元はぐれ・現D08基地のHK417ちゃん   作:ムメイ(旧名:カカオの錬金術師)

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シリアスに書いてるつもりだったけどね…我慢できなかった


Day16 マジキチフロントライン 

――――――――――――D08基地司令室・朝

 

ズラリと勢揃いした総勢9名の人形。

第1部隊の面々と一緒に行動するのは初めてだけど…大丈夫かな?

紹介しよう、第1部隊のイカれたヤツ達

小隊長はFAL、いつもはセンスがどうのとかイジるのに命かけてるヤツだけど…

戦闘準備してから来てる最中薄ら笑いを浮かべてる。

 

マークスマン、WA2000先輩。

お兄ちゃんに良いとこ見せようと意気込んでる。

おちょくると面白いけど戦闘のことに関するとこっちも薄ら笑い。

なんでも撃ち抜かれた鉄屑のことを思い浮かべてるらしい。

FALは爆破した後の鉄屑、どっちも戦闘狂だったか。

 

第1部隊きってのやべーやつ、スペクトラM4

M4って名前が気に入らないけど格好がやばけりゃ性格もやばめ。

平和なこの基地が退屈でしかたない、戦いを求めているとかなんとか…

今もめっちゃくちゃイキイキとしたマジキチスマイル浮かべてる。

早くトリガーを引きたくて仕方ないトリガージャンキー

一人だけ携行してる弾の量がおかしい。

おっぱいに弾倉何個突っ込んでるのよ。針山か?

 

第1部隊最後の一人はステンMk-Ⅱ

戦闘狂ではない、横のスペクトラに対して今にも死にそうな顔。

スペクトラM4のストッパー役なんですって…

FALとWA2000は止めないのって?止めないらしい…

胃薬がポケットから出てる、苦労人だね。

ちなみにやけっぱちになると例に漏れずマジキチ化するらしい。

 

第1部隊がやべーの揃いだった件。

 

情報元はスコーピオン、あまり一緒に行動したくないってぼやいてた。

一番おとなしいのがWA2000だけど獲物を見つけるとウォーモンガー化するんだって。

鉄屑が来ないのを祈るだけだわ…こういう時に限って来るんでしょうけど。

 

殺意高い装備してるお前が言うな?何のことかな?

 

 

 

 

ダミーも引き連れての移動だ、このためにちょっと大型の人員移動用ヘリが来ていた。

ヘリパイロットは顔馴染みだ…何時もより緊張してるのは言うまでもなさそう。

コパイロットは夜担当で眠そう、おら起きろ先ずはテメェからシメるぞ。

大あくびかましたコパイロットに背後から頭ぐりぐりしたら私が怒られた。

お姉ちゃんから無線越しにめっちゃくちゃ怒鳴られた。解せぬ。

 

 

――――――――――――

 

 

どの地域かは知らない、知らされていない。

ヘリコプターの窓から見える景色は段々と荒廃したゴーストタウンと荒野に変わっていく…

これが見たこともなかった最前線…内地でずっと暮らしていては見ることは無かっただろう風景。

毎日鉄屑と戦火を交えている…最前線…こんなにも酷いものか…

学校・教会・マンション…全部焼け落ちて廃墟になっている…

 

そして散見する廃棄された人形…死ぬのが人間から人形に変わっただけだ…

戦争は今も変わらない…本質は何も…変わっていない。

この戦争に終わりはあるのか?終わった後は私達はどうなる?

 

移ろう景色に思うのはそんなつまらない事ばかりだ。

 

見えた、荒野の中に施設がいくつか見えてきた。

見張り台に金網…迎撃用のトーチカ…立派な要塞だ。

これが最前線の基地…今回の私達の出発点であり帰る先。

正面ゲートには資材コンテナを積み込んだトラック…そして数台の装甲車

こんな荒野を走るトラックなんて相手が先に見つけるもの…

これは楽しいパーティーになりそうです。

 

 

――――――――――――

 

 

到着後手筈通りに私達第3部隊は後方の車両に搭乗。

それぞれダミー人形を随伴させてなのでちょっと大掛かり…

ダミー人形にはトラックに隠れてもらって襲撃してくる鉄屑にサプライズを送ってもらおう。

運転はM14、ナビゲーターシートにUzi、砲座兼車長席にはスコーピオン、無線席には私とMk23が座る。

 

