ガールズアンドパンツァー×仮面ライダーエグゼイド 作:ジョルノ利家
私が生徒会室へ着くと、そのまま奥にある生徒会長室へ通される。
部屋にいたのは生徒会の広報の人と副会長さん、それから生徒会長さんになぜか白衣を着た男の人の四人。会長さんたちは分かるけれど、あの男の人は誰なんだろう?
「いきなり呼びつけてすまなかったな、西住」
「もしかしてお昼ご飯の途中だった?」
「あ、いえ、大丈夫です」
「そう。だったら本題なんだけどさー、明後日から始まる選択授業で『戦車道』選んでね」
「えっ?」
一瞬意味が分からなかった。大洗女子には無いはずなのに、なぜ会長さんは私に戦車道を選べというのか。
「ちょっと待って下さい!ここには戦車道は無いはずじゃ…」
「実は今年から、うちでもやることになってな」
「西住さん経験者だから、色々教えてもらえると助かるなって思って」
「っ!でも…!」
「嫌なのか?」
「選んでくれたら色々特典付けるよ?授業の単位とか学食タダとか」
「そういう問題じゃなくて……」
「まぁ考える時間はあげるからさ、よぉく考えといてね。断りたいなら断ってもいいけど、その時はこの学校には居られないかもだからそのつもりでよろしくー」
「そんな……」
「話は以上だ。戻っていいぞ」
私は大きなショックを受けながら生徒会室を後にする。
どうしよう?戦車道が無いからって大洗を選んだのに、このままだとまたやらなくちゃいけなくなる。かといって断れば退学になるかもしれない。一体どうすれば良いんだろう?
西住ちゃんが部屋から去ってから、私は一部始終を見ていた永夢先生に話しかける。
「どう?何か西住ちゃんに変化あった?」
「ああ。ごくたまにだけど、体にノイズが走っていた」
「それって危険な状態なんですか?」
「発症はしているけど、まだ大丈夫。さっきの話で動揺はしているだろうけど、そこまで大きなストレスを抱えたわけじゃないみたいだね」
「んー、だったらもう一押しかなぁ」
「なら次は倉庫の戦車でも見せますか?」
「いいねー」
「けど治療のためとはいえわざとストレスを貯めさせるようなことして、西住さんにはホント申し訳ないよね」
「そんなこと言ったって仕方ないだろう。西住のゲーム病を治さなければ、何も始まらないんだからな」
「それはそうだけど…」
「それよりさっさと説明会の準備しなくちゃね。かーしま!」
「はっ!」
私は選択授業の説明会の準備をさせるため河嶋を体育館へ向かわせる。と言ってもプロジェクターを用意するだけなんだけどね。
「あ、そうそう。永夢先生も説明会の時体育館にいてね」
「僕も?」
「うん。永夢先生も戦車道履修者の特典の一つだから」
「はぁっ!?それどういうこと?」
「イケメン年上ドクターと仲良くなれるチャンス!的なアレだよ」
「いや、そういうことじゃなくて!」
「先生は他の患者さんの治療もあるからしばらくはうちにいるでしょ?だから、その間は戦車道の授業を手伝ってもらってみんなと一緒に頑張ろーってこと」
「いやいや、僕戦車道のこと良く知らないし。それに戦車道の手伝いさせるって言ってたけど、そんなこと君の一存で勝手に決められることじゃないでしょ?」
「大丈夫大丈夫。教えるのはちゃんとした教官の人がやるから、永夢先生は練習中にケガしたりとかした時のための救護要員。それにこのことは私の勝手じゃなくて戦車道連盟と文科省、衛生省の偉い人たちからもちゃんとオッケー貰ってるよ」
「本当に!?」
「うん。なんだったら確認してもらってもいいよ」
「……マジかよ」
いやー、戦車道連盟の理事長さんから戦車道始めるなら専門の医療スタッフを配置しないといけないって聞いた時にピンと来たね。
永夢先生には悪いけど、こっちも事情があるからね。背に腹は代えられない。使えるものは親でも何でも使わせてもらうよ。