元はぐれ・現D08基地のHK417ちゃん   作:ムメイ

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ぽこじゃか増えていく……


Day144 面妖な、イレギュラーめ

「ついに完成したな」

「うわー……これはまた……」

 

出来上がったもう一個の兵舎だけどまたでっかい物になってる。

そう、トロピカル風の兵舎がついに完成した。実験的に栽培可能なフルーツ類の木々でしょ?

熱循環システムや日光や放射冷却の熱を取り込む事で各部屋の温度、湿度等を調整している。

プールには熱放射後の冷水が循環してくる。外気温は赤道に近い亜熱帯に設定されている。

プール内で過ごすのがちょうど良いくらいに設定されていて良い。

ウッドデッキがずーっと続いていてプールを囲うように展開している。

流石にもうコレ以上の増設は基地の面積的にも限界があると思う。

目立った娯楽施設はそれこそプールぐらいしか無いけど圧倒的な収容可能人数を誇る。

おまけに亜熱帯の環境を再現した温室に高地を再現した厳しい環境も揃えていて農作業にも持ってこい。

日当たりも良好な部屋と暗室もありどんな作物も栽培可能。

見た目はトロピカル、その実はただの宿舎兼農業施設と言った所。

このシステム周りが悪影響して建造にかなり時間を取られてしまった所。

で、この宿舎にはMG3等がすでに住んでいてここで寝泊まりしている。

工事が長引いたことに不評が出るかと思ったらそうでも出てないのが幸い。

ARダミー達もココに移り住んでいて皆それぞれ楽しんでいる。

まぁもっぱら集まるのは第1兵舎である私達が住んでいる宿舎になるんだけどね。

共有スペースの広さがかなりあるからそこでワイワイ騒ぐのが良いんだよね。

それに兵舎と兵舎の間はそう離れては居ない。渡り廊下もちゃんと設置されている。

 

「じゃあ早速だけどプールで遊んでみる?」

「それも良いが……」

「今の私の妊娠ステージだったら別に運動は良いって言ったでしょ」

「ヴィオラもそうだっけか」

「勿論、今朝も元気に動いてるって喜んでたでしょ」

「そうだな……そのうちお腹に耳を当ててみれば聞こえるんだろうか」

「今でもパパの声とか聞こえてるかもしれないよ?」

「お、おぉ……じゃあいっぱい話してやらないとな」

 

二人揃ってお腹の方を見る。私はおっぱいが邪魔して見れないけどさ。

パパであるダーリンはしっかり見れるしお腹を撫でるとわかるのかな?

反応して動いているのが私にはわかる、ダーリンはわかるだろうか?

 

「お、動いてるのか?」

「あ、わかる?」

「元気に動いてるな」

「これで妊娠3ヶ月相当らしいよ」

「そうか……」

 

感慨深げなダーリンの頭を抱いてぽんぽんと優しくリズムを刻む。

 

 

――――――――――――

 

 

そして工廠には16Labのテクニカルスタッフが来ていた。

ヴィオラのチューニングに立ち会ったスタッフでもありペルシカの配下でもある。

つまり鉄血の弄り方も少しは分かるっていう事だ。IFFやら出力リミッター等の取り付けが行われている。

勿論取り付けにさしあたりドリーマーは難色を示した。

 

「従っているのはここの基地の指揮官だけよ?なんでそんな物を付けなくちゃいけないわけぇ?」

 

さもあらん、IFFに関しては別に良いと快諾したけれどリミッターに関しては拒否した。

自分の容姿も自慢の内に入ってるらしく人間がどんな欲望を見せてくるかわかったものではない。

事実ヴィオラはその手の欲望に一度晒されているし私も手に掛かりそうなった。

折衷案で瞬殺は出来ないけれど普通に抵抗は出来るだけのリミッター設定になった。

あくまでも捕虜というより保護に近い扱いにしているためだ。

変な所まで弄ったらぶっ殺すなんて言ってたけどあの変態達が止まるとは思わない。

きっとヴィオラみたいな改造しちゃうんだろうなぁ……と思わなくもない。

 

「どう思う、ヴィオラ」

「どうも何も……」

「それより水泳が楽しみだったり?」

「それもあるが……」

 

何人か見た顔があってピリピリしてるのがわかるなぁ……

あんまり見せないほうが良いんだろうけど、どうしても出入りしてる所は目についちゃうからね。

今後こういう鹵獲がある可能性もあるからテクニカルスタッフも増える事に。

そうなると鉄血側がかなりのガバガバって事になりかねんのだけど。

 

「ん、終わったっぽ」

 

機械音が鳴り止んだと共に工廠の隔離シャッターが開けられる。

と同時に中で爆発音がしてスタッフの数人が弾き飛ばされていた。

何だ何だ?と思う前に背を向けてお腹を守る。

 

