――――――――――――D08基地データルーム・昼
「という訳で暇な連中に集まってもらった。全員端末は持ったな?」
「準備OKだよ、お兄ちゃん」
暇を持て余していたお姉ちゃん達には集まってもらった。
全員情報端末を持ってきてもらってドローンコンソールとの同期を取れるように設定した。
これでドローンコンソールの映像をそれぞれの端末でも確認できるようになる…はず。
だって仕様書に最大何台まで出力可能とか書いてなかったんだもん!くそぉぁ!!
まぁそれは良いんだ、大事なのは皆でこのドローンの映像を見れるかなんだ。
現在第2部隊が前線に向かっている。ヘリの中の映像がドローンコンソールに浮かんでいる。
ドローンのカメラ操作はいまお兄ちゃんがしていて…飛ばすのもやろうと思えば出来る。
で、今写ってるのはなーに?正解はスプリングフィールドのおっぱいがどアップ。
お兄ちゃん…ちょっとそれは無いと思うよー…GOサインが出るまで映像共有開始しなくて良かったー…
で、お姉ちゃん達はって言うと…
「面白い試みもあったものね~」
「45姉、ポップコーンいる?」
「私にもちょうだーい…あと寝ていい?」
「寝るんじゃないわよ…この寝坊助」
「いふぁいいふぁい!」
「珍しくドローンが動いてると思ったら新しい試みだったのね」
「フン、私の活躍をどうしても見たいっていうんなら言ってくれたら協力したのに…」
「で、ドローンから射撃とかできないの?」
「できないよスペクトラさん…普通に考えて無理だよ…」
「こんなのも出来たんだねー」
「ドローン動いてるの始めてみましたよ」
「で、これで何見るの?」
「どうせ見るならダーリンの膝の上が良いわ…」
思い思いにわーわー騒いでた。というかほぼ全員何かしらつまめる物を持ってきてるし…
映画鑑賞じゃないんだよー?一応戦術データの収集が目的だからねー?
一応デモンストレーション的なところもあるんだけどさ…
要するに暇な時にデータルームに来たら戦術データの収集が出来るぞ、やったねって事。
必要なデータがあったらそれを収集して最適化に貢献できる…素晴らしいことだと思うね。
「全員配置についたか?よし、じゃあ行動開始…今回はちょっといつもの巡回ルートじゃなくて…」
なにか新しい動きをさせるつもりみたい。ヘリコプターから降りた第2部隊に指示を出している。
それに従ってSAAが斥候しながらルート案内。イサカとG36Cが随伴して後方からスプリングフィールドが構えてる。
残念ながら音声は入ってこない。前線とやり取りするのはお兄ちゃんだけだ。
「ねぇ指揮官、そのコンソールどう使うの?」
「いや、教えねーよ」
「ケチ」
「それより417、GO」
45お姉ちゃんが興味持って使い方聞いてるけどお兄ちゃんは素気なく却下。
ゴーサインが出たので配信開始…ん、行進中の第2部隊の頭上をドローンが追尾してる。
「おー…」
「これあったら偵察要らなくない?」
「あー…それは言えてるかも、楽できるね!」
「お前ら…」
これにはお兄ちゃんに同情するけど…おっぱい撮影してたのしっかり覚えてるからね?
――――――――――――D08基地データルーム・おやつ時
「敵部隊と遭遇?了解、おーおー結構流れてきてるな」
お兄ちゃんがドローンを操作してイサカ達の視線の先を映し出す。
ワラワラと群がって行動している鉄屑の頭がいくつも見られた。
現状の距離では有効打を与えられるのがスプリングフィールドだけ…必然的に近接戦が出てくるだろうなー
私やM14、わーちゃんみたく連射が効く銃じゃないし処理能力は正直あんまりだ。
流れるようにボルトアクションを行ってるけど限度がある。
敵の行進の速さもあってG36Cの交戦距離に入った。まともな撃ち合いが始まる…
しかし鉄屑の動きがナンセンスだ。射程距離に入ったと思ったら棒立ちで撃つ撃つ撃つ…ただこれだけ。
リロードタイミングをずらすなんて芸当はしないしただ射線に被らないように行動してるだけ…杜撰にも程がある。
要は物量でゴリ押すだけの超脳筋思考だ。戦術もクソもない。
「こんなの見たってねー」
「的当てみたいなものよね~」
「くかー……」
若干一名寝コケるほど退屈なんだ、この絵面。まぁ打開策はいくらでもあるし…
さっきからG36Cがちょっと顔出しては伺いながら武器だけ出して撃つって芸当をしている。
もうそろそろかな?アレを使うのは…
「フォースフィールドの使用許可。片付けろ」
お兄ちゃんの無線が響く。G36Cに搭載されている最前線を張る人形御用達の…フィールド発生装置の使用許可だ。
片付けろって言葉にも含みがあってダミーを前に出して…イサカとSAAに連携させて一掃するって意味合い。
しかしこの第2部隊曲者が揃ってるんだよね。SAAは銃という物の中でも最古付近に位置するレトロな機構の銃だ。
リボルバーというのもそうだけどその中でも一発ずつ出して装填しないといけない面倒な銃だ。
どれだけ慣れてもマグチェンジよりも何倍も再装填に時間がかかる…鉄屑相手に叩き込んでは再装填…殲滅力に欠けるんだ。
イサカも4発装填のショットガンしかもポンプアクション…再装填はSAA程じゃないけどやっぱり手間がかかる。
しかも有効射程は短い、そう短い…かなり詰めないと有効打になりづらいの。例外的にスラグ弾を装填したら良いけど…イサカはそうじゃない。
一般的なバックショット弾を使っていたはず…どう距離を詰めるのかな?
