ガールズアンドパンツァー×仮面ライダーエグゼイド   作:ジョルノ利家

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2018年4月 大洗女子学園

 

朝の日射しが射し込んでくる。

私の大好きなキャラクター、ボコられ熊のボコの声が入った目覚まし時計が、時間を告げている。

私は目覚まし時計を止め、ぼんやりした頭で部屋を見渡す。知らない天井に見馴れない家具。まるで違う部屋の造りを見て思わず言葉がこぼれる。

「そっか。もう家じゃないんだ」

ふうっと息を吐いて時計を見ると、時刻は7時半を過ぎていた。

このままだと遅刻しちゃう!そう思った私は慌てて顔を洗い、制服に着替え、焼きたての食パンを一枚だけ咥えて家を出る。

少し歩いて玄関の鍵をかけ忘れていたのを思い出したので慌てて戻る。ついでに戸締まりもチェックしてこれで良し!私は誰もいない部屋に向かって「行ってきます」と呟いてからドアを閉めた。そして鍵を閉めて寮を出たその時、私は通学中の他の生徒を見てようやく自分の勘違いに気づく。

そうだ、ここはもう私が通っていた黒森峰じゃない。戦車道が無い大洗女子学園だ。戦車道が無いのだから当然朝練だって無い。だから7時半に家を出たって、別に焦らなくてもいいんだ。

せっかく戦車道の無い学校に来たんだから、今はこの生活を楽しまないと。私は気分を入れかえて、通学路の景色を見ながら登校することにした。

私の目に飛び込んできたのは黒森峰とはまるで違う景色。

見たことないキャラクターが描かれた看板に、美味しそうなパンの香り。全国展開しているコンビニには、大洗女子限定商品ののぼりが立てられていて、興味をそそられる。

見るもの全てに心を弾ませながら歩いていると、いつの間にか学園に着いていた。

ここで私の新しい学園生活がはじまる。

まずはクラスのみんなと友達になろう。そう心に誓って私は正門をくぐった。

 

 

 

 

 

連絡船に揺られること約一時間。大洗女子学園に到着した僕の前に三人の生徒が立っていた。

「あなたが宝生永夢先生ですね。お待ちしてました」

「えっと、君たちは?」

「私たちは生徒会の者です」

「まぁ自己紹介は移動しながらするからさ。とりあえず付いてきてよ」

「車を用意してありますから、まずはそちらに」

「は、はぁ」

言われるがまま車に乗せられる。

正直、高校生が車を運転している事に若干の抵抗はあるけれど、聞けば学園艦では船体上部の広大な都市区画を移動するため、特例として免許取得可能年齢が通常よりも引き下げられているので、高校入学と同時に免許を取得する生徒もいるのだとか。

運転は副会長の小山さんが担当し、広報の河嶋さんは僕の隣に座って一人目の患者である生徒について説明してくれている。残る一人、生徒会長の角谷さんは助手席に座って干し芋を食べていた。

「生徒の名前は西住みほ。普通科に通う2年生で、数日前に大洗女子へ転校してきたばかりです。元々は別の学園艦、黒森峰女学園に通っていましたが、半年ほど前にある事がきっかけで入院。その際、わずかにゲーム病らしき症状が確認されたものの、その後は一切変化が無かったため、3ヶ月後に退院。その後行われた衛生省による再検査の結果、ゲーム病であると診断されています」

「西住さんが大洗に来てから何か変化は?」

「ありません」

「なら、まだ潜伏しているとみて間違いないかな」

「それで、どうやって治療するんです?注射ですか?それとも薬を?」

「いや、ゲーム病の治療には専用の器具を使うんだ。ただ、治療する前に体内に潜伏しているバグスターウイルスが実体化している必要があるんだけど」

「ウイルスが実体化?どういうことだ?」

「バグスターウイルスは感染した患者に過度にストレスを与え、肉体を消滅させることで自分の存在を確立するのが目的なんだけど、多くの場合はその人が大事にしている物や人を傷つけてストレスを与えるために実体化するんだ」

「なるほど!」

「じゃあ西住ちゃんの場合は、まずストレスの要因を見つけないと、てこと?」

「そういうことになるね」

「んー、だったらアレかなぁ」

「何か心当たりがあるの?」

「いやぁ、西住ちゃんがストレス貯めそうなことって言えば、戦車道かなって」

「戦車道……そう言えば大洗女子も今年から始めるんだったよね。でも、なんで戦車道が西住さんのストレスの原因だって思うの?」

「そりゃあ西住ちゃんがうちに転校してきた理由が戦車道だからね」

すか?」

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