「この変態共っ!!何よこの余計な脂肪の塊はっ!!!」

「……同じ末路か」

「あー……ご愁傷さま」

 

パラパラと石ころが落ちてきた。いい具合に止んだかな?と思って振り返る。

するとG&Kのエンブレムが胸元に追加されたドリーマーが居たんだが……

衣服をこれでもかと盛り上げている二子山が存在感を放っていた。

テクニカルスタッフの一人に馬乗りになって殴打してるけど……

 

「ありがとうございます、ありがとうございます」

 

とまぁ殴打されて痛いはずなのに感謝してるド変態でしたよっと。

ちなみにすごくバルンバルンしていて眼福だったよ。

 

 

――――――――――――

 

 

「思えば……医療用の人形ってのこの基地にも居ないよねー」

「あー……そう言えば」

「かかりつけ医はS09地区の人形になってますねー」

 

救護室の前を通りかかった時だ、スコーピオンとステンとM14が話していた。

医療用の人形か……確かにこの基地には救護室って言うのもあるし立派なのがあるけど……

それを活かせる医療系の人形っていうのは居ないね。

ではこの基地でパンデミックが起こったらというと基本的には投薬治療しかない。

手術なんてのは出来ないし当然ながら私達のお産の立会なんてのは出来ない。

ダーリンが万が一にも狙撃された場合手遅れになるのが思い浮かぶ。

 

「ありがとう、それちょっと意見してくる」

「うぇ?あー417?」

 

思わぬ良い事を言ってくれたスコーピオンの肩に手を乗せてから司令室に向かう。

中からは何か話し声がする。数人が話し合っているんだろう。

 

「ダーリン、ちょっと良い!?」

「ほらほらもっと見てみたい?」

「見たいねぇ、もうちょっとたくし上げて」

「ダメよ」

 

ドリーマーがダーリンを誘惑しようと新しいボディで色々やってた。

まぁガチな誘惑ではない感じ、戯れあいみたいな所か。

隣にはヴィオラが座ってるし副官のお姉ちゃんが冷たい目線飛ばしてるからなぁ……

そこに巻き込まれているお手伝いに来ていたM4ダミーやRoダミーは戦々恐々。

 

「ドリーマーちょっと退いて」

「え、いやよ」

「毎食のデザート抜きにするぞ、退け」

「アッハイ」

 

一発目絶対に拒否して反応を楽しもうとするから睨んでから脅す。

デザート制作に関わってる私が動けばマジで毎食デザート抜きになるからドリーマーは強く出れない。

 

「ダーリン、医療の人形を雇用しよう?」

「……あー」

「ウチでも病人や重症人が出ないとは限らないでしょ」

「そうだなぁ……ちょっとI.O.Pに発注かける……」

 

発注用のタブレットを起動してから必要要項を入力していく。

基本的にはその後納期が表示されて数日後に納入って流れなんだけど……

 

「え、即納?」

「マジ?」

 

タブレットに表示されたのは即納の二文字で夕方には到着させると出ていた。

基本的にはこのサービスは追加料金が発生するんだけど……

特にそのサービスを利用したわけでもない。どうしてなんだろうか?

今回発注したのは4体になる、それがすべて即納とは恐れ入る。

追加でさらに一つメッセージがポップアップする。出荷が確定したメッセージだ。

 

「どれどれ……Kar98kにトカレフ、K5にM950Aか……あ?RFB?」

「五体になってない?」

「……何度確認してもこの五体だ、どうなってんだ?」

「さぁ……料金は?」

「四体分で間違いない……」

 

その場にいた全員そろってタブレットを覗き込む。あ、やべ。

 

「離れろ、おっぱいで見えん」

 

全員のおっぱいが潰れあってからタブレットの画面を覆っていた。

ついでにタッチ反応があったのかメッセージが消えちゃってて……

もう一回確認しようにも出てこない。どの基地にどの人形が行ったかは基本的に教えられない。

その為に工場出荷時のインフォメーションは即刻あちら側からは削除される。

残っているのを見られて輸送先で人類人権団体が待ち伏せして襲ったって事件があったためだ。

 

「それにしても即納かぁ……」

「医療プログラムをインストールしているが為に戦闘はあまり期待できんな……」

「基地防衛に回れたら良いんじゃないかしら?」

「戦闘が全てではないですから……」

「フン、戦術人形に戦闘が全てではないって皮肉?」

「まぁどうでもいいわ、面白い玩具なら遊ぶだけよ。それじゃあね~」

 

ドリーマーは去っていき時間が過ぎていく。あとお姉ちゃんをからかいに来たM16が取っ組み合いをし始めた。

やってきた人形はそろって身体からぼぼんと飛び出るものを抱えていたよ。

あぁ、うんココに送られる時点でそうなるのね……ふぅん……




ドリーマーも改造されましたよっと。
ヴィオラと概ね同じ内容だから色々できるぞ!!!

D08のしおりそろそろ更新しよ……
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