迷宮の都市のアリス   作:RyujiOturu

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こんにちは(?)響野です。
更新が速くなりましたがまたスローペースに変わると思います。GM終わっちゃうんで(言い訳)
まあ、そんなわけですがこれで原作の小説の一巻が終わるところです。
そして、感想や評価お待ちしてます(唐突)

それでは本編をどうぞ!


異形の怪物と戦う御話

「なんで怪物(モンスター)が外に出ているの!?」

 

 私はギルドの職員が叫んでいる声が聞こえる。心は清みきった水面のように落ち着いている。

私は首にぶら下げていた杖型のストラップを手に握り、ストラップを取る。

 そうすると今まで使っていた背の丈を越える大きな杖に変わる。

 今視界の中に入っている怪物(モンスター)は中層以降から出現する大型の怪物(モンスター)のトロールだ。

 正直に言うとダメージを与えられる可能性はほとんど無いが足止めならできる。

 

ガアァァァァァ!!

 

 トロールはこちらに気付いたのかこちらに走って来る。そして二秒程で目の前に到達し、腕を振り上げる。

私は大きく回避行動をとりつつ、杖を振りDS(ドローショット)をうち、停滞させる。

 私の主武器はSS(ストレートショット)で、レベル差が一程度だったらなかなかに痛いダメージを与えられる。

 しかし、近接戦になると主武器はDS(ドローショット)に変わる。

 なぜなら発生が早く、光弾の発生スピードが異常なほど速いのだ。その上停滞と加速を操ることのできるタイプの魔法で、近くに来る相手に停滞させたDS(ドローショット)を当て転倒(ダウン)させてSS(ストレートショット)をうつ戦法をとることである程度の敵を倒すことはできた。

 そしてこのトロールもその戦法に綺麗にはまった。

大きな地響きをおこし転倒している。そこに過剰に魔力をつぎ込んだSS(ストレートショット)を打ち込む。

トロールの体に二発着弾した。着弾した腕と腹は肉が弾け、腕は半場なくなっている。

 それに私の役目は動きを鈍らせて、私に注意を向かせるだけだ。トドメは他の冒険者がやってくれる。

 私に攻撃しようと距離を積めてきたトロールは後方から飛んできた矢によって魔石を砕かれ灰となって消える。

 

「ありがとう。倒しやすかったよ」

 

「いえいえ、私には倒せる手札がほとんどないので、逆にありがたいです」

 

 私はトロールにトドメをさしてくれた他の冒険者に礼を言って他の怪物(モンスター)を倒しに走り出す。

 そうして走り回り、Lv.1のシルバーバックやLv.2のミノタウロスだったりと複数の怪物(モンスター)と戦い周りにいた冒険者さん達と共に討伐してきた。

 

「数は少ないですが、まだまだいるはず、探さないと」

 

 私は怪物(モンスター)を倒すために走り回る、各所でさまざまな冒険者が討伐しきっていてもういないのではないか、とまで思えるが私の(リトルアリス)が警鐘をならし続ける。まだ危険な怪物(モンスター)はまだ生きてる、と。

 私はその警鐘に従い、走り回っているとシルバーバック、野猿をより大きくした銀の毛並みを持つ、ついさっき他の冒険者と共に討伐した怪物(モンスター)が白髪の少年を追いかけていたのだ。私はすぐに助けに行こうとしたのだが、私の(リトルアリス)としての部分が特大の警鐘を鳴らす。

 

 そして空から絶望を撒き散らす存在が舞い降りた。

 

 それはその広場の中心にゆっくりと降りてくる。

 紫色の体表を持ち私ぐらいの大きさであれば丸呑みにできそうな程巨大な口。

 そして巨大な体に不釣り合いな程小さい翼。

 長く鋭く禍々しい爪。

 私はそれをゲームの画面越しに見ていた。

 (リトルアリス)はそれと直接戦っていた。

 毒や最大HP現象等の複数のデバフが攻撃に含まれ、遠距離攻撃や全方位攻撃を持ち、凶悪なリーチで予想外のダメージを受けなかなかに苦戦した記憶が多い相手である。

 それの名前は〈ジャバウォック〉不思議の国の近くにある森に潜む邪悪なる[ヴィラン]。

 この世界にいるはずのない怪物(モンスター)

 〈ジャバウォック〉はその巨大な口を大きく開き、

 

 

 

ウォォォォォォォォォ!!!

