大急ぎの増築工事は比較的早くに完了したとも言える。
無事に個室群は2階建てになり室内にはそれ用に階段と渡り廊下も設営された。
元々背を高く設計していたのが功を奏した形になるかな。
もう一部隊増やせる余裕はあるけど…まぁそれは別にしておこう。
そして今朝方I.O.Pのトラックの車列が到着した。
新しい人形なんだろうが…D08に配置するに当たりアレの投与もされているらしい。
テストとして私やヴィオラにも投与する計画があるらしいけどやめろよ?
私がこれ以上でかくなったら戦闘困難になるからな?
まぁ向こうもそこまでバカじゃないみたいで重量バランスが完全に崩れるからボツってくれたらしい。
というかとりあえず尖った物はココでテストしようみたいな流れになってないか?
「で、今回納入した人形は?」
「現在初期セットアップ中だな…内訳はこれだな」
HG:Five-seveN、PPK、マカロフ、P7
RF:M1ガーランド、漢陽88式、カルカノM1891、DSR-50
AR:OTs-14グローザ
MG:M1918、M1919、AEK-999、ネゲヴ、PKP、MG4
ふむ、今までこの基地に居なかったMG人形が満を持して登場か。
で、これで一部の人形は最初どか食いするんでしょ?勘弁してよ…ダーリンのご飯を作る暇が無くなっちゃう…
続きになってる書類で各人形のカタログスペックと使用銃器の得意レンジ等が記されている。
ダーリンも同じデータを見ていて早速この15体の振り分けを考えているんだろう。
MGの大半は恐らくこの基地防衛に回されるんだろうけどね。
バイポッドを展開してベルトリンク式の給弾にしてしまえば銃身が焼け付くまで撃ち続ける事も可能。
その反面動き回ることにはとことん不向きで定点防衛がぴったりだろうね。
MGカテゴリに入ってるけどM1918はほぼARの立ち回りだろうな。
使用している口径がデカイし支援射撃としては優秀かも…バトルライフル的な立ち位置だな。
MG躯体だし腕力で無理クソ反動を押さえ込んで射撃しそうだけどね。
グローザは消音銃ってのもあるし本人のパーソナルから考えても諜報部隊行きだろうね。
同じく諜報部隊行きなんだろうなってメンツはPPKだね。
かなりコンパクトなサイズの銃は服のどこかに仕込んでも違和感を与えない。
一見して丸腰に見せて実は武装していましたって言うのも出来るんだろうね。
「よし、暫定だが部隊振りも纏まった。多分これでOKだろう」
「どれどれ…」
警備部隊:Five-seveN、M1ガーランド、漢陽88式、M1918、カルカノM1891
諜報部隊:OTs-14グローザ、PPK、DSR-50、マカロフ、P7
基地防衛部隊:M1919、AEK-999、ネゲヴ、PKP、MG4
うん、まぁ概ね予想通りって感じだね。M1918はフットワークも軽い方だから警備でも存分に火力を振るうだろうね。
しかしここでロシア銃の人形が来ちゃったからなぁ…スオミが荒れるだろうなぁ。
グローザとマカロフとAEKは近づけない方が良いんだろうな。
「ところで417、当たってんぞ」
「当ててるの」
相変わらず私とダーリンは朝からスキンシップに余念がないのでした。
――――――――――――
「野蛮な臭いがします、ここですか?」
早速スオミが高感度ロシア嗅覚で嗅ぎ付けてきた。いや、ホント来なくていいから…
ズラリ並んだ15名の人形の中にまぁロシア銃を見つけるとこの世の終わりかと言うような表情に…
「何でっ!この平和な基地に!!野蛮でクソF***inB***な銃の人形が居るんですか!!!」
「おーぅ…」
「やってられません!!クーリングオフ!!クーリングオフを要請します!!!」
思いっきり罵倒語が飛び出しているし普段絶対に見ない剣幕で捲し立ててるし…
コレにはダーリンもドン引きというか浮かれていた頭から現実に引き戻されたな。
スオミのブチギレは止まること無くそのまま人形に食って掛かっている。
「指揮官コレって新人イビリ?」
「違うんじゃないかしら、落ち着いてもらわないとお茶の1杯もできないわ」
