――――――――――――D08基地兵舎共有スペース・早朝
ダイナゲート達は一匹を除いて皆揃って共有スペースのソファーの上で眠っている。
夜中の基地警備をしていたダイナゲートが帰ってきてから寝ている警備担当を叩き起こす。
そして入れ代わり立ち代わりにダイナゲートたちは出ていく。
そんな警備担当の他に早朝に起き出すのは一種類だ。麦わら帽子が特徴のアグリカルチャー。
農業担当の彼?の朝はかなり早い。スリープから目を覚ませば四肢に力を入れて起きる。
そして犬や猫がするように伸びをしてから各部をチェックしてぴょっこぴょっこと飛び跳ねて出ていく。
「ふぁぁぁぁ…あ…ふ…んに…」
そんなダイナゲート達の脇で出てきたのは今日の農業担当の417。
化粧もそこそこに出てきたのだろう。眠そうな目を擦りながら出てきた。
そんな417に反応してからかダイナゲート達も起き出してきた。
日によってはスオミで起き出すのだが…まぁ今日は417について行っていった。
いっしょにおゆうぎしますちゃんが遊べ遊べと寄って集っていくのだ。
「ぐえぇー!?」
あぁなんてことだ417の腰にダイナゲート達がタックルする。
たたら踏んで持ちこたえるのだが一度起動したオフモードのダイナゲート達は遊べ遊べと集る。
こうなったらもう大変。身長が低い417は割と集られると酷いことになる。
足元はあっという間にダイナゲートの群れ。ぴょんぴょん跳ねては身体をよじ登ろうとする。
これが非武装のダイナゲートだから良いけれども武装してるダイナゲートだったら恐ろしい事だろう。
まさに数の暴力。散った散ったとやっても遊んでほしいダイナゲートはしつこく足元にやってくる。
わーちゃんはよ起きてこい。お前のお望みの可愛いダイナゲートが遊んでくれるぞ。
「\ハラスメントけんちー!!/」
守護妖精が飛んできてから無事解決。417はそのまま農業に出かけていった。
仕事を終えてしてやったりといった様子で妖精も戻っていった…
では残されたダイナゲート達はそのまま眠るかと思うか?いいや違う。
遊んでくれる人形の部屋の前まで行ってからその扉をカリカリ前足でひっかくのだ。
人形の良心に訴えかけてから遊んでもらおうというのだ。
そろそろ早朝出撃組が起き出す頃合いなのでちょうど良いのだ。
「んーコーラ…わぁー!?」
憐れSAAダイナゲート達の餌食となった。まぁ何だかんだ愉しんでるので良し。
なおコレがコーラを飲みながらの場合は烈火の如く怒り出すのだが…
――――――――――――D08基地農業スペース・朝
「あぐちゃーん、今日もありがとうね」
「(`・ω・´)」
麦わら帽子がチャーミングなアグリカルチャー、私は面倒だからあぐちゃん呼びしてる。
農業に関してのノウハウはこの子の方が持ってるからなぁ…
どうも土の状況から作物の育成状態、日照時間とかも計算して動いてるみたい。
高度なデータがこのちっちゃいボディに入ってるんだよ?スゴイと思う。
水やりから土寄せまでやってくれるから私があれこれする必要が…
いや、まぁ意地と言いますか…担当者として一応動いてるんですけどね。
私がやった所よりあぐちゃんがやった所がね…綺麗と言いますか…
ともかく、今日の朝の農業は滞りなく終わったので後はどうするかなって所。
「(´-ω-`)」
「んー?あぁ、はいはい。よしよし♪」
「(・ω・`*)」
あぐちゃんは決まってお仕事が終わると私の足元に擦り寄ってくる。
そしてコロンと転がってお腹を見せてくるの。従って私がやるのはあぐちゃんの気が済むまで撫でくり回すことだ。
取り敢えず撫でていると嬉しそうに足をジタバタさせてるから良いんじゃない?
「\のうぎょうおわってるー!?/」
「遅いじゃないか…」
「\ウゾダドンドコドーン!!/」
地雷妖精がふよふよ浮かんで来たけどもう終わった後なんだよなぁ…
ホログラムが冷やし土下座してるけど知らねーよ。
ちなみに知識の幅広さは地雷妖精の方があるみたい。栽培を計画しているイチゴなんかはこっちの方が詳しかったり。
あと計画ではりんご栽培とかにも着手しようかと思ってたり。
付近では雪が降り積もるくらいだしねー…人形ボディになってから寒さとは結構無縁になったけど。
人間の時はこの時期お布団から出るのが億劫だったなぁ…よく風邪も引いてたし。
「へーっくしゅ!!」
「ダーリン?風邪?」
おぉイサカが主任との朝のイチャコラやってた見せつけてくれるのぉ…
いつかは私もお兄ちゃんとああいうイチャコラやってみせるんだもん!!
