「はい、合わせていきますよー」
今日はS09地区のP38が来ていた。私とのレッスンだ。
踊る楽曲は決まっていて私もまぁ知っている曲だったからまぁ良し。
問題は私がそのダンスの振付を覚えていなかったから合わせていく。
ドレスのフィッティングまでに私は覚えなくちゃいけない。
向こうのご厚意に対する対価が私を巻き込んでのライブだからなぁ…
背丈はまぁ皆似たり寄ったり。私だけででーんとおっぱい出てるけど…
容姿は皆それぞれ光るものがあるから良し。あとは一糸乱れず踊って歌って。
「417さんそれは私の歌うパートです」
「うがっ」
私一人だったら全部歌うんだけど3人ユニットで歌うパートが別れている。
それに慣れてないからついつい歌っちゃってツッコミが入る。
言っちゃぁ何だけどダンス自体はそう難しいものじゃない。アイドルソングのダンスは総じてそうだ。
観客も覚えやすく一緒に踊る敷居が低いのがほとんどだ。
歌って踊ってを一人でするならなんてことはない。ただコレが合わせるが混ざると大変なんだ。
あと一つの楽曲が短く設定されてるから一曲だけだと味気ないなって事で複数楽曲合わせてる。
まぁ私、人形だし短い合わせでも全然余裕ですから。それよりP38とPP-90が楽しいステージにしないと。
勿論、私も全力で楽しむ事が大事。歌う、踊るっていうパフォーマンスは自分が楽しくなくちゃ。
今踊って歌ってるのは「Love∞Destiny」っていう楽曲。
昔に存在していたアイドルユニットの曲で本来は5人で踊る物だ。
まぁ今回は3人で分担。振り付け自体は全員一緒だから問題は無い。
センターは私、この楽曲は愛がテーマだから結婚したばっかりの私にピッタリかも。
まぁ楽曲の歌詞はだいーぶ重たい愛だけどね。私の愛はそんなに重たいかな?
ダーリンの負担にはならないようにとは思ってるけど…負担になってたらショック。
「じゃあもう一回合わせますよー」
「はいっ!」
ダンスの振付は完璧だしステップのタイミングとかもピッタリ合わせられている。
元々ダンスが趣味だったってのが大きいかも。ただなぁ…観客の視線は間違いなく一点に集中しそう。
衣装はどうか分かっちゃいないけど私のチャームポイントでもあるおっぱいがなぁ…
レッスン着にチョイスしたタンクトップとホットパンツだけどこれがまぁたっぷんたっぷんいって…
ゆるいダンスのはずなのに私だけ躍動感というか…うん、まぁ見られるよねって話し。
おまけに私はセンター必然的に観客の視線は私に突き刺さる。
アイドルを見る観客なんて可愛い物好きだったり女の子好きな男性が多いと思うし…
女性のファンも居たりするだろうけど大多数は男性だろうなぁ…あーあ、いやらしい目にさらされるのはもう慣れたけどさ。
主にメンテナンス班の連中で鍛えられてるからもう物怖じしないけどさ。
「いい感じですね、じゃあ次は…」
「あたしセンターのBEYOND THE STARLIGHTね!」
次はPP90がセンターになってフォーメーションを取る。
私とP38はバックダンサーになる。あくまでも目立ちすぎず…隠れすぎず。
かと言って手抜きは出来ない。ちょっと手を抜けば違和感が出てくる。
従ってその敷居というのは自分がセンターを張るのと全く変わりない。
この歌もまぁソロパートがいくつかあるので間違えたら台無しである。
なお振り付けは私センターの奴よりちょっと激しい。
「417さん体幹がぶれてます」
「ごめん、でもおっぱいが…」
私にはかなり重い重りがぶら下がっている。飛んだり跳ねたりしたら揺られる。
それからステップなんてしたらちょっとブレちゃうんだよね。
こればっかりは私も分かっちゃいるけど矯正のしようが…頑張るけど…
ステージ衣装が過激なのだったら私これでぽろりしかねないから怖いなぁ。
可愛いけど防御力のあるやつで頼むよー…まぁP38のセンスを信じよう。
「動きはいい感じですね。じゃあ次は」
「P38センターの流れ星キセキだね」
まぁこんな感じで私達のダンスレッスンは進んでいった。
外ではカンカンと物音がする…補給基地から来た建設班が到着したんだろうな。
FALの副官権限乱用も功を奏したって奴だね。ただ私のドレスを発注しなかったのはどうなんだ?
――――――――――――
「ん、417か…主人なら工事現場に行ったぞ」
「そっかー…で、ヴィオラは何してるの」
「主人の上着をくんかくんかしている」
ヴィオラ壊れた。もっとツンツンしたというか…クールな感じだったのに。
今じゃクールな皮を被った犬っ子ムーブかましてるね。
何この…何?お澄まし顔してダーリンの上着を着てから全力でくんかしてるんだけど。
ダーリンが好き好きになったのは分かったけど…これはどういう好意なんだろうか。
恋慕なのか親愛なのか敬愛なのか友愛なのか…敬愛に近いのかな…
「主人となら子供をつくっても構わない」
「おう、ちょっと待とうか」
ヴィオラが本格的にぶっ壊れ始めてる気がする。この子こんなキャラだったの?
朝の愛し合いにもこの子参入してきたし…ここに来て嫁が一人増えたのか?
