「んぁー……」
「んん……おっぱい……」
久しぶりにこの離れで目が覚めた気がする。隣には素っ裸のダーリンだ。
それに対して私は一応ベビードールを着ていたりする。
勿論の事だけどお楽しみ用のかなり際どいヤツで大凡普通に着れないヤツ。
んー……良い夫婦仲を保つのに一緒に寝る事がどうとか聞いたことあるけど……
「んえぇへへへへ~♪」
まだ微睡みの中に居るダーリンの胸板に顔を寄せて抱きつき頬ずり……
朝の早い時間に起き出しちゃう私だからできる特権的行為……思わず顔がにやけちゃう。
ほーらお腹の赤ちゃんも感じてみなさーい?パパの結構たくましい身体だぞー?
ダーリンの身体は普通に鍛えられていると言っても良い。だらしなくはない。
割れるほどじゃないけどちゃんと胸筋とか腹筋とかの硬さはすぐに分かる。
「ん……」
「あ、おはよ!ダーリン♪」
「おはよう……ミルク……」
「寝ぼけてるねー?」
ダーリンは寝起きは兎に角甘えてくる。夜はけっこうガッツガツ来るんだけどね。
んで、甘えん坊モードなダーリンは私のおっぱいが兎に角大好物。
いや、いつも私のおっぱいでご飯3杯行けるって豪語してるけどね。
いつにも増してダーリンはおっぱいを揉みたがるしちゅっちゅしたがる。
それが私の知ってる寝起きのダーリンの姿だ。とっても可愛いから大好き。
「昨日の夜いっぱい飲んだからお腹たぽたぽになっちゃうよ?」
「……んー」
「もぉー、ちょっとだけだからね?」
まぁそんなダーリンに対して私が強く出れるわけもなく……求められると断れないの。
それは私以外のお嫁さん連中全員に言えることなんだけどね。
今の私達ダーリンにデレッデレの甘々だもん、求められたらなーんでもしちゃう。
ダーリンの喜ぶことは何でもしてあげたい、それが私達全員の胸の中にある望み。
本当はここはお顔を洗ってしゃっきり目を醒ましてって言うべき所だろうけど。
まだまだ時間的には余裕があるし……ちょっとくらい微睡みの中で遊んでもいいよね。
「はーい、ダーリン、あーんして♪」
「あー……」
今日はダーリンの初おっぱいは私がいただいた、うぇへへへ~♪
――――――――――――
「で、申し開きは?」
「朝からしゅきしゅき出来て満足」
「417っぱい最高でした」
「SPAS!」
「はいはい、じゃあ指揮官さんにはちょっと痛い目にあって貰います」
朝から大遅刻してFALに怒られた。私もダーリンも朝から乳繰り合って満足。
ただし他の面々はそうじゃないから……代表してSPASがちょっと怖い笑顔で出てきた。
手に担いでいるのは愛銃のSPAS12、これ見よがしにがちゃんことポンピング。
これにはダーリンも顔を真っ青にするし私も血相変えちゃう。
「待ってFALダーリンを撃ち殺す気!?」
「大丈夫よ」
「これ、強化ゴム弾ですから!」
「それめちゃくちゃ痛いやつぅ!!」
「ダーリンの復帰力ならものの数秒でピンピンしてるでしょ?」
「いやまぁその通りなんだがぶほぉぉぇぇあああああ!!!?」
「ダーリィン!?」
腹部に思いっきりいったいボディーブローを食らったも同然のダーリン。
身構えていてちゃんと腹筋に力を入れててもプロボクサーのストレートを食らったも同然なんだよね。
強化ゴムだから腹部程度だったら死にはしないだろうけど……流石に受け止めきれない衝撃でふっとばされてる。
慌てて駆け寄って抱き上げると……ダーリンかなりピクピク痙攣してる……
ん、でも……これは伸びてるだけだね。良かった……と、あれ?この手は?
「んにゃぁっ」
ぐわしとおっぱいに手が行ったもんだ、これは普通にすぐに復活するね。
ダーリンのお腹のアザがすごく痛そうだけど気絶はしてないし……
私のおっぱいを揉みに来るだけの元気があるから……これはっと……
「はい、ダーリン♪」
「ん?おぶぶぶ……」
「ほーらおっぱい窒息刑だよ~」
まぁ所謂幸せ固めに近い私がダーリン特攻で考えた刑罰だったりする。
良い刑罰とは言えないけど結構効果的だったりする。ダーリンの鬼耐久を無視できる。
これで気絶させたら暫くは起き上がってこないんだなぁ。まぁこれ思いついた経緯も事故だったりするけど。
あ、反応が消えたからこれは気絶したね……っと、うん幸せそうな顔で気絶してる。
――――――――――――
「また前線でトラップに引っかかってるのが居るの?」
「そうね、反応は4」
「ドリーマーの自爆停止プロトコルは?」
「作動確認済み、いつでも回収に向かわせていいわ」
「ありがとう、マカロフ」
諜報部からの情報が入ってきて前線でまたトラップが作動したらしい。
反応数は4、もう大量というかなんというか……抵抗にあったらしく触手くんが何本か切られたらしい。
再生はすぐに始まるけどかなり怖かったらしくお世話係の甘やかしを要求してる。
まぁそれは良いんだ。ただその人形が何かにもよるんだよねぇ……
これで向こうでまた生産されてたりするアーキテクトとかだったらなぁ……
「とりあえずダーリンが今伸びてるから私が代わりに指揮するから警備部隊と飼育員を派遣しよっか」
指揮用のタブレットを小馴れた感じで取り出してからポチポチと動かす。
見慣れたD地区の全体マップから表示されて基地から前線までが映し出される。
途中点在するランディングゾーンと夜露を凌ぐくらいは出来る宿舎などが表示されている。
私が目覚めた倉庫とかもね……改めて見るとかなり前線に近いなぁ。
ランディングゾーンからかなり離れてるしもしかしたら最前線での警備を試みた後とかだったり?
