元はぐれ・現D08基地のHK417ちゃん   作:ムメイ

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4人対戦ゲーム…リアルファイト…ウッ頭が…


Day32 チキチキ友情崩壊ゲーム大会「遊びは終わりだ」

――――――――――――D08基地食堂・朝

 

 

「暇だしゲーム大会しようと思いまーす!」

 

すべてはこの一言から始まった。スコーピオン主催のゲーム大会が突然勃発した。

食堂に基地の全員が集まったタイミングで大声でアナウンスしていた。

大人数で出来るゲームなんてあったかなー…?あ、アレかな?一つ思い当たる節がある。

昨日もちょっとしてたのを見たけど…まさかねー。

 

思い当たったゲームは名作ゲーム、ボンバーマン。ステンの二つ名じゃないよ?ゲームタイトルがそうなの。

基本4人対戦のゲームだけど一部の物は8人対戦も出来る。スコーピオンが保持してるゲーム機の中にあったはず…

まさかと思うけど8人対戦で大会を開くつもりじゃないでしょうねー…そもそも人数集まるかな?

お休みは今日まで、明日からまたお仕事な筈だけど…まぁ連休最後の一日だしこういうのもありかな?

 

お兄ちゃんもこれにはノリノリで人形は全員参加って強制してきた…お姉ちゃんがスゴイ顔してるけど私しーらない。

案の定お兄ちゃんがお姉ちゃんにヘッドロック掛けられてた。おっぱいおっぱいうるさいよ。

珍しく食堂に来たと思ったらこれだもんね…休日モードのお兄ちゃんはほーんとブレないなー

お姉ちゃんがキレながらお兄ちゃんを絞め落として食事に戻った。

お兄ちゃんはまぁ大丈夫でしょ。Mk23とFALが付き添いしてるし…すぐに復活するでしょ。変態だし…

 

今日の朝ごはんはライスにミソスープ、サーモンサラダだった。サーモンサラダの新鮮さがとっても美味しかった。

今度仕入先とか聞いてみようかな…もし利用可能なら兄の所に今度行く時に買ってから行こうかなって。

 

あ、お兄ちゃんが復活して今度はFALのおっぱいに飛び込もうとして殴られてる。懲りないなぁ…

皆朝食が終わった順にスコーピオンが用意したクジを引いてる。職員のお兄ちゃん達も参加するんだね。

あ、コック長も参加…へー、全員での勝ち上がりトーナメントになるんだね…

4人1ブロックで…私は誰と対戦することになるのかなー?D08基地の総人数は確か32人…8ブロックになるね。

人間と違って人形は瞬時の識別能力は高い。仮にボンバーマンじゃ無かったとしてもゲームにおいてアドバンテージはある。

この基地に1フレーム読みが出来るような人外が居るとは思わないし…この大会貰った…!

 

「あ、言い忘れてたけど勝ったら指揮官からご褒美を貰うってことにしておきまーす!」

「てめっコラ、スコピッピ!?」

「嫌なら指揮官が優勝したらいーじゃん」

 

ざわ…ざわ…その時、一部の人形達に電流走る…!お兄ちゃんからのご褒美…?

それを聞いて張り切らない人形は少なくない。私は少なくとも張り切る。負けられない戦いがここに始まろうとしていた。

お姉ちゃん、食器は破壊しないでね?プラスチック製のスプーンをへし折ったら駄目だよ。

 

それから程なくしてブロック分けが決まった。私が放り込まれたのはメンテナンス班のお兄ちゃん達3人との対戦だ。

なにこのクジ偏りすぎじゃね?作為的なものを感じるんだけど…まぁいいや、お兄ちゃん達には悪いけどストレート勝ちさせてもらうから。

で、肝心のゲームはなんなのさ。スコーピオンは勿体ぶって言ってないけど何だよ早く言えよコノヤロー

物によっちゃリアルファイトに発展しかねないんだけど?くにおくんとかだったら死ね。私がスコーピオンを締め落とす。

 

 

結局ボンバーマンじゃねーか、これも友情崩壊ゲームだけどね。スパボン5かーまぁなんとかなるでしょ。

軽く操作説明してから開幕だね、なるほどー…ルール無用どんな手を使っても勝て、ね。へぇー…

爆弾を使うって事でステンのテンションがおかしい事になってるけど大丈夫かなー…?

 

 

――――――――――――

 

 

大型モニターが食堂に運び込まれゲーム筐体がセットされ…そしてマルチタップと4つのコントローラーがセットされた。

第1ブロックの対戦カードはFAL、416、スプリングフィールド、イサカの4人。ゲーム初心者が揃ったね。

ただ素の判断力が高い人形が揃ったからこれは見ものかなー?お姉ちゃんがんばれー!

