まさか私の総武校生活はまちがっているのか!? 作:ばなナイン
ここ最近、すこしばかりモチベーションが上がってきたのでここでの掲載も再開します。
ただ、こちらは不定期になりますね・・・
それから二週間後、総武校生徒会の新体制が設立された。
会長・由比ヶ浜結衣
副会長・雪ノ下雪乃
書記・本牧牧人
会計・藤沢沙和子
連絡係・・・・一色いろは
「....なんでヒッキーがいないし?!」
「....比企谷君には奉仕部に残ってもらう事になったわ」
「なんでっ! ゆきのんっ!!」
結果として奉仕部は存続と相成った....知らされてなかったのか? 重要な事を最後に教えられる生徒会長様である....
「俺は言うなればバックアップ要員だな」
「なんだし....そのバックパッカー....て」
「生徒会で手に余る事案が出た時、俺『達』が裏で手を廻すためのな」
「タチ....て誰だし....」
「....入って来て頂戴、十条さん」
「はいっ!」
生徒会室に卸したての総武校の制服を着た平城学館からの転入生、元・刀使の十条姫和さんが入室してきた。例の装備....御刀『小烏丸』は刀剣類管理局に返納したのか....潔い性格だな....そしてオマケに....
「ヤッハロー! ユイちゃん!!」
「あー! かなみんまでー!!なんでナンデ!? ヤッハロー!!」
....もれなく衛藤可奈美が着いて来る事となった。周りに相当ダダを捏ねたみたいだが....
『姫和ちゃんがいなくなったらわたしのご飯! おべんとー! 洗濯におそおじー!! ダレがやるの〜!! ヤダ〜! 姫和ちゃんおいてかないで〜っ!!』
『ええい鬱陶しいっ!! 私が伍箇伝校を退学したらこの下宿に居られ無い事ぐらいわかってただろう! そのぐらい自分でやれ!』
『ヤダ〜っ!!』
・・・・十条さんが民泊施設から引っ越す時に俺も手伝いに来たんだが....修羅場だ....泣いて腰に縋る衛藤を十条さんが蹴飛ばしに掛かるその姿はまるで金色夜叉の名シーンだった....そしてその引っ越し場所がよりによって・・・・
『・・・・ナンでオレんチ・・・・なんです・・・・? 平塚先生??』
『ん?喜ばしい事じゃないか比企谷!こんな美少女二人がお前みたいな男の家に同居....いや、小町君を入れると三人だな!私もあと数年若ければ一緒に所望したい処だぞ!!フハハハ!!!』
『数十年じゃないスかね....グフっ!!!・・・・』
またも腹に....椅子からストレート....一点の迷いも無い....
「・・・・という訳だ。あらためて宜しく頼む、部長....いや、今は副会長だったな」
「私からも頼むわね....奉仕部をお願いします」
「えっ!? どおゆうことだし!?」
「あらためて紹介するわ。この方が次期奉仕部部長....十条姫和さんよ」
「ええーっ!! ナンデっ!?! ヒッキーじゃないのっ!??」
ウム、当然の疑問だ。いま雪ノ下副会長殿が得とその深淵たる事情を説明進ぜよう。
「....フフッ! この男に部長なんて任せたら奉仕部が絶賛年中開店休業状態になるものね?
万年平ヶ谷君?」
「....るせー....」
ホントは奉仕部顧問殿の決めたことだ。十条さんの転入手続のため生徒指導の平塚先生も平城鎌倉へと足を運んだそうな。そこで平城の学長さんや鎌倉の特別祭祀機動隊での上司である本部長さんとの折衝の折り機動隊員としての十条さんの人と成りを聞かされて、その上で十条さんを二代目奉仕部部長に抜擢することにしたと。特に気に入ったのはその猪突猛進なところ....勝手に暴走しては周りを振り回し結果強引に物事が解決してしまうという....普通ソンな人リーダーに据えないよね? でもあのセンセなら面白がってやりかねないよな....ちなみにその鎌倉の本部長殿と先生とは会ったその日から意気投合! 休日の重なった日にはラーメンのはしご、呑み歩き、徹夜麻雀などナド....俺も無理やり半日付き合わされた....フウ。
『おお少年! いい具合に目が腐っているな!!ようし! これからキミを引き抜いて鎌倉でミッチリと私の相手をして貰おう!! トコトン鍛え上げキミをゾンビから人間へとクラス上げをしてくれてやる! 覚悟しとけ!! ハハハハハッ!!!』
・・・・最後は二人ともベロンベロンに酔っ払い肩を組んで新橋のオヤジ状態だったが....アブないところだった....先生曰く『我生涯の友を得た!!』なんて喜んでいたが....でも平塚センセ? その歳で得るべきは『生涯の伴侶』ナンじゃないの?? まあ二人とも豪傑タイプではあるけどな....それに衛藤の話ではこの真庭ってヒト既婚者らしいじゃない? 気が付いていないのか....まあいい。
「んでわたしも部員! 衛藤可奈美だよ!! ヨロシクねー!!」
「うわー! かなみんもここの制服だし!! 転入したの!」
「わたしは特例! 学籍は美濃関だけどここへの長期編入が認められたんだー! 制服もだよー!!」
フワリと一回転....こんなヤツでも少しばかりは大人びて観えるかな?