第1部隊が乗る車両はトラック前方を走る。

無線席にステンが乗ってるみたいだけど…無線越しに聞こえてくるのは…

 

「良い?鉄血の鉄屑を見つけたら全員でぶっ放すわよ」

「殺す…」

「誘うために1マガ撃ち切るのはどう?」

「良いわね、どうせだから榴弾も派手にぶちかまそうかしら?」

「誘わないで、任務内容覚えてますー?」

「「「敵を殺せ」」」

「ダメだこの小隊…」

 

殺意マシマシなFALとWA2000とスペクトラの会話と早速死にそうなステンの悲痛なぼやき。

ちなみにWA2000が目がいいって事で砲座に座ってるみたいだけど…

見つけたらぶっ放したりしないわよね?最前線の際っきわだけど流石にドンパチしたら鉄屑が群れてくるわよ?

フリとかじゃないわよ?ねぇ、ちょっと?

隣で同じ無線聞いてるMk23も満面の苦笑い…何時もなのね?

 

「ステンが爆弾魔になるのも時間の問題かも…」

「爆弾魔?」

「そ、爆弾魔」

 

ジャケットがやけにもこもこしてるのは手榴弾だったかー!

というか被弾した時どうするつもりなのよそれ!

本体が被弾しなければいい?アホか!くそ…第1部隊はマジキチの巣窟だったのね…

あぁもう無線機から聞こえてくるのがガンホー!ガンホー!に変わってるし…楽しそうね

 

「417さん、変わって?」

「嫌よ」

「じゃあMk23、変わって?」

「無理ねぇ」

 

「ねぇ、私は戦闘が好きなの…殲滅戦が好き♪電撃戦が好き♪打撃戦が好き♪防衛戦が好き♪包囲戦が好き♪突破戦が好き♪退却戦が好き♪掃討戦が好き♪撤退戦が好き♪」

「平原で…街道で塹壕で草原で凍土で砂漠で海上で空中で泥中で湿原でこの地上で行われるありとあらゆる戦闘行動が大好き…って続くんでしょ?まぁ同じ気持ちだけど」

「「「よろしいならば、戦闘だ」」」

「早くボンバーニィしたい…」

 

先頭車両がこんなんで良いのかしら?

ヒラコー顔してない?平気?あ…ステンの無線が途絶えた…いいや、接続先を変更して基地とのやり取りに変えよう…

現在順調に護送中、付近に敵影なし…後で二人でお食事?任務中にふざけるんじゃないわよ。

 

 

――――――――――――

 

 

Mk23が事務的なことしか喋ってない理由が分かった。

この作戦支部はナンパ男しか居ないんだ、無線をつなげているとしきりにナンパしてくる。

すっごくうざったい…任務中ですよ?と言っても聞いちゃいないし…

キザっぽく振る舞ってるのが逆に寒々しいっていうか…

 

「右側に戦火あり、本体ーしじくれー」

「視察できる?」

「おー…ありゃ、装甲型の鉄屑がわんさかだねー」

「狙撃可能距離ね…ナイスよダミー」

 

無線席を離れて上部ハッチを開ける。

Mk23に前方車との無線を任せて…私は狙撃に移る

ダミーにも指示を出し射撃制御していく…M14のダミーも同じく狙撃に移っていく

WA2000も同じく起動した…ってオイオイオイ砲座はやめろ。

 

ダンッ

 

ん…誤差修正、データフィードバック…

想定外の狙撃に装甲型が困惑と言う名のエラーを吐いている。

最前線の人形さん、頑張ってくださいよ?

じゃないと全部私が食っちゃいますから…

 

「417」

「なにM14?」

「ごめん、データが細かすぎ分かんない」

「あー…うん」

 

電脳のランクが違ったんだった、もっと大雑把にしてM14にデータを寄越す。

ダミーも困惑って感じだったし…早くに気づくべきだったわね。

WA2000?高笑いしながらバンバンぶっ放すのはやめて?

一応私達の任務は護送がメインでこういう茶々入れはサブターゲットよ?

