離れからぞろぞろと出てくるのは左薬指にリングをはめ込んだ人形たち。
うん、まぁ多分だけど意味深な夜戦でへっとへとになってるんだろうなぁ……
ダーリンはまぁすごい干からびる寸前なんだろうなぁ……いつもいつもお疲れ様。
そう言えば今日は父の日だっけか……まだまだお父さんにはなってないけど……
数ヶ月後にはパパだからちょっとパパって呼んであげようかな。
「あれ、お仕事用の端末に着信?」
おっぱいの谷間に突っ込んでる端末がぶるぶる震えて着信を知らせてきた。
何だろう?と思って取り出して見ると……I.O.Pからのメッセージだ。
中身は……あぁダーリン宛ての奴だな。私にも転送される仕様にしたからなぁ。
私が一番何だかんだ副官とかしてるしね。代わり番とかもすることあるし。
ではその中身は何かと言うと……あーうん、ダーリンに確認を求めるモノだけど……
そのメッセージの内容がなんと言うか……あーまた来るの?って感じの内容でね?
「追加で人形を送りつけます……かぁ」
内容までは私の端末の権限では見れないなぁ。ダーリンに後で確認してもらうしか無い。
まぁどうせD仕様になってておっぱいおっぱいでミルクも搾れたりするんでしょ?
私そういうの詳しいんだ、知ってるよ。どうせI.O.Pの変態共がそういう風にしてるんだ。
ダーリンは多分まだ起きてこないしなぁ、内容はともかくとして私が受理処理だけしておこう。
まったくもー休みの日になんで送ってくるのかなぁ……受理処理とか面倒なんだよね。
そもそもだけど追加発注かけたばっかじゃん……昨日は基地が休みだからね。
受け取り出来なかったけど……流石に優先出荷ではなかったしね。
即日納品は出来なかったからねー……一〇〇式とかって子結構気になってたりするんだよね。
ヤーパンの人形だから和食の味見とかさせて見てもらおうかなって……
味覚とかはそれぞれ合わせてるらしいからね。私は味覚センサーとかハイスペックモデルだから高精度だし……
元の感性が生きてたからそう変化ないんだけどね。
お姉ちゃんの味覚とかの嗜好は似てたりする。こゆーい味付けとかが結構好き。
あとポテト料理とか良いよね。私とかかなりポテトサラダはとっても好き♪
まっしゅまっしゅしてる時とかハミングしてからねノリノリでやってるんだよ。
「あ、今日の朝ごはんはポテトサラダにしーようかな♪」
るんたったるんたった♪とハミングしながらちょっと司令室までスキップスキップ。
ダーリン用の端末にアクセスしてから……っと……まぁ受理しますよーってお返事だけだけどね。
一々受理報告しないといけないのが面倒くさいこと。
「さてと……さっさと行きますか」
――――――――――――
「まっしゅーまっしゅー♪まっしゅまっしゅまっしゅー♪」
ぽすぽす茹でたポテト潰していく、全身でリズムを刻みながら適度にね。
いえーいこの瞬間がとっても楽しい楽しい♪ダーリンの為にお料理してる時がめちゃくちゃ楽しいの♪
この簡単なお料理だけど普通にねーやっぱり楽しいよ、んふふふ~♪
「ん……お、今日はポテトサラダか」
「あー兄さん、おはよう」
「……オムレツ良いか?」
「あーはいは」
「ちょぉーっと待ったー!!」
ばーん!と出てきたのはSAA、私と兄さんの視線を集めたかと思うと今度は兄さんに手を振ってる。
ぴょんぴょん跳ねてるもんだから兄さんにとっては目に毒だろうね。
とってもおっぱいがぶるんぶるん揺れてるんだもん。
あとあれだね、あの感じはアニメ鑑賞は一つだけ終わらせた感じだね。
片手にはちゃんとコーラがあるもん。寝起きだったらこのコーラは無い。
お寝ぼけ眼の寝巻き代わりのタンクトップにホットパンツ姿だね。
で、待ったをかけたけど何なんだろう?オムレツとか作るんだろうか?
「ここは私が美味しいオムレツを作っちゃいます!」
「……出来るの?」
「まっかせてください!」
「マジ?え、マジで?」
兄さんが完全に語彙力を失ってから何度も何度もほっぺたを抓ってる。
まぁそうだよね、兄さんからしたら気になる女の子が手料理を作ってくれるなんてね?
そりゃ嬉しいし舞い上がっちゃうよね。私だったらダーリンが手料理作ってくれるようなものだよね。
そりゃ美味しくいただきたいし絶対に平らげたいよね。
ダーリンも普通に私の手料理はいっつもがっついてからうまうま~って食べてくれるもん。
ただまぁ……あれだけコーラコーラ言ってて他がズボラだったSAAがねぇ……
「変なことしたら叩き出すよ」
「ちゃんと練習してるから大丈夫ですよ!」
「誰に教わったのかな……」
「M1ガーランド!!」
M1ガーランドならまぁ変な教え方してないだろうから良いかな。
自分の分といってコーラを混ぜんな!!!おいバカやめろ!!!
