ガールズアンドパンツァー×仮面ライダーエグゼイド 作:ジョルノ利家
これから練習試合をするわけだけど、みほちゃん以外の生徒は戦車について何も分からない状態だ。
なのでまずはそれを解消する為に戦車を運用する為に必要なポジション毎に各チーム内でそれぞれ分かれて基礎知識を学ぶこととなった。
ポジションは戦車内の指揮を執る戦車長、砲弾を装填する装填手、砲弾を撃つ砲手、戦車を操縦する操縦手。本来はこの4つに加えてもう一つ、他の味方と連絡を取り合う通信手もあるんだけど、今回の練習試合はバトルロイヤル形式なので通信手の出番はないらしい。
レクチャーは今回来てくれた蝶野さん達教導隊の方々が各ポジションに分かれてするのだけど、戦車長を担当する蝶野さんは簡単に戦車長の説明をすると、特に教えることはないとばかりにレクチャーを早々に切り上げ、僕と各チームの車長と通信手の子達と一緒に試合で使用する為の機材の準備をし始めた。
「よい…しょ、と。…はぁ、試合やる前からもうへとへとなんですけど。っていうか特に車長の説明とか無かったけど、本当に大丈夫なのかな?」
「こうなったらもうこのままやるしかないでしょ。…それにしても、こういう力仕事は全部河嶋に丸投げしてたからしんどいなぁ。…このまま試合開始までサボるとするか」
「おっ、それ良いかも!」
「ちょっと二人共、あと少しで終わりなんだからもうちょっと頑張ろうよ」
「「はーい」」
「ふむ、Aチームの車長は武部さんか。なら西住さんは砲撃手辺りか?…うーむ、どうしたものか」
「あれ、エルヴィンさんどうかしたんですか?」
「ああ、磯辺さん。…いや、別になんでもないよ」
「そうですか」
「あっ、磯辺さん!」
「なんですか?」
「ちょっと相談があるんだが、構わないかな?」
「あの、蝶野教官」
「あなたは…Dチームの澤さんだったわね。何か用かしら?」
「あの、こういう機材とかの準備が必要なのは分かるんですけど、さっき教えてもらったの以外で車長に必要なこととかって他に無いんですか?」
「もちろんいっぱいあるわよ。例えば、相手の戦車の動きを先読みしてチームメイトに指示出したりとかまぁいろいろね」
「そういうの、もっと教えてもらったり出来ませんか?」
「あら?準備するの嫌になっちゃった?」
「あっ、いえ、そんなわけじゃないんですけど。でも私、やるならちゃんとやりたくて…」
「…なるほどね。まぁたしかに、車長は試合中に発生したいろんな状況に対して、その都度適切な判断を下したりしないといけないから、澤さんが少しでも勉強したいって思うのも間違ってないんだけど、でもそういうのって多分教わったからって出来るものでもないと思うの。日々の練習とか試合を何度も何度もこなして、そうやってだんだんと身に付いていくものだって私は思っているわ」
「……」
「だからまぁ、初めての試合くらいはあんまり深く考えないで、バーンとぶつかっていくぐらいがちょうど良いの。ほら、習うより慣れろとかって言うじゃない?あんな感じよ」
「はぁ…」
勉強の時間が終わり、いよいよ試合を開始することとなった。各チームはそれぞれの戦車に乗り込んで蝶野さんから指示された位置まで移動して行く。みんな初めてだからフラフラしながらだけど、それでもちゃんと動かせているみたいだ。
「これなら大丈夫そうですね」
「素直な子ばっかりだから、みんな覚えが早いんでしょうね」
そして、5輌全てが所定の位置に到着したところで、いよいよ本格的に練習試合がスタートする。
「今回のルールは自分のチーム以外の全ての車輌が動けなくなったら終わり。つまり、ガンガン進んでバンバン撃ってどんどんやっつけちゃえば良いの」
「分かりやすくて良いね~」
「なんかシンプルすぎる気もしますけどね…」
「戦車道は礼に始まり、礼に終わります。では、一同、礼!」
「「「「「よろしくお願いします」」」」」
「それでは、試合開始!」