今日は結構暇みたいでダーリンが端末片手に食堂でのんびりしていた。
さらにテーブルの上には社内報とコーヒー、完全にリラックスムードだ。
そしてそんなダーリンには誰も近づいてはない。ダーリンがこうしてリラックスしてる時は自然体で居てほしいからね。
下手に誰かが近くにいると気遣いをさせちゃうもんね。まっさきに膝を狙うだろうSOPは?
あぁRoがちゃんとホールドして撫で付けてるから大丈夫そうだね。
「……にしても社長すげー筋肉だな」
ダーリンも鍛えている方だけどあんまり目立たない筋肉の付き方をしている。
クルーガー社長の筋肉はもうアレだよ、筋肉もりもりマッチョマンって感じ。
そのままお前ボディービルダーとして食っていけるよ?ってレベル。
あれにぶん殴られたら流石の人形もノックアウトしそうって思う。
っていうか社長のグラビアみたいなのもあったんだ……何やってるんだよG&K
私達のグラビア写真とかも撮ってたけどさぁイヤほんと何やってんの?
「憧れもあるけどこの胸筋とか触ってみてぇな……」
ガタタタッと色んな所から椅子を蹴っ飛ばしたり崩れ落ちたりって……
まぁ私も思わず手に持ってた家計簿を落っことした位にはショックを受けてる。
なおダーリンはヘッドホンで端末に入れ込んでるミュージックがん流ししてるから周りの様子に気づいてない。
ガチムチなクルーガー社長の胸筋に興味を示した?あの、おっぱい星人のダーリンが……?
これはかなりの異常事態とも言えることだ。ここに居ない面々にも共有しなくちゃ……
速報、悲報:ダーリンに男色の気が出てしまった模様、至急対策すべし。
端末からこの基地内でダーリン好きな人形で作り上げているグループチャットに投げ込む。
食堂で作業していた全員はすぐに反応したし既読がつく。
しかしながら他で作業してたりする人形はこれが中々つかないが……
あ、全員待機画面の見出しで食いついたな?一気に既読が……
「うぉっ」
すごい勢いでレスポンスがすっ飛んでくる。これはこれは……
男色の気っていう文字で皆危機感を持ったみたいだ。
思い思いのチャットを繰り出してるが……おい?SPASてめぇさては……
色々と関係を持ってると思われてた消極的結婚勢がここにきてボロを出してやがる。
それぞれ要約したら……え、あのエッチは何だったの?私をあんなに褒めて抱いてくれたのに?
みたいな事をそれぞれチャットで暴露してるもんだからみんな食いついてる。
「まぁこりゃ全員集合してから作戦会議だなぁ……」
取り敢えず全員に通達、第1宿舎女子寮の共有スペースで作戦会議だ。
――――――――――――
さて、私が共有スペースに戻った頃にはダーリンLove勢が勢揃いしていた。
しかしスゴイ人数が勢揃いしてますこと……というかアレだけダーリンに説教してた医療班もずっぷずっぷやってんの?
チャットで見た感じお前らもゴムなしでやってるんじゃないの?
「さて、皆集まったのはわかってるね?」
「ダー……指揮官さんにホモの疑惑が浮上したわけですわね?」
「もうダーリンって言っちまえよカラビーナ、生出しセックスは楽しかった?」
「うぐっ」
「まぁ取り敢えず皆何だかんだでダーリンとよろしくやってるのは分かったからもう隠れずやれや」
取り敢えず全員に牽制込での視線を投げつけてから続けていく。
誰かしらがやってるのは分かってたけど全員とは恐れ入ったよ。
「さて、私は直接聞いていたんだけど他に聞いてたのはだーれ?」
上がってくる掌は6……G36C、Mk23、G36、M1ガーランド、マカロフ、トカレフ。
まぁこれで裏は取れるけど……ではダーリンホモ疑惑はどうするものかな。
全員かなりざわざわしてる。私の言葉が狂言ではないのがわかったからだ。
「さて、皆の対策を聞こうじゃない」
「ここはもう全員で女体の良さを教え込むしか……」
「クルーガー社長の胸筋に勝るなにかを……」
「私達の腹筋!」
「なるほど、女体の筋肉で中和するということ?」
ふむ、私達の筋肉を魅せつけてからダーリンのホモの気を取り払うということか。
でも私とヴィオラはお腹は……ダーリンの赤ちゃんが居るしなぁ。
「そもそもだが本当にホモなのか?」
「……まさかだけど私と同じでバイ?」
「え、まさか……」
もやんもやん……と浮かんでくるのは私やお姉ちゃん、FALを囲いながらも……
メンテナンス班を……うげぇ、ちょっとそれは私の頭じゃ無理。腐ってる。
まぁドリーマーはデストロイヤー好きだしその上ダーリンも好きみたいだからなぁ。
あ、でも私達を抱いてるし告白もしてくれたんだから女の子はちゃんと……
うーん、ではあったとしてもバイ疑惑?バ、バイだったとしても私はダーリンの事は好きだよ?
でも……うーん……私達と他の職員とかを同じ様な目で見られてたらなぁ……
「まぁ取り敢えずだけどダーリンの私室を漁るわ、誰かダーリンの足止めを」
カルカノ姉妹がサンドイッチすることで決定した。
選定方法?んなのじゃんけんに決まってるじゃん。
――――――――――――
「お姉ちゃんはタンス下を漁ってみて、私は定番ポジを漁ってみる」
「了解よ」
「私はこっちを漁るか……デストロイヤーとガイアはそっちを」
「はーい」
さて、ここで二度目となるダーリンの薄い本漁りです。
今ダーリンは食堂でカルカノ姉妹がおっぱいサンドしてがっちりホールドしてる。
因みに反応的には普通に嬉しがって鼻の下を伸ばしていたからなぁ……
やっぱりあったとしてもバイ疑惑になるか?
