元はぐれ・現D08基地のHK417ちゃん   作:ムメイ

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日本人の主食を作るアレがないのはおかしいよね?


Day161 畑があるなら

ダーリンの主食は出来れば白米。これはこの基地の暗黙の了解だったりする。

お義父様がヤーパン人なのでそれに合わせてお義母様も食生活を変えたらしいの。

でもお昼とかは普通にイタリアンを出していてダーリンの舌はヤーパン料理とイタリアンで慣れている。

そんな訳で私が研究して作った肉じゃががクリティカルを叩き出したみたいだ。

昔からダーリンは美味しいミソスープと肉じゃがを作れる恋人が欲しいって思ってたらしい。

で、私が必死こいて覚えていたお料理とかでじわじわ惚れてたみたい。

最近お料理してたら後ろからぎゅーっとされて耳元でね、こう……囁かれて。

料理上手で裁縫もお手の物でおっぱいのでかいとか理想の嫁をもらえて幸せだって……

 

「うへへへ……」

「スオミ、417が変なんですが」

「あぁ、多分私達のダーリンの事を考えているんでしょう」

「ドリーマーやデストロイヤーが執着しているあの人間の事ですか……確かに気にかけてくれてはいますが……」

「人間にとっての人形ってどんな風な存在か考えてください」

「……ただの使い捨ての道具ですね」

「それをダーリンの前で絶対に言わないほうが良いですよ、烈火の如く怒りだしますから」

「なぜ?」

「ダーリンが一番嫌う概念とも言いますか……兎に角ダーリンは私達人形を人間と同じ様に大事に扱ってくれます」

「……なるほど、ですから私の好み等も聞きに来ていたのですね」

 

なんか隣でスオミとスケアクロウが話してる。畑仕事をしながら私はトリップ。

途中から聞き入ってみればあぁ、なんだダーリンの基本思想と私達が惚れ込んでる理由……かな?

私はオンオフきっちり分けてるし基本真面目で仕事熱心。部下思いで……徐々にだけど基地の環境を良くして行ってたし……

私が一番情緒不安定な時はちゃんと見守ってくれてたし吐いた時とか色々ね……

何より戦場以外ではちゃんと私達を守ってくれる頼りになる人なんだもん。

かなりエッチなのが玉に瑕だったけど……惚れ込んじゃったらそんなのねぇ?

むしろいっぱいスキンシップ取れるからダーリンは嬉しい私達も嬉しい。

これこそWin-Winって関係だよね。あーほんと早くエッチしたい……

 

「そういえばスオミはもうダーリンに抱かれたの?」

「ぶふぅっ!?」

「今朝離から出てきてたしそういう事だよね?」

「えぇ、まぁ……そうですけど……」

「ちゃんと避妊はした?」

「……」

「あー……」

 

スオミは視線を逸した。これはちょっとわかんないかなぁ……ダーリンはちゃんとゴムしてるらしいけど。

また赤ちゃんが出来てたら間違いなくカラビーナが怒るなぁ……トカレフはまぁ苦笑いかな?

 

 

――――――――――――

 

 

「主食であるお米を作ってみよう……ですか?」

「ゲーガーとドリーマーが購入するより長い目で見れば自作出来たほうが良いと言うんです」

「お米消費量はけっこうあるからね……確かに出来たら良いのかも」

 

しかしお米の生産には水田っていうまた専用の施設を作らなくちゃいけない。

その水田っていうのも水を大量に使うし何より害虫なども発生しやすい。

普通の畑以上にお世話が大変だったりする。稲にも病気ってのがあるし……

暑すぎても寒すぎてもダメ……水に浸すって関係上あぐちゃんは手が出せない。

ドリーマーが関われば全自動オートメーションの水田ができそうだけど……

 

「少し待ってくださいね……害虫駆除には可愛くて頼りになる物があります」

「可愛くて?」

「……虫を餌にできる動物とか?」

「カルガモを水田に放す対応法だな」

 

