今日はウチで預かっていたSOPⅡの戦闘能力を単独で発揮できるように後付の演算装置を取り付けるようだ。
一応ながら16Lab謹製の物で他に出回ることはありえないものだろうね。
これで本体同レベルに戦闘を自律でやれるようになるってわけだ。
残念ながらAIは簡易量産型だから本体と全く同じとはいかないわけだ。
かなり特殊なAIを搭載しているらしくAR小隊と言われているネームドはバックアップが効かないらしい。
私と同じだな。破壊されればそこでジ・エンド。人形だけど人間と同じ様なクソゲーをさせられている。
45姉や9姉、G11とお姉ちゃん……さらに言えば私のオリジナルである416のオリジナルも替えが効かないらしい。
どこに所属していてどんな事をしているかは全くもっての不明なんだけどね。
現在のところ計画は無いが量産型AR小隊人形の先駆け的な存在になるわけだ。
これまた他のダミーとは区別化を図るために手が加えられるらしい。
あとついでに……ともう一体ほど実験的にダミーを寄越すらしい。
簡易AIであるダミーに後付の演算装置を取り付けてマインドマップを与え……
どんな風に成長していくかを観察するみたいだ。
そう言えばS09地区に配属されていたバイク乗り仲間でもあるウィンチェスターM1887も16Lab製だっけか。
いや違うっけ?どうだったっけか……でも鉄血側の技術を取り入れているのは確かだっけ。
「暫定的にSOPⅡと呼ぶが正式名称はM4SOPMODⅡD/Customになるらしい」
「ちょうどウチの地区名と同じだから良いのかもね」
「何かの縁を感じるな」
現在工廠内部でSOPの改造が行われている……しかし、メカマンは立ち寄れていない。
なんとI.O.Pの16Labの息がかかったメンバーが押し寄せてきたのだ。
そして速攻で強権使って締め出したかと思えばSOPの改造を始めた。
流石にこれはどうしたものかと思ったけどペルシカが通信を叩きつけてきた。
『すまないけどあの子は特別でね、所謂企業秘密なの』
I.O.Pとしても中々外に見せたくない極秘の物なんだろうか?
しかしダミーなら破棄される物もあるしそれはどうなのか……いや、今回取り付けるものが特殊なのかも。
という事で今は皆暇そうにタバコをスパスパ吹かしていている。
ちなみにまた食料が大量に送りつけられてきた……うんアレだろうな!
あとG36にも追加投与という事で……ははははは……また私がキレ散らかすことになるぅ!
まぁG36もある方だったけど今のD08基地の中ではかなり目立たない感じになっちゃったしな。
ちょっと思う所があるんだろうな。自主的に申し上げて来たんだよね。いじらしい。
「新しいダミーの子はなんだろうね?」
「さぁな、俺は誰でも良いさ。歓迎してやるだけだよ」
一応ながら性能を見せて貰っている様で……SMG人形らしいけど。
ダミー人形にまた簡易コピーしてから乗せるみたいだ。
「貴方が指揮官ですか?」
「ん?おー……ほほぅ、これはまた……」
姿を見せたのは結構背の高くてボン・キュッ・ボンな人形だな。
あと真面目感じの表情と雰囲気で委員長的な感じだなぁ。
「俺がD08基地の指揮官だ」
「コルト9ミリサブマシンガンです、よろしくおねがいします」
「HK417だよ、よろしくね」
にっこり笑って握手した。コルトと言うべきなのか……それとも別なコードネームがあるんだろうか?
しかし……ダーリンが手を伸ばしたのは……やっぱりと言うべきか握ったのはおっぱいだ。
「し、指揮官……?これは、え……どういう……」
「良いおっぱいだなぁ……だぁっ!?あがぁぁぁぁっ……!!」
「フンッ!」
勿論ながら私がローキックで抗議しておいた。向こう脛を蹴っておいた。
まぁ揉まれたコルトちゃんは完全に困惑してから固まっている。
でも嫌悪という感じではなくて本当に困惑って感じで居るな……
「コードネームはRO635です」
「あぁじゃあROちゃんだね」
――――――――――――
「超進化~!」
「SOPは特に変わった感じ無いけど……」
いえーい!と言ってからSOPが工廠から出てきた。しかしながら何が変わったかと不思議になる。
マイナーチェンジに過ぎないのか16Labは黙っている。
詳細を全然話してくれないけど大体の変更点はペルシカから説明があったから良いか。
ただ今でもあれかな……ちょっとおっぱいが盛られているようにも思える。
パーカーがもっ……となっているような……うん、コレはえっちぃなぁ。
ROちゃんもかなりのナイスバディだしAR小隊かなりナイスバディなのかな?
