元はぐれ・現D08基地のHK417ちゃん   作:ムメイ

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暑すぎ問題。作品内では涼もうや


Day146 涼と眼福

ドリーマーが自分の部屋から飛び出して倉庫の一角を占拠してから作業をはじめた休日の朝。

皆それぞれ暑さを凌ぐ為にと思い思いの水着に身を包んで第2兵舎に集まっていた。

もちろんの事ダーリンも水着であるし整備班の皆もそう。

調理班の人間だって思い思いの水着を着てプールに集まっている。

それだけ大きなプールなのかって?その通りなんだよね。

D08地区の街中にも遊泳施設は存在するんだけどこの人数で押しかけるのは面倒。

あと数人は絶対に残ってないといけない。緊急事態っていうのも考えられるからね。

つまり今の所このプールにドリーマーを除く全員が集まっていることになる。

一応通信を受けれるように子機をそばに置いているんだけどね。

 

「ココ最近暑くなりすぎじゃない?」

「確かに……」

 

季節的にはもうすぐって所だったんだけどいや、大分前の時代からこの時期くらいから水浴びがいい時期か。

しかしながら水という資源が貴重な地域等ではシャワーすらまともに浴びれなかったり。

ここD08地区は割と資源に恵まれている土地だからこういうのも気軽に作れるし……

市民向けにも開放されていたりと大戦前みたいな事ができるんだけどね。

S03地区とかプールで遊んだなんて言ったら絞め殺されそう。

で、くっそ暑いのから逃れるのと……私とヴィオラは軽い運動の為に水泳をしようって事になった。

まぁ皆節電したいし軽く遊びたいのもあるだろうし……整備班は普通に女の子と遊びたいんだろう。

実際整備班連中の5人はそれぞれ思い思いの人形の水着に目をやっている。

まぁ主任は普通にとなりに座るイサカの際どい水着……普通のビキニなんだけど!

イサカの特大のおっぱいに対しては面積が少なすぎて卑猥なことになってるんだ。

そんなおっぱいに視線が釘付けになってる。ちなみにイサカは最近かなり貯金を溜め込んでいる。

まぁ使いみちなんてのは一つだけだろうけどね。私はそっと黙っておくことにする。

かなり臨時収入が入ったって喜んでいたのも胸中では話すがそれは黙っておく。

 

「うほ……DSRのおっぱいやべぇ……」

「いやいや、そこはやっぱり春田さんでしょ」

「そんな事よりオナニーだ!」

「誰か踏んでくれないだろうか」

 

バカ整備班の若い衆がそろって盛っているけど全員シカトされてたりする。

ちなみに兄さんはSAAと水鉄砲で遊んでいたりする。あんまり動きたくないって言ってたんだけどね。

SAAが誘った瞬間に着替えだしたもんだからもうね。

ちなみに若干のメタボ体型になってたのでSAAに笑われてショック受けてる。

しかしそれが功を奏したのかSAAからはお腹をタプタプ弄られたり……

P7にどつかれたりSOPが突撃かましてたりと子供に人気に。

 

「しかし壮観だね」

「そうだな……」

 

見渡す限りの人形がそれぞれ水着を着ているけどそのおっぱいが大きいこと。

他の基地では見られないばるんばるんな45姉とかこれみよがしに見せつけてるもんだ。

 

「417、ちょっとこっちへ来て頂戴」

「ん、はいはい何かなー?」

 

水着の上にエプロンをしたお姉ちゃんが私を呼んできたもんだ。

プールの中を見てみると私以外の嫁連中が消えていた、ははん?さては……

 

 

――――――――――――

 

 

