元はぐれ・現D08基地のHK417ちゃん   作:ムメイ

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この基地で何かと騒ぎを起こしてくれるコメディリリーフの彼らにも春をね?


Day167 どんなヤツにも惚れる人は居る

今日の朝ごはんはなーににしようかなー……私だけで何人分も作る必要がなくなったのはでっかいなぁ。

いやぁお嫁がいーっぱいになったからそれぞれ自分は自分で作るってスタンスになったもん。

おかげで早朝私が作る必要性があるのは私自身の為の朝ごはんと……あとはダーリンの為の一品。

お嫁協定でそれぞれダーリンに向けてお料理をってなったんだけど……全員がメインを張ったらとてもじゃないけどダーリンの腹が死ぬ。

私達妊婦と同じ位にお腹がぽっこりしちゃってせっかくのスリム系なダーリンがぽっちゃりになっちゃう。

それはそれで愛らしいと思うけど健康的ではなくなっちゃうしエッチの時に潰されかねない。

まぁそんな訳で皆作るのは本当に一口サイズの一品物、それぞれかぶってもOKだけど……

第一に考えるのはダーリンの事!これが鉄則でございます。

 

「おはよー……」

「おはよ、兄さん……SAAに笑われる頭してるね」

「うるせ……」

「顔洗ってテーブルついてて、あとついでにダーリンの分のミルクを置いててくれると助かるなー」

「へいへい……」

 

隣の男子寮から兄さんが寝癖ボサボサ爆発頭をわっさわっさ揺らしながら入ってきた。

最近のSAAはこれを見て笑いながら梳かしてみるのが楽しみと言ってる。

兄さんも頭がボンバーしてるのは自覚あるみたいだけど直すのが面倒らしい。

あんまり目がしゃっきり覚めてない感じだからとっとと顔を洗ってこいとフライ返しでシッシッとする。

フライ返し持ってるし今日の朝ごはんは厚焼き玉子にしよっかな?

ミルクをちょっと混ぜてから焼くと風味が柔らかくなって美味しいんだ。

まぁ休みの日の朝ごはんのメニューだし軽いので固めていきましょ。

後はそうだねぇ……いいスタートを切るためにマカロニサラダとかかな?

玉ねぎとかをマゼマゼしてしゃきしゃき食感を楽しもうかな……

 

「おはよーございまーす!」

「ん、あぁおはようSAA」

「……あれー?」

「どうしたの?」

「おにーさんの気配がしたんですけどー?」

「お顔洗いに行ってるから洗面所行ってみ?」

「おー、なるほど!じゃあ行ってみます!」

 

オフスタイルのUSA!って書かれたTシャツを着たSAAが出てきた。

私の顔を見てパチパチと不思議そうにしてから周りを見渡したと思ったら兄さん探してたり。

かなり懐いてるなぁと思うけど気配で飛び起きてくるとか犬かなにかかな?

投げ渡すためのコーラはっと……うんうん、結構な本数まだまだ冷えてるね。

しかしアニメの時間でもないのに起きてくるようになったかぁ……

 

「ふふ、お義姉さん……なんて呼ばれるのも近いかもね……」

「お姉ちゃん、ミルクー……」

「はいはい……ん?」

「いただきまーす♪」

「ぎゃあっ!?G28ィ!?あ、あにゃぁぁぁあああああああ!!!!???」

 

 

――――――――――――

 

 

「いやぁ……今日も朝から豪華だな……」

「皆から愛されてるね、ダーリン?」

「ははは……」

 

あの後いろんな人形が起きてきてから眠そうな顔をこすりながらとか……

イキイキとお料理したりとワイワイギャーギャーと宿舎のキッチンは大盛況。

皆思い思いの一品を作っては自分の朝ごはんと別に……ダーリン用の大皿に盛り付けて……

今ダーリンの眼の前にあるように……ご飯、汁物と付け合せって形なんだけど……

 

「朝から盛れるようなメニューもあるね」

「……あのさぁ」

 

割とメニューを見ているとニラの卵とじとかあったりして精がつくものがちらほら。

それも朝からメニューに並んでるってことはそういう事だよね。

皆ダーリンの虜かぁ……うん、まぁしてもらえたら凄く嬉しいし病みつきになるのは分かるよ?

 

「今度全員で」

「止めて、俺がそれは間違いなく死ぬ」

「冗談だよ……って何をそうぞうしたのかなぁ~?」

「……いや、その」

「ダーリンのエッチ~♪」

「お前も大概だと思うんだけど?」

「いーもん、私ダーリンに対してはかなりどエッチでドスケベでいいもーん」

「あっそうですか……」

 

照れたのかそれとも恥ずかしいのか……私にエッチな思いがあるのか……

私から視線を外してからそっぽ向くダーリンに対してから左腕に抱きつくの。

むにゅっと私のおっぱいの谷間に腕を抱き込んで頬ずり頬ずり♪

 

「ぶち犯すぞ?」

「やーん♪」

 

でもダーリン基本的に強引に私としようとはしないよね。

いつだって私からどことなく求めてる時だったりするし……お外でもねぇ?

