それと、この話から2.3話程、色々と凄い(酷い)展開になると思います…
−ルルーシュとC.C.が立ち去って数時間後のCの世界。
「―――様、一つお聞きしたい事があります」
「ん?何かしら?私に聞きたい事って?」
―――と呼ばれた黒髪の女性は、いろんな花が咲いている花畑におり、その女性の前にはピンク色の髪を持つ1人の少女が立っていた。
「―――様、少しの間だけですが、外に出れるとしたら出てみたいですか?」
「…え?」
少女から聞かされた話に、黒髪の女性は困惑した。
−神根島上空−
「これは少し数が多いな」
スザクがそう言いながら自身の専用機であるランスロット・アルビオンゼロを操り、右手に持っていたスーパーヴァリスで敵ナイトメアの頭部を撃ち抜く。
現在スザクはアヴァロンから出撃しており、モニター越しにコーネリア軍が展開している100機以上のナイトメアを捉えていた。
「明らかにコーネリア様の部隊が所持していたナイトメアの数を超えている。何処でこんな戦力を手に入れたんだ?…ちっ」
アルビオンゼロに向かって複数のヴィンセント・ウォードが近接戦を仕掛けてきたので、スザクは舌打ちをしながらアルビオンを超越的な操作で操り、左手に持っていたメーザーバイブレーションソード(MVS)で相手を一瞬で撃破する。
『我が忠義の嵐、受けてみよ!』
『皆、纏めて記録にしてあげる』
そしてアルビオンゼロの後方では、サザーランド・ジークが誘導エネルギー弾を、モルドレッドがシュタルクハドロンを放って、複数の敵ナイトメアを撃墜させていた。
今のスザク達の布陣は、アルビオンが前衛を、サザーランド・ジークとモルドレッドが後衛を務めている。
『この数、少し面倒ではあるな。……っ、アーニャ!』
『分かってる』
ジェレミアの声と同時に、アヴァロンに向かおうとしたナイトメアにアーニャがモルドレッドを操って誘導エネルギー弾を放ち、向かおうとしていた敵を撃墜させた。
『枢木、このままでは押し切られる可能性があるぞ?』
『少しキツイ』
「あと少しだけ耐えてください。カレンが全速力で此方に向かってきている筈なので」
『念のためルル様達を逃した方がいいと思う』
「この状況で出したら相手に狙い撃ちにされるだけだよ。だから僕達は、取り敢えず敵の数を出来る限り減らすしかない」
『了解した。ならもう一踏ん張りするぞ』
『うん。ルル様とシー様を絶対にやらせはしない』
すると、ラクシャータから通信が入った。
『スザク、今カレンが日本上空を通過したって。あと少しでここに着くそうよ』
「分かりました。…相手に隙が出来たな」
スザクはアルビオンゼロを敵機を見渡せる位置まで上昇させると、エナジーウイングによるランダム砲撃を開始し、敵機を瞬く間に撃墜させていく。
『…相変わらず凄まじいな』
「そうでもないですよ」
変わらない強さを見せつけるスザクにジェレミアは思わず感心するが、とうの本人は渋い顔をしていた。
「さっきから感覚のズレを感じているんです。ここ一年機体に乗ってなかったのが原因だとは思いますが」
『それは私も感じてる』
『ブランクとは恐ろしいものだな』
本人達はそう言っているが、この圧倒的戦力を相手に互角に戦うという、ブランクがあるとは到底思えない動きをスザク達はしているのだ。
それに加え、機体のコクピット部分への攻撃はせずに手や足、頭部への攻撃をすることによって機体を撃墜していっているので、コーネリアとギルフォードを除く敵側の人間は戦慄が走っていた。
「それにしても、コーネリア様はまだ出てこないか」
『相手はまだ様子見をしているということか?』
「もしかしたら指揮に専念しているのかもしれませんが…」
『でも、騎士であるギルフォードも出てこないのはおかしい』
―アーニャの言う通り、ギルフォード卿まで出てきてないのはおかしい。コーネリア様が待機を命じているのか、ギルフォード卿が出撃するのを渋っているのか。
『私達からすれば、カレン君が到着するまでの時間が稼ぎやすいから問題ないのだがな』
「…そうですね」
―…相手は何を考えているんだ?