司会役のスコーピオンが実況のマネごとをし始めて…今ゲームスタート。それぞれソフトブロックを破壊していく。

デモンストレーションでスコーピオンが基本動作を見せてるからスムーズだね。お、グローブが出てきた…取ったのはFAL。

そして狙うのはお姉ちゃんか!?容赦ないなFAL…

 

「スキありよ♪」

「ちょ…ふざけないで!」

 

既の所で回避したお姉ちゃん、冷静な判断力が活きてるね。お…パンチグローブが出てきた。これで仕返しが出来るね。

熾烈なハメ合いが発生してるけど…スプリングフィールドとイサカは地道にボムの性能を上げてるね。

お、スプリングフィールドがフルファイアを取った、これで火力MAXあとは何が出るかな…

 

「取りました」

「ちょっ」

「ざまぁ無いわねFAL」

 

しれっとスプリングフィールドもグローブ拾ってたのね。そしてドンパチを繰り返していたFALとお姉ちゃんの横合いからちゃちゃ入れ。

FALはそのままボムに挟まれて…爆散、なむなむ…あえなく敗退。

 

「ふぅーん…キックは任意の所に止めれるのね…見てて、ダーリン…♪」

 

お?イサカが動くか…連続ボムキックなんて芸当をさらっとやってのけて…おーきっちり止めてソフトブロックのなぎ払いをしてる。

流し目を見せる余裕が…あるのかなー?

 

「ふ…その余裕そうな面が気に入らないわ」

「あっ!」

 

呑気に主任に手を振ってたらそのスキにお姉ちゃんとスプリングフィールドにハメられて敗退…あっけなーい…

さて、これからが長いんだよねー……一騎打ちになったら相手のミスを誘うかサドンデスになるまで終わらない…

ソフトブロックはもう無い。アイテムの追加は無い…散らばったアイテムをかき集めて…お姉ちゃんが果敢に攻めていくけどスプリングフィールドは引き気味で捌いてる。

リモコンボムが出なかったのは辛いねー…長引くかなー?いや、もうそろそろ…

 

ラストスパート!!

 

始まった、サドンデスだ。突然の事に二人共慌ててる…あ、引き防衛だったスプリングフィールドが外壁に押しつぶされた。

お姉ちゃんの勝利だ。スプリングフィールド悔しそうだねー…

 

次のブロックは私だ…さーて、ボコるか…

入れ替わりに私がコントローラーを握り…隣にはメンテナンス班のお兄ちゃんが座る…というか挟まれてる。

マルチプレイでのボンバーマンなんてすること無かったけど…新鮮だなー

まぁごめんだけど…早々に敗退してもらう。お兄ちゃんからのご褒美は逃せないんだよぉ!!!

 

「お、おー?」

「これ意外と難しいな…」

 

慣れないゲームに悪戦苦闘してるお兄ちゃん達。それに対してこっちは乱数読みしてからアイテムの出現ブロックを予想。

さっさと回収して早々に狩り殺す。はい読みどおり…グローブだ。

 

「はい、チェック」

「のぁ!?」

「続けてチェック」

「はぁ!?ちょっとまって!!」

 

ククク…油断するほうが悪いのです…さーて後は対角線上の一匹のみ…ちゃっちゃと殺るぞー

 

「遊ぼうよ、お兄ちゃん…こっちへ来な…」

「おっぱいちゃんキャラ変わってない?」

「来いよ、怖いのか?」

「おっぱいちゃんなんて怖かねぇ!!ヤロー!ぶっ殺してやらぁぁぁああああ!!!」

「来いやぁ!!」

 

ボムキック流星群で囲って殺しましたが何か?こうして全力で潰すんだよ。

ゲーマー舐めんな、コレくらい余裕っすよ。

 

 

――――――――――――D08基地食堂・昼

 

 

人間と人形が混戦するブロックは人形が圧勝していた。お兄ちゃんも漏れなく敗退。

勝ち進んでいたのはお姉ちゃん、私、スコーピオン、SAA、UMP9、Mk23、スペクトラ、ステン。

ステンがわーいらーくちーんとか言いながら笑顔で私も真っ青なコンボ決めてたのは戦慄したわ。

UMP姉妹対戦が起こってたけど45お姉ちゃんはね…妹煩悩拗らせて悶死してた。

というか9お姉ちゃんがリアルアタックしてた。抱きつき攻撃っていう対45専用の禁じ手をね、してたの。

私とかち合ったら何してくるか…警戒はしておこう…実力的に一番の警戒対象は間違いなくステンだけど。

何よあの動きツールアシストでもしてるかのような爆破コントロールするんだもの。

そして煽りに対しての対応が…にっこりと笑うだけなのよ。怖いわ。

SAAはロリコン勢の中に放り込まれたから

まだ罵倒が飛び出るお姉ちゃんの方が可愛いと思うよ?私?んなのどうでもいいじゃん。

 

