傭兵兄貴許して
今日は朝からえらいデカイ排気音で目が覚めた。
えーっとこの排気音はあぁ兄さんのランサーの排気音だな。
って事は今日は何処かに出かけるんだろうか?
ちょっと顔を出すとSAAがウッキウキでめっちゃお洒落してる。
めちゃくちゃ女の子女の子してるしいや、まって……あの顔を見てみろ。
「おはよう、シェリー……?」
「あ、おはよーございます!」
シェリーの顔を見てみると普通に化粧してるんだよ。
あの何よりもコーラコーラだったシェリーが……だよ?
これはめっちゃくちゃ驚きというか……凄いことだよ、私は驚き。
シェリーは何時も通りの調子で元気いっぱいにぴょんぴょん跳ねてる。
朝から元気にブルンブルンしてらっしゃる。義理の姉に見せるんじゃない。
「そのお化粧は……?」
「あ、コレですか?416お義姉さんに教えてもらったんです!」
「なんでソコで私じゃなかったの!?」
「え、だって……は、恥ずかしいじゃないですか……」
思わず天を仰ぐこれが可愛いの暴力か。めちゃくちゃ可愛い。
私の目の前で恥ずかしがってるシェリーとかめっちゃ可愛い……やばい……
うっすらとね、もちもちほっぺにメークがノッてるのね?
それにアイラインもちょっとだけすっと引かれていてね、ぱっちりしてるの。
元々のクリクリなお目々がさらに強調されてから可愛さが倍増してるの。
「因みに兄さんには?」
「ウィルくんにはまだ見せてませんよ?」
「兄さんこれ発狂しないかな」
「まっさかー」
絶対に兄さんこれ発狂して盛り始める。うん、絶対に盛る。
あのランサーの中がラブホになりかねんぞ。私は賭けてもいいぞ。
私がコレなんだもん、絶対に兄さんが悶えないワケがない。
「兄さんの行動を言い当ててやろうか?」
「……?」
「暫く黙った後に大股で近寄った後に抱きしめてからディープ」
「あはは、ウィル君がそんな大胆なこと出来るわけないですよー」
――――――――――――
「で、なんで私まで巻き込まれてるの?」
「俺が暴走しない為」
「……うぇーへへー……ウィル君の……えへ」
なんでか私は兄さんに普通に拉致られた。そう、この二人に拉致られた。
この砂糖製造機の二人に挟まれる形になるんだけど、私が糖尿病になっちゃう。
おまけにシェリーはトリップしててから完全にもじもじしてるのよ。
で、血走った目で唇噛み込んでいる兄さんがランサーのアクセルを踏み抜いてる。
あのね、凄くね、私が様子見に行ったらランエボのドアに壁ドンしてた。
そしてその上おっぱいを鷲掴みにしながらもにゅもにゅ揉んでた。
さらにさらにシェリーは顔を上を向けてキスしてたのさ。
「まぁ確かにあのままねぇ」
「やめろ、考えさせるな」
「オッキさせてんじゃないよ」
「え、ウィル君おっきしてるの!!」
「お前が反応するな!」
「すてい、シェリーステイ!!」
車内でシェリーが暴走し始めてから逆に襲いかかろうとしていて……
私が後部座席から必死こいてから抑え込むっていうね。
「ドライブ先に着いたらヤる!」
「絶対だよ、ウィル君!」
「おまえらー!」
妹として兄と義理の妹がセッセする所を聞かされなくちゃいけないのか……
私と同じ道を走っていくシェリーに私は姉として心配しかないよ。
「兄さんも外ではおさえろぉ!!」
「うるさい!お前だって外で何度もセックスしてただろうが!」
「うにゃぁー!うるさいうるさいうるさーい!!」
「やめ、おま!運転中に叩くな」
「いまだ!ウィル君♪」
なお走行中にマジでヤり始める人間は居たらしい。
なんでわかったかって?交通事故起こして野郎のナニが口から出てくるってのがね。
――――――――――――
「で、満足した?」
「シェリーがまだ満足してない」
「はぁー?」
「搾り取られて俺がギブった」
なんと言うか私と同じ道を通っているっていうか……
えぇ、アレです……ヤッた場所がドライブインのトイレの中なんだよ。
私もヤッた記憶がちょっと……ううん、かなり如実に思い浮かぶ。
ダーリンと私両方共ムラムラしちゃってね、正気を失っていたと思う。
シェリーは一応収まりがついたみたいだけど……
「なんで外にしたんですか!」
「いや、あのな?」
「まぁお掃除したから良いですけど、次はしっかりお願いしますね?」
サキュバスだ、サキュバスが居るよ。
「……なんか周りの目が怪しくないか」
「そりゃそうでしょ」
「えー?それよりウィル君はもーっと私とくっついてください♪」
周りから見てみれば二人ロリっ子侍らせてる成人済みの男だぞ。
おまけに二人揃って美少女、巨乳と羨ましさもあるだろうけど……
片方は妊婦で妊娠五ヶ月に差し掛かるボテ腹を抱えてるんだぞ。
普通に見て通報案件になりかねない絵面だからね?