「....コイツはこう見えて刀使『としては』かなり優秀なんだ。ここ数年の実績も認められてある程度はワガママを許されることになってな....御刀も常時装備して事あらば『いざ鎌倉!』 だな」
衛藤の腰には御刀....『千鳥』といったな....を装着している。前の美濃関の制服では見慣れていたが総武の制服とも....イケますねコレ....
「そうなんだ....わたしてっきりヒッキーも、て....そしたらまた生徒会でも奉仕部みたいに三人でって....」
「俺は生徒会には向かん。何もしないか裏でコソコソ蠢いた方が俺には向いている。ホントは自宅待機が一番向いてるんだがな」
「でアニメかスーパーヒーローばかり観るし!」
「漫画やラノベもあるぞ。部活動の一環として自分の趣味を全開にして俺本来の能力を存分に発揮する、おお! いっその事俺の部屋を部室にするのはどうだ!!」
「....そうならない為に私も十条さんを部長に推挙したのだけれども....正解だったようね。遠慮は
要らないわ、この男を存分にコキ使って頂戴ね? 部長さん?」
「心得た! 任せてくれ副会長!!」
「....俺が損材に扱われるのも前部長からの引継ぎなの?」
「だいじょーぶだよ! センパイには可奈美がついてるから!!」
・・・・こうして生徒会と奉仕部は新体制の元活動を開始した。とはいえ奉仕部なんてトコは....
「・・・・ハッ! ....ハッ! ハッ....ァアーっ!!」
「....おう、お茶だ。衛藤も、だな」
「うん! ありがとー!」
「有り難う、比企谷君」
「んー! 稽古の後の紅茶っておいし〜!」
「可奈美....この際お前はもっとジッとして机に向う事を覚えてだな....」
「ん〜! だって依頼が来ないんだも〜ん!」
「衛藤、こんなもんだ。それに『何事も無ければ美しきことかな....』とは武者小路何某の名言じゃ無かったか?」
「『仲良きことは....』じゃないか? どちらにせよ皆仲良くやれば面倒な事は起き無いとは思うな....」
奉仕部部室ではこんな光景が続いている....俺は本を読み十条さんは宿題と予習に勤しみ衛藤は....教室の空いた場所で剣術の稽古に打ち込んでいる。これもまた当たり前の光景となっていくんだろうな....いやもうすでに馴染んでいるのだが....
《コンコン!》
「どうぞ!」
「お客さん! 依頼かなー!」
「ただの暇潰しに一票」
「こんにちはですー!」
「いろはちゃんだー!」
「ハア、お前か....」
「ムー! 姫和さんそれないですぅ〜!」
一色いろは連絡係長様がまいられた。またカシマシい奴が....
「だからその喋り方をだな....」
「せんぱいは?」
「んー? ひきがやセンパイ? あれ??」
「・・・・比企谷君....もうその手は....構わんからもっと存在感を出してくれないか....」
「・・・・おう」
「・・・・ヒッ!! せんぱい!? て....そこにいたんですねー・・・・」
「何の用だ」
「もー! 副会長から言われたんですよー! せんぱいがサボッてないかってー!!」
「大きなお世話だ....お前こそサッカーのマネージャーをサボってどうする。これでは葉山への熱烈アピールがだな....」
「それこそ大きなお世話ですぅー! これは姿を見せないことで相手を意識させる高等テクニックなんですよー!」
手管は偏差値20以下の女性誌並だが....由比ヶ浜もだがこの程度の策を弄するこの一色がどうしてこの高校に入学出来たのか....? しかも何かの間違いで生徒会長寸前にまで....結果として現副会長から生徒会の仕事を仰せつかる事と相成ったのだが当人は嫌がってる様子は無いな。むしろここへの連絡係を率先して行うまである。
「用はすんだな。帰れ」
「せんぱーい! ここでお茶するぐらいいいじゃないですかー! わたしにも淹れてくださいよ〜!!」
「うん! センパイわたしもおかわりー!」
「その、私にも....比企....谷君」
....俺はここでは給仕係でもある。紅茶の淹れ方を雪ノ下から子煩く仕込まれたからな....
「おう、飲んだら帰れ」
「もー! せんぱい邪険にしすぎですぅー!」