雁夜おじさんのバオー来訪者ネタ Staynight編   作:蜜柑ブタ

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前回、ダブルデートはじゃないって、後書きに書きましたが…、ありゃ嘘だ。


結局ダブルデート。(ただし偶然)


女子達が、押せ押せな感じです。


SS21 旧敵

 

 桜と雁夜のデートの日は、奇しくも、士郎とセイバーのデートの日と重なった。

 別に狙ったわけじゃない。完全なる偶然だ。

 しかし、場所は、同じ冬木市市内。

「美味しー。」

「美味しいですね。シロウも一口どうぞ。」

「せ、セイバー、自分で食べれるって。」

「さすが、雑誌に載ってただけあるね。ラテも美味しい。ね、雁夜さん。」

「あ、あぁ…。」

 押せ押せな女子達に、タジタジの男達だった…。

「…こんなはずじゃ……。」

「気持ちは分かる…。」

「雁夜さん、はい、あーん。」

「さ、桜ちゃん…。」

「あーん。」

「…あーん。」

 桜の笑顔に根負けして口を開けた雁夜。口の中一口大サイズに切り分けられて、ホイップクリームを付けたシフォンケーキが入れられる。

「美味しい?」

「う、うん…。」

「あ、口の端ついてる。」

「えっ? どっち?」

「取ってあげる。えい。」

「!?」

 桜が身を乗り出して、雁夜のホホのクリームを舐め取った。

「さ、さささささささささ桜ちゃんんんん!? 今のはあかんって!!」

「えー?」

「雁夜殿、静かに。」

 セイバーに制止され、雁夜は周りからの視線に気づいて、慌てて大人しくした。

「み、店…出ます?」

「そうだな…。」

 視線が集まりすぎてるので居づらいので、喫茶店を後にした。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 その後、服を見たり、ぬいぐるみなどの可愛い雑貨屋さんに行ったり、なんだかんだで楽しい時間を過ごした。

 ブラブラと歩いていて、やがて冬木の河川の橋で、夕日を眺めた。

「あの沈没船って、まだそのままなのね。」

「ああ。冬木市が費用が出せないって話だな。」

「あれって……、俺が昔、聖杯戦争でサーヴァントにやらせた攻撃のせいなんだよな…。」

「ええっ!? そんなんですか?」

「ええ。雁夜殿は、かつてバーサーカークラスのサーヴァントのマスターでした、あの時は巨大な海魔を召喚したキャスターを討伐するために…。」

 当事者であるセイバーを交えて、その時の話をする。

「へ~。まるで、特撮映画みたいだ…。」

「ああ、今思い出しても、現実味がなくってな…。よく勝てたと思う。」

「雁夜さん、強かったんですよ。」

 桜は、雁夜の腕にしなだれかかりながら、嬉しそうに言う。

「俺も、もっと精進しないとな…。」

「シロウ…。」

「セイバー…、俺…。」

 士郎とセイバーが見つめ合った。

 しかし、ふと士郎が我に返り、バッと桜と雁夜の方を見てしまった。

「あ…、ごめん。そんなつもりは…。」

「お二人とも、私達のことは気にせず、そのままでいいですよ?」

 ダブルデートでなければ、恐らくこのままキスぐらいはいっていただろう。それぐらいには熱い視線であった。

 その時、セイバーがハッとした。

「シロウ!」

「うわっ!?」

 士郎の後ろからセイバーが飛びつき、うつ伏せに二人が倒れた。

 その瞬間、士郎がさっきまで立っていた場所の、ちょうど胸辺りの場所を一本の剣が通り過ぎた。

「なっ!?」

「あれは…。」

 剣はすぐに消えた。

 雁夜と桜は、剣を飛ばしてきた犯人をすぐに見つけた。

 そこにいたのは、黒いライダースーツまとったギルガメッシュだった。

 

「我のモノに、なにをしようとした? 雑種が。」

 

「貴様は!? なぜ、おまえが…。」

 セイバーが起き上がり、ギルガメッシュの姿を見て驚愕した。

「久しいなセイバー。」

「金ぴか成金サーヴァント!」

「まったく…、不愉快な呼び名で呼んでくれるな、小娘が!」

「ツツジさん、呼びますよ?」

「っ…。」

「?」

 ツツジの名を出されると、途端に顔を嫌そうに歪めるギルガメッシュに、セイバーが怪訝な顔をした。

「アイツ…、ツツジが天敵なんだよな…。」

「そうなんですか?」

「ええい! 我の前でその名を口に出すな!!」

「なに焦ってるんだよ? 英雄王さん。いつもの余裕はどうした?」

「ゲテモノ風情が…。」

 雁夜の挑発に、ギルガメッシュが不愉快さを隠さず美しい顔を歪める。

「今…ライダーに、ツツジさんを連れてきてもらってます。」

「ほう? その前に、貴様らを引き裂き、この橋に飾ることなど造作でも無いぞ?」

 

「お持たせー。」

 

「早っ!?」

 ライダーの天馬に乗せてもらって来たツツジが桜たちの傍に降り立った。

「ライダーたる私の機動性を嘗めないことですね。」

「真に…忌々しいわ!」

「ヤッホー。金ぴか成金サーヴァント。遊ぶ?」

「興が冷めたわ!」

「あ…。」

 そう言い残し、ギルガメッシュが消えた。

「ところで、なんでダブルデート? 金ぴか成金サーヴァントがなんでこんなところに?」

「さあ…?」

 

 ギルガメッシュの登場でデートはぶち壊しになったのだった。

 




あまり自重しない桜ちゃん。

デートの様子を見て追跡してきてるツツジとライダーも考えましたが、やめました。

zero編で一件で、ツツジが苦手なギルガメッシュは完全なる捏造ですので、ご注意を。
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