朝、私達嫁連合がつやつやした顔で離れから出てきてから朝日を浴びる頃。
朝からランニングに出る人形が少し見えたり……私も後で行かなくちゃだけどスオミが農業に出てたり。
あー頭痛そう、昨日ガンガンに飲んでたし残念ながら当然だよねー……
私は私で朝のご飯作りで早起きしたばかり、まぁその前にダーリンによるイタズラで起きるんだけど。
で、そんな風に私達が離れから出てくるときって大体の人形が活動を開始している時間帯でもある。
まぁそれぞれラフな格好だったりきっちり着込んでいたりは別だけどね。
私もオフの日でダーリンと一緒にお出かけする予定がない時はラフです。
今日はダーリンは一人でふらーっと出ていくって言ってたからお弁当をもたせてます。
水筒にはミルクをつめつめしてから持たせて……余ったのでアイスクリームとかに加工してーって……
あー時間がもっといっぱい欲しいよ。お菓子作りをする仲間は多いんだけどね!
お料理する仲間はそうでも……いや、名乗り出てないだけで潜伏している可能性があったりするけど。
アクティブに動いているのはスオミと朝ごはんを必死に作ってるMk23と……
あとは兵舎を覗いてみないと分かんないか。ま、とりあえずはスオミと一緒に農作業だね。
「おはよ、スオミ」
「……あー……おはようございます」
うっわぁヒデェ顔、ゾンビみたいになってるし。これが浴びるほどに酒をかっ喰らった末路か。
スオミも大分お酒に強い方だったはずだけど…コレは酷いな。
鍬を持っているつもりなんだろうけどすっぽ抜けてるし頭をずーっと押さえている。
声を掛けてからこっちを振り向くまでのタイムラグもすごいあったし……
だーちゃん達もこれには心配そうに見上げていたりする。
戦闘時にはあのニンジャじみた動きを見せていた人形とは思えないよ。
「ミルク飲む?」
「あー……いただきます」
こういうのは水分でさっさと中和しないとね。疑似血液内のアルコール密度を緩和させないと。
「所でココ最近ミルク推しますよね、味も変わって……美味しいんですけど」
「いっぱい仕入れてるからね」
出処は秘密だけどねー……言えるわけないけど、スオミもダーリンラブな感じだし近い将来こっち側に引きずり込まれるんだろうなぁ。
というかゆくゆくは全員同じ様な体質になりそうで怖いんだよなぁ……
まぁそれはそれで良いんだけどね。利用先は色々増えるし……
「新人とはどう?」
「まだまだ話せてませんからなんとも言えませんね、ロシア組は例外ですけど」
「グローザも二日酔いらしいけどねー……どれだけ飲んだか覚えてる?」
「うぐっ」
昨日の酒盛りで消費されていった酒の量はダーリンが卒倒するレベルだった。
――――――――――――
兵舎の中を覗いてみるとほぼ皆出てきていて談話していた。
SAA、M14、M1918、M1919、ガーランドがそれぞれコーラ片手に喋って交流を深めている。
死んだ顔でうんうんうなっているのはバルソクとグローザ。
マカロフは引き際を弁えていたからかピンピンしている。
歓迎会じゃないけど親睦会みたいなことをしているのはUMP姉妹とスコーピオンだ。
Mk23やUziも巻き込まれているけどまぁ楽しそうだね。
やってるのはこれまたツイスターゲームと……男性陣には見せられないものを……
負けず嫌いを発揮したお姉ちゃん、わーちゃん、ダークホースのネゲヴが熾烈な争いを繰り広げていた。
UziとMk23はおっぱいが仇となって脱落していた。腕力的な所じゃなくて……
まぁアレだよ、私もだけどおっぱいが弱点化してるからね……うん……
ツイスターゲームしてると身体が密着したり変な所で肘とか膝とかが当たるでしょ?
「ふざ……WA、アンタ胸から脚を退けなさいよ……!!」
「それを言ったら416アンタだって……!!」
「この勝負は私のモノね、ふふふ」
凄い体勢でホールドしているネゲヴが余裕の表情で勝利宣言。
お姉ちゃんとわーちゃんが相互で膝がたわわに実ったおっぱいに食い込んでいる。
つまりどういう事かと言うとそのまま動かれたりすると力が抜けるの。
「はい次は~右手を緑」
「はい、余裕ね♪」
「416……!!あんた……もう無理……」
「なんで私まで巻き込むのよぉ……!!」
お姉ちゃんとわーちゃんが共倒れしてネゲヴの一人勝ち。体重を左腕に殆ど乗せてたけど全然余裕だった。
PPKとDSR、マカロフの3人が不思議そうにそんなのを見ていた。
「なんで指揮官の嫁連中は胸が弱点なのかしら」
「あのセクハラ指揮官の嫁ですわよ、毎晩揉み込まれているに決まっていますわ」
「情熱的であの絶妙な力加減で毎晩……でも人形が開発されるものかしら?」
快楽信号に慣れるような事は無いよ。毎回私達はだねぇ……いや、コレを言うのはナシだね。
このDSR普通にセクハラされても全然動じてないどころか受け入れてる……!?
