コードギアス −魔王と魔女の旅路−   作:アンサラ

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第2話

前回から数日経ったある日の昼、ルルーシュとC.C.は少し大きめの街で食事を取っていた。

 

「あぁ…、このピザも美味しいな…」

 

幸せそうにピザを頬張るC.C.の姿を、先程までコーヒーを飲みながら新聞を読んでいたルルーシュは、顔を痙攣らせて見ていた。

 

「お前…、あとどれぐらいピザを食べるんだ…?」

 

そう言うルルーシュの前にあるテーブルの上には、ピザが乗っていた空の皿が何枚も重なっていた。

 

「久しぶりのピザなんだ。満足するまで食べるし、あとでデザートも食べるぞ?」

「満足するまでって…。お前それ、6枚目のピザだろ…?」

「そうだが…、それがどうした?」

「いや、なんでもない…」

 

不思議そうに首を傾げるC.C.を見たルルーシュは、そう言って深い溜息をついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、かつてエリア11と呼ばれ、今では合集国日本と呼ばれる国にある学園、アッシュフォード学園の生徒会室で、赤毛の髪をした少女が座っていた。

 

「あれから…ゼロレクイエムから、もう3ヶ月以上が経つのね…」

 

そう呟く赤毛の少女…紅月カレンは、国同士の武力による争いがなくなり、明日へ向かい始めた世界の空を見上げていた。

 

「ルルーシュ…」

 

カレンはゼロレクイエムの真実を知る数少ない人間の1人で、ルルーシュが討たれた日、ゼロの姿をしたスザクを見て、2人が何をやろうとしたのかを理解し、ルルーシュが討たれたあと、自分達の今までの行動を後悔して涙を流した。

 

そしてゼロレクイエムの後、元生徒会長ミレイ・アッシュフォードの計らいで、カレンはアッシュフォード学園に復学しており、黒の騎士団を抜けたわけじゃないが、歳がまだ18という事もあり、緊急時以外は呼び出しがないので、ここ最近は学業に専念していた。

 

「…ねぇ、ルルーシュ?世界は貴方のおかげで明日へ向かっているわ…。でも、皆はそれが誰のおかげなのか気づいていない。全ての悪事は悪逆皇帝ルルーシュのせいにされて…。貴方はこれも、計算通りだと言って笑うのかしら?…私は忘れない。今ある世界が、誰のおかげで迎える事が出来たのかを…。絶対に忘れないわ…」

 

そう呟くカレンの目には、涙が浮かんでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのルルーシュはというと、テーブルの向かい側で満足そうに座るC.C.と、テーブルの上にある空の皿を見て震えていた。

 

「ピザ8枚と、デザート数種類を完食だと…!?」

「久しぶりのピザと、美味しいデザートだったからな。たくさん食べてしまった。ありがとうルルーシュ。おかげで満足だ」

 

そう言って座るC.C.を見てルルーシュは、

 

――コードがあるから身体を壊すことはないだろうが、その細い身体でどうやって、あの量のピザとデザートを食べれるんだ…?

 

と、本気で思うのであった。

 

 

 

 

 

 

 

そのあと会計を済まし(会計時の金額を見てまた震え上がった)ある程度、街を探索したルルーシュとC.C.は、本日泊まる宿に来ていた。

 

外はすっかり暗くなおり、2人は夕食と風呂は既に済ませ、あとはベッドで寝るだけという時に、C.C.がルルーシュに声をかけた。

 

「ルルーシュ、今まで何も目的もなく旅をしてきたが、これからも目的なしで旅を続けるのか?」

「確かに、今まで目的を決めずに、その時の気分次第で行き先を決めてたからな…。そろそろ目的でも決めるか」

「それなら、ちょうどいい目的があるぞ?」

「ちょうどいい目的?」

「今、E.Uに来ているんだ。ならギアス教会を目指すのがいいんじゃないか?」

「ギアス教会というと確か…」

「ああ。私がシスターからコードを継承した場所で、これは予想になるが、教会には地下が存在するはずだ。そこに、もしかしたらコードやギアスに関する資料が残ってるかもしれん」

「それはいいんだが…」

「ん?どうした?何か問題でもあるのか?」

「いや、問題というか…大丈夫なのかお前?」

「なにがだ?」

「…辛くないのか?その場所に行くのが。シスターに裏切られて無理矢理コードを継承させられた場所で、酷い目に合ってきた場合でもあるだろ?」

 

そう言うルルーシュは、心配そうにC.C.の顔を見つめており、C.C.はそれに、なるほど…と納得し、すぐに微笑んだ。

 

「確かに1人だと辛かったかもしれないが…、今はお前が一緒にいるからな」

「っ…そうか」

「ん〜?なんだ、私にそう言われて照れているのかぁ〜?」

「う、煩い!目的も決まった事だし、さっさと寝るぞ!!」

「ふふっ、そうだな」

 

C.C.の言葉に顔を赤くし、逃げる様にベッドに向かっていくルルーシュを見て、小さく微笑み、ある事を心の中で思いつつベッドに向かっていった。

 

 

 

――そうだ…。今はもう1人じゃ…孤独じゃない。私の隣には同じ時間を生きる愛しい共犯者…魔王が…ルルーシュがいる。だからもう辛くないんだ。…ありがとうルルーシュ、心配してくれて…。

 

 

 

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