でも私が置かれてたんだしなぁ……最前線用の補給用品とかなのかなぁ。
何度か前線が前後してるみたいだからその名残だったりして。
「PeaceMaker隊Five-seveN以下出撃準備整ったわ」
「ん、あー今日はダーリンはちょっと伸びてるから私が代理で指揮するからよろしくね」
「……大丈夫なの?ダーリンは……あぁ、おっぱい固めしたのね」
「そそ、じゃあC96以下のブリーダーを連れて行って」
「了解」
さてと、警備ルートの設定と敵襲撃予測……あとはドローンの展開とかをさせないとね。
敵を発見したら即座に警備部隊に伝達してから向かわせてってしないと。
呑気に幸せそうな顔で気絶してるダーリンに皆キスしてから出ていった。
愛されてるね、ダーリン……ふふ、奥さんとしては鼻高々ですよ♪
「培養の実験の被検体が出来たって本当?」
「あぁドリーマー……マジマジ、前線の触手が叩き切られたみたいで」
「切られた……ふぅん、じゃああのイノシシ娘ねぇ」
「心当たりあるの?」
「有るわ有るわ大アリねぇ、まぁちょうどいいスキンシップになるかしらぁ……クヒッ」
あーあドリーマーがこれはまたいい笑顔をしてらっしゃる。
何だかんだ触手くん達気に入ってたもんね。叩き切られてたらちょっと怒るかなぁ?
――――――――――――
「で、捕まえてきたのがこの面々と……」
ダーリンに付き添ってから尋問室に行くとソファーに座らせられてる人形が4体。
全員ドリーマー特製の拘束具で縛り上げてるからコレが解けないみたいだ。
ドリーマーの時みたいに亀甲縛りにしてあげてもいいけどね。
「ハイエンドモデルの失踪が多発する地域と思っていましたが……まさか裏切りをしているとは」
「あぁ~らやぁね、そもそも人類を抹殺して何になるのぉ?」
「それがご主人様のご用命ですから、そこに意味は」
「じゃあ~人類滅亡させた後……どうするつもりだったの?」
「……」
「こういうの、ぜぇぇぇぇったいに食べれない事になってたわよぉ?」
「それは?」
「そこの417お手製のシュークリーム……カスタードクリームとホイップクリームの二段重ねで美味よ?んーうまー♪」
「……餌付けされてしまって、それでも貴女は」
「まぁまぁ食べてみてから言いなさい♪」
「んむぐふ」
ドリーマーが一口かじったシュークリームをエージェントの口に突っ込んでいった。
他の面々、エクセキューショナー、ハンター、イントゥルーダーも次々に突っ込まれていく。
どうやらエージェントが万全を期して連れてきたらしいけどモノの見事に捕まったと。
「まぁここで逃げるのも良いが俺らと一緒に住んでみないか?」
「衣食住完備で毎日望んだお菓子がもらえて望むこともこの……ダーリンが叶えてくれるのよぉ?」
「まぁどう取ってもらっても構わん、反抗するならまたとっ捕まってもらうだけだが……出来りゃ争いたくはねぇんだ」
「良いわよぉ、ここの生活……」
「ここに住んでもらって俺たちだけでも共存を認めてくれるってんなら……俺が生きてる限り大事に守ってやる」
「まぁ物は試しで武装没収してから住んでもらうわよぉ♪」
エクセキューショナーはもう何だろうすごいキラッキラした目で咀嚼してる。
ハンターはそれ見て気概を削がれたか甘味を堪能してるし……
イントゥルーダーは完全にドリーマーをがん睨みしてるけど……ほっぺたにクリームべったべた。
「所でエージェント……テメェのメシマズはどうしたんだよ、えぇ?」
「それは今関係」
「ここに私が作った手料理があるわぁ……鉄血のクソみてぇな配給と同じ環境で作ったのがなぁ!」
「……」
「食えよ」
「………バカな……!?」
「メイドとしても私に負けてんなぁ……ギャハハハハハ!!」
おーおードリーマーのやつ煽りよるよ。散々メシマズと罵ってたからなぁ。
「良いでしょう、このまま裏切り者相手に負け下がるのは性に合いません」
「勝てるかしらぁ?このドリーマーに」
「勝ってみせましょう」
鉄血ハイエンドが見事にこの基地に大集合してるよ……
「まぁ変なことしないように私が監修するからね?」
というわけで大集合。
きっと今頃鉄血本部でエージェントがぶっ倒れてるなHAHAHAHA