ゼロレクイエムから3ヶ月が経ったある日、ルルーシュとC.C.は、E.Uのとある国のある町にいた。
「ルルーシュ、今日はこの町で泊まるのか?」
「ああ。ここ最近、ずっと野宿だったしな。たまにはちゃんとした宿で休むのもいいだろう」
「久しぶりにベッドで寝れるのかぁ」
そうルルーシュが答えると、C.C.は少し喜びながら歩いていく。
ルルーシュがこの町に寄った理由は、C.C.をベッドで休ませてやりたかったからで、ベッドで休めることに喜んでいるC.C.を見て、自然と嬉しい気持ちになりながら、その後を追った。
「ルルーシュ、ピザが食べたい」
「……は?いきなり何を言いだすんだお前?」
それから宿に着いて少し休んでいたら、C.C.がいきなりそんな事を言ってきたので、ルルーシュは疑問に思いながらも、最近C.C.はピザを食べていないことを思い出した。
「残念だが、この町にピザはないぞ?」
「わかってるさ。でも久しぶりにピザが食べたくなったんだ」
「はぁ…。もう少し我慢しろ。次は少し大きな街にでも行って、ピザを探してみるから」
「絶対だぞ!?」
そう言うとC.C.が少し興奮して近寄ってきたので、ルルーシュは少し引きながらも頷いたのであった。
「…ん、朝か…。今何時だ…?」
次の日、ルルーシュは起きて現在の時間を確認したら、既に11時を回っていた。
「っ!?なにぃぃいいい!?おい起きろC.C.!!」
「ん〜…?なんだ?朝っぱらから…。ふぁ〜…」
「時計を見ろ!時計を!!」
「…?………はぁっ!?」
「クソッ、久しぶりのベッドだったから熟睡し過ぎたか…!C.C.!!急いで準備しろよ!!」
「わかっている!!」
そしてルルーシュとC.C.は、急いで準備をして宿から出ていった。
「そういえば、ルルーシュ」
「なんだ?」
宿から飛び出して少し時間が経ったあと、2人が町中を歩いていると、ふと、C.C.がある事をルルーシュに尋ねていた。
「お前が生きてる事、ナナリーに伝えなくてよかったのか?」
「…急にどうした?」
「私たちが旅に出てもう3ヶ月が過ぎた。最初、ナナリーに生きてる事を伝えに行くものだと思っていたら、伝えに行かずにそのまま日本を出たじゃないか」
「…俺はナナリーに、生きてる事を伝えるつもりはないし、会いに行くつもりもない」
「しかし…」
「ナナリーはもう、俺の手が無くても自分の力で生きていく事ができる。なのに俺が生きてる事を伝えたら、ナナリーの邪魔になるだろ」
「元気なナナリーに会えるのは、今のうちだけなんだぞ?」
「それでもだ。…行くぞ、次の街でピザを探すんだろ?」
そう言ってルルーシュは、C.C.の前を歩いていった。
「C.C.、あそこの日陰で少し休憩するぞ」
「ん…、わかった」
それから2人は町を出て、ある程度歩いたあとに日陰を見つけたので、そこで休憩する事にした。
「それにしても、C.C.」
「ん?」
「なんで急に、ナナリーに伝えなくていいのかと聞いてきたんだ?」
「…ナナリーはお前の大切な家族で妹だろ?なら家族には伝えておいてもいいんじゃないかと思ったんだ。それに、ナナリーはゼロレクイエムの真実に気づいた数少ない人間だ」
「そうか…。だとしても、ナナリーに伝えるつもりはないがな」
「…わかった。お前がそう決めたのなら、それでいいさ」
「それに、今はお前と2人きりで旅をしていたいんだ」
その言葉に、C.C.は少し驚いた表情をしたが、すぐに微笑んだ。
「それは、口説かれていると思っていいのか?」
「なっ…!?そ、そんなわけないだろっ!?」
「…ふふっ、そうか」
「休憩は終わりだっ。行くぞっ」
「わかった。…別に照れなくてもいいのに。可愛い奴だな、お前」
ルルーシュが、顔を赤く染めながら歩き出したのを見て、C.C.は少し嬉しくなり、そう呟きながらその後を追うのだあった。