――――――――――――D08基地食堂・朝
「兄さん手が止まってるぜー」
「うるせぇ」
「お掃除は的確にお願いします」
「(´・ω・`)フキフキ」
「今日もG36姉さん…いぃ…」
「はいはいお姉さんキメてないで働こうな?」
ガンギマリなシスコンの扱いになんか慣れてしまった。
だってねぇ…こんなのが居る上に自分もシスコンのターゲットにされるとは思わなかったし。
「417ー!」
「ぉぶっ!?うひゃぁっ!?」
ほらー!もうこうなるんだもん!!メイド服着てお掃除に精を出していたんだけど背後からG28が突っ込んできた。
その余波で私は押し倒されて持ってたモップがバケツ巻き込んで床は水浸しーの私も水引っ被ったし…
お食事時が終わって静かになった食堂だから良かったよ…これが食事時だったらなんてセクハラされてたか…
兄さんもこっち見てんじゃねーよ。見世物ちゃうぞ。しばき倒したろか?
「G28…」
「なーに?417?」
「なにか言うことは…?」
「417可愛いね、おっぱいもんでいい?」
「しねっ!!」
「いったーい☆」
G28はすーぐ私やお姉ちゃんのおっぱいを揉もうとして来るから質が悪い。とりあえずげんこつな?
あーもう水被ったせいでメイド服がぴっちり張り付いちゃったじゃん…
G36とG36Cは黙々とお掃除してるしスイーパードッグは水たまりを掃除してる。
私もさっさと掃除に復帰しないとなー…はぁ…G28のアホめ…
「417は一度お着替えしてきてはどうでしょう?」
「流石に目に毒だぞ」
「言ったなピクトフィリア。お前も3次元に欲情したか?」
「うるせぇさっさと着替えてこい」
トドメとばかりにスイーパードッグにタックル食らった。
君達の意思表示って結構過激じゃない?私一日に数回タックル貰ってるんだけど?
――――――――――――D08基地共有スペース・昼
「WAもうすぐ出撃よ?」
「もう少しだけ…」
殺しのために生まれてきた女、おゆうぎしますちゃんにデレデレの模様。
出撃時間が迫っている中でも魅惑のプニプニボディを撫で回しては頬ずりする女。
脱走した茶トラ猫も混ざってわーちゃん抜け出せなくなりつつある模様。
これには小隊長のFALもほとほと困り果てる。さらに待てば警備を終えたダイナゲートが戻ってきて遊べ遊べと集る。
静かにキレたFALは息を大きく吸って大股で四股を踏み…
「うつけがぁ!!!」
「ひぃっ!?」
「さあ征くぞ血肉踊る殺戮のぉ時間だぁ…嫌とは言わせぬぞ分かっているのかWA2000?」
ブチギレわかもと降臨、竦み上がったわーちゃんの首根っこひっ捕まえて引きずっていく。
おゆうぎしますちゃんも転げ落ちているし子猫は逃げていった。
FALに対しておゆうぎしますちゃんと子猫の印象は固まった。
怒らせたら絶対ヤバいやつと。数日間の間寄り付かれなくてFALが地味に凹んだのはここに記しておこう。
「だから兄さんはデリカシーがだね?」
「うるせぇ、それより掃除な?」
「むきぃー!!」
「うごふ」
ガンツ兄妹が掃除道具片手に入ってきた。キレた417が兄のケツにソバットキックかましていた。
兄相手にはかなり子供になる417であった。そんな兄妹のあとに続くのはスイーパードッグ。
お掃除小隊といった所か。人間の手では届きづらい箇所を細かに掃除していく。
半世紀前に流行ったお掃除ロボよりも高性能である。
「(´・ω・`)チョイチョイ」
「ん?あぁこれは拾えないね…ん、ありがと♪」
自身で拾えないゴミを発見した場合は近くの人形や人間に拾ってもらう。
そのお願い動作がかなり可愛らしくて人形中心に萌え殺されてる者が後を絶たない。
足や裾を摘んだと思ったら走っていって前足で摘んで持ち上げて見上げてくるのだ。
カメラアイに浮かぶ表情も相余って可愛いと言うRF人形が二人ほど居る。
「風呂場掃除いくぞー」
「あー待ってよ兄さん!ぎゃあ!水をかけるなー!!」
「油断大敵な?」
「んがぁぁあああああ!!」
子供のようなやり取りを繰り返すガンツ兄妹を見てスイーパードッグは頭を振る。
言語機能があればきっとこう言っているだろう…またバカ兄妹してるよ…って。
マジオートメーション化捗ってて笑う。
ダイナゲートマジほしくない?僕は欲しい。