元はぐれ・現D08基地のHK417ちゃん   作:ムメイ

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ズッ友なんてのはねぇよ!


Day176 いつまでもお友達?そんな訳ないじゃん

「なぁ417……」

「なに、最近メイドラグーンにお仕事奪われ気味の兄さん」

「じゃっかしぃわ、それより相談なんだが……」

 

今日は朝から兄さんが私に相談だって言って女子寮の私の部屋まで押し掛けていた。

まぁ優秀でかわいいおっぱいなメイドラグーンが出来ちゃってそれがお掃除とかしてるから掃除夫としての仕事が奪われてる。

で、今は必死こいて整備のお勉強しててから車の方の整備を主に担当するメカマンに転身しつつある。

 

「その前に」

「なんだ?」

「その首の赤い跡はなんだね、兄さん」

「ん?そんなのあるのか?」

 

ふむ、そこはかとなく香る香水の匂いがするがこんな香水をしてる人形は居ただろうか?

襟に隠れがちだけど普通に赤い跡が見えるんだよね、いやいやまさかね……

一応確認のためにと私の化粧台に座らせてココって指さしてやる。

薄っすらとしか残っていないがどうにも鬱血した様な跡がそこにはあった。

 

「なんじゃこりゃ」

「かゆみとかは無いの?」

「全然、痛みも何もねぇぞ……」

 

虫刺されって感じじゃないし痛みもないなら良いのかもしれないけど……

あの後の残り方から鑑みるに……キスマークと思ったほうが良いと思う。

じゃあ兄さんにキスなんてしちゃうのはいるか?そもそもだけど……

 

「ねぇ兄さん、寝る時部屋にはちゃんとロックかけてる?」

「いいや、別に盗られるようなもんはねぇし」

「深夜物音を聞いたことは?」

「いいや、ねぇよ……それより相談」

 

兄さん的にはこれが誰の仕業なのかより相談事の方が大事らしい。

まぁ良いけど、そのうち誰かにレイプとかされても私は知らないぞ?

因みに私はちゃんと部屋に鍵をかけている。開けられるのはかなり親しい人形とダーリンだけ。

所謂電子ロックになってるからね。その辺がとっても便利なのがこの宿舎。

だから私に夜這いをかけられるのはG28とお姉ちゃんとUMP姉妹とダーリンだけ。

今の所夜這いをかけられたのはG28くらいだけど……ダーリンその辺律儀だし。

 

「いや、なに……最近SAAちゃんが俺のことを避けて」

「あーはい、そりゃもう終了な」

「いや、聞けよクソ妹」

 

概ね様子なんて見てるから分かるけどSAAのあの態度は絶対ほの字だって。

ココ最近ずーっと兄さんにべったりだったSAAだったけどある日を境にしおらしくなった。

それも特定タイミングだけ、めちゃくちゃしおらしくてコーラすら飲まない。

その特定タイミングっていうのが兄さんの顔を直視した時なんだよ。

兄さんが声をかければぴゃー!と悲鳴をあげてから逃げ出してるけど……

その後らしき現場を見たりしてたんだけど……毎回顔を真赤にして自分のたわわに実ってるおっぱいを手で抑えてて……

しきりに兄さんの名前……ウィルバーって単語を言っててその後決まって鼻血をたらしてた。

両手がおっぱいを揉み回していたし何を想像していたかなんてのは分かりきったこと。

 

「もうお前らくっつけよ」

「え?」

「SAAは多分兄さんの事意識し始めてるよ」

「……自惚れとかじゃなくてか?」

「じゃあちょっとSAAに色々インタビューしてくるからココで待ってな」

 

端末の通話機能をONにしたまま兄さんのと繋げてからSAAのお部屋へと突撃。

うだうだ言うよりもこういうのが一番手っ取り早いんだよね。

 

 

――――――――――――

 

 

「やっほー、SAAおきてるー?」

「……ふぁーい……なんですかー?」

 

SAAは部屋に居たけどこの時間にしては珍しく眠そうな声だ。

大抵SAAは朝がとっても早くてアニメ鑑賞とコーラキメて兄さんの所に突撃していたもんだ。

暫くバタバタともの音がした後飛び出してきたのは……おーっとぉ?

 

「すごい格好な上に凄い隈だね……」

「あははー……ちょっと寝不足でー」

 

まさかの上はビキニオンリー、下はホットパンツと露出バリバリキメてる姿。

普段の格好も中々の露出度だけどそれを遥かに上回る格好である。

まぁ制服姿の私もどっこいどっこいな露出度なんだけどね……

寝不足になるようなことをしたんだろうか?そんな事をする人形じゃなかったと思うけど。

慢性的な寝不足人形とかも居たと思うけど……この基地にはまだ配備されてないはず。

 

「単刀直入に言うけど……ウィルバー兄さんになにかしたでしょ?」

「ぶふっ!?」

 

眠気覚ましに飲もうとしていたんだろうコーラのリフレッシュショットだったが思いっきり吐き出された。

まぁこの反応からあの首元のヤツはSAAが下手人と見て間違いなさそうだな。

確か首元へのキスは……誘惑とか独占欲とかの現れだったっけか?

