――――――――――――D08基地食堂・昼
「はぅ…あぅ…」
「んー今日のMVPは417で間違いなしだな…よしよしよしよぉ~しよし…」
私は今、公開処刑されてるような気分。いや天国だけど!
お兄ちゃんの膝の上に抱っこされてめちゃくちゃ頭を撫でてもらってる。
一部の人形がスゴイ顔してるけど見てる余裕は私には無かった。
お兄ちゃんは気づいてないみたいで私の頭を撫でながら…おっぱいガン見してた。
お兄ちゃんは何時でもブレないなぁ…そんなお兄ちゃんが好きなんだけど。
めっちゃくちゃ顔が赤くなってるのを自覚してるけど…
何でこうなったかって?なにかしてほしい?なんて言ったから抱っこって言ったら後でじゃなくて今された。二人っきりならまだしも…皆の前は恥ずかしい…
「赤面417も良いわね…尊い…」
「416~?あー、いつもの妹煩悩か」
「45姉がそれ言っちゃう?」
食堂のテーブルを移動させて全員円卓状に並んでのお食事。
対面に座ってるお姉ちゃん達がカメラ向けてるみたい…
ちなみにお兄ちゃんの隣はスプリングフィールドとFAL…準MVPのスプリングフィールドは分かるけど…
FALは何でかなー?まぁ付き合いが長いから…らしいけど
「それでは、召し上がれ」
「お、美味いな…俺はこれ好きだわ」
お昼のメニューは予想通りのバターロールにポテトサラダを挟んだ物になっていた。
私が使い物になってない状態だからかスプリングフィールドが号令掛けて皆食べ始めた…
私はどうしよう、手が震えて食べるに食べれないよぉ!?
よくMk23は撫でられながら食べるなんて出来るね!私は幸せすぎて死にそう!
「指揮官、その辺で撫でるのは止めたら?417が固まったままよ?」
「撫でてるのが気持ちよくて止まんないわ」
お兄ちゃんに撫でられるの嬉しすぎてオーバーフローしそう。
やばいやばいめっちゃくちゃドキドキしてきたぁぁぁぁ…!
「ほい、417…あーしてみ?」
「あ、あ…あー…」
お兄ちゃんが徐にあーってしろって命令してきたからしたがってあーってする。
いや、まさかあーんってシチュエーションじゃ…
「ほい、美味いか?」
「大体を作ったのは417ちゃんですよ?」
口いっぱいにパンを頬張る事になった。
私が焼いたバターロールはまぁ甘すぎるけど美味しいよ。
あーんしてもらったのが嬉しすぎて言語回路が焼けそう。
というか思考回路も焼けそう。いや、焼ける。
「うぇへへへへ…♪」
「お、おー?」
「お兄ちゃんはじっとしてて…私が食べさせてあげる♪」
Mk23がしてるんだから良いよね、ね?
口移しで食べさせ合いっこしてもいいよね、ねっ
ついでにチューしても良いよね、ねっ♪
「た、タンマー!!」
「お兄ちゃ~ん…たんまなしー♪」
「あらあら…417ちゃんが暴走しましたね」
「417を抑えなさい!FAL!!」
「了解っと…」
「まくぺっ!?」
「417ー!?」
暴走した417はFALに手刀を食らって気絶。
そのまま指揮官に抱かれているかと思えば…FALが代わりに抱っこして食事は再開された。
程なくして気がついた417はしでかした事を覚えていて恥じらいにさめざめと泣きながら食事をしていた。
――――――――――――D08基地食堂・昼下がり
「うるさいことになったけどお腹いっぱいだし…寝よ…」
「あはは…G11ちゃんはいつもそうですねー…」
「でもお腹いっぱいになったら幸せで眠くなるのは分からなくもないじゃない?」
「自己管理してたらそんな事にはならないわよ、だらしないだけよ」
「ったく…もう寝てるじゃない……枕もなしに寝たら辛いでしょうが」
「流石わーちゃん優しいわね♪」
「わーちゃん言うな!!」
椅子を複数個占拠してG11が寝始めたら皆も眠気を覚えてるのか寝顔を見ながら頷いていた。
私はさっき少し寝かされたばかりで眠気は無いけどね…まだ顔が熱い…
お兄ちゃんに抱きついてマウストゥマウス…なんて事をしようとしたかなぁ…
さらにその先までしようとしてなかったかな…ダミーの事もう怒れない…
げふげふ…それはどうでもいいや。どうもG11のお昼寝にかこつけて皆で揃って昼寝しない?って流れっぽい。
わーちゃんはG11に膝枕してるし…眠れるのかな?