「あ、ごめんミュージック音量いじってて聞いてなかった」
「いやーうん…スオミはパーソナルからして極度のロシア嫌いなんだ…」
「「「なるほど」」」
「指揮官!聞いているんですか!!!クーリングオフですよ!!!」
「いや、落ち着いて?」
めちゃくちゃヒートアップしていくスオミに対してキレ散らかされているロシアっ子達…
マカロフ、グローザ、バルソクの3名は薄ら笑いで聞き流している。
ロシア嫌いと言われても特に動じた様子もなくキレッキレのスオミを見ている。
「ロシアの良いところって言ってもそんなに無いものねー」
「自慢と言ったら国土と軍事力とローテクだ。その他の産業は鳴かず飛ばずね」
「シベリア鉄道の旅が良いくらいじゃん?もう今ないけど」
「「「まぁフィンランドも似たり寄ったりじゃない?」」」
「ぬぁんですってぇぇえええええ!!!!!!野郎ぶっ殺してやる!!!!」
「わー!止めて、執務室で!ダーリンの部屋で暴れちゃダメー!!」
自国DisからのフィンランドDisでスオミが完全にキレた。
殴りかかろうとするスオミを全力で押さえ込みながら引きずり出す。
だーくそ!SMGは脚力がアホみたいに強いから…!
「ロシア死すべし!!クソッタレがぁぁぁぁあああああ!!!」
「ちょっと、落ち着けぇっ!!」
「ぐぽっ!?」
泥沼化不可避だったので一撃で黙らせることにした。使用したのは何だって?
ジャーマンスープレックス、頑丈さが売りのSMGもこれには一撃でしょ。
「まだまだぁ!!!」
「お願いだから眠ってて!!」
朝っぱらからプロレスに興じることになった。もう大変…
アームロックじゃダメだ!寝技でガッチリ押さえ込まないと!
「いきなりセクハラってどんな考えなら出来るのかしら」
「これにはちょっと引きますね…まぁ肝が据わった指揮官と受け止めておきましょう」
「愛ちゃんもこのお手つきは考えちゃいますね」
「驚いちゃってサングラス落っことしちゃったんですよねーあーぁ…」
「流石にいきなり胸を揉まれるとは思いませんでした…豪胆な方なんですね」
「うふふ…豪胆なのも良いけれど中々テクニシャンだったわ…ちょっと好きかもしれないわ…」
「あたくし的にはあり得ませんわ…DSR、貴女どんな趣味をなさってるのですの?」
「とりあえずビンタしたけど問題なしでしょ」
「ボクも追加で殴っておいたけど問題なしだと思うよ!」
「後でたっぷりと教導しておかないといけないわね」
「どうだって良い、戦闘で足を引っ張りさえしなければな」
「ハァ…変な基地に配属されちゃいました…」
ぞろぞろ出てくる今日配属になった人形達…それぞれ胸に手を当てて出てるって事は…
「ダァーリィーン!?」
「ち、違うんだ417、これは俺にとっての挨拶であって」
「問答無用だよ、今夜は地獄と思ってよね!!」
「ま、まぁ落ち着いて…ほら、スキンシップ…な?」
「それで私が誤魔化されると…おもわ…なぃ…でぇ…」
あ、ダメだコレ、私キスだけで丸め込まれちゃう…
「露助の野蛮人形どもぉー覚悟ぉ!!!」
スオミがこれ幸いにと飛び出していった。
――――――――――――
「今回だけだからね…」
「へへ、やっぱ417は寛容で懐深い女だよな」
「ぶぅ…」
結局私は司令室でダーリンにキスされて机に押し倒されてめちゃくちゃチュッチュして丸め込まれちゃいました。
経験積んできて私のツボというか弱点とか知ってきてから…完全に攻略されやすくなってる…
怒らなくちゃって思うのにその気を削がれちゃってから今に至る。
概ね人形達の反応を聞いてた感じやっぱりあの初手セクハラは非難轟々…かと思ったら…
豪胆な指揮官で良いと思うなんて言う好意的な反応が帰ってきてたり…
賛否両論っていう珍しい結果になって私は困惑。で…だけど…
「417ちゃん、はやく!手伝ってください!!」
「あーはいはい!!」
食堂の中は地獄となっていた。ただでさえ大飯食らいと化した人形が多いというのに…
ここに来てさらに追加された上に大飯食らいも数人居るっていうんだから…!