農作業部の私とスオミとスケアクロウが顔を合わせて談義してた所だ。

ヤーパン人代表格のヴィオラが顔を出してきた。私達からしたら知らない事も当たり前のように知ってる知識人だったりする。

ドリーマーも流石に前世紀の事は知らないみたいでヴィオラの知識に目を丸くする事もあったり。

そしてそんなヴィオラを尊敬の眼差しで見る同タイプのデストロイヤー二人。

アルケミストはデストロイヤーとほぼ同じ見た目で博識を見せるヴィオラにまだ慣れてないみたいでしょっちゅう目を丸くする。

 

「カルガモなんてまだ生存してるものなのかな……」

「そもそもですが水田を作るスペースをまた確保しなければいけませんよ」

「そこはデストロイヤーとアルケミストに動いてもらいましょう、肉体労働は彼女たちの得意分野です」

「最大効率の面積はゲーガーに計算させれば良いな、水回りのシステムはドリーマーに相談だな」

「現場意見は私とスケアクロウさんの二人で良いですかね?」

「じゃあ私はダーリンに許可取ってくるね」

 

基本的にはドリーマーのアトリエ内に貯蔵されている資材でなんとかするから追加で支払うものはあんまりない。

けれども基地の構造を変えたり新しい施設を作る場合はちゃんとダーリンに届け出をしなくちゃいけない。

まぁこの基地の最高責任者に届け出をせずに改変したら大目玉なんてレベルじゃないもん。

で、一番ダーリンに対しての発言力があるのは……奥さんである私だったりする。

だからなにか頼むにしても私に口添えを頼んでくる人形が居たり……まぁそうじゃなくても大体OK貰えるけどね。

前に断ったのはお楽しみ用の離れをさらに増設するなんていうふざけた要望位だもん。

 

「そもそもお米生産に関してはダーリンも喜びそう」

「ドリーマーも張り切るな」

 

速攻で許可が降りたのでそれぞれ伝達したら即日稼働し始めた。

ドリーマーは色々開発並行してるけど支障は出てないらしい……海水生成装置も開発完了まで秒読みらしい。

岩塩等を利用するのか?と聞けばどうも違うらしい。

 

「イオン分解と再結合をやって科学的に作ってるのよ?」

 

さも当然のようにそんな装置を作ってるあたり鉄血の技術力のやばさが伺える。

まぁナノマシンとかの技術を応用したらそんな世界の操作も出来るんだろうなぁ……

 

 

――――――――――――

 

 

結果的にだけどドリーマーはすっごく張り切って水田の基礎を作り上げた。

基本的な水循環系は畑のものと同じ様に使えるから複製するだけ。

新しく畑の隣に水田専用のスペースを作るためにまた土木作業が入った。

今回は私じゃなくてデストロイヤーが頑張ってくれたし安全確認のためにアルケミストも立ち会った。

で、ゲーガーが測量してから畑と同程度の土地を開墾させて……

掘られた水田予定地にだーちゃん総出+デストロイヤーが頑張ってシステム埋め込んでから……

軽く土をかぶせて水を並々と注ぎ込み水田の形ができあがる。

カルガモはダーリンに良い伝手があるらしく近い内に数羽来るみたい。

基本的な害虫駆除はカルガモに任せて後はちゃんと寝床とかを作ってあげれば良いのかな。

 

「カルガモの生態系について調べておいて頂戴……流石に私は眠いわぁ……」

「夜中まで普通に起きてるのに……どうしたの?」

「夜がむしろ激しすぎるのよ……」

「……程々にね?」

「イ・ヤ・よ」

 

ダーリン本当に大変になってきたなぁ……まぁ私も出産終えて体調整ったら参戦するんだけどね。

搾り尽くされて干からびなければいいけど……ダーリン強く生きてね?