羨ましそうにこっちを見ているんだけど……こいつやべぇな……ダーリンこれ食われるんじゃね?
PPKもこれツンケンというか普通の反応だけどそのうち絆されちゃうんだろうな……
「では、第二回戦と参りましょう!次は遅れを取りませんよ」
「愛ちゃんも頑張りますよ~!」
「FALよりは良いところ見せないとねー♪」
「楽しいと言えば楽しいので良いのですけど……」
「次は私が一番狙うよー!見てなさいよ416!」
「G28黙ってなさい」
さて、ここに居ないPKPは何やってるんだか……スオミは二日酔い組に混ざって唸りだした。
「PKP見てる?」
「え~?そう言えば見てないわね……部屋じゃないかしら」
「さんきゅー45姉」
――――――――――――
「ハァーイPKP起きてる?」
「…………眠い」
ふかふかのお布団に包まっているもこもこが部屋の中には居た。
お仕事ではかなりプロ意識高いみたいだけど私生活は無気力なのか?
いや、部屋の中の様子を見て確信する……こいつ、G11よりめんどくせぇ奴だ。
脱ぎ散らかされた衣服が物語る圧倒的なダメ女臭……矯正する前のお姉ちゃんや……
ほっといたらチョコレートバーとかだけでご飯をすませる奴や。
「ほらー起きなよ、皆もう起きてるんだよ?」
「面倒臭い……私は寝ていたいんだ……」
「休みなんだよ、ほら寝てばかりは良くないよー」
布団引っ剥がすと……うわ、これは酷い……まさかのパン1というズボラ突き抜けた格好。
ブラすら着けていないとはこれは驚かされる。女としてそれはどうなんだ?
それでも頑なに寝ようとするのはG11と同じか……だったらこっちの手段ってのも考えるぜ?
「この出不精はあぁん?だらしねぇな?」
「ぐぉぉぉぉぉおおおおお!!!!!????」
「あぁん?ジョブ的にはハードワーク?」
「いらん!!ほらねぇシコったらええやん!!!あらぁ?!」
私が足つぼに指圧をするとすんごい悲鳴が上がる。
逃れようとしてからPKPが大暴れしてから私のスカートを掴んでくる。
だがそれが無意味と察するとその下の……私のショーツに手を伸ばしてくる。
「おまっ……」
「よっこらああああああああああ!!」
「あぁん?卑猥か!?」
「卑猥と聞いて」
「「なんでヴィオラが来た!!」」
起こしに来た筈なのになんちゃってレスリングになってからの応酬でヴィオラが反応した。
PKPの部屋の扉を蹴り開いてからやってきた。めっちゃくちゃブルンブルンと揺れてらっしゃる。
「面白いことをしているな、私も混ぜてもらわなければな」
「あー!もう無理です!!!」
「出ていけぇ!!」
「イクぞおらぁ!」
ガチレズパンツレスリングと化してしまった、私は防御力が無いからなぁ……
――――――――――――
「オビワン幾つくらい?31?」
「そうだ、差をつけるぞ……」
無事に私が普通にパンツを奪われて敗北してしまった……だって私パンツもブラも防御力無いもん。
PKPはパン1だったけど異様な強さを見せていてヴィオラとの脱がし合いに競り勝っている。
G&Kエンブレムが描かれている衣服は脱がされ……ヴィオラもブラが存在しないのでパンツのみにされている……
両者共に残り一枚のパンツの攻防を繰り広げている。というかコレどうしてこうなった……
ヴィオラはこのパンツレスリングをちゃんと知っているのか空耳を使ってやがる……
PKPも何処かで聞きかじったのか?いや、多分I.O.Pのバカがプリセットしている?
「なんだ、あのでっかいモノ……ヴェアアア!!」
「あんたぁ……!」
おぉ組み付いた、ヴィオラのデッカイものがこれみよがしに揺れておる。
鉄血ボディとI.O.Pボディのせめぎ合い。これはこれは……
PKPが動いたが……ヴィオラがさらに被せて動いた!これは出るか!?
2000年のネットを風靡したあの光景……!フェアリーリフト!!
「どうだ、ギブか?」
「あーもう無理です……」
リフトアップしたヴィオラがそのままPKPをベッドの上に放り投げる。
そして当然の権利のようにパンツを剥ぎ取りに行く……そして片手にPKPのパンツを持って……
「ふふん、私の勝ちだな」
勝ち誇る珍しいヴィオラが見えたんだけど……うん、この絵面が酷い。
私はパンツ剥ぎ取られた……というか紐をするりと解かれて脱落。
そしてPKPは完全な全裸にさせられているし……ヴィオラはパン1。
どうしてこうなったんだろうか……私の起こし方が間違っていたのかな?
「とりあえず服位着ようよ」
「「そうだな」」
PKPはレスリングで起こす、これが流れになってしまったようだ。
普通に起こしても起きる時は起きるけど……休日は基本的にダメダメみたいだ。
ヴィオラが率先して起こす相手になったみたい。スオミとバルソクが大音量でBGM流せばいいけどね。
ヴィオラが完全なネタになってしまった。
絶対このネタ知ってるだろうし振らせたかった。
そしてPKPは……うん、こういうプロ意識女って私生活ズボラっしょ。