いや、寝るつもり無さそう…あれはなんだろう…母性?
まぁいいや…私はどうしよう…お兄ちゃんのお隣で寝たいけどまた暴走しかねないし…
ここはそうだ…お姉ちゃんの隣に失礼しよう♪
お姉ちゃんの寝る場所はどこかなー?…お兄ちゃんの隣巡って小競り合いが発生してるのを横目に添い寝始めてるー!?
お、お姉ちゃん大胆だぁー!完璧な寝心地を提供しますって…おーい!
それはまずいよ、お姉ちゃん…!Mk23がすごい顔で睨んでるー!!あ、背中側はスプリングフィールドが陣取った…サンドイッチ状態だね、お兄ちゃん…
しょうが無いや、じゃあ私はお姉ちゃんの背中にいこ…
「お、417か…ちょうどいいや、膝枕してくれない?」
「え?」
「抱きまくらがあっても頭は枕を欲するんだよ…だめ?」
「勿論OKだよ?」
「おー助かる…ぷにぷに太ももキター…」
やばいやばい、またドキドキしてきたぞー…幸いにお兄ちゃんの寝顔っていう劇物はおっぱいで隠れて見えない。
お姉ちゃんは?ウィンクして目をつむって寝始めた…スプリングフィールド?あ、もう寝てる…幸せそうだなぁ。
小競り合いしてた連中がそれぞれひっついてお兄ちゃんを囲うように寝た…なぁにこれ…
…さっきからおっぱいの下がくすぐったいなぁ…あ、これお兄ちゃんの髪と顔だね…乗っかってる?
「ぐへへへへ…417っぱいの感触に416っぱいの感触…春田マッマのおっぱいも…ぐへへへへへ…」
お兄ちゃんのエッチ…寝る気あるのかな?
さてと、私は眠る気ないし…どうしよう…
そうだ…歌を歌おう…子守唄って奴だ。
「~♪」
幸いに私の知ってる子守唄代わりになりそうな穏やかな歌は不評ではなく。
そのまま周りの人形を深い眠りに落とし込んだみたい…お兄ちゃんもそのまま私のお膝の上で寝た…
でもこれ何時間後に起きるんだろう…起きてるのは私とわーちゃんだけ…暇だなぁー
…こういう平和な暇は良いけどさ。
――――――――――――D08基地食堂・夕方
「んぁー……」
「おはよ、お兄ちゃん…よく眠れた?」
「私が抱き枕になったのだから当然よ」
「おう、お前の抱き心地は素晴らしかった…」
「誤解を生む言い方はやめて」
「んー?」
誤解もクソも全員ここで寝てるんだから無いでしょお姉ちゃん…
あー!頭なでてもらって…くぅぅぅぅぅぅ…私は!膝枕ずっとしてた私にはー!?
寝返り打って背中にいたスプリングフィールドにも頭なでてるし…私!私はー!?お兄ちゃ~ん!!
内心で猛り狂っていた私に気がついたか…お兄ちゃんが徐に手を上げる…頭ナデナデ?やった♪
なんて思って頭を差し出したのが私の間違いだった…
「おほぉぉぉぉ…417っぱい…」
「うぇ?」
「ふんっ!」
「めっですよ?」
「たわわっ!?」
私事モードのお兄ちゃんにおっぱいを押し付けることになってお兄ちゃんが暴走しかけた。
即座にお姉ちゃんとスプリングフィールドが鎮圧したから私のおっぱいは無事だった…
あと数秒遅れてたら私の…いや、私は良いんだけど…
お姉ちゃんのその顔…なんで私という完璧な人形が居るのに手を出さない?って感じだね…
まぁお姉ちゃん容姿も完璧だし評価されたいんだよね…こんな変態でも…
いや、おかしいでしょ、お姉ちゃんどうしたし!?酔っ払っちゃった?いつ酒を飲んだ!?