まぁ身分証明書で私とシェリー揃って人形ってのが分かるし……
D08基地所属の人形ってのもすぐに分かるし所有者確認したらダーリンのモノってのも分かる。
逆にシェリーは兄さんのモノだから今名前として登録してるのはシェリー・ガンツ。
ウィルバー・ガンツの嫁っていうふうに記述されてるから羨ましい事。
一応ダーリンも私の個体名称を考えてるみたいだけど……全員決めないことには言わないってさ。
私だけ特別優遇したら顰蹙からせっかく仲良く築かれている結束が瓦解するかもしれないってさ。
「くそ暑いからソフトクリームでも買ってきてよ」
「シェリーは?」
「ウィル君と一緒なら何でも良いですよー、あ、でもコーラは忘れないでくださいね!」
冷やかし半分で暑いって言ったのにコイツら通じてないよ。
あーあ、もう本当にお腹いっぱいです。もう口の中で砂糖を噛み潰してる気がする。
――――――――――――
デートに連れ回されて当て付けられた私だったが帰ってからが……
「い、いい加減ダーリン離してよ……恥ずかしい」
「嫌だ」
「もぉ……私だけ特別扱いはしないんじゃないの?」
「うるせぇ」
ナニも言わずに私が居なくなったからダーリンが半狂乱で探し回ってから大変だったらしい。
諜報部が監視カメラ映像で兄さんとシェリーに連れ出されてるの見つけてくれたから収束したみたいだけど……
そしたらそしたで兄さんがヤッてる最中だったらしく勘違いしてね……
火に油を注いで今度は私の端末に鬼電凸してたんだけど……私の端末は私の私室に置きっぱなし。
あらぬ誤解を生んでその後シェリーの端末に電話したみたいなんだ。
そこで妙に色っぽいシェリーの声と兄さんのくぐもった声で察して溜飲は一度下げたんだ。
「とりあえずウィルバー、お前は減俸な」
「うす……」
「あとシェリー、お前はコーラ半分」
「ふげぇー!?そんな、お義兄さんは私を殺す気ですかー!?」
「人の嫁拉致ってコレで済ませてるだけマシと思えやボケ」
兄さんの頭にはでっかいたんこぶが出来上がってる。
帰ってきて早々に主任がとっ捕まえて簀巻きにしてからダーリンに献上。
イサカとペアで街に飛び出していったんだけど……まぁその後お説教。
あと私を勝手に連れ出したっていうのがダーリン最大の地雷行為だったらしく……
身内にはかなり甘いダーリンだけど今回ばかりは手が出た。
「ま、まぁ……兄さんもシェリーも反省してるんだから」
「417、お前にもたっぷり説教がある」
「うぇ?」
「ちょっとこっちに来い」
「や、やだダーリン怖いよ?」
「一瞬でも俺の世界で一番大事なお前が奪われ穢されたかと思ったらな、こうもなる」
私室に連れ込まれた後思いっきり壁ドンされ……強引に上を向かされて……
「どれだけお前という存在が俺の中で大事なのかきっちり教え込んでやる、良いな?シーナ」
「は、はひ……」
真っ昼間から暴走しっぱなしなダーリンだったけどちゃんと赤ちゃんには配慮してくれた……
けど、私の懇願は全然聞いちゃくれなかった……恥ずかしいプレイばっかして……ぶぅー……
ここの女性陣は肉食獣だけどベッドの上では鳴かされる側よ