スザクは疑問を持ちながらも、アヴァロンを守る為に動くのであった。
「流石は、というところか」
航空艦のブリッジで、スザク達がたった3機で自分の部隊と互角に戦っている事にコーネリアは素直に感心した。
「姫様、そろそろ私も出ます」
「まだ駄目だ」
「このままでは我が部隊の戦力が削られるだけです。向こうにまだ余裕がある為なのかコクピットを避けてくれておりますが、いつまで続くか分からないのですよ?」
「それでも駄目だ。もう少しで''アイツ等''が来る。それまで待て」
コーネリアの横で自身も出撃するとギルフォードが言うが、許可が出なかった。
「…かしこまりました。しかし、お2つほどお聞かせください。姫様が今回持ち込んだ''あの機体''、使用の許可は得ておられるのですか?」
コーネリアが持ち込んだ機体は本来、ブリタニア国内にいる誰もが乗る事を許されていない機体である。
それがこの場にあるのは、ギルフォードからしたら嫌な予感しかしない事だった。
「心配するな。ちゃんと許可は取ってある」
「では、その機体の横に置かれ、布が掛けられてある武器は?」
「魔女を屠る事が出来る兵器だ」
ギルフォードが魔女を屠る兵器?と首を傾げていると、ニヤリと嗤うコーネリアの口から兵器の名前を聞かされ…
「なっ…!!!」
言葉を失うほどの衝撃がギルフォードを襲い、驚きの表情を晒す。
「姫様!!貴女は何をしようとしているのか分かっておられるのですか!!?」
「不満か?」
「そういう話ではありません!あの兵器の危険性は姫様もご存知のはずです!それにナナリー皇帝陛下も持ち出す事は如何なる理由があろうが禁止にされております!そもそも、今ブリタニアにある最後の一発も処分の手続きをしているところなのですよ!?」
「だから持ってきたのだ。私が処分する為に」
「ただ、処分する際に不慮な事故で数名巻き込んでしまうがな」となんでもない風に言うコーネリアに、ギルフォードは唖然とする。
「コーネリア様!敵艦アヴァロンの後方より熱源が接近しております!おそらくあの者達かと!」
「む、ようやく来たか」
此処で、コーネリアが待っていた者達が到着したという知らせが部下きら伝えられる。
「アヴァロン後方から高エネルギー反応。どうやら仕掛けるようです」
「そうか。敵側の反応は?」
「アルビオンが高速でアヴァロン後方に向かってます」
「ゼロが後方のカバーに入り、サザーランド・ジークとモルドレッドが残って我等の相手をするか。なら私が出て…」
「あの者達が来たのであれば、私が先に出撃します。姫様は部隊の立て直しを」
「…まぁいいだろう」
出撃の許可が出たのでギルフォードは急いで格納庫へと向かう。
「全軍、早急に体勢を立て直せ。終わり次第私も出るぞ」
「アヴァロンの後方から移動熱源だと!?」
スザクがブリタニア軍の相手をしていると、アヴァロンの後方に移動熱源が現れたとアルビオンゼロのレーダーが捉えた。
―アヴァロンの後ろには日本がある。さらに先には中華。…ということは移動熱源の正体は扇達か!
「私が後方のカバーに入る!ジェレミアとアーニャはこのままブリタニア軍の相手をしろ!」
『了解した!』
『ゼロ!後方から高エネルギー反応!艦がロックされてる!!』
「チッ…!」
さらにラクシャータから艦が狙われてるという通信がスザクの元に届く。
―此方に仕掛けてくるタイミングが良すぎる。まるで…っ!
