雁夜おじさんのバオー来訪者ネタ Staynight編   作:蜜柑ブタ

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最後になります。


もう書ける内に、ちゃっちゃと終わらせます。じゃないとグダりそうだったので。


最終話 新学期

 

 

 第五次聖杯戦争の終結。

 

 この聖杯戦争を機に、聖杯戦争そのものの無期延期が決まった。

 それは、冬木の管理者たる遠坂凛が、聖杯の汚染を訴え、そして教会側がそれを確認し、大聖杯の解体が決定されることになったのだ。

 言峰綺礼がいなくなったことで、新たな監督者が派遣され、第五次聖杯戦争による被害を立て直し、情報操作を重ねた。

 霊脈である柳洞寺なども、立て直され、そこに新たな僧侶達が派遣された。

 そして、キャスターなどに魂食いなどをされた人々も、社会に復帰していき、あれだけの被害を出したにもかかわらず意外にも死傷者は少なかったらしかった。

 ……だが、戻らない者もいる。

 例えば葛木だ。彼は、元々流れ者であったうえに、キャスターと結ばれていた。それゆえにその死は隠蔽され、行方不明とされた。元々ふらりと現れた人物だったため、関わりのある人々はそれについて納得した。

 セイバーもライダーもいなくなり、ギルガメッシュも消えて、日常からサーヴァントが消えた。

 よく遭遇していたギルガメッシュがいなくなり、そのことにツツジは、少し寂しそうにしていたが、いずれは別れは来るのだからと納得していた。

 セイバーと愛を誓い合った士郎であるが、桜曰く、学校でもそのことに対する悲しみはないようで、意外にも普段通りらしい。

 あの時の別れで、すべてを清算したのだろうと考えられる。

 

 

 

 

 そして……。

 

「ほら、桜ちゃん。早く学校行かないと。」

「分かってますよぉ。」

「ほら、口。卵の黄身がついてるぞ。」

「あ、雁夜さんありがとう。いってきまーす!」

「いってらっしゃい。」

 

 学校に行く桜を、雁夜とツツジが見送った。

 

「はあ…。早いな…。」

「ほらほら、まだ老け込むには早いよ。」

「うるせぇよ。」

「凛ちゃんも、もうこっちには極力関わらないって言ってたんだし。そろそろ…。」

「だー! それは別だ!」

 凛が、雁夜とツツジを殺す気でいたことは、本人の口から聞いた。

 そのことで、桜が凛に憤慨したが、凛は、桜に勝手にしろとそっぷを向いたのだった。

 影を使役する魔術を使う桜の噂を聞いた魔術教会が何度か訪ねてきたが、ある日を境に来なくなった。

 どうやら遠坂が裏で手を打ったらしいことを、ツツジが匂いで感じた。

 凛は、もう桜が雁夜から絶対に離れないということを認めたというより…諦めたようだ。

 遠坂に戻したところで、今度は別の魔道の家に行かなければならない。見守るためとはいえ、それが桜の幸せに繋がるとは思えなくなったのだろうと、ツツジは考えた。

 けれど、桜がいないところで、雁夜とツツジに、凛は……、もしもバオーを悪用するなら自分が許さないと釘は刺してきた。

 その代わり…、極力関わらないと約束もした。桜のことを幸せにしないと許さないとも言われた。

「あー言われたんだから、しっかりしないとね。」

「ああ…。」

「気にしてるの?」

「えっ?」

「……この世全ての悪(アンリマユ)が見せた、本来の道筋を。」

「…気にしてないって言ったら嘘になっちまうな。」

「何かがひとつ違えば、あり得たかもしれない道筋か……。じゃあ、私が雁夜と出会ったあの時が、その道を違える一番のきっかけだったってことかな?」

「かもな…。」

「…後悔してる?」

「こうかい? 馬鹿野郎…。後悔するかよ。俺は、俺が手に入れた、今(現在)を生きるだけだ。」

「そうだね…。」

「もちろん…、桜ちゃんと一緒にな。」

「そうだね。」

「ところで、今日の昼飯は、何にするんだ?」

「朝ごはん食べたばっかりなのに、もう昼ご飯? この食いしん坊さん。」

「悪かったな。」

 そんな会話をしながら、家の中に入った雁夜とツツジだった。

 

 

 この世全ての悪が見せた、あの本来の道筋の方が正しかったのかも知れない。

 けれど、今得た現実と未来が間違っているかと言ったらそんなことはないはずだ。

 そう信じて、雁夜は、今日も生きていこうと決意する。

 

「雁夜さん。」

「桜ちゃん。」

 

 ……愛する少女と共に。

 

 

 

 

 




たくさんのお気に入り、そして感想、評価も頂きありがとうございました。

これで、セイバールート(漫画版)のStaynight編は終わりです。

UBW編とか、HW編は……、書くかどうかは完全なる未定です。

桜はともかく、凛をヒロインというのは、どうもしっくりこなくて…、いや嫌いじゃないですよ?
ただ彼女は強いから……。


本当に、ありがとうございます。
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