迷宮の都市のアリス   作:RyujiOturu

6 / 14
こんにちは(?)響野です。
更新はいつもより速くなりましたが、多分次の更新は遅くなると思います。(どこかで言っていたような)
それとこれからWLWの要素が増えていきます。調べればすぐに出てくると思うので調べてみていただけると分かりやすいかと思います。
それでは本編をどうぞ!


冒険の二頁目
小人の罠を踏み抜く御話


「貴女って冒険者になって何ヵ月だっけ?」

 

「1ヶ月ですよ?」

 

「1ヶ月で、ランクアップ?」

 

「はい、そうですけど?」

 

「1ヶ月でランクアップゥゥゥ!?」

 

 

 

 

「ご、ごめん。まさかあんなことになるなんて」

 

 私の担当となったギルド職員のミイシャさんは私に頭をさげて謝っていた。

 

「い、いえ。大丈夫ですよ? どうせわかることですし」

 

「うー、優しさが見に染みるよー」

 

 あはは、と私は苦笑いを浮かべながら、こうなってしまった経緯を思い出す。

 私はつい先日、怪物祭で怪物(モンスター)が放たれてしまったとき、現れた〈ジャバウォック〉と一対一で殺しあい、討伐したことでランクアップを果たし、そのことでミイシャさんに報告をしようと思ったのだけど、ミイシャさん曰く訳のわからない速さだと、

 

「えっと、それじゃあランクアップをする前にしたことは何かある? どんなクエストを受けたとか」

 

「それでしたら、先日の怪物祭で〈ジャバウォック〉を倒しました」

 

 そういうとミイシャさんはまたもや机に倒れこむ。

 

「何で私の担当がこんな可愛いのにおかしなことするの~」

 

「え、ええと私はそれがランクアップの要因だと思うんですけど」

 

「じゃあ、君があの新聞の!?」

 

 ミイシャさんが言う新聞とは、定期的に発行される情報誌で私も読んでいる。

 そしてその一番の見出しが

 

『無名の少女。謎の怪物(モンスター)を討伐する!!』

 

 見たときに私の写真が載っていて卒倒しそうになりました、何あれ。

 

「はぁ、わかったけど何か相談でもあるんでしょ?」

 

「あ、はい。発展アビリティなんですけど、『耐異常』と別に『情報』って言うアビリティがあったんです」

 

「『情報』かー聞いたことないし希少(レア)だと思う。『耐異常』も重要だけどやっぱり希少(レア)な『情報』をとった方がいいと思うな」

 ミイシャさんはそう言ってくれた。

 私はその後、少し話してステイタスを更新するために 拠点(ホーム)に戻ることにした。

 

 そして拠点(ホーム)に戻りヘスティア様にステイタスを更新してもらった結果。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

リトルアリス

 

情報:I

 

Lv.2

 

力:I0

 

耐久:I0

 

器用:I0

 

敏捷:I0

 

魔力:I0

 

割愛

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 ランクが上がって能力値がリセットされているが、Lv.1の時のステイタスは隠し数値となっているらしい。

 そして私の発展アビリティの情報の効果は私にしか今のところは機能していないが、私の残りHPとMP(魔力)を表示してくれている。まあ、HPはあって無いようなものだけど。だって私、紙装甲だし。

 とまあ新しくアビリティを手に入れたり新たな魔法が発現したと言うことでダンジョンに潜ろうかと思ったのだけど、よく見る白髪の少年を見つけた。

 私はその白髪の少年に声をかけようとしたが、近くにいた小人族(パゥルム)の少女がいた。

 ベルさんがついに新たなパーティーメンバーを!?

 私は声をかけるのを躊躇ってしまう。私はランクアップをした結果上層ではなく中層に行くことを推奨された。

 私としてはベルさんと一緒にいた場合ベルさんに経験値がいかないのではないかと言う思いが頭をよぎるが小人族(パゥルム)の少女のを見た瞬間に私の本能と(リトルアリス)が叫ぶ。

 

 あれとベルさんを二人っきりにしてはいけない!

