元はぐれ・現D08基地のHK417ちゃん   作:ムメイ

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昨夜はお楽しみでしたね。今日は二本連続なんじゃよ
そのかわり月曜0時は無いと思えよ。執筆が間に合わんかったんだと思ってアキラメロン


Day105 結婚報告

ん…朝か…さてと、今日は…んん…まだちょっと違和感があるなぁ。

あ、そっか…あのまま寝ちゃったからだったか…朝までずーっと元気なんだから。

はぁ…すごかった…でも、これが毎日続くんだよね…私、幸せすぎて死んじゃいそう。

抱き合って寝てるダーリンの胸板に頭を擦り付けてから今の幸せを噛みしめる。

左手の薬指にあるのは間違いなく贈られた結婚指輪…私の幸せの証。

 

「起きて、ダーリン…もう起きてるでしょ?」

「チッ…バレてたか」

「何度も狸寝入りしていたら分かるよ?その…今日からもよろしくね」

「まぁ変わらずよろしくな。ちょっと執務中に我慢できなくなるかもしれないけどさ」

「ふふ♪それはなんとか時間を見つけて発散しよ?我慢する必要は無いんだから」

 

ダーリンにお洋服を着せて…私のお着替えも手伝ってもらって…今日は制服じゃなくてバッチリ決まったゴスロリ!

いつもと変わらないようで大きく変わった私達の朝が始まる。

時間が許せば私がそのまま手料理を振る舞いたいけれど…今日はちょっとお出かけ。

まぁまだお付き合いは浅いけど色々お世話になってるし…交流もある基地へ結婚報告ついでに旅行することに。

名目上は出張って形になってるけどね…勿論移動方法はバイクです。

私達夫婦が結ばれる瞬間も見守ってくれたかっこいいバイクですもの。

 

「ねぇダーリン、一つわがまま良い?」

「なんだ?言ってみろ」

「いつかでいい、ウェディングドレスを着てみたいな…貴方の隣をそれで歩きたい」

「は?好き…今すぐI.O.Pに連絡して作らせる…」

 

式を執り行うかは今の所わからない…やらなかったとしてもそれは構わない。

けれど…やっぱり女の子としては憧れないわけじゃない。ふと部屋に置かれている写真立てを見る。

大勢の人に囲まれる二人の少女、着飾っているウェディングドレス…

私も参列したあの幸せな式を見せられて…綺麗なドレス姿を見せられて憧れないわけない。

でもI.O.Pに作らせるってなったらちょっと費用が嵩まないかな?

まぁそこはダーリンの稼ぎを信じておきましょう。何時でも良いしね。

 

「ほら、朝ごはん食べに行こ?」

「その前に…朝の挨拶な」

「ん…しょうがな…んんっ…」

 

いつものように揉みくちゃにされるのかな…なんて思ったら普通に唇を塞がれた。

そのまま抱きしめられて…すごく普通な夫婦としての朝の挨拶だった。

 

「おはよう、417」

「おはよう、ダーリン。今日もいい一日にしようね♪」

 

ダーリンの片腕に抱きついてから手を繋ぎ合わせる。指も絡めあわせて…

起き抜けなスオミに目撃されて冷やかされた。もういーもーん、私達夫婦ですしー

 

兵舎を出ると職員用の宿舎から出てきたイサカ夫妻と鉢合わせに。

お互い似たように夫婦寄り添って出てきたからどっちともなく空気を察する。

この基地の夫婦は揃って夜を愉しんだ後みたいだ…イサカもツヤツヤしてる。

 

「やっぱりイサカは…プレイって?」

「お互いダーリンはおっぱい好きでしょ、決まってるじゃない」

「あー…やっぱりか」

 

隣り合って歩くとその手のお話が勃発する。それとなくダーリンに目を向ける。

押し当たってるおっぱいと私の顔を交互に見てて隠す気全くなし。

向こうの旦那様を見てみればこっちとそう変わらない…けど視線がこっちにまで飛んできてる。

 

「今日はカウンター席で食べよ?」

「そうだな…やりたいことあるし」

「んー?どんな事?」

「見せびらかし行為だな。俺だけの417だし」

 

 

――――――――――――D08基地食堂・朝

 

 

「はい、あーん♪」

「あー…ん、美味いな」

 

