――――――――――――D08基地食堂・朝
のんびりと過ごせる朝がまたやってきた…今までが結構動き詰めってのもあったんだけどね。
いやー昨日なんて帰ってきたときには服はペイント弾貰って汚れてたし…
チェックはしてもらったんだけどちょっと不安だったからメンテナンス班に417預けたり…
帰ってきて早々に風呂に入ることになった。まったく大変な活動でしたよ。
あ、ちなみにキャンペーンで一緒になったAmeliとはメル友になりました。
街の治安維持・鎮圧隊に新たに配属されたばっかりなんだって。
結構淡々としてるけど同じくでっぱいの悩みを共有する仲間になった…
鎮圧隊の日常を届けてもらってる代わりにこっちの日常をお届けしてる。
で、今は久しぶりにゆっくりと食堂で朝をいただいている訳です。
「はい、ダーリン♪」
「だから一人で食えるって…」
「あーん♪」
お隣の熱々カップルも平常運転ですね。完全に二人の世界を作り上げている。
今日も朝ごはんから食べさせ合いに発展してから主任が恥ずかしがっている。
まぁその視線はイサカのおっぱいに吸い込まれているんだけどね。
やっぱ男だな…そこの誘惑には負けてますか…私が来るまでこの基地トップを突っ走るでっぱいだったからな。
「ねぇーイサカー」
「…なぁに?忙しいから手短にお願い」
「主任にゾッコンだけど馴れ初めってどんな感じなの?」
「あー…」
「そうねぇ…」
おっと口ごもったぞ。なにか言い辛い事で始まったのか?
主任もそれとなーく視線を合わせてからどうするよ?みたいな空気。
「正直に言うと初対面は最悪だったんだよ…」
「そうねぇ、私なんてビンタしちゃったのよ?」
「え、何そのショッキングな始まり…」
このラブラブっぷりからは想像できない初対面だったのこの二人?
ご飯食べながら聞いたら多分長くなるな…掻き込んでから続きを聞くとするか。
幸い私の出撃は午後だし時間はあるんや。じっくり聞きましょ?
――――――――――――D08基地工廠・朝
飯を食い終わってからイサカと主任について行ってついたのは工廠。
まぁいつもイサカが主任についていってから何かしてるよね。
マッサージだったり変態プレイだったり。詳細は私は見ちゃいないんだけどね。
工廠に拵えられたちっちゃなベンチに3人並んで座る。
ちなみに真ん中は主任。本人たっての希望だから聞き入れたけど…
うん、まぁイサカの表情は怖いね。笑顔なんだけど含みがあるんだよね…
「私お兄ちゃん一択だから」
「それは承知よぉ?でも怒ってるのはダーリンにだからっ!」
「ど゛う゛し゛て゛な゛ん゛だ゛よ゛お゛お゛ぉ゛お゛!゛!゛!゛ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛!゛」
おーぅ脇腹をつまみ上げてらっしゃる。私というものがあるのにってヤツ?
普段ゆっくりと見れない私のおっぱいにデレデレしてたからかなー?
まぁ私が止める義理は無いしイサカが満足するまでそのまま悶てもらいましょう。
「じゃあイサカから話してもらうけど馴れ初めはどんな感じだったの?」
「そうねぇ…あれは私がこの基地に配属された時に遡るわ…当時はまだ発足して間もない頃よ」
「え、待ってじゃあイサカもかなーりこの基地に配属されて長いの?」
「そうよぉ、先行試用としてSG人形を各基地に回されたんだけど…そのうちに私も混ざっていたの」
「結構大掛かりな製造になるんだっけか…FALとステンがほぼこの基地最古参って聞くけど?」
「そうよぉ、あの頃は指揮官のセクハラが酷かったしダーリンだってセクハラ魔だったのよ」
「えぇ…じゃあ私のあの洗礼って…」
「まだ優しくなったほうだけどあれ以上の事を毎日してたのよ」
D08基地の悪名というか…その片鱗をここで知ったよ。あの洗礼も酷かったけど…
というか今でこそイケオジみたいな主任もセクハラ魔だったんだ…
ペラペラと話されるD08基地黎明期のお話はまぁかなりヤバイというか…
それで良いのかG&Kって案件ばっかりなんだけど?今でこそ落ち着いてるけど…
過剰なスキンシップから始まり人形の目の前で大声でどこが性的だって談義を始めてからの…
落ち込んでいると思ったら隣に座ればあすなろ抱きされて胸を鷲掴みにされたとか…
まって、それお兄ちゃんにされたら私は一発で落ちちゃうんだけど?なにそれ羨ましい。