おぉ、フォースフィールド張ったG36Cのダミーの影に入って詰めていく…てかそれダミーを完全に盾にしてるよね?
フィールド持続時間はそう長くない…
「417」
「なぁにお兄ちゃん?」
「キミは仕事して」
「はぅん…」
鑑賞会に混ざってんじゃねーよって言外に怒られたはーい書類仕事してますよー…
デュアルタスクなんて余裕だもんねーだ…見てなよお兄ちゃんあっという間に片付けちゃうんだから。
唸れ私の両手、こんな書類はすぐに片付けてやらぁ!
「……そうだ、しきか~ん…もう一つドローンなーい?」
「あ?まぁあるけど…それがどうした?」
「偵察に使えたりしないかってことでちょっとここで飛ばしてみない?」
「この戦闘が終わったら考えるよ…ん、被害はダミー一体潰しちまったか…まぁ仕方ない、持ち帰って修理だな」
戦闘は無事終了、G36Cのダミーが一体行動不能になったけどほかは無事か。
おーぅG36Cの地味にわがままなボディが見えてるぅ…お兄ちゃんガン見してるよ。
――――――――――――D08基地司令室・夕方
結局あの後は特に接敵することもなく今日が終わりそうだ。
ドローンはイサカ達が回収して帰還してる最中…じゃあ今は何をしているかって?
「見てみて45姉、アクロバット飛行してるみたいー♪」
「ふふ♪上手ね~」
UMP姉妹がスペアのドローンで遊んでいる。
基地の外や室内に行ったり来たりだけど9お姉ちゃんの操縦センスが良いのか墜落するような事はなさそう。
私は黙々と書類を片付けていて…ちょっと肩が凝っちゃったかな…
「ん~…」
「417のおっぱいが限界迎えそう」
「もげろ…」
「はっ!?なんでドローンを向けてるの!?」
「9ちょっと良い?」
「へぶっ!?」
ナイチチなんて思ってないのに!45お姉ちゃんがすごいいい笑顔でこっち見ながらドローン激突させてきた…いったいなぁ!
ちょっと伸びをして肩を回しただけだよ?別に強調とか見せびらかしたわけじゃないんだからね?
しかし…ドローン頑丈だなぁ…あれで墜落しないんだね…私はそれに驚きだよ。
皆見どころ無くなったしそれぞれ戻っていって今残ってるのはドローン遊びに夢中なUMP姉妹と…戦闘データをガン見してるお兄ちゃん位。
「悪いな…今日の書類全部押し付けちまって」
「んー…後でいっぱい撫でて♪」
「おう…そんなんで良いのか?」
「いーの♪」
目一杯伸びをした後の騒動でこっちに顔を向けたお兄ちゃんが労ってくれた。
欲張ればお膝抱っこまでしてもらいたい欲求があるけど…そこまでしたら私が暴走しかねないし…
ちょっと引いて頭を撫でてもらう位で私はOKなの。お兄ちゃんに撫でてもらうの嬉しいんだからね?
よっしゃ、書類全部片付けたー…ふぅ、私一人でも余裕だね、へへん。
今度はダミーも加勢させてやろうかな…単純な判断は出来るし…
「書類終わったよ、お兄ちゃん…何見てるの?」
「え…あ」
お兄ちゃんが見てたのは戦闘映像じゃなくてただのトップダウンで見たイサカとかスプリングフィールドの胸だった…
あとUMP姉妹が飛ばしてる間に映った私とかのおっぱいも…
「サイテー…」
「……すまん、つい」
「……ぶー」
何時も見るだけなら私は怒らないのに…というか満足するまで見せてるけど?
戦闘中も見たくなったの?それとも…また別な欲望?
お仕事中はすごく真面目だと思ったのに…ちょーっとがっかり
「もしもし、お姉ちゃん?お兄ちゃんがねー」
「MATTE!!」
やーだ、待たないよ♪
私の通報によって修羅となったお姉ちゃんがお兄ちゃんを絞め落とした。
その間に私が映像の方を処理して…お姉ちゃん達にお説教した。
ちっとも聞いてない感じだけどね…はははぁ…
「「面白いと思ったからやった、反省はしてない」」
「いや、反省してよ…お姉ちゃん達も」
「ふふ、その不機嫌顔も可愛いわね」
「姉妹喧嘩みたい♪」
駄目だこりゃ。
結局ドローンの操作はお兄ちゃんじゃなくて副官がして、書類はダミーに任せるって決まりになった。
お兄ちゃん反省してねー?
まぁドローン使わなくても平気な地帯だけどね
なんとなくUMP姉妹は遊べると思ったらガンガン遊びそうって思ってドローン握らせちゃった。