元はぐれ・現D08基地のHK417ちゃん   作:ムメイ

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妊婦にARなんて無理じゃん?


Day182 自衛手段の模索

ドリーマーが新しい試みとして開発した色んなプログラムは波紋を呼んでいた。

主に酔っ払うプログラムと他の新しいハイエンド無力化の為にと作った物もあって……

 

「猫ちゃん、猫ちゃん……にゃーんごろごろにゃーんごろー♪」

「お、オレは……なんて……」

 

エージェントに関してはまぁここの通常運行なんだけど……

エクセキューショナーにテスト付与されたプログラムがネガティブになっていくってモノで……

さっきから食堂のすみっこの影で膝を抱えてメソメソ泣いている。

ハンターがこの様子の全く違う相棒とも言えるエクセキューショナーにオロオロしている。

さっきからいろいろ試しているんだけど……これが全然効果を示していなくて……

 

「どうした、アメちゃんあげようか?」

「いらねぇ……」

「じゃ、じゃあよしよししてやろう」

「ガキじゃねぇからいい……」

 

身体は普通に大人なエクセキューショナーが幼児退行までしてる始末。

そしてハンターの試みっていうのがものの見事に対幼児向けのヤツ。

でもまぁマッチしていると言ったらマッチしているんだよね。

しかしまぁ膝を抱えているのがスゴイもんだ、おっぱいがぐにゅっと行ってる。

当然ながら恋人持ちである連中でもおっぱいの魅力に勝てないわけで。

 

「ちょっと!さっきから視線がエロい!また独房に連行するわよ!?」

「うぇ、ちょ……SuperShorty待てって」

「任務以外ではシャーリーって呼びなさいよ!」

「分かった、ちょっと、おっぱいがだな?」

「良いからこっちに集中してよ、良い?」

 

主にSuperShortyが若干ヒスってから恋人のオナニー中毒者に自慢のおっぱいを当てていた。

自称グラマラスボディって言うべきペッタンコボディだったのが……

今や完全に私と同じ様なダイナマイトボディですもんね。

私と同じくらいのロリっ子ボディなのにおっぱいがででーんとね……

 

「いいからタケルは私のおっぱいで満足してればいいの!!」

「あの、良いからオナニー良いっすか?」

「ダメッ!!」

 

恋人ができてもあんまり変わってないのがこのタケルって整備員だ。

とにかくオナニーしたがるのが……ねぇ……

 

 

――――――――――――

 

 

「そう言えば、私達妊婦組は射撃に関しての制約があるよね」

「まぁ主兵装は使えないのが殆どね」

「わたくしやUziの様なコンパクトかつ片手でも扱える武器に限られますわね」

「サイドアームも結局ストッピングパワーに欠けるっていうか……」

「個人相手ならやりようがあるけど不安があるわね」

「一発づつ確実に頭にねじ込まないと」

「となるとスチェッキンみたいなフルオートでも撃てるようなのが最適解かしら?」

 

また不穏な動きがちらほらと聞こえてくるから私達にも自衛が求められる。

ではその際に担げる武器って言ったらあんまり候補が上がらないわけです。

 

「お腹の赤ちゃんにショックが行っちゃうのはねぇ……」

「伏射が求められる長物はNG」

「正直アサルトライフルでも扱えないわけじゃないけど……」

「小さいわたくし達では構えた際にお腹に負荷がかかってしまいますわ」

「そうなるとショットガン?」

「ショットガンが最適かしら?」

「ストッピングパワーも十分ですね」

「でも携行出来ないわ」

「そこよね」

 

全員であーでもないこーでもないと……

正直銃に関しては同じ戦術人形で現行ラインナップに上がっているモノしかデータに存在しない。

私もジョシュアがああして抜けた今自覚したんだけど記憶の抜けって言うのが存在する。

覚えている物は完璧に覚えているけど……かつての自分の姿や一部のゲームの記憶があなぬけだ。

 

「一番いいのはハンドガンサイズのショットガンとか……」

「それこそドリーマーに作らせてもいいのでは……」

「でも今はあの愉快犯……」

「酔いつぶれていますね、自分のプログラム+はじめてのお酒で」

「こりゃだめね」

 

困ったときのドリーマーって言うのは今は出来ない。

まぁリクエストに上げておくのが一番なんだろうけど……

でもハンドガンサイズのショットガンってあった気がするんだよね……

 

 

――――――――――――

 

 

がーがーと鳴く音で何を思い浮かべるだろうか?