 

「にゃ、ンにゃんでィッ!?」

「いや、兄さんもSAAに避けられてるって言って落ち込んでたしねーあと最近のSAAの言動おかしいし」

「そ、そうかなー?」

「ほらほら、ゲロっちゃって楽になっちゃいな?」

「んー……417なら相談してもいっかな?」

 

信頼を置いてもらってるみたいで嬉しいけどこれ兄さんにまるっと聞かれてるんだぜ。

まぁそれは良いや……ここではっきりさせちゃおうハハハ。

 

「えっと……いつもいつも私にコーラをくれて一緒にお喋りしたりしてたんですよ」

「うんうん、それはよーく見てたね、主に兄さんからアプローチしてたけど」

「お昼寝だっていっつも一緒でお掃除だって私、手伝ったりして……」

「先週だって仲良くお掃除してたね……で、なんで避けるようになっちゃったのかな~?」

「うー……そのニヤケ顔気づいてるでしょ?」

「まぁね、そりゃ私と同じで恋する乙女の顔じゃん、ほれほれ、その顔兄さんの前でしてみ?コロッといくぞ?」

「い、今はウィルバー兄さんのことは関係ないでしょー!!……んー……」

 

突っつけば出てくるは出てくるは何とも初々しい表情と様子ですこと。

絶対コイツ兄さんにほの字だわ、お友達感覚で付き合ってたら好きになってたな?

 

「朝起きたらお兄さんに甘えに行くのが日課になってましたし……正直一日一回くんかくんかしないと調子が出なくて……」

「ほうほう」

「ちょっと過ぎたスキンシップくらいに思ってたんです、けど……」

「前の日曜日のアニメで出た恋愛話で気づいちゃった?」

「…………はい」

「ほほーう?」

 

読みどおりと言うか……アニメの中での出来事に感化されて自分に当てはめたな?

そして兄さんを目で追ってたり考えるとドキドキしてる自分に気づいたと……

 

「で、オナネタにするくらいに好きになってたと」

「そうそう、いつかあの……ってセクハラァ!!」

「同性セーフな」

「うぅー……ま、まぁ……そうですけど」

「兄さんの首にくっついてたのはさてはー?」

「……今朝、夜這いかけました」

「ヒューやるねぇ、夜這いをかけるくらいに好き好きなんだー?」

 

あーここまで掘り返してからからかっちゃうと耳までまっかっかにして黙っちゃった。

 

「でも安心しなよ、多分これで上手くいくからさ」

「……どういうことですか?」

「兄さんもSAA好き好き大好きマンだから」

「ぇー?二次元ロリにしか興味のない人なのに?」

「そこは本人とちゃんと面と向かって……話し合ったりしたほうが良いんじゃない?」

「ぅー……」

「逃げ回ってたらその想いも伝わらないから目に見えるように行動にうつそ?」

 

しばらくSAAは視線をどこそこ動かしてはせわしなくしていたけど……

思い立ったのかスッと立ち上がるとクローゼットをあさってから……

 

「じゃん!」

「お?」

 

これまた兄さん好みどストライクそうな……露出多め、フリルたっぷりの魔砲少女衣装だ。

胸元の守りが非常に薄く兄さんの好みを的確に抑えていると思う。

さてはそれで誘惑するつもりなんだろう……

 

「それ、着て出ていったら私知らないからね」

「どういう意味ですかー?」

「襲われるぞ★」

「むしろ!ばっちこい!!です!!!」

 

 

――――――――――――

 

 

結論から言おう、SAAと兄さんはデキちゃった。

まぁ私の予想通りでSAAがそんな兄さん特攻とも言える衣装で出ていって……

このやり取りをばっちし聞いてた兄さん共有スペースでSAAをあすなろ抱き。

SAAは硬直してしまってはわはわ言うばかり、でも腕をぎゅっと握って離そうとせず……

後から出てきた私がSAAのお部屋を開けてささどうぞどうぞー?と誘導すると二人揃って頷いて……

あとから聞こえたスプリングが軋む音とか私は聞いちゃいない。

 

「ダーリン、喜んで私達に妹が出来るよ」

「はぁ?」

「ウィルバー兄さん……私の兄さんがSAAとデキた」

「……OK、祝儀はどうするか」

「何でも良いと思うよ、そうだねー……暫く幸せな性活を送ってもらいたいし消耗品各種かな?」

「OK、手配しておこう」

 

んふふ、またこの基地にいいお母さんが増えるのかも……SAAも私の家族だね。

でもお義姉さんなんて呼ばれるのはむず痒いしなぁ……今までどおりに接してもらいたい。

これであれかなぁ……整備班も全員なんだかんだで春が来てるし……

調理班は貧乳好きで今のこの基地ではべぇべぇ泣いてる所だしなぁ。

コック長は街の方に奥さんが居るらしいから別カウントね。

お?バタンと扉を開ける音が……あぁ、SAAのお隣であるG36Cとスコーピオンだね。

それぞれ信じられないって顔でSAAのお部屋の方を見ている……

 

「……ねぇ417も聞いててる?」

「信じられないことですが……あの、SAAちゃんの……その」

「さっき兄さんと抱き合ってから部屋に入ったから間違いないよ」

「「わぁぉ」」

 

まぁ事をおっ始めてるから声とか漏れてるんだよね……お隣である二人には悪いけど黙認してもらう。

 

「まぁ今回ばかりは許して、あのバカ兄の妹として代わりに謝ります……」

「いえ、あの二人はもういつくっついてもおかしくないと思ってましたので……」

「そだねー……悪い人じゃないしSAAも幸せにしてもらえそうだもんねー」

 

ただまぁ……SAAはかなり敏感らしい、出てきたヘロヘロな兄さんがそう語った。




需要があればSAAの初夜っつーかなんつーか
甘々エッチがみたいなら書くぞ

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