第二回戦の前に食事休憩だ。今日の昼ごはんは何かなー?手軽にさっさと済ませてから続きの対戦に行きたいけど。

コック長が早々に敗退してたから準備は整ってるでしょ。私が手伝うまでもないかな…と思うけど。

時間がなかったしゲームに熱中するだろうからって事でお昼はサンドイッチだって。やったね。

たまごサンドは頂いたー!!んー…このマヨネーズ和えのたまごサラダが良い…

 

さて、ぺろりと平らげてから第二回戦のスタンバイだ。

対戦相手はお姉ちゃん、9お姉ちゃん、スペクトラ…M4って名前に過剰反応気味のお姉ちゃんが真っ先に殺す宣言だー!

そして血気盛んなスペクトラも乗ってHK姉妹潰す宣言だー…私まで巻き込まれてる~ぅ。

まぁ潰される前に潰すか…対角線上に来られたらどうするかなー…心を鬼にして9お姉ちゃんを潰すか…

一度電源を切ったから乱数はリセットされている…電源つけてからの乱数ルーチンはどうだったっけか…

ある程度アイテムがポップしたら乱数も読めるんだけど…まぁしょうがない。

楽しいパーティーの時間だ。精々楽しませてよ、お姉ちゃん達?

 

「勝負だー…っと」

「勝負だー♪」

「負けないわよ…」

「来いよHKM4共怖いのか?」

「コイツぶっ殺す!!」

「ぶっ殺す!!」

 

あーったまきた!!HKM4だとぉー?思考ルーチンの奥底から沸き立つ苛立ちを抑えきれん、まずスペクトラからぶっ殺す!

その後その顔に私の鉄拳をねじ込んでやらァ!!覚悟しやがれこのクソSMG!!

 

「おーっとスペクトラがいきなりHK姉妹を煽る煽る!堪らずブチギレたHK姉妹競うようにスペクトラに攻め込んでいくー!」

「お姉ちゃんどいてそいつ殺せない!!」

「417アンタがどきなさい!そのクソSMGは私がトドメを刺すのよ!」

「なにぉぅ!」

「何よ!!」

 

お姉ちゃんが邪魔だ!あのクソSMGを爆殺するには詰将棋の様にじわじわと嬲り殺しにするのが良いのよ!

横合いからボムを投げてきてから邪魔じゃまぁ!!ぶっころーす!!

 

「えい♪」

「ふにゃ!?」

 

9お姉ちゃんのボムが飛んできた!?あー!なんてこと、私をハメたな!!

なんてね、まだボムキックが…

 

「退いてなさい!」

「えー!?」

 

ダメ押しにお姉ちゃんが私にボムを落としてきた。そして剥がれたのは…ボムキック、詰んだ!

 

しまったぁ!!ウワァァ!!

 

最悪…こうなったら…

 

「うわぁぁぁ!」

「ちょ…何するのよ!?ビキニに手をかけるのは止めなさいよ!」

「うるせー!お前だけは道連れにしてやるぅ!!」

「やんのかコラー!」

「スッゾオラー!!」

 

私とスペクトラが取っ組み合いの喧嘩に発展。スコーピオンは煽りに煽って…

結局キャットファイトは痛み分けに終わった。両者共に見せブラで胸を守ってるでしょ?

取っ組み合いになって掴んだ先が両者共にソコだった…後は分かるな?

私の貴重なブラはぶっ壊れた。お兄ちゃんの目の前でポロリしそうになったけど手ブラで何とかギリセーフ…

キャットファイトはもうしない…スペクトラに恥をかかせられたのは良いけどね!

 

結局勝負は9お姉ちゃんが闇討ちして勝ってた。お姉ちゃん頭に血が上りすぎたね。

 

決勝戦?ステンの圧勝だったよ。

能面のように笑顔を貼り付けてコントローラーを握った後たった一言…

 

「死にたいらしいな…遊びは終わりだ、殺してやるよ」

 

文字通りの白い悪魔が降臨していた。リアルボンバーマンは強かった。

ステンは爆弾が絡むと極端に強いっていうのは今回のでよくわかった…

ステンのお願いは唯一つ…もっと敵に手榴弾を投げさせて…だった。

やだこのボンバーキチガイ…




([∩∩])壊れた417のブラはくれてやるよ
ステンをボンバーマンにしちまった時からこの回の構想はあった。

M4つながりでHK姉妹をキレさせたけどスペクトラ嫁な指揮官はスマン、正直スマン。
だが私は引きません媚び諂いません反省しません!

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