、追手が残っていないかを確認する。
「……。…ふぅ、もう追手はいないな」
そして誰も残ってない事が確認出来ると、一息をつきながら何時もの雰囲気に戻り、それを確認したルルーシュとアーニャはC.C.に近づいた。
「C.C.」
「ルルーシュ。肩、大丈夫か?」
「ああ。お前こそ大丈夫か?」
「大丈夫だよ…っと、どうしたアーニャ?」
ルルーシュとC.C.がお互いの安否を確認していると、アーニャがC.C.に抱き着いた。
「…さっきのシー様、シー様じゃないようで怖かった…」
アーニャの言葉に、C.C.は困ったように笑みを浮かべる。
「……すまなかったな、怖がらせて。もう大丈夫だから」
「うん…」
「追手はどうなったんだ?」
「今は私が体験した絶望を同じように体験させてるよ。どの場面を体験してるかは私には分からないが。ただ、加減しないでショックイメージを与えたから、全員心は壊れるだろうな。悪くて植物人間化だ」
「そうか」
「…私はお前を傷つける者に対して、誰であろうと容赦はしない。たとえ、今回みたいに相手の心を壊す事になってもだ。そんな私を軽蔑するか?」
「俺がお前を軽蔑するわけないだろ?」
「…ありがとう。そろそろ避難部屋に行こう。新たな追手が来ないとは限らないし、此処はアイツらの悲鳴が煩い」
「そうだな」
そうして3人は、目的の部屋へ向かった。
一方地上では、ジェレミアが操るサザーランド・ジークが無双していた。
「その程度で、我が忠義の機体に勝てるとでも思っているのか!」
ガレスのハドロン砲や暁が装備しているミサイルランチャーは輻射障壁に阻まれ、逆にサザーランド・ジークから放たれる誘導エネルギー弾と大型スラッシュハーケンは的確に命中して撃墜させていく。
「これで10機目か。…しかし敵にならんとはいえ、あと何機おるのだ?」
そう言いながら機体を操り、ミサイルランチャーを放った敵ナイトメアの攻撃を輻射障壁で防ぎつつ、反撃として誘導エネルギー弾を放つと、相手はそれを避けきれずに直撃し、撃墜された。
「さて、ルルーシュ様とC.C.様はご無事だろうか?アーニャがついておるから心配はいらぬだろうが…」
『その機体、オレンジか!!』
ジェレミアがルルーシュとC.C.の事を考えていたら、女性の声が聞こえた。
「む?誰だ?」
『貴様!私を忘れたのか!!』
モニターで確認すると、そこには暁 直参仕様と複数のナイトメアがいた。
「その機体で女の声となると……確か、千葉という女だったか?」
『そうだ!何故貴様がナイトメアを持っている!?』
暁 直参仕様のパイロット、千葉 凪沙がジェレミアに問いただした。
「この機体は我が忠義の機体。ならば、私が持っていてもおかしくはなかろう?」
『ふざけるな!一個人がナイトメアを持っているなど、あってはならないことだ!』
「別にふざけてなどおらぬよ。それよりも此処に何の用だ?私達が栽培したオレンジを求めに来たというには過激に思えるが?」
『此処にあの魔女がいるという情報があった!さっさとこちらに引き渡してもらおう!』
「…はて?うちに魔女と呼ばれる者など来てはおらぬが?」
『惚ける気か!?』
「惚けてなどおらぬ。まぁ、我が仕えし者はおるが…」
『引き渡す気がないのなら、実力行使をするまで!!』
「…既に行使しておるではないか。それより、良いのか?」
「…は?」
「
そうジェレミアが告げると紅い閃光が駆けて、千葉が乗る暁の近くにいたナイトメアが全て撃墜され、爆煙の中からナイトメアの中でも最強と言われている紅蓮聖天八極式が姿を現した。
「ジェレミアさん!!無事ですか!?それにC.C.は!?」
紅い閃光の正体、紅蓮聖天八極式のパイロットで世の中から英雄、または紅い鬼神と呼ばれているカレンは、ジェレミアに無事かどうかを確認した。
『久しぶりだな、カレン君。なに、ご覧の通り無事さ。C.C.様にはアーニャがついておるから心配はいらぬ』
「よかった…ん?C.C.様?」
C.C.が無事なのに安堵しながらも、ジェレミアがC.C.に対して様付けしてる事に疑問を浮かべた。
「うむ、C.C.様だ」
「…まぁいいか。ジェレミアさんだし」
カレンはC.C.に様付けしてるのを「ジェレミアだから」という魔法の言葉で納得して、千葉が乗る暁を見る。
「千葉さん、投降してください。さもなくば、その機体を撃墜させます」
『紅月!何故お前がジェレミアを助ける!?』
「貴女がここでテロ行為をしてるからです」
『テロなどしていない!ここにいる魔女を…C.C.を捕まえに来ただけだ!』
「どう見たってテロ行為をしてるとしか見えないわよ。あと、C.C.を捕まえてどうするんです?」
『決まっている!日本の復興が進まない責任を取らせる!C.C.がルルーシュにギアスを与えなければ、復興が進まないって事は起きなかったんだ!』
「日本の復興が進まないのは首相である扇さんの所為で、ルルーシュとC.C.は関係ないでしょうが。…どうして、アンタ達はルルーシュの思いを踏み躙るような事をしちゃうのよ。こんなの…」
『ゲーム感覚で戦っていたアイツの思いなど知るか!』
この言葉を聞いた瞬間、カレンは…
ザシュンッッッ!!!
『紅月!?』
完全にキレた。
呂号乙型特斬刀で暁 直参仕様の右腕を破壊され、急に攻撃を仕掛けてきたカレンに驚く千葉。
「巫山戯るな!アンタ達みたいな屑に、あの人の思いをバカにされてたまるか!!」
『くっ、流石にこの戦力では紅蓮には勝てない…。全機、撤退するぞ!!』
千葉がそう言うと、辛うじて残っていたナイトメアは千葉と共に撤退していく。
ドンッ!!
「なんでこうなっちゃうのよ…!」
撤退していく千葉達をカレンは追いかけようとはせず、コクピットのモニターを思いっきり叩いた。
「
こうして、オレンジ農園でおこなわれていた全ての戦闘が終了した。