さて、私とスオミとスケアクロウは稲穂の育て方とカルガモについて調べ上げないとね。

あとカルガモの小屋とかも作ってあげないと……やること増えるなぁ。

 

「417大変だ、すぐに主人のところへ向かってくれ」

「ん~?」

「主人が深刻な417不足でダウンした」

「……あーもう、しょうがないなぁ」

 

さぁ私でも出来る軽作業だって腰を上げた所ヴィオラが小走りでやってきた。

ダーリンが拗ねた子供みたいに喚きながら私を求めてるってさ……

お仕事にもならないしさっさと行ってから相手してほしいって要望。

休日ちゃんとダーリンの隣で過ごしてなかったなぁ……と思うと私も凄くダーリンを抱きしめたい気持ちが……

ダーリンのお顔をおっぱいの中に埋めさせたいナデナデしたいキスしたい。

お腹の赤ちゃんに夫婦で話しかけたいいっぱい私の頭も撫でて欲しい。

 

「うへへへへ~♪」

「……417の代わりに私が手伝う、何をするんだ?」

「カルガモの小屋をですね……」

「なるほど、任せろ」

 

 

――――――――――――

 

 

「えへ~♪」

「……はふぅ」

「散々私達のおっぱいを揉んで紛らわせていたのに結局は417ね」

 

司令室に入ると真っ先にダーリンが私に抱きついてきた。

執務室内には最近結婚したばかりの人形がずらーりと並んでいた。

全員それぞれ胸元が皺だらけだから全員揉み倒されてるんだろうなぁ……

数人恍惚の表情でへたりこんでるけど大丈夫だろうか?

まぁ今日はいっちゃアレだけど休日返上してお隣の基地のぶんの仕事をしてたり。

お隣さんも急なおやすみを使ったりするからね。そのバックアップだよ。

 

「使い物にならなくなったダーリンについては放っといて仕事するわよ」

「了解、FALはそのまま代理を頼むわよ」

 

心配していた皆は呆れ半分だったりするけど私のおっぱいの谷間に顔を埋めて安らぐダーリンは可愛い。

ソファーに腰掛けてからぎゅーっとしてるんだけど時々顔を上げてにへぇって笑うの。

 

「おぶっ……!」

「ぅ……」

 

なおまだまだつわりが激しい組は時折エチケット袋に顔を突っ込んでる。

 

「ダーリン、もう少ししたらFAL達もちゃーんとハグしてつわりキツイけど頑張ってるの激励してあげなよ?」

「勿論だよ……もう少しだけ417っぱいを味あわせてくれ……」

「産んだ後はいくらでも気が済むまでさせてあげるから……ね?」

「待ち遠しい……」

 

まだまだおっぱいを好きなだけ揉みしだく事が出来ないダーリンは涙でセーターを濡らしていた。

少しして満足したのか谷間から顔を上げたら私にキスしてくれて……

 

「よし、頑張るか」

「今度は寂しくなる前に言ってよね?ダーリン結構タフだって思ってるから……」

「よし、今夜はお前の寝床に行く」

「離れでの用事を済ませてからね?」

「おう……」

 

ちゃんとダーリンは自分のケツを持ってくれた嫁一同に御礼を言ってからキスして回ってた。

ゲロっちゃったお姉ちゃんとFAL……スプリングフィールドにもちゃんとね。

むしろお掃除する意味合いでべろチューしてたみたいで……暫くその3人が恍惚の表情で置物になっちゃった。

Mk23とかが口を濯ぐように促したけど……

嫁が苦しんでるんだから少しでも分けさせろ、あと嫁が出したものに汚いものなんて無いからってさ。

 

就寝前にめちゃくちゃべろチューされて悶々とさせられた。ダーリンのバカ……




エッチよりも情熱的なキスの方が気分が乗るらしいっす。




「……この写真の子……何処かで見た覚えがあるわねぇ」
「どうしたのドリーマー?」
「あらデストロイヤー……いやねぇ、人間なのに見覚えがある子が居て」
「ちょっとおっぱい掴まないでよ!」
「……思い出したわぁ、あの計画の一端ねぇ」
「んぁっどりぃ……まぁ……!」
「後でデータに纏めておこうかしら」
「ぐすっ……しきかぁん……ゔぃおらままぁ……」
「ハイクを詠め、ドリーマー」
「アイエェェッ!?ヴィオラ!?(ゴンッ)ですとろっぱいさいこぉ……♪(ガクッ」



「アーキテクトのヤツ、あんな顔も出来たのねぇ……じゃ、ちょっと洗いざらい書いてあげようじゃない……オトモダチの為にねぇ」

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