恋する乙女と最凶の大剣   作:nasigorenn

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久しぶりなんでイマイチ感覚が分からないですよ。


第十七話 中国代表候補生

 ふう……朝っぱらから面倒臭ぇ話合いを何とか終えて教室に着いたら、何やら見かけねぇ奴がいたな。

まぁ、後でイチカにでも聞きゃあいい。その前にまずチフユからのお説教だ。

朝っぱらから遅刻したことで睨まれながら怒られたが、あのじじいに呼び出されたことを言ったら少し微妙な顔をしたが仕方ないって言って解放してくれたよ。

さすがの最強様も学園の裏ボスには頭が上がらねぇってな。

そんなわけで何とか無事に授業に出れたってわけさ。

それで休み時間になったところで、さっそくイチカに質問タイムだ。これでもこいつの護衛を引き受けたからなぁ。見知らねぇ奴のことは調べときてぇ。

そう思ってイチカの近くに行こうとしたら、その前に向こうさんから来やがった。

 

「イーーーーーーーーーチカーーーーーーーーーーーーー、会いに来たわよーーーーーー!」

 

アホみてぇなでけぇ声でそう言うと、叩き付けるみてぇに教室の扉を開けて中に入って来やがった。

ツインテールがひょこひょこと弾んでるところを見ると、まるで機嫌が良い猫みてぇな奴だ。

 

「おい、イチカ。いつからここは小学校になったんだ? ガキが目の前にいるんだが……おい、嬢ちゃん。ここは嬢ちゃんがいる所じゃないぜ。リコリス飴やるから帰んな」

「誰が小学生ですってぇえええええええええええええええ!」

 

さっそくからかってみたら食いついてきやがった。

目の前の嬢ちゃんは顔を真っ赤にしてオレを思いっきり睨んでる。怒ってるのが丸わかりだが、その分可愛げがあるもんだぜ。

オレをひとしきり睨んだ嬢ちゃんはイチカに苛立ちをぶつけるみてぇにに聞いてきた。

 

「一夏、こいつ誰よ!!」

「あ、ああ…こいつはレオス・ハーケン。俺と同じ男性操縦者だよ」

「え!? 一夏だけじゃなかったの!」

 

イチカの説明を受けてびっくりしてる嬢ちゃん。

いきなりそう言われりゃ誰だって驚くだろうよ。それにオレの情報は表には出回ってねぇからなぁ。

まぁ、紹介されたからにゃぁ応えねぇとな。

 

「ご紹介を受けたレオス・ハーケンだ。ヨロシクな、『嬢ちゃん』」

 

そう挨拶しながら嬢ちゃんの頭を軽くぽんぽんと叩くと、凄げぇ勢いで逃げて俺を睨んできた。

 

「うぅうううううううう! 私は鳳 鈴音! これでも中国代表候補生なんだから、子供扱いしないでよ! それに私はこれでも十五歳よ!」

「へぇ~、そうかい。てっきりそんなナリだからガキかと思ったぜ。他のに比べて背も胸もちっちぇからなぁ」

「なっ!? 言ってはいけないことをぉおおおおおおおお! 死ねぇええええええええ!」

 

怒りで顔を真っ赤にした嬢ちゃんはそのまま怒りにまかせてISを部分展開してオレに振るってきた。

 

「おっとあぶねぇ」

 

ひょいとバックステップで避けると、オレがさっきまでいた所の椅子やら何やらが吹っ飛びやがった。

中々の反応速度と威力だな、こりゃ。

 

「よけるなぁ!」

「そいつは無理な相談だぜ。、チキータ(お嬢ちゃん)」

「きぃいいいいいいいいいい!」

 

更に怒る嬢ちゃん。こりゃからかいがいがあるぜ。

でも、まぁ、もうそろそろ終わりにするかぁ。

オレは此方に向かってきた攻撃をまた避ける。

 

「そろそろ辞めにしといたほうがいいぜぇ。嬢ちゃんの攻撃は俺にゃ当たんねぇよ。そんな大振りのテレフォンパンチを食らう奴はそうそういねぇよ。それにな……後ろ見てみな」

「何、逃げるの!」

 

怒りながら俺にそう聞く嬢ちゃん。

俺はニヤニヤと笑いながら指をさして言ってやる。

もしオレが同じだったら、速攻逃げ出すぜ。

すると嬢ちゃんの後ろにいた奴が嬢ちゃんの肩を掴んだ。

 

「おい…鳳……貴様、何を勝手に部分展開して暴れているんだ……」

「ひぃっ!?」

 

嬢ちゃんの後ろにいたのは、我がクラスの鬼神様ことチフユだった。

あの顔は滅茶苦茶怒ってんな。見た瞬間にゃぁ逃げ出したくなったし、半径三メートル付近には近づきたくねぇ面だ、ありゃ。

人の忠告はちゃんと聞くもんだぜ、嬢ちゃん。

嬢ちゃんはチフユに睨まれて子犬みてぇぬ震えてやがった。

ご愁傷様だな。

 

「貴様もだ、ハーケン! 何でこうなったか説明してもらうぞ!」

 

どうやらオレにも飛び火したようだぜ。やれやれだ。

 

「レオスさんがからかい過ぎなのがいけないんですわ」

 

おっと、セシリアに呆れられられちまったな。

面白れぇからついついやり過ぎちまった。こりゃいけねぇな。

 

こうしてまた、朝同様にチフユに怒られちまった。

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