「うーん……うわ、まって業が深いものが……」
「……そういう?」
ダーリンの保有している薄い本は色々あったけれども新しく積まれていると思われる物が……
まさかの妊婦とのおせっせ物!見た感じI.O.Pの人形がモデルっぽいけど……
これまんまお姉ちゃんにそっくりだよね!つまりそういう事!?
お姉ちゃんは黙ってるけどお腹を擦って満更でもない顔してるし……
うっわ待って!?私っぽいのも出てきてるんだけど!?どういう事!?
私のデータって他にも流れてたりするの!?いやぁ、私こんな触手にずっぽずっぽ……
されてるわ……夜のダーリンの興奮を煽るためにってやったことあるぅ……
「ぶっほっ!?」
「どうしたのヴィオラ」
「……これを」
デストロイヤー組もどこからかデータが抜かれてるのか……そう、姉妹百合本だ。
超絶でっぱいなヴィオラらしきのとガイアとデストロイヤーがくんずほぐれつ……
おまけに言えばヴィオラ総受けであるよ、揉みしだかれててあられもない言葉を……
うわ、さらに玩具で前後……うわぁぉ、これはすごい……
あ、でもこれはダーリンもやったことだよねー……うんうん、すごい乱れ様だったのを覚えてる。
「見事に私達の薄い本ばっかりだね……」
「それも一度やったようなこと……」
「あとは出来そうにないアンリアルな事とか……これとか」
「コレって言って私の妊娠本を出さないで」
あれこれ漁ってみたけど主に私やお姉ちゃん、FALとか最初期に結婚してた組の薄い本が……
それも私の触手陵辱本が多くてからちょっと引いてる……そんなに私と触手の絡みが良いの?
「まぁ……バイ疑惑はこれで無いかな?」
――――――――――――
「え、俺そんな疑惑持たれてたの?」
「だって社長の胸筋!」
「あぁ、あれな……いや普通にゴンゴンノックしてみて硬さにおぉ~ってなりたい程度だぜ?」
「なんだぁ……良かった」
「あったりまえじゃんよ、俺の好物なんて言ったら……なぁ?」
そう言って私のおっぱいをガン見してるダーリン……うん、おっぱい星人だね。
ホッとする反面やっぱりダーリンはダーリンだなぁ……と……しかしあの薄い本はなんだ?
私達にいやらしい欲望を抱くのは良いけどあんな形で保持されてるのは結構複雑なんだぞぅ。
「あのさ……ダーリン?」
「ん?」
「あのー……薄い本だけど……」
「…………ふぁ?」
あ、冷や汗流してる、流石に嫁にぶつけていい欲望じゃなかったのは理解してるっぽい?
でも抑えきれずにぶつけてるよね!?主に私には何度かぶつけてるよね!?
いやぁ嬉しかったけど!ダーリンの偽らざる素顔と欲望を見れたから!
「ま、まぁ……俺はあんなので抜く位にはノーマルだから?」
「……う、うん……だよね……安心した」
「引いた?」
「いいや、全然……私はダーリンの好みってのがよーく分かったし……」
「出産後は私もまた主人の好みのプレイをするぞ?」
「そうねぇ、私にもしてくれなくちゃ」
にへぇ~っと笑ってから私はダーリンの肩に頭を預けて……ヴィオラが頭を抱えて。
ドリーマーがテーブルの下からぬっと股ぐら付近に顔を覗かせる。
まぁすったもんだの大騒動になったけど取り敢えずは良かった……
「あら?あー……」
「さっきから端末が鳴ってるね、ドリーマー」
「アーキテクトね……あのコードをしっかり解析したわね?」
「……あぁ、あれね……私やヴィオラのおっぱいのデータを入れたんだっけ?」
「バカよねぇ、私が善意100%で動いても何も仕込まないなんて思わないでしょうに」
「捻くれてんなぁ……」
「それが私、ドリーマーよ」
「で、出ないの?」
「出るわけないじゃな~い★」
ピッと着信拒否をしてから口笛吹いてアトリエの方へと呑気に歩いていった。
「アーキテクト……?あの裏切り者の名前がなぜココで?」
「エージェント、それはもう私達が言えたことか?」
「わたくしにはもうここに住み着いた時点で裏切りも良いところですが」
「それより早くメシにしようぜ、ハンターもぼやぼやしてるとお前の分食っちまうぞ!」
「待て!ハンター!!」
おぉ、ブルンバスト……ハンターとエクセキューショナーの追いかけっ子が始まってるけど……
ダーリン含めて全員が見るよね。
エージェントとイントゥルーダーもこれには肩を竦めて呆れ顔だよ。
という訳でバイ騒動でドッタンバッタンです。
エージェント「はい、D08基地……アーキテクト?なぜ貴女が通信に?答え……切れましたか……なにもすぐに切らなくとも良いじゃないですか……」
子犬1「わふ!」
子犬2「へっへっ……わん!」
エージェント「貴方達は本当に癒やしです……はぅぅ……」
守護妖精「\やべぇ、尊い/」