「そうそうこんな感じに」
「んにゃぁっ!?」
「ダーリン?」
「こぺっ…」
ぬるぅ…と主任が動いて私の肩口から腕を回してきてそのまま手がおっぱいを掴みそうになった。
その前にイサカが反応して引き込んでからの45姉直伝の鼻コキャをやってた。
危なかった…それより怖気がするんだけど…あーこれはヤバイ…
「で、そんな黎明期の出会いは…さっき417がされかけたあすなろ抱きおっぱい揉みからよ」
「えぇ…それ印象最悪じゃない?」
「もちろん、だからビンタしてから始まったのよぉ」
「よくそこまでイチャイチャカップルになったね…」
「それはそれ、というか初対面でセクハラ受けて指揮官に今ゾッコンな417に言われたくないわよ?」
「うぐ…」
応対だってそうだね…私なんて殴るじゃなくて張っ倒したんだしなぁ…
更にその後ストンプまでしたっけ?もう覚えてない…けどだいぶ暴力振るったと思う。
イサカもそんな幕開けなら私だってお兄ちゃんとイチャイチャカップルになれる可能性もあるよね。
「どうやらその時からダーリンは私に一目惚れしてたみたいなの、まぁ美しい私だから仕方ないことだけど」
「ふーん…主任、ずばり惚れたポイント」
「やっぱりおっぱい」
「最低だなオイ」
主任も立派なおっぱい星人だった。それで私にも色目を使っていると…
あ、イサカが主任の顔を掴んで無理矢理そっちを向かせた。うわ、笑顔が怖い…
「で、だけどダーリンも私に嫌われたくないって思ったみたいで必死にその後イメージアップに努めてくれたの」
「それがお付き合いの始まりだったってわけか」
「そう、そんな必死になったダーリンはこの基地でも指折りのセクハラ魔から更生してから働き者になったの」
「ほうほう、あぁもしかしてそれで今の主任って立場に?」
「その通り♪直向きに働くようになったし忙しい合間を縫って私に愛をぶつけてきたものだから最終的には私が陥落して…」
「で、今のイチャイチャカップルになったってわけか」
「ふふ、羨ましい?」
「正直…」
黎明期は今みたいに暇を持て余す人形も人間も居なかったらしい。
そんな中でも毎日主任はイサカにまっすぐな愛をぶつけていたらしい。
で、そんな主任に折れてイサカから歩み寄り始めて今に至る…
ほらー私の目の前でいちゃつき始めたよ…イサカが主任の膝の上に乗った。
そしたら主任がすかさず抱きしめてどちらともなく見つめ合って笑顔浮かべてるんですよ?
それで私が隣で見てるっていうのに堂々とキスまでしちゃってさー…
「はーあっつ…」
もうハートが乱舞してるようなイチャつきに当てられそう。
対面座位になりそうだし私は退散しておこう。マジいつ何時やり始めるかわからん。
――――――――――――D08基地司令室・朝
「で、417はなんで俺の膝の上に居んの?」
「駄目?」
「いや、良いけどよ…」
あの熱々空気から逃げてきてからお兄ちゃんの所にやって来たのは良いけど…
特に副官でもないし…でもちょっとは構ってほしいからお膝の上を占領することにした。
Mk23の残り香がするけどまぁ私の匂いで上書きしちゃえばいいよね…
すりすり…と頭を擦り付けてみればお兄ちゃんはくすぐったそうにしている。
「にゃーぉ」
「え?」
「にゃにゃ?」
ちょっと恥ずかしいけど猫マネしてみてから見上げてみる。
いきなりの奇行にお兄ちゃんの書類を捌く手が止まる。
「ねぇねぇ、お兄ちゃん」
「後にしてくれ」
「黎明期みたいにセクハラしてみても構わんぞー」
「え、マジで?あ…いや、誰から聞いた」
「イサカから」
一瞬手が動いたな。ほほぅ、抑えているだけでその本性はまだ健在かな?
イサカの名前を出したら思いっきり顔をぶっ叩いてあー…って唸ってる。
「悪いことは言わん、その時の話は聞くな」
「なんでー?」
「流石にあの時のバカなノリを今出したら本部の視察が来たら終わる」
「G&K割とゆるゆるじゃない?」
「それでもだ、あと俺にも意地ってのがあってだな」
「おっぱいもみもみしたい意地?」
「したいですねぇ!じゃなくて…」
お兄ちゃん弄り倒してたら副官のステンが戻ってきて追い出された。
ちぇっ…もうちょっと押したら私だけにでもセクハラ魔神に戻ってくれたと思ったのに。
なお夜の営みはすげぇ激しくて隣の部屋に誰かしら居たら壁ドン物らしい。