とりあえず副官してるはずのヴィオラから上着を剥ぎ取ってから仕事させる。
「ヴィオラはダーリンの事どう思ってるの?」
「む…全てを投げ売ってでも守るべき主人…か」
「それってどういう好意から来てる?」
「……恩だろうか、あの人に付いていけばもう不幸は無いと思うから…か?」
「私は良くも悪くも甘ちゃんで人形にベタ甘で仕事には真面目な所に惹かれていった」
「ふむ」
「ヴィオラはどんな所に惹かれてる?」
「……同じだな」
「何をされても許せちゃう?」
「そうだな」
「手を繋いだり頭を撫でられたら」
「心が暖かくなってくるな」
「ベタ惚れかよ」
ちょっとの質問を交わしたらまぁーヴィオラは私と同じ匂いがしてきた。
まぁ普通に初手セクハラは度肝抜かれたと思う。私もあの初手は拒否反応出たし…
暫くの間は好感度は低かったと思う…でもそのギャップというか…
とても真面目なところに見る目は変わっていったし甘々で人形を大事にしてくれてたし…
何かあればすごく心配してくれてた。そんな優しいダーリンだからこそ今みたいにべったべたに惚れちゃってたんだけど。
ヴィオラはこれまでの経緯がすごく不運というか…下水道みたいな歩みをしてたからなぁ。
急速に好感度が上がってこんな風になってるんだろうな。
「じゃあもう一つだけ質問ね。もしもダーリンに愛してるって告白されたらどう?」
「………生涯に一変の悔い無し」
「おー…倒れた、そんなに嬉しいか」
両手を組み合わせて祈りを捧げるかのようにぶっ倒れた。幸福間マシマシな顔しちゃってまー…
ヴィオラ用のウェディングドレスも追加発注かな?デザインはI.O.Pの連中がなんとかするでしょ。
あーあ費用が膨らんでいく…予備資産これすっからかんになるなぁ…
暫くは後方支援とか任務に出かける必要があるかも…また備蓄しないとね。
「もしもしダーリン?ヴィオラもこれダーリンLove勢だよ」
『はぁ?会って3日も経ってないのにか?』
「地獄の日々から救い出した男、仕事には真面目、女に対しても真摯、人形とっても大事にする男…私が惚れた優しい人」
『えぇ…』
「まぁダーリンいい男だもん、顔はともかくとして。内面がイケメンすぎるから仕方ないね、とりあえず嫁が一人増えるよ」
嫁が揃いも揃って良いおっぱい持ってるからダーリンも嬉しいでしょ。
夜はとりあえず暇しないし選り取り見取り…私だけ独占してたら私の身体が大変なことになるしぃー?
今だっておっぱいが開発されてきててからウズウズしちゃってるんだもーん。
他にも矛先が向けばいいかなーって思ったり。とりあえず来週の任務の調整をしておこう。
――――――――――――
結構大きく空いていたスペースに大型倉庫の基礎が出来上がっていた。
そして現在はコンテンダーの指示の下骨組みが組まれていってる。
計算上では式一日前に完成して中のチャペル内装もすぐに組み上がる予定。
披露宴もまたその倉庫内でするのかな…いくつかに区分けされるみたいだし。
D08地区の建設業者も来ててから人形用兵舎の一室増設と…離れの建設か。
というか所謂プレイルームみたいな所かなぁ…ダーリンが色々言ってるみたいだ。
地上1階に地下1階…地下の方は何を考えてるんだろうか…結構広いし…
「ダーリン♪」
「ん、417か…どうした?」
「その離れってどんな風にするの?」
「417御用達のあれこれを設置するつもりだな…お前ドMだし」
「ダーリンだけに対してはドMかもしれないけどー」
酷い言い方だ。まぁ私はダーリンに対してだけドMだったりするけど。
私が喜ぶ系のものって何かな?その地下室っていうのがそれかなー?
1階は普通の寝室だったりするかな?それともやっぱり何かあるのかなー?
「とりあえずお前たち抱くのに必要なものを揃えておくつもりだ」
「ふーん…特に何を用意してるの?」
「大人のおもちゃとお風呂とキングサイズのベッドかな」
「それで地下室は?」
「言えるかよ…」
「え、そんなのを用意するつもりなの?」
「お前の業の深さを知ったらなぁ…」
嫁の認識がどうなってるんだこのダーリン…私そんなに業深くないもーん。
ちょっと首締められるのが興奮するだけじゃーん。
「んで?ヴィオラの件は?」
「私が聞いた感じだと普通にめっちゃラブラブだと思うよ」
「まじかよぉ…」
はぁぁ…ってダーリンが頭を抱えている。まぁ良いじゃん、おっぱいだぞ?
私と並ぶか私よりでっかいおっぱいだぞ?私のデータを反映したおっぱいだよ?
揉みまくれるんだからもうそれでいいじゃん。ダーリンは飽きないしヴィオラもハッピーでオールOKじゃん。
私は正妻だし他も愛してあげたら?私も愛してくれるんだったら別にいーもーんだからね?
でもなんだろう。ヴィオラも私と同じ匂いがするんだよなぁ…
強力なライバルかもしれないな…うーむ…まぁそれだったらそれでいいか。
二人してダーリンを喜ばせたら良いしね。
ごめん、もうこうなっちゃった。
だが私は謝らんぞ。可愛いやん。
評価バーが最終段階行きましたね。ありがてぇ…