私が明確にイヤって反応したらすぐに止めてくれるからね。

 

「417」

「なー……むぐっ!」

「……へんっ、あんまからかうとマジで食うからな」

 

ダーリンの方から口移しでピンポイントで狙ったように私が作ってた卵焼きをねじ込まれた。

それもダーリンの唾液って私にとってはおクスリクラスのやばいのをたーっぷり塗りたくった……

ちょっとお部屋にこもらないとまずいかも……

 

 

――――――――――――

 

 

「……」

「何が始まるんです?」

「あーうん……」

「見てみるとわかるかなぁ」

「百聞は一見にしかず……だ」

 

朝のいちゃつきタイムは私から始まって色んな娘が代わる代わるダーリンの隣に座っては……

色んなあの手この手でダーリンを誘惑するんだけど皆キスだったりちょっとしたナデェ……でね?

こう、皆……自分の中のアレな感情を煽られてクッション抱えたり自室に籠もったり……

私は普通に急いでごちそうさま!って言った後必死に煩悩と戦いながら洗い物してた。

で、今はって言うとS09P基地から届いた例のデータがドリーマーによって持ち込まれたの。

鉄血組を全員集めてる辺りドリーマーは狙ってると思うなぁ……

因みにエージェントはアーキテクトの事はなにかのタイミングで知ったみたいだ。

この基地で闊歩しているだーちゃんはほぼ全員アーキテクトの制作物って言うと驚いてたのかも。

メディアプレイヤーがデータを読み込み映像が出力される……

ドリーマーはすっと立ち上がって……食後のコーヒーを楽しんでるダーリンに見えるようにキャピッとしたポーズをとって……

 

「3!2!1!どっかーん★」

 

どっかーんでこれ見よがしにでっぱいを激しくたっぷんたっぷん揺らすんだ。

ダーリンこれにはコーヒーすすりながらドリーマーにサムズアップ。

このいきなりのノリに困惑するエージェント、イントゥルーダー、ハンター、エクセキューショナー

全員ドリーマーがぶっ壊れたのかと思っているかもしれないけど……

その後の映像データの方をみて更に全員の顔が固まる。

 

「「「アーキテクト……?」」」

「きぐるみ……!」

 

おいエージェント、きぐるみにメチャクチャ反応してるのやめーや。

膝の上でゴロゴロして遊んで遊んでしてるおゆうぎしますちゃんを豊満おっぱいに抱き込むのやめてあげて?

 

「ふふん、やっぱりコード解析にはそれなりに苦労したみたいね……」

「おいドリーマー……それは」

「今度あっちの基地にお邪魔して直接またアクティブにしても良いわねぇ……」

「やめろ、ついでに向こうの私は一体なんの格好をしている!」

 

ビデオの冒頭でユノちゃんが言い放った胸がキツイ発言にダーリンが思案顔。

 

「ユノちゃんの成長期かぁ……遅くね?」

 

まぁ普通に考えたらユノちゃんの成長ってもう終わってると思うけどね。

出生が出生だからなのかもしれない。

ん?お外がなんだか騒がしいな……第二宿舎の方からかな?

 

 

――――――――――――

 

 

「さっきからアンタはお……オ……」

「良いからオナニーだ!!」

「黙りなさい!!ブタ箱に入れるわよ!!」

 

SuperShortyがメンテナンス班の……えっと名前はタケル・ブローニングくん。

ブローニングってイチにもサンにもオナニーってちょっと頭のイってるコイツの相手をしていた。

多分彼女とか女体に飢えて第二宿舎の方に行ったんだろうね。

第一宿舎に集まってるのはみーんなダーリン大好き勢だもん。

 

「グェ」

「フン……」

 

小柄ながらちょっと不釣り合いなくらいにおっぱいが実ってたりする。

手錠を持っててそれでブローニングの腕を拘束して転がしてたりする。

その上に小ぶりなお尻を乗っけて顔を睨みつけてる。

 

「どうしたの?」

「あ、417……コイツがね」

「出会いと新しいオナニーとおっぱいに惹かれて!」

「だまりなさいって言ってるの!!」

「グェッ」

「あーうん……いつもの事だよね」

 

せっかくのオフの日だけどSuperShortyの寝覚めは最悪なんだろうなぁ。

さっきからちょっとぼさっとしてる髪を隠しもせず寝巻きっぽい上下スウェット姿。

いつもの婦警さんチックな姿じゃないんだ。

 

「通報を受けて容疑者を引き取りにきましたー!」

「身柄をー……ってブローニングさんじゃないっすか……」

「おぉガンツくん!君もロリ巨乳でオナ」

「SAAの前でそれを口にするな」

「グエェッ!!」

 

何やってんだか……保安官つながりって事でSAAに通報したんだろうね。

連行するのに協力を仰いだんだろうけど……まぁ兄さんもくっついてきた。

そしてオナニーなんて言うセリフを言う前に兄さん渾身のストンプ。

SAAこれにはちょっと引き気味で止めてあげようよ……って服の袖クイクイ引っ張ってる。

 

「と、兎に角営倉にぶち込んでから私が不本意だけどお説教するから」

「うす、じゃあちゃっちゃか運びましょうか」

「おにーさん屈んで!届かないよー!」

「あー悪い悪い、おんぶな?」

 

なお、SuperShortyはその後一日つきっきりで営倉でお世話してたらしい。

 

「め、目を離すと何処で何をするかわかったものじゃないから!他意は無いです!!」

 

……にしても首筋のキスマークと営倉から聞こえてたあのやり取りはなんだったんだろうねー?




という訳でウィルバー兄さんにはSAAを。
メンテナンスボーイBことブローニングくんにはSuperShortyをね。
他のメンテボーイにもちゃっかり出来てたり。
そっちは追々出していきますネ

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