料理の中にお酒なんて入れてないよ?まさかお腹の中で…?いやいやいや…
まさかお姉ちゃんもお兄ちゃんが好きなんて事?
共同戦線築いたほうが良いかな…お姉ちゃんは直接目に見える女子力って言うのはあんまりだけど…
仕事においてはポテンシャルをフルに活かして副官としても戦術人形としても一級品で光るものがある。
…お姉ちゃんと一緒にゴールインとか出来たら一番だけど…お姉ちゃんは執着し始めると…なぁ…
流石に色恋沙汰になると妹も排除ってありえそう…うーん…悩みどころだ。
とりあえず…伸びたお兄ちゃんを私室に放り込もう。
私が抱えようかな…なーにお姉ちゃん?
「417じゃキツイでしょ、私が運ぶわ」
「いや、大丈夫だけど……私がするの!」
「じゃあ折衷案で二人で連れていきましょ?」
背がだいぶ違うけど…お姉ちゃんが合わせてくれた。
お兄ちゃんを肩の下から支えて連れて行く…お兄ちゃんの私室は鍵が掛かってたけどお姉ちゃんが何食わぬ顔でピッキングした。私が固まったのは言うまでもないよ。
――――――――――――D08基地指揮官私室・夕方
「ふぅ…417、ご苦労さま」
「……」
「何よ?」
「なんでもなーい…」
不法侵入じゃない?ダミーもまさかピッキングとか知ってるんじゃないだろうか…
私が知らないのはおかし…データにあるぅー!?うわ、巧妙に隠されてるけどピッキングから盗聴まで…
違法行為だけど諜報には欠かせない技術がデータ化されてた…盗聴器は自作しないといけないけど…
ま、まぁ良いや…意図せずお兄ちゃんの部屋に侵入できたんだし…
ちょっとベッドの下を失礼…ん、怪しそうなダンボール発見…
「何してるの417…」
「まぁ見ておきなって…じゃじゃーん」
「ぶっ…なんて破廉恥な物を…」
「お兄ちゃんの性癖偵察なりー」
「や、止めなさいよそんな事は…」
びんごー!エロ本と薄い本の山が出てきた。隠し場所がベタすぎぃ!!
ってことは…多分だけどこの机の引き出しとか…やっぱり二重底だ。
はい出てきた…うわ、こっちはロリ系の薄い本…業が深いな。
パッと見た感じベッド下に入れていたエロ本…たぶんおかずに使っていただろうヤツは何処がとは言わないけど大きい傾向。
大事にしていたのは二重底の下のロリペド系のエロ本…ますます持ってお兄ちゃんの性癖がわからん!
異種姦物とかもあるし…雑食か?雑食なんだね?
「うわ…すご…こんなのもあるの…?」
「お姉ちゃんも見てるじゃん…」
お姉ちゃんは恐る恐ると言った様子で開いてたけど…次第に食い入るように見てる。
嫌そうな反応はどこいったー?あと触手は流石に現実的じゃないよー
男だった頃の私は好きだったけどね。好きでも無い相手にベタベタ触られるのは絶対イヤだね。
あーむりむり、無理やり気持ちよくなんてむーりー
一番の懸念だったホモ系が出てこなかったのは良かった。
「でもまぁ…お兄ちゃんは普通の健全な男って言うのは分かった。バイって事もなさそう」
「ふふ…籠絡する手段が増えたわ…」
「……どうかなー?」
お姉ちゃんのエロ本見た時の反応…エッチな事に耐性ないでしょ。手を出されたらあわあわ言うんじゃない?
ハニートラップクソ雑魚なんじゃなーい?と妹は訝しむ。
…いった!?ゲンコツ貰った…
「何で…?」
「なんとなく…」
おうぼうだー!
…キレイに片付けてから私達はお兄ちゃんの部屋を後にした。
敵情視察と言う名のただの暴走でした。
あと416はエロ耐性クソ雑魚であって欲しい
*追記*
誤字報告ありがとうございますぅー!