「コーネリアが出てこなかったのは、扇達を待っていたからか!」
コーネリアと扇達は繋がっていたと確信しつつ、スザクはアルビオンゼロを反転させてアヴァロンの後方に向かうとエナジーウイングを前面に展開させる。
―高エネルギー反応の正体はおそらくハドロン砲か?…ならいける。
展開して5秒ぐらい経ったあと、前から赤いエネルギーの波動がアルビオンゼロに直撃するが、前面に展開したエナジーウイングで防ぐ事に成功し、無傷で済む。
『ゼロ、無事?』
「ああ。斑鳩に搭載されているハドロンブラスターなら怪しかったが、ガレスのハドロン砲ぐらいならなんともない。そちらは?」
『貴方が防いでくれたおかげで無傷よ』
「そうか」
「ふぅ…」と一息つきながらスザクが攻撃してきた方をモニターで確認すると、そこにはかなりの数のナイトメアを展開しながらアヴァロンに向かってきている航空艦があった。
『久しぶりだな、ゼロ!』
敵艦から通信がかかってきたので、スザクが音声のみにして通信を繋げると、扇の声が聞こえてきた。
「…やはり扇か。貴様もコーネリアと同じ目的か?…いや、少し違うか。C.C.の身柄の確保が目的だったな」
『そうだ!C.C.を引き渡してもらいに来た!』
「今や国際手配されてる犯罪者に、「はい分かりました」と言って引き渡すとでも思うか?仮に犯罪者じゃなくても、ギアスを手に入れようと企んでる貴様に引き渡すわけないだろ」
『な、何故それを…!?』
「私が知らないとでも思ったか?ギアスを悪用させない為にも、お前にC.C.を引き渡す訳にはいかないな」
そう言うスザクに、扇は悔しいそうな顔をする。
『なら、力ずくで…!』
「出来るのか?貴様如きに?」
『バカにするな!これだけの戦力差があるんだ!』
「忘れたのか?お前達は昔、''ランスロット''のせいで痛い思いをしてきただろ?だが、確かにお前達とコーネリアをこの人数で相手するのは少しキツイな。しかし、勝てない訳ではない。…そうだな?」
『…あの人と戦った時と比べれば全然余裕ですね』
その言葉が聞こえた瞬間、扇が乗る艦の周りにいたナイトメアが複数機爆発する。
そして…
『お待たせしました!紅月カレン、只今よりこの空域の戦闘に参戦します!!』
ランスロット・アルビオンゼロの前に紅蓮聖天八極式の姿が現れた。
「ゼロ、無事ですか?」
『大丈夫だ。…よく来てくれた、カレン』
『なに!?カレンだと!?』
『ちなみに私も出て来たわよぉ』
「え!?ラクシャータさん!?」
航空艦から暁 直参仕様に乗って出てきたラクシャータに、カレンは驚愕した。
『流石に人手が足りないからねぇ。まぁ、あなた達よりは普通に弱いけど』
「無理はしないでくださいね?」
『大丈夫よ。基本サポートしかしないから』
「それとゼロ、私以外にも黒の騎士団の半数がこちらに向かって来てます」
『そうか。カレン、エナジーは?』
『私が今、紅蓮のエナジーを交換してるわ。…はい、終わったわよ」
相手が動揺してる隙にラクシャータが紅蓮のエナジーを交換しており、それもすぐに終わった。
『わかった。なら私とカレンで扇達を一掃し…』
「ゼロ、此方は私に任せてコーネリアの相手を。この程度の相手、私1人でも充分です」
扇達の相手は自分だけで問題ないとカレンは言う。
『いや、しかし…』
『安心しなさい。私もこっちに残ってカレンのフォローをするから』
『……分かった。しかし危なくなったら伝えろ。直ぐにこちらのフォローに入る。…死ぬなよ?』
「了解しました。…大丈夫、私はこんな所で''死ねない理由''があるから」
『私も、ここで死ぬ気はないからねぇ』
そう言ってスザクは、コーネリア軍の相手をする為にジェレミア達と合流しに向かい、それを確認したカレンは紅蓮を扇達がいる方へと向けた。
「さて、これは挨拶代わりだ!受け取りな!!」
カレンは紅蓮を操り、敵ナイトメアに輻射波動砲弾を放つと、その攻撃を避けれなかった複数の敵機を撃墜させた。
「さぁ、かかってこい!!この紅月カレンと紅蓮が纏めて相手してあげる!!」
それは黒の騎士団エースパイロットで世界最強ナイトメア、紅蓮聖天八極式を完璧に操る最強パイロット、紅月カレンから敵に対する死の宣告だった。
何ヶ月もお待たせして本当に申し訳ありません…。
ここまで遅れた理由はコロナのせいで休みが全く取れなかった為です…。
出来れば前の更新ペースに戻したいんですが、コロナが落ち着くまでは安定しないと思います。
ですので待っておられる読者の方々には申し訳ないのですが、気長に待っていただけるとありがたいです。
…あと犬夜叉×桔梗の小説を書いてくれる方はいませんかね…?(ルルーシュ×C.C.と同じように犬夜叉×桔梗も大好き人間)