 

 私は(リトルアリス)と本能にしたがいベルさんに声をかける。

 

「ベルさーん今から潜るんですかー!」

 

「あっ、アリスちゃん!?」

 

 私が走って近付くとベルさんは驚きつつも私に気付き返してくれた。

 

「ベル様、こちらの方は?」

 

 小人族(パゥルム)の少女がそう聞いている。そこに私は入り込み、

 

「私はリトルアリスだよっ!」

 

 (リトルアリス)での名乗りをする。もはや痛いどころではないが、見た目が可愛いため周りで見ている他の冒険者は優しい目で見ているが、かわいらしい少女-自分で言うのもあれだけど-二人に囲まれているベルさんを見て殺気をみなぎらせている冒険者もいた。

 

「リトルアリス様ですか? ......どこかで見たような?」

 

「ベルさん、こちらの小人族(パゥルム)の方は?」

 

 私はベルさんに問いかける。ベルさんはニコニコとして、

 

「この子はリリ、サポーターとして僕を助けてくれるんだって」

 

「へぇ、サポーターですか」

 

 嫌な感じはするがまあ、それは見てみればわかるか。

 

「よろしくお願いしますね? リリさん?」

 

「はいっ! よろしくお願いします!」

 

 リリさんは綺麗な笑みを浮かべて私に手を伸ばした、私はその手を握って握手をする。

 

 

 

 

 ダンジョンに入る前にリリさんと一悶着あったが特にそれからは問題なく進み、私たちがいるのは八層。

 ベルさんは今までの短刀だけでなく漆黒の刀身を持つナイフ、名前は『ヘスティア・ナイフ』と言うらしい。

 それをベルさんは駆使し、七層以降に出現する蟻を大きくして硬くしたような怪物(モンスター)、『キラーアント』の硬い殻まるごと切り裂いていた。

 私? 杖で撲殺してますが何か?

 ランクアップしたことによって上昇したステイタスは圧倒的で、思っている以上に高く、杖で硬そうな殻まるごと叩き潰せるのだ、比喩でも何でもなく、ね。

 そんな訳で私とベルさんが倒した怪物(モンスター)の魔石をリリさんが取り出して、回収しているのだ。

 そうしてうまくいっていた私達はどんどんと進み、九層まで進む。

 そこでも破竹の勢いで攻略していき、最終的にはリリさんのバックパックがいっぱいになったため戻ったのだが、換金をリリさんに任せたベルさん。ここで私のリトルアリスとしての部分-これからは本能と言おう-が警鐘を鳴らす。

 私自身、地味にまめなところがあり討伐した怪物(モンスター)の数を数えている。『キラーアント』が104体、『ウォーシャドウ』が19体、ゴブリンとコボルトがあわせて17体。

 そしてそれぞれの魔石の換金量もだいたいだが覚えている。上から300、140、30ぐらいだ。これにドロップアイテムを足したら五万ヴァリスに届くはずだ、しかしリリさんは、笑顔で帰ってきて、こう言った。

 

「やりましたベルさん! 三万六千ヴァリス(・・・・・・・・)でしたよ!」

 

 そんなわけがない、と私は顔をしかめる。ドロップアイテムは少なくとも一万ヴァリスはするはずだ。換金量もメモしている。

 私はメモを取り出し、換金量を確認する、そこに書いている誤差を鑑みても三万六千ヴァリスは少なすぎる。

少なくとも一万ヴァリスは取られた。

 

「すいませんベルさん。この方は嘘をついているようです」

 

 私は至って普通のように怒りをこらえながら、言う。

 ベルさんは何を言っているのか、という表情だが、リリさんの表情が目に見えて曇る。

 

「何を言っているのですか? リリは換金された金額をそのまま伝えていますよ?」

 

「嘘。その言葉は嘘。私は換金される魔石をメモしているから」

 

 私は淡々とリリさんを追い詰める。

 