「はい、指揮官抱っこして♪」
「はいはい……」
SOPはもう兎に角抱っこをして貰うのが好きっぽいなぁ。
というかダーリンの事を良く思っていて懐いてくれているのは良いかな。
ただ抱っこをしているのは良いけどSOPの体格は大きいんだよ。
普通に子供体格じゃないから抱っこは結構つらそう。でもダーリンはでれっとしている。
背中におっぱいが当たっているからそれでデレッとしているんだろうけどね。
ROちゃんはおどおどしすぎって言うかなぁ……うーん……
あ、ちなみに今は兵舎のリラックス施設を見せてからかなり驚いている。
「SOPは兵舎で何してるの?」
「うーん?いつも犬や猫と遊んでたり鉄血っぽいのと遊んだりー」
「あーおゆうぎしますちゃん?」
「そうそう!」
兎に角普通にあれか子供みたいに遊んでるのか。戯れているのは見ていたかな。
子猫と子犬と遊んでいたのは見ていたし頬擦りしていたし……
おゆうぎしますちゃんを追いかけ回して解体してやるぅ~とか言ってねー……
初っ端マジで解体しかけたけど必死にストップかけたしなぁ……
あとヴィオラに対して突撃しかけたからうん……めちゃくちゃ焦ったよ。
「それでROちゃんはどう思う、ダーリン?」
「うーん……この基地に居なかった様な優等生タイプだな」
「いやステンとM14」
「あれボンバーマンじゃねーか、M14も何か目覚めちゃってんじゃん」
うん、この基地どっかしらぶっ飛んでいるな……M14は露出的な所が……
――――――――――――
ROちゃんは兵舎の中でSAAと話し込んでいた。いや、なんだ?
一緒に見ているのは……なんだ?あぁ仮面ライダーか。私も見てるけど。
「何見てるの、初代?」
「あー、ROちゃんもアニメ好きみたいなんですよー」
「あ、はい。Wとか好きで……」
なるほどー?と覗くと見ているのはまんまWの感じだな。
私もWは好きだったりするかもしれない。ルナ・ドーパントが強烈すぎる。
あのやかましいと言うか……かなりの色物なんだけど私はかなり好き。
「「「イケメンで強いのね、嫌いじゃないわ!!!」」」
うん、このノリの良さであるよ。ね、同好の士っていうのはこのノリの良さがね良いんだよ。
ちなみにこのルナ・ドーパントのアクターの人とかね……メイキングとか見てると……
これ喋っているセリフがアドリブっぽいんだよね……しかも他のアクターの人を笑わせるっていうね。
監督の人とかもかなーり笑ってたりしてたりして、うん。かなりだよね。
「やっぱりルナ・ドーパントの人面白いですよね」
「京水!!うるさいんだよぉ!!は普通に本音とか聞きますねー」
「そうらしいですね」
と言うかこれ見てるのメイキングじゃん!あーこれはめっちゃくちゃ笑うやつだ!
京水の人のアドリブ祭りとかNGテイクとかめちゃくちゃ笑っちゃうんだよ。
さっきもSAAとROちゃんで合わせて言ってたけど強烈なセリフなんだ。
ちなみにこの京水ってキャラクターだけど、こんな口調してるけど……
ゴリゴリマッチョな男なんですよ。つまりオカマ!オカマで強いんだ。
「あー出た!この戦闘シーン!」
「くーねーくねーくねくねー♪ぬーるぬるーぬるぬるー♪」
「当たらないわよっ!えいっえいっ!」
真面目な感じのROちゃんもこれかなり興奮してきたのか身振りが出てきた。
メチャクチャ目が輝いているよ。特撮大好きなんだね。
SAAもまぁ同じ様に動いてたりするからまぁ~ばるんばるんしよる……
ちなみにこの戦闘シーンで何がおかしいってね……体捌きで念力を避けてるの。
「アニメ、ゲームとかで言えるけど……オカマって強いよね」
「そうですね、オカマが味方だと心強いですね」
「あー……そう言えばそういうきがしますねー」
しかしまー……こういうやり取りをしている感じだと普通のメインフレームみたいだな。
これで本来のAIの簡易版なの?どれだけ高性能なんだよ……
「そういえばROちゃんもSOPと同じで何かカスタムされてるの?」
「詳細は秘匿ですが……そうですね」
些細は削除されたROちゃんのスペック表がデータとして提示された。
RO635D/Custom、SMG人形……以上……いや、もうちょっとあっても良いんじゃない?
「メインフレームには搭載される予定だった簡易指揮機能はオミットされています」
「ほほー……そういうのもあるんだ?」
「もっと高性能な物を使っているのはM4A1ですが……あまり言うのはNGですので」
さすが特製人形という事もあってからかかなりいい性能をしてらっしゃる。
ASSTした銃器もまたM4とかM16とか旧世代の名銃……だし……
んぐぐぐ……私の中の根底とも言えるものが名銃と呼ぶことを拒んでいるけど……!!
「あ、そうです時間があるなら一緒にごっこ遊びしませんか?」
「おー!良いですねー!」
「あんまり激しい運動はさせないでね……私妊婦だし……」
新しい人形もまた良い人形っぽくて良かったよ。
ただライダーキックさせようとしたのはNGだからね?
うん、すまないね。またなんだ。
ダミーとは言えこの基地に所属となるとどうなるか……分かっておるな?
つまりそういう事じゃよ