――――――――――――
調理班のメンバーは何だろうなぁ……うんうん、貧乳が好きだったみたいだからなぁ……
全員ぼいんぼいんになっちゃったから割とふて寝してたっけか……
唯一の救いとして見ているのはP基地のアイドルP38とPP90によるアイドルユニット。
あの二人のライブDVDとグッズがもう癒やしになってたりする。
料理長もなんだかんだで引き込まれてからそのままアイドル応援してたりする。
オタク文化にはこの基地かなり寛容っていうか全員オタクだよね。
ダーリンはじめとして私もオタクだし嫁連中ほぼ全員オタク化が進んでる。
「そういえばSuperShortyもだけど……アストラとかM590、SIG510とかもいい感じになってたよね」
そう、今はメンテナンス班に春が到来してるんですよ。
イサカは普通にもう主任とくっついてたじゃん?おまけにもう子供できてるし。
隙あらばセクハラしてたフランキはアストラといい感じになってるし……
カーペンターはM590が傍にそっと寄り添ってたりする。
デューイはSIG510に最近よくケツをぶっ叩かれながらも矯正に走ってるね。
馴れ初めはアストラはほっぺたにお弁当からの自然なキスだったっけ。
それでちょっと暴走したフランキが猛アプローチして今は一緒にご飯食べてたり。
M590はたそがれてたカーペンターの悩みだったり告白を聞いている内にだっけ。
スプリングフィールドに片思いしていたから失恋中だったんだよね。
でM590の母性というか……そんな優しさにコロッと行ってからさり気なく告白したっぽい。
まぁまだお友達って距離感らしいけど……
「いや、その……オフスタイルのM590さんも凄く色っぽいっすよね」
「ふふ、そうですか?ありがとうございます」
何この付き合いたてのカップルみたいな初々しさ、やだ。
口の中がじゃりじゃりしてくるような甘々波動があるんですけど。
これでこの後二人で遊びに行くって言うんだからね、お前これデートだろってなる。
あくまでM590の認識は仲のいいお友達感覚らしいけど……
「あれどう見てもカップルだよな」
「ですねー」
本日のお前がそれを言うか?ってコンビだよ。
さも当然のように兄さんはSAAを肩車してるしSAAもそれで良い感じだし。
いや、頭の上にあのでっぱいを乗っけてるんだからもうね?
お前らの距離感もカップル感溢れてるからな?いい加減にしろよこの。
「ブラックコーヒー飲みたくなるなぁ」
カフェイン摂取はダメだけどこうも甘い空気に当てられると飲みたくなるよ。
――――――――――――
所変わってドリーマーのアトリエ。
イントゥルーダーを従えてドリーマーは研究を続けていた。
アーキテクトが推し進めているナノマシン開発計画、ナノマシンによる人体の発育や再生医療についてだ。
かなり衰弱した状態から生命維持だけを務めていたナノマシンに取って代わり健全な状態まで緩やかに再生させるモノだ。
「人間って脆いわねぇ」
「人形が頑丈すぎるだけです」
「急速な再生は身体負荷が大きすぎて無理なんてねぇ」
人間の代わりに食料庫に侵入しようとしていたネズミを衰弱させ実験していた。
その結果はと言うと……酷い悲鳴をあげのたうち回って死んでいた。
それを踏まえて調整したものを今度は何に投与したか?
「まぁ人類人権団体なんてのを尋問した後なんで生かしていたかなんて思ってたけど……こういう時に役立つからかしら?」
「さぁ、指揮官の考えは分かりませんが役に立ったのは間違いありませんね」
随分前に襲撃してきて情報を吐き出させるだけ吐き出させたテロリスト……
人類人権団体の過激派のメンバーを捕虜として扱っていた。
最初は指揮官もちゃんとした扱いをしようとしていたが……世話をしにきたMG4に唾を吐き蹴るなどという暴行を加えた。
それから扱いはぞんざいになり生きるに必要最低限の食事とも言えない練り物と汚水を渡していた。
その結果衰弱していっていたテロリストを使っての実験を開始したのだ。
「ま、痛みで気絶してるだけだからまた衰弱させて実験ね」
「他にも被検体は居ますからそれを使っていきましょうか」
「そうね、完成を早めていかないといけないもの」
「「全てはアーキテクトの友の為」」
衰弱状態から回復したは良いものの全身から来た痛みに悶絶し失禁してから気絶したテロリスト。
汚物としてテストベッドから蹴り落としてからダイナゲートに引きずらせていく。
「その代りにアーキテクトにはちょっとイタズラに付き合ってもらわないと……キヒッ」
「タダで動かないのがドリーマー、貴女ですね」
「その通りよぉ、それこそアイツの番組をジャックしてやったりねぇ?」
「協力はしませんから」
「なんでよぉ、どっちが上司か分かってんのか、ア"ァ?」
「面倒ですから、仕事以外は手伝いません」
睨むドリーマーと一歩も引かないイントゥルーダー……一触即発の雰囲気が漂う。
が、しかし。
「ドリーマー!命令です、犬耳モジュールを作ってダイナゲートに装着しなさい!!!」
この基地に在住するエージェントと言う名の癒やし求める系ポンコツメイドが一気に空気をぶち壊す。
気概を削がれたドリーマーはげんなりとしながらも舌打ちして設計図を引き始める。
頼まれることの快楽を覚えたドリーマーは頼られることに弱い。
「犬耳……なるほど、私につけてダーリンに撫でてコールね……クヒッ♪」
「また欲望に忠実な……」
「その前に私に撫でさせなさい、良いですね?」
今日も基地全体からは和やかな賑わいが出ていたのであった。
もうここのエージェントが癒し系ポンコツになってるが問題はなかろう?