今日はちょっと風変わりなお料理方法を取ることになりました。

海の家って昔にあったらしいんだけどそのスタイルを取ることにした。

大きな鉄板をあっつあつに熱してから具材を纏めて焼いていくスタイル。

それも、皆が見えるようにプールサイドの片隅で数人がかりでね。

私とお姉ちゃんが担当するのは焼きそばって言う鉄板料理。

パスタに似た麺を鉄板でこんがり焼き上げながらお肉と野菜で混ぜ込みながら熱を通していく。

基本的にはソースで味をつけるらしいけど変わり種として塩があったりする。

私もお姉ちゃんも水着はビキニタイプでエプロンをしているとその……

裸の上にエプロンをしているように見えてかなりエッチく見えるんだよね。

ダーリンが何か閃いた表情でお料理する私達を見てたりする。

これは夜中が楽しいことになりそうだね。私とヴィオラは参加出来ないけど。

 

「がっでむ」

「ん、いきなりどうしたのよ」

「お姉ちゃん達は羨ましいなーって思っただけ」

 

私とヴィオラはもう暫くは参加出来ないんだもん!くそぁ!!

まぁそれはいいや、他に焼いてたり作ってたりするのは……お好み焼きって言うのと……

たこ焼きって言うのとかき氷だったりする。粉物は良いぞとヴィオラの熱い推しがあった。

ちなみにそれを焼くための機材はダーリンが持ってたり。

個人で楽しむ為の小さな物だから一度に焼ける数が限られているのが難点か。

 

「で、タコなんて仕入れてたっけ?」

「無いから変わりにベーコンを入れてるわ」

 

海産物はかなり貴重というかもうほぼ絶滅したに近いからなぁ。

今でもせっせと養殖していたりする研究所があったりするけど……

あとは代替品が出回っていたりそれこそ遺伝子操作でそれっぽいのを作ったり。

D08地区に廃棄されている研究所の幾つかはそんな海洋養殖計画の名残があったりするらしい。

また今度調べに行ったりするらしいけど……今はまだ動きは無い。

 

「へい、焼きそば一つ」

「はいはーい、どうぞ♪」

「あ、ついでにそのおっぱいを」

「その顔面をこんがり焼かれたい?」

「ヒエッ」

 

整備班の一人が焼きそばの匂いにつられてやってきた。

体のあちこちはまだ水浸しでプールから上がってきたばかりなのは見てわかる。

しかし流れるようにさも当然のごとくセクハラをしてこようとしたので……

アッツアツになった鉄ベラをほっぺたに近づける。とっても熱いよ。

 

 

――――――――――――

 

 

「酷いじゃない、私が暑い中アトリエ工事してる間皆して遊んでるなんて」

「嬉々として動いてるから止めるわけにもね~?」

「そんな事言うおっぱいはこのおっぱい~?」

「ひゃぁっ!?ちょっと止めなさいよ!あっあっ……」

 

鉄血の黒衣装から着替えてタンクトップにオーバーオール姿で工事していたドリーマー。

ってこれ私のオーバーオールじゃねーか!いつの間にあさってやがった!!

で、ドリーマーは私とヴィオラは揉むとマジでヤバイって言うのを知ってセクハラはしてこない。

しかし45姉など他の面々には平気な顔してセクハラをかましてくる。

しかもめちゃくちゃエッチぃ手付きでこの慣れてる感がやばい。

 

「デストロイヤーが恋しいわね」

「ひえっ」

 

熱視線がヴィオラを突き刺す。どうやらドリーマーはデストロイヤー愛好家だったらしい。

ただヴィオラはガイアってまた別のモデルのはずなんだけど……それでも良いんだろうか。

鉄血でのデストロイヤーの扱いが色々と不安になるよ。このドリーマーを見てると。

 

「ちなみにデストロイヤーは皆の玩具よ?」

「いい加減におっぱいを揉むのを……やめろっ……!」

「あらあら、まだ感じ足りないのぉ?」

「いひぃっ!?ぉあ…あん…タ……いい加減に……」

「柔らか~い♪性能はポンコツでも玩具としては最高ね」

 

ドリーマーの指使いがヤバイ、見てるだけでゾクゾクしてくる感がある。

ヴィオラは揉まれているおっぱいを見て思わず自分のおっぱいをカバーしてる。

 

「おっと」

「チッ」

 

と、ここで惨状を見ていたんだろうお姉ちゃんが介入してきてフルスイングビンタが空振る。

開放された45姉が安堵の表情でぐったりした所……ドリーマーはニヤニヤと見ていて……

 

「そっちプールよ」

「ぼぼぼぼぼ!?」

 

ばっちゃーんとプールに背面からダイブ。このドリーマー微妙に抜けてるな。

そもそもドリーマー、浮遊できるんだから落ちるようなこと無いんじゃない……?

