やっぱりと言うべきかダーリンは初手セクハラをやらかしたらしい。
MG3はこれ以上大きくなったらどうするんだ?と憤慨していたが……
大丈夫そのうち増えてるから、安心して体重計に乗った時に絶望すると良いよ。
そもそも他のMG3と比べてデカイだろ?並んで絶望するときが来るといいさ。
まぁD08基地と交流があってMG3が所属している基地なんて限られてるけどね。
所属としては戦車兵になるわけだけどね。暫くは基地防衛に回ることになるかな。
あとはたまーに警備部隊と交代して出ていったりとか?
「で、釈明はあるかなー?」
「みんな揃ってでっぱいで揉み心地が大変よぅございました」
「お姉ちゃん、関節任せた」
「任せなさい」
「ヤ、ヤメロォ!!何をする!」
「ちょっと気持ちいいマッサージだよ♪」
さて、そんな浮気とも言える行動をしたダーリンにはちょっと健康チェックも兼ねての……
タイ式足ツボマッサージのお時間です。押さえ付けと抵抗をさせないようにしてもらって……
ついでに暴れる気を押さえるためにその後頭部におっぱいを押し付けてもらってと。
「いくよー」
「遠慮なくやりなさい」
「3、2ぐいー♪」
「あばぁぁぁああああああああああああああああぁぁああぁぁああ!!!!!!???」
おーすごい悲鳴、かなり不摂生してたな?ちょっと指圧しただけで悲鳴が。
心構えさせなかったのもあるけどこれは酷いな。エッチする前に運動させないとな。
デスクワークばっかりで運動らしい運動は……してなさそうだしね。
それこそ夜の運動くらいじゃない?あとはあれか……バイクに乗ってる時とか?
「417!ギブギブ!!!」
「お姉ちゃんまだいけるー?」
「大丈夫よ、むしろまだこの人の頭を抱えて居たいわ」
「はい、まだまだ行くよー♪」
「おにちくぅ!!!!!」
「ダーリンの不摂生が悪いんだからねー?」
ギブと言われても私は止めるつもりはございませーん。
これで痛くならない位にマッサージしておかないとねー不摂生が祟ったら困るのはダーリンだし……
ひいては私達もそれで困っちゃうんだからダーリンには長く健康で居てもらわないと。
取り敢えずお仕置き代わりのマッサージでちょっと健康志向に目覚めてもらいましょう!!!
――――――――――――
さて、今日は兄さんの愛車の納車日になります。では今日はどうするかって?
私が率先して送り出してやろうじゃないかと私が車を出すことになった訳ですが……
護衛としてSAAとFive-seveNがくっついてきた訳ですよ。
ヴィオラはヴィオラで今日は街でちょっとお散歩したいと言ってダーリンと一緒にバイクに乗って出掛けていった。
「兄さんが運転?」
「おう、悪いか」
「べっつにー?」
「コーラいりますー?」
「ありがと、私もちょっとオシャレ品を見たかったしショッピングに付き合ってよ?」
「私はOKだから最悪兄さんだけ先に返して私達だけでショッピングしても良いし」
「私はコーラが飲めれば何でも良いですよー」
「じゃあ帰りに俺がコーラを奢るって言ったら?」
「あ、良いんですか?じゃあついてきまーす♪」
この兄完全にSAAにターゲットを絞ってるぞ……ただ下心はそんなに……
普通にコーラをちらつかせているけどまぁ仲良くなりたい感じか。
私はFive-seveNと一緒にちょっとショッピングかな?
「しかしこのARRグリフォンか、良いな」
「あんまり飛ばさないでよ?」
「わかってる、妹がガキを孕んだってなりゃなぁ……」
「パパママが居たらなんて言ったかな」
「……普通に祝ってくれたと思うぞ」
「そっか……私の両親は……」
「時代が悪かっただけだ、俺たちをきっちり育てるつもりだったみたいだしな……草葉の陰で嬉し泣きしてんだろ」
パパママの顔は覚えていないけど兄さんはどこか遠い目をして答えてくれた。
つまりは私が覚えていないだけで兄さんは覚えているっぽいし……
悪い両親では無かったっぽい。だからこそ兄さんはちょっとグレたのかも?
