元はぐれ・現D08基地のHK417ちゃん   作:ムメイ

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グロ注意かも


Day132 外道死すべし

「コンタクトが取れたわ、繋がるわよ」

「私達の仕事だったのに……」

 

諜報班より諜報活動している姉がいるらしい。でも今回のはスゴイファインプレー。

 

『ハロー、やぁやぁあの外道をしてくれたヤツを消したいんだってね?』

「……ペルシカ」

『ヴィオラ……あーいや、私は何も言い訳はしないわ、恨みたかったら恨んで』

「フン……」

 

あえて憎まれ役を買って出ている感じがするな。こういう人の目はそうだ。

ただ恐ろしく思うのは人間に対して……ダーリンに対してはえらく無感情な所か。

 

『いやーウチの中身も大分腐ってきてるから悪い根は取り除いておきたいの』

「そういや……ユノちゃん襲撃に関与しているのも……」

『そうだね、嘆かわしい事にウチの一部が暴走していたらしいわ……納得の最期を迎えたから良いけど』

「で、件のヴィオラを物として使ったヤツの居場所は何処だ」

『せっつくねぇ……しかし人形をそんなに大事に思うのも中々に狂っていると思うわね』

「こんなに感情を揺れ動かして物事に喜び、怒り、嘆き、楽しむのがただの機械だと思うか?」

『思うとも、そう作ったんだからね』

「いけ好かねぇヤツだな、捻くれ者とも言うか」

『どう思うもお好きにどうぞ、そう思うならそうなんだろうね』

「御託はいい、情報を渡せ」

『はいはい、アイツ等は更迭されて……喜ぶと良い、D08地区の高級住宅地に居るの』

 

地図情報がホログラムとして浮かび上がる。間違いない、見慣れたD08地区の地図だ。

その中でも馴染みの無い高級住宅地の一等地の奥の奥、持ち主はI.O.Pになっている屋敷だ。

一等地という事もあってその護りは厳重ではあるが警備隊はもちろんの事我々G&Kの物。

治安維持部隊とはまた別な警備部隊が結成されている。命令権や介入権限は持ち合わせていない。

前線基地は前線基地、治安維持は治安維持で権限系統は異なってくる。

殺るにしても潜入してからその中で殺るか拉致るか。でも今回はちょっと異なる。

提携先、それも頭脳に当たるI.O.Pの16Labの命令ともなれば従わざる得ない。

 

「イライラする……赤ん坊に悪いから私は離れで休んでいる……」

 

ヴィオラはよっぽどI.O.P本社の連中に恨みを抱えているんだろうペルシカと呼んだ研究員を一瞥して……

少し複雑そうな表情を浮かべた後出ていった。

 

『うん、恨まれて当然ね……』

 

それに対してのペルシカ女史の表情は始めて悲しそうな何処か諦めた物になっていた。

 

『こっちで根回ししておくから後はそっちで好きに調理してあげて頂戴、悪い事してあげなさい』

「グローザ、DSR、PPK」

「「「はっ」」」

「生かしてココに連れてこい、手足はどうでもいい。ヴィオラに対しての罪を確認してから断罪を下す」

「マカロフとP7はとっておきのおもてなし方法を見つけてこい」

「「了解」」

 

 

――――――――――――

 

 

身重な私は司令室でお留守番、実働部隊として出ていったのは潜入に特化したグローザ、PPK……UMP姉妹にお姉ちゃん。

外部バックアップでDSRがサプレッサーを装備して闇夜に紛れて近くの空き家から狙撃の構え。

通信アンプを内蔵したハンヴィーで出掛けていった部隊は途中の衛兵に止められたが所属コードを言い渡すと静かに黙認された。

周りの人払いは済まされていて通信ネットワーク、電源等の掌握に必要な設備の位置まで教えられている。

上空から全体を映すドローンとネットワーク共有で映し出される各人形の視点が映し出される。

並行して地図データも更新されていっているから指揮システムというのはかなり優秀だ。

ただこれをすべて把握した上で適切な指揮を執らないといけないから大変なんだ。

今は私や副官のサポートが入るけどね。ヴィオラは離れで療養中。

 