「討伐した怪物(モンスター)の量とドロップアイテムを換金したら最低でも五万ヴァリスは乗るはず、それを貴女は嘘の報告をした」

 

 リリの顔にたらりと汗が垂れる。

 

「私はこれでもランクアップをしてLv.2。逃がさないから」

 

 実質的な死刑宣告、そして私は更なる追撃を入れる。

 

「それとベルさん、『ヘスティア・ナイフ』はどうしたんですか?」

 

 リリの顔が青ざめる、ベルさんはそれに気付かず腰にさしていたはず(・・)の『ヘスティア・ナイフ』に手を伸ばすがそこに『ヘスティア・ナイフ』はない、

 

「っ!」

 

 リリさんは素早く反転し逃げ出そうとするが、それを私は圧倒的に高かった敏捷で追い越し、

 

「逃げると言うこと死んでもいいということですよ?」

 

 杖を置く、そこに自分から激突したリリさんは、杖に弾き飛ばされ、コロコロと転がりその懐から『ヘスティア・ナイフ』が転がり落ちる。

 

「あら、リリさんが持っていたんですね。すぐに渡してもらえたらよかったんですけど」

 

 リリさんはケホッケホッと咳をしながら立ち上がる。

 私はそのリリさんに杖を向けて、

 

「さて、リリさん。どうしますか? 逃げて殺されるかこのまま出頭して事情を話すことにするのかさてどうしますか?」

 

 なぜだろう私の裏側(シャドウ)が出ている気がする。

 

「リリは生きたいので出頭します」

 

 私はその答えを聞くとベルさんとリリさんを連れてヘスティア様のいる拠点(ホーム)に戻る。




いかがでしたか?
原作ではまだ二巻のさわりですけどランクアップしてますね、HAHAHA!!
さて、そんなわけですが主人公の疾走は続きます!
感想、評価待っています。



それと、
「ワンダーランドウォーズを知らない人に向けての説明」です
 




「Wonderlandwars」
SEGAが運営しているアーケードゲーム。
画面を筆型のタッチペンで操作する特殊なタイプのゲーム。
登場人物は『キャスト』と呼ばれ禁書指定を受けた物語の悪役『ヴィラン』と戦ったり『キャスト』同士で戦ったりするMOBA型のゲーム。
チャット機能があり、スタンプ等で会話も可能なほどしっかりとしたチャット機能が備わっている。
この頃は自分好みのステイタスビルドをすることのできるキャラクターが現れたりした。





 
「リトル・アリス」
この作品の主人公が憑依している設定の『キャスト』
初期段階から実装されていた『キャスト』で、高い攻撃力と機動力の高さで遊撃手のような役割が多かった。
徐々に修正に引っ掛かり弱体化していった時期もあったがそれでも根強い人気と一発逆転の可能性を秘めた『WS(ワンダースキル)』が魅力でもあり、いまだに使用者は多い。

「ストレートショットとドローショット」

・ストレートショット、SS
 キャストが使える基本的な攻撃の一つ。MPを使わない。
 基本的には一直線だが一部キャストは一定距離で分裂して二つや三つに別れる。
 リトル・アリスの場合は根元の振り回し判定と呼ばれる部分と発射される球体に直撃したとき、そして終点で球体が爆発したときの三回hitが生じる。
 作中で撲殺したりしてるのは振り回し判定(原作では微々たるダメージしか与えられないが)
 直撃した際に一定時間動けなくなる〈ダウン状態〉になる種類もある(リトル・アリスはこれ)

・ドローショット、DS
 キャストが使える基本的な攻撃の二つ目(というかこれら二つしか基本的にはない)
 自由曲線(画面で描いた線に沿って玉が動く)型、突進(読んで字のごとく)型、投擲(指定したところに障害物を越えて当たり判定を発生させる)型の三種類がある。
 使用にはMPが必要で連打は一部状況を除きできない。
 リトル・アリスの場合はそこそこの大きさの玉が線を書き終えたすぐに発生する。これも相手を〈ダウン状態〉にすることができる。

それではこれぐらいで、また次回に。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。