夫婦連なってカウンター席に座って自分達だけの世界を構築する。

FALやわーちゃんの嫉妬の目線がすっ飛んできてるけど…臆したら負け。

何だかんだお兄ちゃんの方も受け入れ体制は整えるつもりらしいけど…

新婚ほやほやな間くらいは人目を憚らずイチャイチャしたいらしい…

その結果が私とのあーん合戦。食事スピードは格段に落ちるけど…これは楽しい。

ダーリンの方は自分の口に含んでからキスで食べさせてくる…口移しだ。

 

「指揮官良いよなぁ…この基地きっての家庭っ子を嫁にかぁ…」

「可愛さにエロさが何か加わってたまんねぇな…」

「俺もあんな嫁欲しい…春田さんに告白してくる」

 

一番の難攻不落と言われていたダーリンが私に落とされた。これが結構大きい。

他の職員もそれぞれ結婚願望が強くなってきてるみたいだ。

私達のイチャつきを見ていたメンテナンス班の子もそれぞれ欲を見せてる。

でもスプリングフィールドは残念かな、ダーリン狙いの一員だから振られると思うな…

そもそも今ダーリンの側室狙いな人形は何人居るんだろうね?

初手塩対応だったG36も狙いに変わっていたらお笑いだったりするけど…

 

「明日は朝のお食事から私の手料理振る舞うから…楽しみにしてて?」

「へへ、そりゃ楽しみだ」

 

食べさせ合いっこで進む食事だけど…やっぱり私の手料理じゃないのが気に入らない。

昨日は夜中全然時間なかったから仕込みとか出来なかったからだけど…

仕込みをしてたら朝の短い時間でぱっぱっと作り上げてから美味しい手料理たべさせるの。

んー…明日から食堂のお料理は二人分カットしてもらおうかな?

おや?ダーリンのほっぺたに米粒付いちゃってる…ふむふむこれはあれですね?

 

「ダーリン、ちょっとこっち向いて」

「なんだ?」

「んっ…ご飯粒ついてたよ」

 

キスついでにご飯粒を貰ってからニッコリ微笑むの。

これにダーリン撃沈してから突っ伏したからしばらく再起不能だな。

じゃ、空いた食器は私が下げておきましょう。恥ずかしがるダーリンもかわいいなー♪

 

 

――――――――――――

 

 

「あー…この場所は…」

「おう、俺がいつも走りに行ってる場所さ…」

「あのパワフルおじいちゃん達にもお世話になったねー」

「……まぁそうだな」

「ダーリン?」

「絡まれたくはねぇが…」

 

私が買ったヘルメットとグローブつけてからダーリンの愛馬に跨がりレッツゴー

基地を離れてS09地区に向う最中だ。一休みって事で立ち寄ったのは例のライダースポット。

二人分のヘルメットをミラーに引っ掛けてから休憩にベンチに座る。

相変わらずおじいちゃん達が屯していて賑わっている。それ以外にも若者も居る。

私達みたいなカップルのライダーも数少ないが居るみたいだ。

 

「おやおや、ようやく彼女を連れて来おったか」

「げ…爺さん…」

「ほっほっほっ…お嬢さんや元気にしておったか?」

「あぁ、あの時の…はい、元気にしていましたよ」

 

ダーリンにとっては顔馴染みになったみたい。おじいちゃんが話しかけてきた。

寄り添ってる私を見て彼女なんて言ってるけど…もっと進んでますけどー?

 

「ま、いっか…コイツは彼女じゃないです」

「またそう言って…どっからどう見ても」

「嫁ですよ、嫁」

「ほほぉ?なるほどこれは1杯食わされたな」

 

肩を抱き寄せられて堂々と嫁宣言されて恥ずかしい反面嬉しい…

どちらともなく見つめ合ってから微笑みあって見せるとおじいちゃんも納得みたい。

片思い状態だった時に話してたから私の反応からしてまぁ…私の心情は察してと思う。

 

「ワシがもう少し若ければのぉ」

「残念だけど私はダーリン以外に靡くことはありませーん」

 

いつぞやみたいに中指立てたりはしないけど舌を出してからダーリンに抱きつく。

私はこれからずっとダーリン以外の人なんかには靡くつもりはない。

あとおじいちゃんが少し若くてもどうせおじいちゃんだからね?