ここは新しく増設された水田、スケアクロウが管轄をしている。

畑は私とスオミで管理しているんだけど……いかんせん私はもうもっぱら副官だったりするからなぁ……

屋内の物はアグちゃん達がお世話しててメイドラグーン達が高所のお世話。

……鳴き声の主は水面を呑気に泳いでいる……ダーリンが調達してくれたカルガモちゃん達。

 

「可愛いね」

「丁度孵化したばかりのカルガモ一家が居たらしいですね」

「引き取りてに困っていたらしいね」

「最悪食べてしまおうなんて言われてましたけど」

「食用に適するのは合鴨だっけか、美味しいらしいけど……」

「それを飼育するにはまだまだリソースが足りてませんね」

「S09P基地では鶏の飼育が始まったんだって」

「鶏ならまだまだ良いでしょうか……卵も生産してくれますし」

「有精卵と無精卵の仕分けが出来ないからボツだね」

 

必死になって覚えればまぁワンチャン?

でもマジな所この肥大している人員の食料確保で精一杯というか……

ペットも正直カッツカツな所なので水田のが安定して供給出来るようになれば……

そっちの方にリソースを割けるんだけどね。

じゃあこのカルガモは何で導入したのかって?

このカルガモ達が天然の農薬になるわけです。

カルガモの食事は稲にくっつこうとした虫達になる。

病気に対しては意味はなくなっちゃうんだけど除虫はしてくれるの。

つまり稲の葉っぱが喰われたりってのはなくなるわけです。

おまけに可愛い、エージェントが張り切ってお手伝いに来てくれるもんだ。

 

「グァ」

「はい今日のオヤツですよー」

 

エージェントが虫以外にも餌を与えるものだからめっちゃ懐いてる。

スケアクロウに関しては……何だろう、親玉とでも思われてるんだろうか?

 

「ふぅ、少し休憩しましょう……おや、親ガモが子供から離れては……」

 

ちょっと座ったりすると膝の上にピョコンと乗ってきて自分の居場所だといわんばかり。

エージェントここで暴走してめっちゃ端末で写真撮ってるの。

 

 

――――――――――――

 

 

「はぁ?仕込み武器を教えてくださいですって?」

「PPKってそういうの得意そうじゃない?」

「あたくしはそういうプログラムは……あるにはありますが……」

「妊婦でも使えそうな暗器とか無い?」

 

出ていく時は護衛を誰かに頼むけど……それでもカバーしきれない時はあり得る。

紅茶店で強盗に遭遇したときとかは身を隠せる遮蔽物があったしかなり身軽で元々ブルンバストなFive-seveNが護衛だったから……

逃げたとしてその逃走先で敵と遭遇するときがあり得る。

即射殺されてしまう可能性もあるけど……相手が強姦魔とかだったらワンチャンがある。

 

「ならばやはりキス・オブ・デスのような単発式の物か……あたくしのPPKでしょうか?」

「袖とかにすっぽりならPPKかぁ……」

「ストッピングパワーには欠けますが最後の防衛手段として仕込むにはよろしいですわ」

「ちなみにPPKは何処に隠してるの?」

「あたくしはメインウェポンですからホルスターに入れていましてよ?」

「あとはやっぱりと言うか……そこ?」

「えぇ、谷間に」

 

この基地のPPK限定だろうけどそんな隠し方もあるか。

私もPPKを購入してそこに隠しておくかなぁ……

 

「ありがと、じゃあダーリンに10人分のPPKの発注を打診するね」

「銃器に関しては……たしか」

「ん?ラジオなんて取り出してどうしたの?」

「とある基地が……と言いますか結婚式に来て居られた方、思い出してみてください」

「……あぁ、あのガンスミスさん?」

「あの方なら何か案を出してくれるかもしれませんわよ?」

「ダーリンにその相談だけでもさせてみた方が良いかな」

「さぁ、そこは第一夫人にお任せいたしますわ……」

 

機嫌悪そう、自分以外のPPKを求められるってのが嫌なんだろうか。

機嫌が悪い時はダーリン以外の人形をけっこう畏まった言い方する。

端から見たらそうでも機嫌が悪い様には見えないんだけど……

 

「チッ……あたくしもグローザも加工に失敗して……」

「ゴムに細工するのはやめろ」

 

夜の方の諜報戦はダーリンの方が一枚上手っぽい。




まぁ布石打ちっすね。
某所の紹介ラジオのおにーさんからホイホイ誘われてね。

シェリー「私は?」

マグナムなんて反動でかすぎな

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