あーあ、タンクトップなんて軽装だから濡れたら大変なことになるのに。

 

「ドリーマーちゃんの濡れすけが見れるぞ!」

「「「なにっ!?」」」

「ダーリンは私を見てなさい♪」

「もがもが」

 

整備班が揃って反応していた。主任はイサカのおっぱいに埋もれてた。

 

 

――――――――――――

 

 

「酷い目に遭ったわ」

「半分自業自得じゃん」

 

ドリーマーはその後羞恥プレイをされることになった。

場所は倉庫の一角、鉄血の意匠とえらくゴシック調の文様が描かれている扉の前。

ドリーマーの言うアトリエ……つまりは工房が出来上がっていた。

一応名目上は工廠の拡張として申請しているからそれ相応の機材が持ち込まれている。

I.O.P製の物も幾つか存在するがほぼほぼドリーマーがイチから作った物らしい。

 

「さぁここが私、ドリーマーのアトリエよぉ」

 

シックな黒地にシルバーで文様をあしらい紫色で光るセンサー類を備えた機械がズラッと並ぶ。

かなり大掛かりで資材さえあれば鉄血で作っていた物はあらかた作れるのだろう。

 

「試しにちょ~っとイイ物を作ってあげるから指揮官に伝えておいて?」

「はいはい、無駄遣いはしないでね?」

「それは応じれないオーダーね」

 

すごくいい笑顔で中指を立てやがった。コストカットなんてのは論外なんだろうな。

しかしイイ物ってなんだろうか。鉄血の作っていた物ってなると……

向こうで主流の光学兵器だったりするんだろうか?

 

「……おかしいわね、あのAIのデータがない?」

 

背後でドリーマーが何かつぶやいたと思うけど聞き取れなかった。

 

 

「で、ダーリンそう思う?」

「またとんでも兵器作るんじゃねーか?」

「だよねぇ……」

 

ドリーマーの言葉を伝えてみるけどダーリンの反応は正直イマイチ。

鉄血製の人形を保護している時点であんまりイイことではなかったりするんだけど。

というか本部に黙認されているだけで別の基地から殴り込みが発生してもおかしくはないし……

それこそこれを良い事に襲撃してくる連中がいてもおかしくはない。

実際それでユノちゃん刺されてる……らしいし。

 

「ん?何だこの手紙……ほへ?」

「んー?どうしたの、ダーリン」

「結婚式の招待状……だと?」

「え、またぁ?」

 

差出人はD04基地、501部隊……あぁあのヘリを寄越した所?

ま、マタニティだけど行って良いんだろうか……とりあえずダーリンは確定だね。

 

「安定期なんだし無理が無かったら一緒に行くか」

「ん♪」

 

その時の体調次第って感じだけど私も取り敢えずついていくことに。

 

 

 

 

 

「このデータは?」

「さぁ、でもあんまり見向きもされない重要度の低いファイルみたいだけど……」

「あたくしには何も……何かの人形のバックアップみたいですわね」

 

諜報部の人形がI.O.Pのサーバーへと慎重にアクセスしていた所だ。

手始めにとアクセス頻度が低い部分からさらって行った所だ。

ひっそりと人形のAIバックアップデータが通常とは別のストレージに保管されていた。

ファイル名は繝€繝悶Ν繧ッ繝ュ繧ケAI繧ソ繧、繝誘MP40繝舌ャ繧ッ繧「繝��と文字化けしていて読み取れない。

しかしその保存ストレージ名が問題であった。

 

【鉄血工造ダブルスパイAI計画】




また独自解釈ぶちこんでいくぞー

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