あのスプリングフィールドが思い切り焦った顔をしてるんだよ。
ピンチヒッターって事で料理の心得があるお姉ちゃんとか45姉とかも駆り出されている。
かなりの人数でお料理してるんだけど追いついちゃいない感じだぁ!
88式がウェイトレスをかって出てくれてるから配膳に関しちゃ良いんだけど!!
「こんなに美味しい配給を貰えるなんてラッキー、おかわり!」
「食事は全ての基本だ。シンプルかつ量もあって…良いわね」
「お、これうめぇな…アタシもおかわりー」
「負けてられますか!私もおかわりです!!」
「お前ら張り合うなー!!」
急遽食堂のメニューが繊細で毎日楽しめる物から量重視になったんだけど!
職員からは特に不満は上がっちゃいないけど…私達が死ぬぅ!!
「ひーん…これ後何日続くのー!」
「45さん、どれくらいです!」
「そうね…ざっと5日は食欲旺盛だったわ」
「ざっけんなー!!!」
「無駄口叩く暇があったら手を動かしなさい」
今日もキッチンの中は地獄と化す。皆揃って勢い良く料理してるから視線が集まってた気がする。
――――――――――――
「あー…でも料理できる組が増えたみたいだから負担は減っていくのかな?」
「どうかしらね…グローザやカルカノは自分で作ると言っていたみたいだけど」
「Mk23ちゃんも自分で作って食べているらしいですね」
「そうね~所でアイスって結構高く付くんじゃない?あれだけ大量のミルクどこで仕入れてるの?」
「「「秘密」」」
「ま、良いわ普通に美味しいから問題ないわ」
お料理地獄から開放されて私達お料理してた組がゆっくりとお昼を食べる。
今突いているのは特製アイスクリームである。甘くて美味しいバニラアイス。
ミルクに関しては当然のように秘密である。言ったら引かれると思うし。
「早速だけど、それぞれ動き出したわね」
「VR訓練とキルハウスでの訓練よね~」
「シューティングレンジはRF隊が使ってるかな?」
「気になるのなら後で見てみてはいかがでしょう」
まぁそれもそうか…私達の蓄積している作戦データの読み込みも済ませてるみたいだし…
あとはそれを身体に馴染ませて行ってまたカプセルでどんちゃん騒ぎが起こるんだろうなぁ。
「まぁでも皆良い感じで良かったよ」
「そうですね、そう言えば旦那様の悪癖は?」
「私からはノーコメント」
「大丈夫よ、真相は全て私が握っているから…離れで緊急会議よ」
盗聴データから嫁全員にお手つきセクハラをしたのはバレたんだけど…
まぁモノの見事に皆丸め込まれちゃってダーリンはなぁなぁで許されちゃった。
夜にいっぱい愛してもらう予定だしね、皆その算段でしょ。
「SMGにヒットレート負けて恥ずかしくないんですか?」
「いや、私達製造されたばかりよ?」
「事ある毎に張り合ってくるわね」
「元気があるってことで良いんじゃない?アタシは嫌いじゃないぜ」
シューティングレンジではD08冬戦争がまだまだ勃発していた。
あ、未実装の子も出しちゃいます…
そしてスオミの大っ嫌いなロシア銃が満を持して登場。
妻帯者になってもやらかすタカマチ君であった。
被害は416による制裁ビンタくらいか。