 

 

 

 聞くものに本能的な恐怖を覚えさせ行動不能(リストレイト)状態に陥る咆哮を轟かせる。

 私の理性と(リトルアリス)の理性はあれは無理だと訴えかけるが、本能的な部分だろうか?そこが大声で叫んでいる。

 

 

 

あれは私が倒すべきだと。

 

 

 

 実際、私が倒さずともLv.5のアイズさん達が倒してくれるだろう。

 しかしそれでは駄目だと(リトルアリス)の本能と私の神筆使い(プレイヤー)としての矜持が叫ぶ。

 私は理性を叩き潰し、本能が覚醒する。

 背中が白熱する、燃えるような熱さとは真逆に今の頭は澄みきっていて熱さとは無縁だった。

 私の本能が、(リトルアリス)が、次の最適な行動を滑らかに紡いでいく。

 

『不思議な世界のおもちゃ箱、全部ひっくり返しちゃう!』

 

 詠唱苻を軽やかに読む。

 一度も使ったことのない《スキル》

 

 

      [盤面破壊(ワンダースキル)

 

 

 WLW中(あちらの世界)では、体が巨大化し、移動で当たり判定が発生し攻撃力と防御力、そして移動速度が大きく上昇する。そのまま相手を踏みつけてキルを奪い取ることで局面をひっくり返すことのできるポテンシャルを持つ強力なWS(ワンダースキル)だ。

 そしてこちらの世界では、体の大きさは変わらないが体の奥底からあふれでるような力は思っていた通りだった。

 

「私が相手だ〈ジャバウォック〉!! 」

 

 私の声に反応したのか〈ジャバウォック〉はこちらを向き、飛びかかってくる。その速度はなかなかのものだが、今の私には遅い方だ。私は逆に近付き、杖を振りながら脇をすり抜ける。

 打撃武装になるためそこまでダメージを与えれた様子はないが、表面の鱗が割れ、こぼれ落ちる。

 私はさらに素早く振り返った〈ジャバウォック〉の懐に入り込み、ほぼゼロ距離でSS(ストレートショット)を打ち込む。

 私はそのまま脇をすり抜け、その間に停滞するDS (ドローショット)置く(・・)

 懐で爆発したSS(ストレートショット)の爆風に押され後ろに下がった〈ジャバウォック〉が、先に置いていたDS(ドローショット)に当たる。

 すると大きく〈ジャバウォック〉は体勢を崩す。

 そこに私は三発のSS(ストレートショット)を打ち込み、さらに接近し杖で数回殴打する。ダメージは蓄積しているらしく、体の鱗は剥がれ、全身から青紫色の血が吹き出し、広場のタイルを汚しているが、あくまで表面上に出ている成果なだけであって、まだ〈ジャバウォック〉はWS(ワンダースキル)を発動させていない。

 こちらの世界では、怪物(モンスター)が魔法を使うことはあるがスキルは使わないらしい。

 使わないのであればありがたいが、そんな優しいわけではないようだ。

 〈ジャバウォック〉が咆哮を上げ体の傷が修復され、より強固な鱗が全身に生え、全身から先程とは違う、本気とも思えるオーラが発生し、体が一回り大きくなった。

 私は再度杖を構える。ご都合主義かなにかは知らないが[大きくなるよ!]の効果は本来ならば十数秒しかもたない。しかしすでに三十秒は過ぎている。

 まあ、切れないならばそれでいい。[大きくなるよ!]の効果が切れる前に殺すだけだ。

 私は復活し、より強くなった〈ジャバウォック〉に挑む。周りにいた冒険者達は近付いてこない。

 私は杖を両手にもち、〈ジャバウォック〉の懐をめがけて走り出す。

 〈ジャバウォック〉は迎え撃つように左腕の爪を振り上げ、薙ぐようにして左斜め上から振り下ろすようにして私の命を刈り取ろうとする。

 私はそれを一旦後ろに飛び退いて回避。

 その上飛び退くタイミングでSS(ストレートショット)を射つ。が、〈ジャバウォック〉は後ろに下がり爪を振るう。

 すると爪の起動にそった鎌鼬が発生し私を襲う。

 それを大きく横に飛んで回避し、〈ジャバウォック〉に向かって走り出す。杖を振るってSS(ストレートショット)を射つが、かするだけにとどまり、爆風は当たらない。

 しかしそれだけの隙を作り出した私はさらに接近する。

〈ジャバウォック〉の爪から放たれる鎌鼬を避けながら接近し杖が当たる距離まできたが、〈ジャバウォック〉が今までに見ないモーションをとる。

 そのモーションは神筆使い(プレイヤー)としての記憶が全方位攻撃だと結論を出す。

 本来ならば避けるべき高威力の攻撃。だか私は踏み込む。そして〈ジャバウォック〉が全方位攻撃を使う。私はそれをさらに踏み込むことで爪を避け体を低めて当たらないようにして懐に入り込む、そして私は必殺の《ストレートショット》を放つ。

 ほぼゼロ距離で放ち、なおかつ避けれない場所だったため私も《ストレートショット》の爆風を受け、吹き飛ばされる。

 吹き飛ばされ、ゴロゴロと広場のタイルの上を転がりながらも体勢を建て直しどうにか足をつき、踏みとどまる。

 すぐに顔を上げると体の一部を失いながらも化け物としか言い様のない生命力で私を殺そうと走ってくる。

 私はそれに対抗するためすぐに立ち上がり再度近接戦(インファイト)に持ち込む。

 先程よりもさらに速く鋭くなった爪の連擊を避けようとするが数回かすり、服が破け皮膚が切れ、血が流れるが私は近接戦(インファイト)を続ける、杖で殴打し、DS(ドローショット)で牽制を入れる。