『こちらグローザ、PARANOIA、作戦行動に入る、指揮官指示を』

「まずは通信設備を掌握しろ、奴らの望みを断て」

『Copy』

 

マップから判明している出入り口から侵入するのではなく……人形のスペックを活かしての壁超えです。

この住宅街の各家の護りを堅牢にしている高い高い壁だ。

しかしその高さとねずみ返しに胡座をかいていて電流や有刺鉄線等は無い。

外観を損なうからだと言ってから着けてないんだって、人形が守っているし大丈夫だろうって事だろうな。

でも一応の為に通信設備はきっちり着けているのは癪に障ること。

 

「保身ばっかりはいっちょ前だね」

「そういうもんだ、だからこそ落とし前をつけさせてから殺す」

「ダーリン怒ると容赦ないわね、そんな所も素敵よ」

 

副官であるMk23が語る、私は知らないけどダーリンは昔からこうやって怒ると容赦なく叩き潰すらしい。

D08地区にちょっかいを出してきたD07地区の指揮官も直接殴り倒したと言う。

言って聞かないなら痛みで教えるしか無いって言うのがダーリンの言だけど……

 

映像が映し出されるモニターでは45姉が足掛かりになって次々に屋敷内へと送り込む。

最期に9姉が壁の上に乗ってから45姉を引き上げて全員潜入。

幸いセンサー類は撒かれていないし警備についている人形達はこの付近には来ない。

設備各種は基本的には室内に収められている。通信設備や電源も基本的には地下だ。

地下へとエントリー方法は限られていて室内からしか行けない。

流石に室内の様子は直接伺うしか無くリスキーになる。

不法侵入用のアラームが設置されているのがまた面倒くさい。

 

「45、ハッキングは可能か?」

『これくらいは余裕よ』

 

が、しかしこちらに電子戦モデルの流れを組んでいる人形が居たら話は別だ。

それにペルシカの手によりセキュリティコードもすべて割られているような物だ。

こうもなれば後は静かに侵入してターゲットである研究員とそれを承諾した役員を拉致してくればいい。

だがまずは万が一の為に通信設備の破壊工作だ。こればかりはどうにもならない。

 

『……クリア、潜入します』

 

最短ルートになる窓からクリアリングして一人一人侵入していく。

一応雇われと思われる警備らしき人間が複数確認されている。

可能な限りは戦闘を避けるが……もしも邪魔になるのであれば当然ながら……

 

『一人排除、地下室前に陣取っていたわ』

「死体は地下に放り込んでこい」

『Copy』

 

グローザが確認するなり頭に鉛弾を叩き込んでから殺害した。

大事な施設が入っている地下室の護りを固めていたんだろうが一歩も動くことがなかった。

そこで躊躇いなく脳天に叩き込んだんだろう、事後報告だがダーリンは良しとした。

9姉が即座に抱えると地下室へと降りていく。中はそう広くはなく薄暗い。

配電盤と非常用発電機、そして大規模な通信設備の本体がココにあった。

本体の電源を引き抜いてこれで子機から広域通信等は送信不可となる。

他に電話線などはまた別になるが……固定電話を今時使う物好きは居ない。

そもそもD08地区で契約している固定電話なんて言ったら企業くらいだ。

 

「よし、全員暗視ゴーグルを用意しろ」

『聞いたわね、全員暗視ゴーグル用意』

 

各人形の視点モニターが薄暗い緑の物に切り替わる、全員装着完了したと見える。

 

「では一階はグローザ、416で無力化しろ。二階にはUMP姉妹とPPKで残らず無力化しろターゲットは必ず確保して戻ってこい」

『Copy』

「電源を落とせ、狩りの時間だ」

 

主電源が落とされ屋敷は暗闇に包まれるいきなりのことに警備は狼狽える。

そんな乱れた警備体勢を尻目に暗闇の中行動は続く。

残念な事にターゲットは一階には居なく二階の奥の奥の寝室に居た。

 