墓とかも特には無い、戦争で巻き込まれた人間の行き着く墓場……
そんな墓場にあるのかもしれないけど、私達ガンツ一家の墓なんてのは無い。
報告みたいな事をしたかったりするけど……それも叶わない。
「赤ちゃん抱えて孫の顔を見せてあげたかったなぁ……」
「そうか……」
「写真とか残ってない?」
「……実は残ってる」
「マジ?家の何処だよ、言えやこのクソ兄!!」
「おまっ運転中に掴みかかるな!!SAA押さえろ!!」
「りょうかーい!」
「んあー!!はなせごるぁー!!」
「車内で暴れないで、そもそも417貴女妊婦でしょ!」
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ドッタンバッタンとした行きの車内はまぁおいておいて……私が暴れた?なんのこったよ。
カーディーラーに着くとまぁピッカピカで鮮烈な赤で彩られたスポーツカーが鎮座していた。
車高はなかなかに高いけど4ドアセダンで走破性も良くなかなかバランスがある。
何の因果かグリフォンのベースであるパジェロイオと同じ会社の車両だ。
ヤーパンのミツビシってメーカーのランサーエボリューションⅩだ。
ラリーカーの代名詞とも言える名車の一つで根強い人気は今も尚続いている。
私もこれは運転してみたい物だけど……悲しいかな、私は体格的に無理がある。
いやね、脚は届くんだよ。脚はね?かなり前に座ってから伸ばせば届くんだ。
ただそうするとね、ハンドルにおっぱいがぐにゅっと行っちゃって操作出来ないんだ。
「Five-seveNはそんな事無さそうでいいよね」
「何の話?」
「身長」
「あんまり大きすぎても困りものよ」
私とFive-seveNはあとはグリフォンに乗ってからお買い物するだけだしなぁ。
SAAは兄さんの護衛兼遊び相手に行っちゃうからここでサヨナラ。
「カーディーラーとかで嗅ぐ新車の匂いって好きにならない?」
「何よそれ、私には理解できないわ」
「そっかー……」
納車された兄さんのランエボをかるーく見た時に香った匂いが私は好きだったりする。
ARRとか納車されたサーバルとかも匂ったけど火薬の匂いも混じっててなぁ。
車好きだったりそれなりに車を動かしたことがある人間とかは理解してくれるんだけどなぁ。
まぁそこは稼働したての人形だから仕方ないか、変な顔で見られちゃったよ。
「じゃ、SAAそのバカ兄の事よろしくね」
「はいはーい、任されましたー!」
「ぬかせクソ妹」
運転席に座った兄さんと助手席にちょこんと座ったSAAに声をかける。
兄さんがこっちに向かって中指立ててきたけど無視無視、それより私は楽しみにしているのが……
お、エンジンをかけてから早速スタートするのかな?ミラー調節してからハンドルを握った。
さぁやれ、やるんだ、アレをやっちゃえー♪
過剰なくらいにブン回るエンジン、ちっとも進まない車体……焦る兄さん。
そしてガックンと揺れるランエボ……あーやらかしたやらかしたー♪
「やーいエンストさせてやんのー♪」
「マニュアル慣れてたわよね……」
「かなり感覚が違うんだと思うよ、クラッチミート位置が違うしエンジン特性だって全然違うだろうし」
今まで私や兄さんが扱ってきたマシンっていうのはトルクがこれでもかってくらいに太いトラック系統だった。
ディーゼル機関の車は総じて重量が重くクラッチも強く最高出力よりもトルクに振っている。
その為に扱いやすい車両が殆どだったりする。大型トラックは別ね?
それに対して今回兄さんが買った車っていうのは最高出力に振っていて扱いやすさは殺してる。
車両にドライバーが合わせていかなくちゃいけないような物だったりする。
スポーツモデル全般的に言えることだけどおいそれと手を出したら痛い目を見るんだ。
クラッチが異様に重たかったりもするし慣れるまでは脚がつりやすいかも。
「じゃ、私達は私達でお買い物行こっか」
「最近できたらしい喫茶店にも行ってみようじゃない、紅茶が美味しいらしいわよ」
「ほほー、何処情報?」
「PPKが仕入れた情報よ、ルート案内するわ」
諜報部もきっちり街の方も探っている証なのかな。私達だけだったら知ってなかったヤツだよ。
――――――――――――
「喫茶店じゃないじゃん」
「茶葉専門店ね」
ルート案内で来たのは501茶葉専門店なるものでこれがどうして喫茶店となるのか。
Five-seveNを横目で見てみると舌を見せていてごめーんみたいな態度だ。
ただかなり繁盛している感じでひっきりなしに人が入っては出ていっている。
扉から漂ってくる香りもかなり芳しい……これ合成品で出せる香りかな?
「でもこれは期待値高いね」
「でしょ、つい最近出来たばっかりだけどかなり人気なの」
「買って帰ってちょっと淹れてみよっか」
袋を抱えて出ていく人々は一様に笑顔でこれから味わうのが楽しみって感じ。
あ、でも私は楽しめないか。カフェインは赤ちゃんに悪いからね。
振る舞う分には別にいいだろうし数カ月後の楽しみに取っておこう。
じゃ、今日は買って帰ってから皆の反応を見ながら思いを馳せておこう。
「小洒落た店ね」
「おー、いっぱい茶葉がある……どれどれ合成品の割合は……ふぇ?」
「……嘘でしょ?」
製品の情報に書かれているのはなんと純度100%の天然物である。
そう、この世界においてかなりの高級品である天然物がこの店いっぱいに積まれている。
それでいて値段がそこらの合成品と遜色ないリーズナブルな価格だと……?
この茶葉専門店何を考えてこんな金ドブじみた事をしているんだ?
と、カウンターの奥に鎮座しているマスターらしき人物を見る。
「あれ、もしかして……」
「あら、知ってるの?」
「ほら基地にコブラを寄越した501部隊って覚えている?」
「……なるほど」
ここでFive-seveNも合点がいったみたい。腕章や服装から参照すると平気で出てくるんだもん。
どうして501部隊の人がD08地区の街で紅茶を売ってるのかはしらないけど……
「強盗だぁ!金を出せ!!」
「おっと」
「伏せておいて、すぐに……片付けるから!!」
扉が蹴破られて何事かと思えばバラクラバで顔を隠したステレオタイプな強盗が押し寄せてた。
4人組っぽいけど私は頑丈そうな棚の影に隠れて……Five-seveNは速攻で戦闘モードに切り替わっていた。
すでに得物のFN-57は引き抜かれて流れるようにセーフティは外されている。
マスターと思わしき人間も戦闘準備に入ってるし……これはすぐに制圧されそうだな。
さてと、今のうちに治安維持隊に連絡しておこっと……あーあ、これは休みがちょっと潰れるな。
どこかの501って部隊が天然紅茶を出すものだからD08地区の価値あがってなーい?
やばないこの地区ぅ