 さすがに[ヴィラン]である〈ジャバウォック〉を転倒させることは出来ないためダメージを入れ続けることができない。

 左から来る振り下ろし気味の爪を後ろに下がって避ける。右から薙ぐようにして振り抜かれる爪を杖で反らして難を逃れる。そして全方位攻撃に継げてくる〈ジャバウォック〉の懐に入り込みSS(ストレートショット)を打ち込む。そのまま脇をすり抜けるのではなく〈ジャバウォック〉の頭を踏みつけ大きく飛ぶ。

 私を見失った〈ジャバウォック〉に向けて全力で魔力を過剰に込めたSS(ストレートショット)を三つ展開させ、一点に、〈ジャバウォック〉の頭部に向けて放ち、上空から落ちる勢いも乗せた杖を振り上げる。

 私を見失っていた〈ジャバウォック〉は上空にいることに気付き、上を見るが、飛んできた三つのSS(ストレートショット)の直撃を受け大きく怯んだところに落下してきた分の速度を加えた杖の振り下ろしを叩き込む。

 頭部が大きくへしゃげ広場の中心で叩き潰される。

 それと同時に体の奥底から湧いて出てきていた力が無くなる感じがした。そして全身に恐ろしいまでの倦怠感が襲う。

 それでも私は杖を支えにして立ち〈ジャバウォック〉の死体を見る。

 ゆっくりと死体は灰に変わっていき、中心に大きな私の頭の大きさ以上の魔石が残り、〈ジャバウォック〉の鱗と巨大な爪が残った。

 私はそれまで確認してフラりと体が揺れる。杖を支えにしようとするが耐えきれず地面に倒れこみ、意識が暗闇に落ちていく。

 

 

 

 

 それから一日寝ていたようで、起きたところはロキ・ファミリアの拠点(ホーム)だった。

 起きたところ、ベルさんやヘスティア様。アイズさんやティオナさん達ロキ・ファミリアの幹部の皆さんも集まっていて私が起きた時にはベルさんとヘスティア様は安堵の息をつき、アイズさんとティオナさんに抱きつかれ他の幹部の皆さんは何処かに報告しに行っていた。

 私は新聞-のようなものだけど-にのせられ、『異形の怪物(モンスター)と一人で戦い勝利した小さな少女!』と大見出しで乗せられていたときは思わず卒倒しそうになった。

 ベルさんもベルさんで大型の怪物(モンスター)を討伐したらしく、漆黒のナイフを鞘に入れていた。

 私はその日のうちにヘスティア・ファミリアの拠点(ホーム)となっている崩れた教会の地下室に戻った。

 服はアイズさん達の好意で綺麗に仕立て直してもらっていた。

 そして私は戦闘の経験を背中に刻み込んでもらう。

 ゆっくりと優しく刻まれていく私の経験。その感触を感じながら私は〈ジャバウォック〉との戦闘を通して変わったことを考える。

 それは私の神筆使い(プレイヤー)としての部分と私の(リトルアリス)としての部分が一体化しているような感じだ。今のところは特に感じることはないが、今後何かしらの影響があるだろう。

 私がそう考えていると、ヘスティア様が私の背中から降り、

 

「お疲れ様。終わったよ」

 

 そういわれ立ち上がり、ベルさんがこちらを気にしなくて良いように白いインナーを着て、ヘスティア様に更新の結果を紙に写したものをもらう。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

リトルアリス

 

 

Lv.2

 

力:I0 耐久:I0 器用:I0 敏捷:I0 魔力:I0

 

《魔法》

 

[ストレートショット&ドローショット]

 

[ボムバルーン]

・無詠唱 

 

[]

 

《スキル》

 

第五唱聖(テイルマスター)

 

盤面破壊(ワンダースキル)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 私は紙に目を通し、

 

「本当ですか?」

 

 思わず聞いてしまう。

 それに対してヘスティア様は優しく微笑み、

 

「おめでとう、ランクアップだよ」

 

 そうして冒険者登録をして一ヶ月でのランクアップと言うオラリオを震撼させる出来事はこうして起きた。

 




いかがでしたか?
ランクアップをしたことで新しい魔法が増えました。
これもWLWのリトルアリスのスキルから取りました。
わからない方はGoogleなどで調べていただけたらわかると思います。
お気に入り登録をしてくださっている複数の方々、本当にありがとうございます。こんな作品を呼んでいただき感謝しかありません。
これからも頑張るのでこれからもよろしくお願いいたします。
それではこれぐらいで、次回に会いましょう。
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