聞いちゃいない…しかし装甲型…硬いわね。

関節部分は薄いみたいだけど狙え…無くもないわね。

 

「私を敵に回したのを呪いなさい、鉄屑が」

 

 

――――――――――――

 

 

朝に出発し長く作戦行動して…お昼は過ぎ、

ちょくちょく戦火を見ては茶々入れをするもこちらには接敵なし。

もう少しで無事に最前線の補給所まで物資を運び入れる…といった所だった。

流石に前線に近づいている事もあって捕捉された。

 

「来たわよ!総員戦闘態勢!」

「イエェェェェイ!待ってました、ぶっぱなーす!!」

「逃げる鉄屑は悪い鉄屑、逃げない鉄屑はよく出来た鉄屑ゥ!!」

「HAHAHA」

 

「弾幕を張って近づけさせるなー!そーれ攻撃ィ!!」

「運転席側のカバーよろしくね」

「任せなさいって、丸見えなのよ!」

「後方は私と417にまかせて」

「榴弾の出番ね…」

 

半ば待ち伏せに近い形で鉄血人形がわらわらと出てきた

取り囲む様に展開しているが…見たら撃つ、とにかく撃つみたいな単純なロジックね。

精度が侮れないから厄介だけど…フラッシュバンには引っかかるしスモークグレネードにも困惑してるし。

まるで初心者ね、相手じゃない!

 

先頭を歩いている人形の足を撃ち抜いて転ばせると後続がもつれて転ぶ。

密集するとこうなるって学びなさい、間抜け…授業料はグレネードよ!

 

しかしスペクトラとステンが血走った目で敵に鉛玉とグレネードを投げ込んでいたのは圧巻ね…

ステンのグレネード起爆時間コントロールもさることながら投擲軌道まで完璧でほぼトップダウン…

本当にその最適化で良いの?アンタフロントアタッカーよね?

スペクトラもMGもかくやって弾幕張って制圧してたし…お陰で射撃しやすかったけど…

WA2000もバスバス致命打与えてて鼻高々でしょうね…

不満そうなのはFAL、運転手でドンパチ出来てないもの。

 

そんな訳でFALは周辺警戒、私達で積荷の下ろし作業のお手伝い。

職員は例に漏れずナンパ男だった…ダミーが壁ドンされてた。

横から蹴ったけど別に問題はないでしょ?

職務怠慢はダメなんだから、当然でしょ。

 

 

「コンタクト!そーれそれそれー!」

「スキだらけよ!」

「うつけがぁ!!!」

 

FAL、何だか若本っぽい声出してなーい?

気の所為?気のせいよね、うん…私は聞いてなーい。

 

「ぶるぁぁぁぁぁああ!!」

「死ぬか!消えるか!!土下座してでも生き残るか!!?」

「殺戮のバトルストンプゥ!!」

 

気のせいじゃなかった…もうやだこの戦闘キチ。

 

 

――――――――――――

 

 

「こちら護衛部隊B、417…ターゲットの護送完了です。接敵は1…撃退済みです。

はい、現在積み下ろし完了して帰りの護送に入ります…」

「了解、順調だったね…任務をこなすキミも良い…」

「はぁ…」

「帰ったら」

「任務中ですので、失礼します」

 

ったく、気持ち悪い。アホか。

命の危険に晒される最前線だからって女に飢え過ぎでしょ。

後でFALをけしかけたら良いかしら?

にべもなく蹴られるのがオチかしらね…

 

しかしもう日が落ちている…夜間走り通して…翌朝に到着かしら?

夜間作戦になるから私の装備とMk23の夜目が鍵になるわね。

WA2000も貴重な火力…スペクトラに暗視ゴーグル渡したほうが良かったかしら?

しまったわね…持ってきたら良かった。

ステンは問題なくボンバーするって言ってたけど…

 

スコーピオンも手榴弾が主軸の戦闘になる。

その前に私がグレネードを叩き込んでターゲッティングするけど…

スコーピオンなら爆発の光で分かるでしょ。

 

 

それから帰りの護送だけど、マズい携行食料を食べて交代で見張りをしながら戻っていった。

特に敵影も無く静かな夜の荒野にエンジン音が響くばかり…

上を見上げれば久しく見ることのなかった星空が広がる。

前線も悪くはないかも…携行食料だけは勘弁だけど。




このD08基地の人形は一部戦闘キチです。
FAL嫁の指揮官には悪いね☆


あと戦闘描写は勘弁してクレメンス。

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