「ケッあんなクソ企業の警備なんか頼むからだよ」

「あの警備員達知ってるの?」

「知ってるも何も俺の古巣だよ、人形を酷使するだけしてメンテナンスを全くしないしエネルギーもケチるクソ企業だよ」

 

 

――――――――――――

 

 

無事ターゲットを確保した部隊はD08基地に帰還してきた。

なんと五体満足で確保して持って帰ってきたこれは良いけど……

でも、これから殺すからどうでもいいけど。

……で、マカロフとP7が見つけてきた拷問方法なんだが……まぁそれよりも先に

 

「水を持ってこい」

 

気絶させたまま運んできた研究員と役員はきっちり後ろ手に縛り上げられて居る。

ほぼ使われることの無い営倉にぶち込まれたそんな二人を囲むように私達が並ぶ。

いつまでも気絶されたままだと意味がないので……バケツいっぱいの水をぶっかける。

 

「うぶぅぉ!?……な、何だここは……」

「ぐむぅっ……」

「よぉ、寝覚めはどうだ?ゴミムシ共」

 

床に寝かされている二人そろって目が覚めるが状況を理解できかねている様子だ。

 

「お前はG&Kの指揮官……貴様、私を誰だと思っているのかね?早く開放したまえ」

「……異常個体か、素晴らしいな。実験のモルモットではないか」

 

私を見つけた研究員は迷うこと無く実験の事を考え出したようだ。

自分がどんな状況に置かれているのかはさておいて真っ先に研究のことを……!?

 

「一つ確認良いか?それが終われば開放するからよ」

「早くしろ、私の貴重な時間が無くなるではないか」

「お前ら鹵獲した鉄血のハイエンドで実験してたか?」

「何のことかと思えば…無論するに決まっている、物をどう扱おうがそれから産出されるものがどうであれそれは自由であろう?」

「オーケィ分かった……じゃあ、コイツにも見覚えはあるな?」

 

そう言って見せたのはヴィオラの顔写真でそれを見た研究員は……

 

「あぁ人工受胎のモルモットの孕み人形ですか、惜しい材料でし」

 

ソコから先の言葉は続かなかった、ダーリンが渾身の力で蹴り飛ばしたからだ。

 

「ぁが……!?」

「良い事教えてやるよ、俺は自分の大事なヤツにヒデェ事されるのがすんげぇ嫌いなんだわ」

「ほへがはひほ……ペッペッ……!!」

 

口内を切り歯を折ったのか血反吐の中に白い物が混ざっている。

 

「もう一つ、お前がモルモットって言ったの俺の大事な嫁なんだよ」

「人形を嫁だと?バカバカしい……あんなもの機械のかたばべふぇぉああ!?」

「汚い口を開くんじゃねぇよ、誰が許可したクソデブ……よーし、分かった分かった……お前らの処遇について通達する」

『ハロー、おや、酷い有様ね……元々酷いことしたから更迭されたんだけど……ま、君たち二人は死亡扱いだから、記録も抹消済みだから安心して逝ってね』

「「へるひはふひん!?」」

「なぁ……凌遅刑って知ってるか……?昔あった中国って国のやつなんだけどよ……」

「ダーリン!?それは……!」

 

ヤバイ拷問の上それは死刑とも言える奴だ!

簡単に言えば手足の先から少しずつ肉を削ぎ落としていく物だ。

 

「お前らにはこの世の最も辛い痛みをもって俺の嫁への贖罪とさせる……長くなるからよぉ……来世に期待して絶望しな。お前ら、コイツの肩と股関節をへし折れ」

 

取り囲んでいたヴィオラ除く嫁連合による全力のストンプで関節を粉砕。

耳につく悲鳴がするけど……まぁそれは良いよ暫くうるさくなるだろうなぁ。

 

「じゃ、後は……」

「「「「お任せを」」」」

 

冷徹なロシア人形組が丁寧にスライスしていったとさ。




ま、発狂物よね。
でも良いじゃん処刑するのが美人のボインちゃんやぞ
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