私におじさん趣味なんて業が深いものはありません。

 

「それで、今日はどうしたんじゃね」

「あぁ…結婚決めたばっかなのでちょっと知り合いに報告がてら旅行をと…」

「ほほぅ、バイクでハネムーンか!カッカッカッそりゃ良いのぅ!」

 

ちょっとバシバシ叩かないで、揺れる。結構痛いんだから止めてよね。

笑いながら私達から離れたかと思えば自販機で何か購入…こっちに投げて渡してきた。

なんだこれ…マムシエキスジュース?こんなゲテモノを渡してどうするつもりだ?

 

「旅行先ならだれも気にせんじゃろ、夜に飲むと良い」

「「はぁ…」」

 

バッグ類は私のポーチぐらいしか無い。ダーリンのライダースジャケットのポケットはちっちゃい。

缶2個だししょうが無いから私のおっぱいの谷間に挿入して運ぶことに。

 

 

――――――――――――

 

 

「そーいえばー!アポとってるのー!?」

「大丈夫、ちゃんと取ってる!!」

 

再びバイクの上、ダーリンの背中にしがみつきながら大声をあげる。

出る時に言えばよかったと思ったけど普通にダーリンが先にアポ取ってるみたい。

まぁ直接行っての挨拶くらいだしそんなに長居する感じじゃないからなぁ…

S09地区のホテルも取ってるみたいだし…今日はS09地区でお泊り。

翌朝から帰ってまた業務に明け暮れる日々かな?しばらくはダーリンとのイチャつき込みだけど。

あ、いや補給基地とS03もあるからまだハネムーンは続くかな?

ヘルメットのシールド越しに見える景色はどんどん後ろへ流れていく。

ダーリンは私に遠慮してくれてるのか速度を抑えめでゆったり走ってる。

 

「ねー!もっと速度だしてもオッケーなんだよー?」

「二人きりのツーリングをもっと楽しみたいんだよー!!」

 

帰ってきた答えにさーっと顔が赤くなってくるのを自覚する。

んもー!ダーリンはすぐそうやってー!!私を喜ばせる事ばっかりー!

ヘルメット越しにだけど背中にぐりぐり頭を擦り付けてからぎゅーっと力強く抱きつく。

重低音と共に流れていく私達はD地区から出て緩やかにS地区の方へと向かっていった。

 

 

「で、どうしてこうなっちゃうかなぁ…」

「ま、この手の連中は腐るほど居るからな…」

 

4人組の男達に行く手を阻まれて止められたと思ったら金品要求ですよ。

まぁ言うなれば強盗。幸いにして相手はダーリンのみを警戒してる。

私の方は上玉のおやつって思ってそうだな…頭の先から爪先まで舐め回す様に視姦してくる。

ゴスロリで着飾っていてそんな服の上からはっきり見えるおっぱいは魅力的だろうね。

銃も持ってるけど…構え方が甘いから多分素人って感じ…正規崩れじゃないな。

 

「オーケーちょっと交渉いい?お金は無いけどお楽しみをしてあげたら通してくれる?」

「ヒュー!嬢ちゃん分かってるねー…良いぜぇそんな男忘れるくらい楽しませてやるよ…」

「よっしゃよっしゃ輪姦そうぜ」

「前は俺な」

「後ろとこのでっけぇおっぱいは俺が貰うわ…へへ、役得」

 

見るからに下衆な笑みを浮かべてやっすい交渉に乗ってくれた。

まぁ戦術人形ですからこんなの素手でも余裕だけどね…一応大丈夫ってアピールで振り返ってダーリンにウィンク。

取り囲まれた所で…まずは二人制圧の為に顔面に裏拳をねじ込む。

怯んだ所を襟首をれぞれ掴んで投げ飛ばす。突っ立ってるバカ二人を巻き込んで倒れ込んだ所でサイドアームの出番。

スカートに隠していたレッグホルスターからMk-23を引き抜いて…

 

「動くな、命が惜しかったらそのまま土を舐めてろ」

「てめっ…ひえっ」

「殺されてぇかおぉん?楽しいハネムーン邪魔しやがってただで済むと思ってんじゃねーだろうなタマキン野郎どもが。温厚な私もブチ切れですわよ?」

「「「「アバーッ!!」」」」

 

命だけは助けてやったけど両手はきっちりへし折っておいた。

最後の方踏み抜いてへし折ったら「ありがとうございます!」なんて言ってきたんだけど…キモい。

心配して覗いてきたダーリンが見えたから駆け寄って抱きついておいた。

さぁ、仕切り直してS09へゴー!




という訳でユノちゃん所に突撃かますんですよ。

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